Amazon Fire TV Stick 4Kは、Amazonプライム・ビデオを始めとする動画配信をテレビで観るのに最適なセットトップボックスです。今回はこの安価で高性能なAmazon Fire TV Stickを4Kモデルと比較、その選び方などを説明します。
Amazon Fire TV Stick 4KとAmazon Fire TV Stickは、テレビでインターネットの動画配信サービスを利用できるようにするための、セットトップボックスと呼ばれるデバイスです。Amazonプライム・ビデオを始めとして、Netflix、Hulu、DAZN、AbemaTV、YouTubeといった各種動画配信サービスを、テレビの大画面で高画質に楽しめます。
なかでもAmazon Fire TV Stick 4Kは、わずか6,980円で高画質の4K HDR映像と高音質のサウンドを楽しめるようになる、2019年10月現在最強のセットトップボックスです。このAmazon Fire TV Stick 4Kは、動画配信サービスを高画質で楽しみたい利用者なら万人に勧められるデバイスですが、その中でも特におすすめしたいのは以下のユーザーです。
手軽に4K映像を楽しみたい人には、安価で利用できるAmazonプライム・ビデオとAmazon Fire TV Stick 4Kの組み合わせしか考えられません。Amazonプライム・ビデオなら月408円、もしくは500円で利用できますし、Amazon Fire TV Stick 4Kはわずか6,980円です。
2019年10月現在で4K映像を楽しめる主な動画配信サービスには、Amazonプライム・ビデオ以外にもNetflix、U-NEXT、dTV、YouTubeがありますので、これらを手軽に楽しむにも、Amazon Fire TV Stick 4Kはおすすめできます。
動画配信サービスはスマホやタブレットでも便利に利用できますが、予算をかけて作られているNetflixのオリジナルドラマや、DAZNのスポーツ中継などは迫力満点の大画面のテレビで視聴したいものです。最近では始めから動画配信サービスに対応しているテレビも増えていますが、Amazon Fire TV Stick 4Kはより多くの動画配信サービスに対応しています。
動画配信サービスの映像を大画面で楽しむなら、Amazon Fire TV Stick 4K、あるいはAmazon Fire TV Stickは非常におすすめです。
Amazon Fire TV Stick 4KとAmazon Fire TV Stick 4Kは、付属するリモコンの方がはるかに大きい、わずか10cmほどの小さなデバイスです。そのため、旅行などの際にも持ち運ぶのが簡単で、宿泊先のテレビのHDMI端子に挿し込み、電源を取ることで、家にいるのと同じ視聴環境を調えられます。
たとえば、Jリーグのファンなら旅先でもDAZNの中継が観られますし、毎週のドラマ・アニメ配信を楽しみにしているのであれば、地上波では観られない地域に旅しても欠かさずに最新回を楽しむことができますし、友人宅で一緒に観ることも可能です。自宅の視聴環境を外に持ち出したい人もAmazon Fire TV Stick 4Kはおすすめできます。
さて、前章でお伝えしたようにAmazon Fire TV Stick 4Kは非常に優秀なセットトップボックスですが、Amazon Fire TV Stickとの違いがわかりにくいのが難点です。加えて2019年11月5日からは、新たにAmazon Fire TV Cubeも登場すため、さらに混乱が深まります。
そこで本章では、この3つのセットトップボックスを比較して、どのような違いがあるのかを説明します。
Amazon Fire TV Stickとそれ以外のAmazon Fire TV Stick 4K、Amazon Fire TV Cubeを比較すると画質にはっきりとした違いがあります。Amazon Fire TV Stick 4KとAmazon Fire TV Cubeが4K映像に対応しているのに対し、Amazon Fire TV Stickは4K映像に対応していないため、画質が明確に劣ります。
スペックで、上に記した機種にない対応フォーマットを太字にすると、以下のようになり、Amazon Fire TV Cubeが最も高画質なことがわかります。
ただし、2019年10月の時点では4Kで撮影された番組はさほど多くありませんし、4K映像のみ配信してHDやSD映像はないという作品はほとんどありません。したがって画質にこだわらないのであれば、Amazon Fire TV Stickで観ることができない作品はほぼゼロと言っていいでしょう。
また、配信される映像が4Kでない場合は、残念ながらAmazon Fire TV Stickとそれ以外の機種で比較しても、画質に違いはありません。画質に差が生じるのは、あくまでも4K映像が観られる場合のみです。
音質について比較した場合も3機種には違いがあります。正確にはAmazon Fire TV Stick 4KとAmazon Fire TV Cubeの音質に差はありませんが、Amazon Fire TV Stickとは新しいサラウンドのDolby Atmosへの対応の点で差が生じます。
性能を比較すると、すべての面から見て、3機種で順に少しずつ性能がアップしているのがわかります。
項目 | Amazon Fire TV Stick | Amazon Fire TV Stick 4K | Amazon Fire TV Cube |
---|---|---|---|
CPU | 4コア 1.3GHz | 4コア 1.7GHz | 6コア(4コア2.2GHz+2コア1.9GHz) |
GPU | Mali450 MP4 | IMG GE8300 | Mali G52-MP6 |
メモリ | 1GB | 1.5GB | 2GB |
ROM | 8GB | 8GB | 16GB |
4K映像は、フルHDの1080pと比較すると4倍の情報量を持ちます。そのため転送されるデータ量も大きくなり、インターネットの回線速度も速くなければなりません。Amazonプライム・ビデオでは最低回線速度として15Mbpsが求められますし、Netflixでは20Mbpsが必要とされます。
4K映像を映し出せるAmazon Fire TV Stick 4KやAmazon Fire TV Cubeであっても、回線速度が足りなければ4Kは映し出せず、通常の1080pしか観ることができないので、画質が落ちてしまいます。
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