Amazon版UberEATSとも言われるアマゾンフレックス(Amazon Flex)がお金になると評判です。そこで、アマゾンフレックスはどんな内容のお仕事で、参加するには何が必要で、どんなメリットとデメリットがあるかを詳しくお伝えします。
アマゾンフレックス(Amazon Flex)は、アメリカで2015年から始まり、日本では2018年の冬からテストサービス、2019年4月からは正式に開始された、Amazonの配送を個人受託するサービスです。アマゾンフレックスの公式サイトでは「週50時間で月額40~43万円が可能」と謳っており、事実時給2,000円程度のオファーが受けられます。
日本で提示されるオファーには8時間のものや2時間のものなどがあり、自分のスケジュールにあったオファーを選択できます。しかし、当然のことながら8時間のオファーでまとめて配送仕切れない分や、そこまでの配送量ではなかった分が細切れの時間のオファーになるので、必ずしも自分にあったオファーを見つけられるわけではありません。
このアマゾンフレックスは、一足先に始まったUberEATSのAmazon版だと考えるとイメージしやすいですが、貨物軽自動車運送事業の届け出が必要なので、UberEATSほどには簡単に始められません。また、普通のバイトとは違い、車の購入費や税金、保険やガソリン代はすべて自分持ちですので、その辺りも計算に入れる必要があります。
日本においてアマゾンフレックス(Amazon Flex)は、アマゾンフレックスとアマゾンフレックスプロのふたつの働き方を提示しています。
このように、魅力的なアマゾンフレックス(Amazon Flex)ですが、2019年10月現在、日本のどこででもオファーを受けられるわけではありません。現時点でアマゾンフレックスのオファーを受けられるのは関東エリアと愛知エリアのみで、残りのエリアは登録のみ可能です。事前登録すると、優先的にオファーが受けられる可能性があります。
アマゾンフレックス(Amazon Flex)の仕事内容は、アマゾンフレックスからダウンロードできるアプリに提示される、オファーを獲得するところから始まります。日本では、2時間から8時間までの「ブロック」と呼ばれる時間帯とステーションからオファーと呼ばれる仕事を選びます。受けた仕事は、24時間前までであればキャンセルが可能です。
このオファーの中から、たとえば、15:30〜17:30の2時間3,750円の大田区平和島の仕事を受けた場合の仕事内容は以下の通りです。
アマゾンフレックス(Amazon Flex)の配達は、時間内に終了しなければなりません。時間内に配達が完了できなかったり、不在で配達できなかったりしても、その荷物を配達ステーションに持ち帰ります。未配は好ましいことではないため、なるべく相手先に連絡して置き配することを勧められますが、未配があってもオファーされた分の報酬はもらえます。
アマゾンフレックスの契約内容は、あくまでも時間に対するものであり、配送個数に対するものではないからです。
前節で未配があっても、アマゾンフレックス(Amazon Flex)ではその分の報酬はもらえるとお伝えしましたが、もちろん未配は好ましいことではありません。そのため、Amazonからは仕事内容として90%の配達率を求められます。長い期間に渡って未配率が高いままだと、アカウントがブロックされ、アマゾンフレックスのオファーを受注できなくなります。
また、未配率が高まるのを嫌って届け先に無断で置き配すると、利用者から苦情が入ってやはりアカウントがブロックされる可能性があります。どちらも避けようとすると、今度は日本的なサービス残業状態で契約時間以上に働かなければなりません。2018年夏に話題になった宅配便の再配達騒動を、時を経て自分の体で体験しかねないので気をつけてください。
さて、それでは以下にアマゾンフレックス(Amazon Flex)を始めるために必要なものをお伝えします。
第一に必要なのが、貨物軽自動車運送事業の届け出済みの営業用軽バンです。アマゾンフレックス(Amazon Flex)では、最低でも荷物が70個以上搭載可能であることを求めていますので、実質的には1BOX以外は選択の余地がないでしょう。軽バンを営業に切り替えるのは、手続きこそ面倒ですが費用は数千円で済みます。
軽バンと同じくらい必要性が高いのが、スマートフォンです。オファーによる仕事の取得から、実作業の処理まで、スマートフォン上のアマゾンフレックスアプリがなければなにもできません。モバイルバッテリーはもちろん、念のために予備のスマートフォンも用意する必要があるでしょう。スマートフォンは、性能が高い必要はありません。
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