2019年05月21日更新
PayPalとは?PayPalの仕組みや危険性とメリット・デメリットを解説!
怖いと話題になったCMもあり、PayPalの名前だけ知っているが使い方や仕組みが分からない方は多いでしょう。これから利用を考えてる方にわかりやすく、PayPalの仕組みはもちろん、メリット・デメリットとその危険性を徹底解説していきます。
目次
PayPalとは何?
現在、最大100万円割引キャンペーンをおこなっているPayPalは、インターネット広告がメインのため、日本国内でも知らない人は多いのではないでしょうか。名前がとても似ているために間違われやすいのですが、ダンスと曲にインパクトのあるCMで見かけるPayPayとは別物です。
今回、PayPalの具体的な利用方法と仕組み、クレジットカードとどう違うのか?海外利用に便利である他、メリット・デメリットと危険性について徹底解説していきます。PayPalの使い勝手の良さは、海外相手に取引している売り手であれば、魅力の多いオンライン決済サービスであることもおわかり頂けるでしょう。
PayPal(ペイパル)とは
PayPalとは、海外のネットユーザーに利用されているオンライン決済サービスです。随分前に恐怖を覚えるとまで言わしめたYouTube広告を打ったPayPalですが、アメリカを拠点に世界中で2億を超えるアカウントが開設されています。日本国内だけでなく海外との取引や国内間送金に、相手の金融機関やクレジットカード入力を必要としません。
なんといっても自分が持っているメールアドレスで、アカウント開設ができる上に送金相手がPayPalアカウントを持っていれば支払いも可能です。過去に個人間送金が停止してしまったPayPalですが、海外相手への売り買いで支払いがとても簡単な故に、登録者数が多いのも納得できます。
ビジネス利用できるPayPalとは、どのように利用するのか下記でその仕組みを詳しく解説していきます。ネット購入時、わざわざクレジットカードを入力している人であれば、PayPalの存在でオンライン決済方法を考えなおしたくなる情報も満載です。
PayPalの仕組み
PayPalへのアカウント登録は後ほど詳しく解説していきますが、PayPalでアカウントを作成しクレジットカードを登録しておけば、チャージの手間もサインの手間も無く支払いが完了します。
PayPalへのチャージは、Yahoo!ウォレット経由で登録されている預金口座からか、クレジットカードのYahoo! JAPANカードが使えます。しかし、アカウント登録時に予めクレジットカードを登録しておけば、先にお伝えしたPayPal経由のクレジットカード払い扱いになります。この場合、PayPalへのチャージは不要です。
クレジットカードのブランドは、VISA、MASTER、AMEX、JCBが対応しているので先にお伝えしたメールアドレス1つで支払える仕組みとして活躍します。2019年5月現在、動画を視聴するだけで最大100万円値引きクーポンのプレゼントキャンペーンをおこなっています。
既にアカウントをお持ちの方でも、こちらのキャンペーンに参加することができる上これからPayPalのアカウント作成してもまだチャンスがあります。キャンペーン期間は2019年6月30日までです。
PayPalを使った支払い方法
PayPalアカウントから「支払い請求」をタップします。既にPayPalのアカウントを持つ受取人のメールアドレスか電話番号を入力します。支払いタイプの選択は、「友達や家族」対象か「商品またはサービスに対する支払い」のどちらかを選びます。この選択は、支払う側の保護を必要とするか否かの選択でもあります。
支払い金額と、任意のメッセージを入力したら「続行」→「今すぐ支払う」を順にタップして支払いは完了します。取引でも利用できるPayPalなので、受け取り手である場合その収益を銀行へ出金もできます。PayPal残高欄の「資金の移動」をタップして、全国の銀行対応で登録を済ませれば送金が可能です。
5万円未満の送金には、250円の手数料がかかりますがオンライン上での取引が多い方にとっては、PayPalで決済をひとまとめにするとお金の管理がより便利になります。
クレジットカード経由支払い対応
PayPalにはチャージができるものの、Yahoo!Japanカードとウォレットを経由しなければなりませんが、クレジットカード決済を登録しておくだけでその手間も不要です。対応カードブランドも充実しているので、お手持ちのカード登録だけで全世界のPayPal登録ショップでの支払いが可能です。
Spotify Premium、クレカとしてKyashで決済しようとしたらダメだったけど、PayPal経由のKyashだったら(失敗したという通知は来たけど)何故か通ってしまった…謎だ pic.twitter.com/LRQ5nphxYQ
