2019年03月27日更新
WindowsPCが32bitか64bitか確認!違いや64bitへの変更方法も解説!
Windows7の32bitと64bitにはどんな違いがあるのでしょうか。Windows7のbit数を確認する方法や64bit版をインストールする方法をご紹介します。PCによっては64bit版をインストールできないので注意してください。
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目次
Windows7の32bitと64bitとは?
PCのOSには32bit版と64bit版があります。まずはbit数が異なるとWindows7にどのような違いがあるのか説明します。
bit(ビット)とは?
bitとは情報の単位を表しています。32bitは2の32乗、64bitは2の64乗の情報を処理でき、64bitのほうが処理能力が高いということです。Windows95以前のOSは16bitや8bitなどのバージョンでしたが、技術の向上によって32bit版が登場し、近年では64bit版が普及しています。
32bitと64bitの違い
32bitと64bitの明確な違いは、メモリとドライブの容量の上限です。以下の表をご覧ください。OSやメモリスロットの数、PCの性能によって上限は異なります。また基本的には64bit版のほうがいいですが、一部32bit版でしか動かないソフトウェアやドライバもあるので、必ず自分の使っているソフトウェアが64bitに対応しているか確認して下さい。
メモリ容量 | ドライブ(HDD/SSD)容量 | |
32bit | 2~4GB | 2TBまで |
64bit | 8~2TB | 2TB以上 |
Windows7で32bitか64bitか確認する方法
それでは、まずはWindows7でbit数を確認する方法をご紹介します。またWindows7以外のOSでも32bit版か64bit版か確認できるので、その方法も説明します。
PCがWindows7の場合
まず「スタートメニュー」から「コントロールパネル」を開きましょう。「システムとセキュリティ」項目から「システム」をクリックすると、システムの種類の欄に「○○ビット オペレーティング システム」と表示されています。丸の部分の数字がどのバージョンのWindows7かを表しています。
PCがWindows7以外の場合
Windows7以外のOSを使っている場合でも同じような方法で32bit版か64bit版か確認できます。ここではWindowsXPから最新のWindows10まで、PCのOSごとに詳しく説明します。
Windows10
Windows10ではWindows7などとは違い、スタートメニューからすぐにはコントロールパネルを開けません。「Windows 管理ツール」の中から探すか、Cortanaで検索して開く方法もありますが少し面倒です。そのため、コントロールパネルのシステム画面をすぐに表示できるショートカットキーを使いましょう。
「Windows」キー+「Pause」キーを押してください。システムの種類にbit数が記載されています。
Windows8
Windows8の場合はWindows7などに比べて操作が大きく異なります。まずスタート画面から「デスクトップ」タイルをクリックし、チャームを表示して下さい。チャームはマウスのポインターを「右上または右下」から「下または上へ移動」するか、タッチ操作で画面の「右端からスワイプ」すると表示できます。
チャームを表示したら「設定」から「コントロールパネル」をクリックしてください。「システムとセキュリティ」から「システム」を選択するとbit数を確認できます。
WindowsVista
WindowsVistaの場合はWindows7とほとんど同じです。「スタート」メニューから「コントロールパネル」を開いてください。「システムとメンテナンス」から「システム」をクリックし、OSのbit数を確認しましょう。
WindowsXP
WindowsXPの場合は、「スタート」メニューから「コントロールパネル」をクリックしてください。Windows7のコントロールパネルに比べてUIに違いがありますが、「パフォーマンスとメンテナンス」項目の中に「システム」があります。システムをクリックするとシステムのプロパティが表示されるので、「全般」タブをクリックしてください。
WindowsXPでは32bit版の場合は何も表示されません。64bit版の場合は「Microsoft Windows XP Home x64 Edition Version 2002」というように、バージョン名にx64と表記されます。
Windows7で32bitから64bitに変更できる?
Windows7を64bit版に変更して、メモリやHDDの容量を増やしたい方もいるでしょう。ただ、PCによってはWindows7を32bit版から64bit版に変更できない場合があります。まずは自分のPCが64bit版のWindows7をインストールできるか確認してください。
PCが64bitに対応するか確認する方法
PCが64bitに対応しているか確認する方法は主に2つあります。どちらか一方だけで確認できれば問題ありません。
パフォーマンスの情報とツールで確認
Windows7またはWindowsVistaの32bit版を使用している場合は、「コントロールパネル」から「パフォーマンスと情報のツール」を開いて下さい。
右側にある「パフォーマンスとシステムに関する詳細情報を表示及び印刷します」をクリックするとコンピューターについての詳細が表示されます。64bit対応の欄が「はい」になっていれば64bitに対応しています。
Windows Upgrade Advisorで確認
Windows7 UpgradeAdvisorをインストールして実行すると、コンピューターをスキャンしてアップグレード前に対処すべきことをレポートしてくれます。64bitに対応しているPCの場合は、スキャンが完了すると32ビットレポートと64ビットレポートの両方が表示されます。64bitに対応していないなら、32ビットレポートのみが表示されます。
Windows7 Upgrade Advisorのダウンロードは以下のリンクから行えます。詳しいインストール方法はリンク先のページをご覧ください。
Windows7で64bitに変更する方法
自分のPCがWindows7の64bitに対応していると確認出来たら、64bitのWindows7を用意してください。32bitから64bitに無料でアップグレードできないため、パッケージの64bitのWindows7を購入しましょう。
64bitに変更する前の準備
64bitのWindows7に変更する前にデータのバックアップと、BIOS上でアクセス場所を選択するショートカットキーを確認してください。
データをバックアップ
64bitのWindows7をインストールすると、それまでPCに入っていたデータは完全に消去されます。必ず外付けHDDやUSBメモリなどにデータをバックアップしてください。
アクセス場所の確認
光学ドライブからWindows7をインストールする場合、最初にブートメニューを起動してアクセス場所を選択しなければなりません。多くのメーカーの場合は「F12」キーですがPCメーカーやマザーボードのメーカーによってはF10やF8などの場合もあります。マニュアルやメーカーサイトを見てブートメニューのファンクションキーを確認してください。
64bit版をインストール
まず64bitのWindows7をDVDドライブに挿入し、PCを再起動してください。すると「Press any key boot from CD or DVD」などと表示されるので、ブートメニューのファンクションキーを押してください。ブートメニューを表示したら、DVDドライブを選択して「Enter」キーを押します。するとWindows7のインストール画面が表示されます。
インストールする言語やキーボードの入力方式などを設定して「今すぐインストール」をクリックするとWindows7のインストールが始まります。Microsoftのライセンス条項の「同意します」にチェックを入れ、「新規インストール」を選択し、インストールするパーティションを選択してください。
指定したパーティションに32bit版のWindows7がインストールされていると警告が表示されますが、「OK」をクリックしましょう。何度かPCが再起動したのち、ユーザー名やコンピュータ名の入力やプロダクトキーの認証を行うと、設定が完了します。コントロールパネルのシステムを確認すると64bitになっているはずです。
Windows7で64bitに変更しよう!
32bitと64bitではメモリやドライブの上限が違います。Windows7のバージョンはコントロールパネルのシステムから確認できます。より多くのメモリやHDDを使いたいなら64bit版をインストールしましょう。ただしソフトウェアによっては64bit版では動かないものがあるので、64bit版のWindows7にする前に必ず確認してください。