iPhoneでの撮影は、手軽にキレイな写真が撮れてとても便利ですが、いざカメラで撮影しようとすると、カメラの画面が真っ暗で使えないために困ってしまうことがあります。今回は、そんな風にiPhoneのカメラが真っ暗になったときの原因と対処法について説明します。
iPhoneのカメラで撮影する際、カメラの画面が真っ暗になって使えないときがあります。そんなときには、大きく分けて3つの原因が考えられます。
iPhoneのカメラが真っ暗になった場合の原因として、まず考えられるのがiPhoneのソフト側、つまりカメラアプリかiOSに原因があるということです。
iPhoneのカメラが真っ暗になる場合、ほかのカメラアプリやFaceTime、LINEなどではカメラではしっかりとカメラに画像が映るようなら、ソフト側であるカメラアプリに問題があると断定していいでしょう。
またメインカメラとインカメラを切り替えて、片側だけで問題が発生する場合は、カメラアプリが原因でない可能性があります。ほかのカメラアプリやFaceTime、LINEなどでも、iPhoneのカメラアプリと同じ片側のカメラのみで問題が発生するようなら、これはカメラのハード側の問題を疑うべきです。
カメラアプリでのみカメラが真っ暗になるのではなく、ほかのアプリでもカメラが真っ暗になるという段階では、カメラアプリが原因ではないと思えるだけで、まだ原因がiPhoneのソフト側にあるのか、ハード側にあるのかを断定できません。ひとまずはiPhoneのソフト側、つまりカメラアプリを起動するiOSに原因があると考えて、iOS上での解決を試みます。
もしソフトのほうで手を尽くしてもカメラ真っ暗問題が解決しないとなると、いよいよiPhoneのハードに問題があると考えることになります。
iPhoneのソフト側の問題ではないとなったところで、iPhoneのハード側の原因に当たっていきます。といっても、ここから先はiPhoneユーザーでは対応できないため、Appleや正規サービスプロバイダへの修理依頼という対処法を採ることになります。
iPhoneでカメラが真っ暗で映らない場合のハード側の原因としては、まずレンズやカメラは問題ないにもかかわらず、カメラ部分とiPhoneの本体基板との間で断線が起きて信号がやり取りできなくなったというものが考えられます。またカメラからの信号は生きていても、iPhoneの本体基板に問題が発生しているという可能性もあります。
一方、カメラのセンサー部分やレンズ部分が原因となって、iPhoneのカメラが真っ暗になっている可能性もあります。センサー部分に問題が生じた場合はiPhoneユーザーにはわかりませんが、レンズの表面に酷い傷がついていたりゴミがついていたりすれば、原因だけは判明するかもしれません。
ここまで、iPhoneのカメラがハード的、もしくはソフト的に問題を抱えていた場合のお話をしてきました。しかし、iPhoneのカメラが使えない場合、もっと単純な原因も考えられるのです。
iPhoneにケースを取り付けている場合、そのケースがズレたり、折り返しの部分がレンズに掛かっていてカメラが使えない状態になることもあります。また、貼っておいたシールがずれてレンズ部分に掛かったり、マニキュアが垂れていたり、時には指でレンズをふさいでいたりといった原因で、カメラが映らなくなっていることもあります。
iPhoneのカメラが真っ暗になってパニックに陥ってしまうと、こんな単純なことを見落としてしまうことも少なくありません。いったんiPhoneにつけているケースやフィルムを取り外し、カメラのレンズ表面からエアーブロワーなどでゴミを吹き飛ばしてから、マイクロファイバーのクロスでふき取ってください。この対処法で解決するかもしれません。
ついついラフに扱いがちですが、iPhoneは精密なコンピュータでもあります。そのため正常動作を保証されているのは、-20~45℃の範囲で、極端な低高温の下では、ハードにストレスが掛かって正常に動作しなくなります。特に夏に車中に置いておくと、iPhoneの温度は60度を超えることもあり、カメラが真っ暗になったり熱暴走して動かなくなったりします。
反対に温度が低くなり零下をかなり下回った状況では、電池が本体を動かすに足りるだけの放電ができず、iPhoneのハードの動作が不安定になります。低温の場合も高温の場合も、iPhoneが使えない状態になる前に人間のほうが使えないようになるのが普通ですが、iPhone利用時の温度にも気をつけてください。
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