— へいほぅ🌂 (@5ebec) May 19, 2019
チャージの残高を気にせずに済む上に、アカウント作成時に登録した後パスワードの入力やサインも不要です。もしチャージしている場合は、登録したクレジットカードとチャージどちらを優先して利用するか選択もできます。
PayPalアカウントにクレジットカードを登録するには、ウォレットを開き「クレジットカードを選択」→「カード情報の入力」→「カードの登録」を押して完了します。クレジットカードが確実に使えるか、登録後はクレジットカードの確認をおこないます。
確認のために200円の支払いが必要になりますが、クレジットカードの利用明細確認が済み4桁のコードが75日間利用されない場合、200円は返金されます。
PayPalのメリットデメリット
上記では、PayPalの仕組みや海外で多く使われることを知っていただいたわけですが、この手軽さで多くの利用者がいるものの個人利用ではそのメリットやデメリットは想像しにくいものがあります。そこで、販売者側の危険性はないのか、PayPalのメリット・デメリットをお伝えしていきます。
昨今、ウェブ上で個人間の売り買い、オークションなのを利用する方も多いでしょう。それらの販売サイトで提供されているクレジットカード決済や相手に支払い手段を多く準備している方にとって、PayPalの使い勝手はどうでしょうか。海外を相手にした取引だけでなく、個人間での売り買いに使えるか否かもこちらで紹介しています。
PayPalの仕組みでは伝えきれなかった売り手側と買い手側の立場になった、メリットデメリットとなるので生産者の方であればこれを商売に生かすきっかけにもなりそうです。
メリット
PayPalで特に大きなメリットといえば、売り手側のクレジットカード決済の導入がしやすい点にあります。個人でおこなうには手数料がかかり、取引サイトを経由するとサイトごとに出金口座の登録など様々な手間が発生します。しかしPayPalのアカウントがあれば、メールアドレス一つで送金してもらえます。
支払う側としても、相手の口座情報入力や利用サイトに支払い情報の登録の手間が省けることを考えるとPayPalの手軽さはメリットです。また取引サイトを利用していたとしても、取引のために数回メールの確認を必要とする場合が多くあります。
売り手側としてのPayPal利用で、メリットが感じられるものは下記でもお伝えしています。これから自分で作った商品を販売したい。ホームページを作ったりSNSで商品を紹介しつつ販売へつなげる機会をPayPalは作ります。
決済がリアルタイムで手軽
相手側から支払いを受けたとしても、通常は決済までにタイムラグが発生します。銀行の翌営業日対応の場合は数日決済されることがない事もあります。そのため、取引場面で即座に商品を発送できないといったことが起こります。
しかしPayPalの場合、決済はリアルタイムでおこなわれるため数日待つ必要がないのも大きなメリットと言えるでしょう。ビジネスアカウントで登録している場合、リアルタイムで送金の確認が取れればスムーズな取引を可能にします。
後ほどビジネスアカウントについては詳しい説明をしていますが、商品を売りたい場合はパーソナルアカウントの登録では、お金の受け取りが個人間送金扱いになります。そうなると、購入者に対してPayPal独自の補填サービスが利用できなくなります。購入者側の補償については、以下で詳しくお伝えしています。
トラブル時の補償あり
PayPalのトラブル保証は買い手側にあり、買い手側のメリットです。万が一偽物だったり詐欺にあった場合PayPalが調査、時には返金してくれます。個人でも売買できるウェブサイトの場合、有料で受けられる保証であることの方が多いでしょう。
【MTG】本日の「ミシックチャンピオンシップ・バルセロナ2019 予選 名古屋大会」の受付はキャンセル分が定員に達しましたので終了いたしました。明日以降もキャンセルが発生した場合のみ、受付を実施します。(日曜除く)支払い方法はクレジットかPaypalのみです。#mtgjp #MCQhttps://t.co/2VJKOgoncX pic.twitter.com/eMm8MDm16B
— BIG MAGIC (@MtgBigmagic) May 20, 2019
ただし、買い手側としての安心につながるメリットがトラブル時の補填ですが、売り手側ではデメリットとなることがあります。詳しいことは以下で紹介していきます。
デメリット
基本的に、支払いの際に普段必要なパスワード入力やショップサイトごとに、会員登録や支払い情報の入力が必要だった以前に比べ、PayPalを利用することでその手間を省くことが可能であることが言えます。逆に、支払いする側で不便と感じられるデメリットがあります。
支払い先をメールアドレスで指定するだけで払えるので、その手軽さから支払い手段や為替レートを忘れてしまうこともあるでしょう。支払い回数の制限や割高な手数料を請求されるデメリットがあります。こちらでは、それぞれのデメリットを詳しく解説していきます。
支払い分割できない
PayPalを利用しての支払いがあった場合、当然支払いは登録しているクレジットカード会社経由になります。しかし、普段クレジットカードを分割払いしている人にとってはPayPal経由で分割支払いができないのは幾分の不便さを感じるのではないでしょうか。
これは楽天だけど、クレカの手数料こんなもんなら正直分割で全握券一発でどかんと落とすのありだな…
— ふーみん (@fumiya0307) March 10, 2019
どうしよう… pic.twitter.com/aK1NKfoabu
手軽にショッピングできることで、うっかり使いすぎて支払いが厳しくなってしまうのを避ける手段がないのでデメリットというより、注意が必要です。ただし、カード会社によっては後から分割払いに変更できるので手続きや変更はカード会社の方でおこなうことになります。
手数料が高い
海外での利用が多いPayPalならではの問題です。日本の商品であれば円購入だけですむので問題はありませんが、海外商品の購入を日本でおこなった場合、為替手数料が発生します。
PayPalを介して、異なる通貨の扱いごとに、表の手数料が為替ルートに加算されます。
国 | 手数料 |
米・カナダドル | 3.5% |
その他の国 | 4.0% |
ただし、支払い時に「通貨換算レートのオプション」→「PayPalの通貨換算レート」→「カード発行会社の通貨換算レート」への切り替えをおこなうことで、PayPalより割安なカード会社の通貨換算レートを使った手数料へ変わります。
PayPalの悪用リスク
海外はもちろん、日本であってもPayPalを悪用されてしまうリスクは、当然個人の責任となるので充分注意が必要です。後からお伝えする危険性でも詳しくお伝えしていますが、個人情報の管理不足によるデメリットは自分次第で防ぐことが可能です。
PayPalの危険性と注意点!
先にメリット・デメリットでもお伝えしてきましたが、PayPalを使っていく中でここまで手軽に使えると不安を感じる方もいるのではないでしょうか。そこで、PayPalの危険性は本当にないのか?自分でできる注意点のポイントを押さえて解説していきます。
Paypalアカウントが銀行口座みたいな感じになってきたな pic.twitter.com/9DvcGoOUV0
— hiroppy🇮🇪 (@about_hiroppy) May 19, 2019
PayPalの仕組みを利用した利用者による悪質な行為やそれに纏わる危険性、それらを回避するための注意点をあげています。これからPayPalを検討されておられる方は、これらの情報を知っておくことで大きな失敗やあとからデメリットを感じることなく利用できるのではないでしょうか。
PayPayとPayPalの間違え
冒頭でもお伝えしていますが、インパクトのある曲とダンスのCMで今話題のPayPayは、PayPalと一文字違いなため、混同される方が多いのではないでしょうか。とても紛らわしく、PayPalを検索してもPayPayが上にくるため混乱してしまう要因になっています。
PayPay、第2弾100億円キャンペーンを5月13日で終了 https://t.co/qud82CtHuC #PayPay pic.twitter.com/VIKRxuD65R
— Impress Watch (@impress_watch) May 13, 2019
PayPayはおサイフケータイと同じく、かざして決済するアプリですが、PayPalはウェブ上での売り買いに相手を指定して送金受金ができるツールです。特に、ソフトバンクとヤフーが始めた決済アプリであることと、PayPalのチャージの仕組みにYahoo!ウォレットやYahoo!JAPANカードの指定があり、こちらでも混同してしまう要因があります。
ある意味、名称においてのデメリットともいえるこの一文字違いですが、仕組みや海外でも使えるPayPalと別物であると注意していただいた方がよいポイントです。
パスワード漏洩の危険性
PayPalの悪用リスクでもお伝えしましたが、あくまでも個人の責任において気をつけるべきポイントです。PayPalのIDとパスワードを失うことで、自分のクレジットカードが他者悪用されるわけです。危険性の高さでいえば、漏洩が特筆すべき注意点といえるでしょう。
PayPalだけに限らず、個人情報・会社情報など危険性を考えずにスマホの内部データとして安易に管理するのはおすすめできません。PayPalは先にもお伝えした通り、売上金を銀行口座へ出金することもできるのです。
買い手保護が厚く濫用の恐れ
支払いのためにPayPalを利用している方にとっては、メリットでお伝えした買い手側に起きたトラブル時の補償は売り手にとってデメリットとなることがあります。保障の対象外になる取引であれば濫用の恐れはありませんが、この保証を悪用されるケースは珍しくないため予め取引説明に事前告知して対策するのがよいでしょう。
買い手保証制度は、購入時から180日間内に申し出することでPayPalが調査を開始します。購入を決める前に、予め商品の詳しい情報を伝えるようにしましょう。説明と同様の商品であれば、買い手保証制度が利用されることはありません。
偽メール詐欺に注意
PayPal自体が有名な事もあって、同じ名前をかたったフィッシングメールが出回っています。PayPal公式サイト内でも案内がありますが、PayPal側から下記の情報を求めることはありません。
- クレジットカードやデビットカードの番号
- 銀行口座番号や運転免許証番号
- メールアドレス
- パスワード
海外取引にクレジットカードより便利なPayPal
PayPalによる日本国内で円のみの個人間送金に関しては、無料でおこなえる他、商用での利用が特に注目を浴びています。なぜならば、メリットでお伝えしているクレジットカード決済の導入がとても手軽で簡単です。海外商品の取引がある場合、気になる為替レートは切り替えが可能なので忘れずにおこなうことでデメリットを防げます。
また、危険性についても自己管理を徹底し、商品紹介の記載を実物と誤差の内容にしっかりと伝えることで相手から批判や苦情を受けにくい状況を作れます。支払いに関する安心感を顧客に提供するのも、ウェブ上での売買には必要なので、PayPalはそれらの条件をすべて満たしてくれます。
個人間送金は停止が解除
2010年3月31日にPayPalは個人間送金サービスを停止ししました。暫くの間個人間送金ができない状態が続いていましたが、現在は日本国内で円に限り送金が無料でできます。このことから、銀行や現金書留とお金の直接送付の手間が省けて、尚且つ送金先のメールアドレス1つで完結する手軽さは魅力です。
海外の送金には、送金手数料と為替レートが上乗せされます。それらを合わせて考えると、別の決済システムを利用する方がおすすめです。予めビジネスアカウントとして作成し、為替レートをクレジット会社の物へ切り替えるなどしておけば思わす損を防げます。
個人間送金が停止している間は商用利用を選んで送金するなど柔軟に選び利用できるのもPayPalのよさです。以下では初期に選べる個人かビジネスアカウント、どちらが自分の使い方に合うか確認しておくとよいでしょう。
ビジネスアカウントが手軽
PayPalは、販売先を日本だけに限定するのではなく、海外相手にも手広く商売したい方や海外の商品を購入したい方にうってつけといえるでしょう。日本から海外への個人間送金は禁止されてしまいましたが、現在は、個人間送金ができるようになっています。
個人間送金先が海外の場合、送金手数料と為替レートが上乗せされます。また、うっかり商用利用の時に個人間送金を選択してしまうと、買い手側保障がうけられなくなるため初めから商用利用を選び方もいます。そのため、登録の段階で個人利用ではなくビジネスアカウントをすすめている方もいます。
銀行への出金が可能なのも、こちらのビジネスアカウントに限るのですが月額手数料は大変リーズナブルです。規模の大きな商売になるまえにこちらを一端利用するか、これから商売を始めようと考えている方にとっては、PayPalは手軽に登録できるでしょう。
PayPal登録方法
PayPalの登録前に知っておくべことは、PayPal登録にはパーソナルアカウントとビジネスアカウントを選ばねばならないということです。パーソナルアカウントは基本的に支払いをメインに利用する方向けで、お金を受け取って銀行口座へ出金できるのがビジネスアカウントです。
ビジネスアカウントは受け取りが発生した時のみにコストが発生しますが、アカウント開設や利用に関する費用は無料です。取引相手に金融機関を公開する必要がない上に、買い手側もクレジットカード情報を入力せずに済むため危険性を感じさせません。
PayPalへの登録は、上記リンク先からおこないます。アカウントの登録は、メールアドレスと自分で決めたパスワードを利用します。危険性についてお伝えした通り、この情報とIDの管理はしっかりおこないましょう。
PayPalを実際に使ってみよう
ネット上での売り買い時において、危険性を極力感じさせないPayPalは買い手側に安心感を与えます。上記でお伝えしている危険性はPayPalだけに限らず、ネット上では欠かせない危機管理なので難しいこともないでしょう。難しいクレジットカード決済導入も、PayPalを利用することで解決します。
この機会に、是非PayPalを使ってみましょう。ウェブ上での売り買い取引がある方はビジネスアカウントでの登録がおすすめです。