2019年03月23日更新
Windows10のIPアドレス設定方法!PCのIPアドレスを手動で変更するには?
お使いのWindows10のPCで、IPアドレスを手動で設定、変更、固定する方法をご紹介します。設定方法のほかにも、IPアドレス、ドメイン名、DNSサーバーについての基礎知識や、Windows10での設定の際の注意点も合わせて説明いたします。
目次
Windows10のIPアドレス設定に関する基礎知識
お使いのWindows10で自身のIPアドレスを設定、変更、固定するにはどうしたらいいのか。その方法をIPアドレスに関連した基礎用語の解説と共に御紹介します。自分のWindows10のPCでIPアドレスを設定してWindows10でインターネットを利用できるようにしましょう。
IPアドレスとは
IPアドレスとは、「Internet Protocol Address」の略称で、インターネット上で通信相手を間違わないようにするために設定される識別番号のことです。主にインターネットに接続するグローバルIPアドレスと、インターネットに接続しないプライベートIPアドレスの二種類があり、それぞれIPアドレスは用途別に使い分けられます。
IPアドレスはインターネット上の住所のようなもので、使用している機器ごとに一定のルールや規則に沿ったIPアドレスが設定されています。
IPアドレスは数字の羅列で構成されており、一つのIPアドレスにネットワーク部とホスト部のふたつの構造が存在します。この二つの境界線を区別する方法として、クラスフルアドレスとクラスレスアドレスという二種類があります。
クラスフルアドレスは数字の範囲によってクラスAからEまで分けられ、対応したクラスによって区別する方法です。クラスレスアドレスは、サブネットマスクという区別するための数値を利用した方法です。
先ほど説明したグローバルIPアドレスはさらに動的IPアドレスと静的IPアドレスに分類されます。動的IPアドレスとは、インターネットに接続するたびに変動するIPアドレスのことです。LANケーブルなどを接続してインターネットを利用するとき、ISP(インターネットサービスプロバイダー)が自動でIPアドレスを探知してくれます。
静的IPアドレスはインターネットに接続するときにIPアドレスが変動しないものをいいます。DSNサーバーやドメインを利用する際に使用するIPアドレスが変動してしまわないようにするときに使われます。用途としてはホームページの公開サーバーやメールの送受信のためのメールサーバーなどです。
DSNサーバーやドメインについては下記にてご説明します。
一方プライベートIPアドレスとは、インターネットに接続しない、独立したネットワークの固定されたIPアドレスのことを指します。直接グローバルIPアドレスに接続することはできず、ブロードバンドルーターのNAT(ネットワークアドレストランスレーション)という機能を使い、グローバルIPアドレスに手動で変換する必要があります。
DNSサーバーとは
DNSサーバーとは、「Domain Name System」の略称のことで、IPアドレスとドメイン名を結びつけるデータベースのことです。ドメインとは、ホームページのURLやメールアドレスなどに使われる一部の文字列のことで、IPアドレスと同じようにインターネット上における住所のようなものですが、番号ではなく、文字が割り当てられています。
アドレスに記載されている「.com」「.jp」などもドメインの一つです。このドメインとIPアドレスをDNSサーバーで紐づけることでホームページやメールアドレスの送受信をすることが可能になります。
私たちがPCを使ってインターネットに接続するときには必ずこのDSNサーバーを介して接続がなされます。接続の流れととしては、PCがドメイン名(アドレスやURL)でDSNキャッシュサーバーにアクセスします>DSNキャッシュサーバーがDSNルートサーバーに、管理情報(ドメイン名に対応したIPアドレスはなにか)を問い合わせます
>DSNルートサーバーがDSNキャッシュサーバーに必要な管理情報のあるDSNサーバーを知らせます>DSNキャッシュサーバーが管理情報のあるDSNサーバーに対応したIPアドレスを問い合わせます>DSNサーバーが、対応したIPアドレスを回答します>DSNキャッシュサーバーがPCにIPアドレスを回答し、Webサイトにアクセスし、表示されます。
以上がDSNサーバーのおおまかな流れです。私たちがWebサイトを利用する際、このような作業がいつも自動的に行われています。手動でDSNを新規に設定することもできます。インターネットの利用には、DSNサーバーが不可欠なのです。
Windows10のIPアドレスを設定する時の注意点
お使いのWindows10のPCでIPアドレスを設定するとき、以下の事項に気を付けておかないと、Windows10内で設定したIPアドレスが有効になりません。また、Windows10以外のOSの場合は設定方法が違うものもあります。今回はバージョンがWindows10の場合の方法をご紹介します。
番号が重複しないようにする
お使いのWindows10でIPアドレスを設定するときは、他のIPアドレスと同じ番号にならないように注意して設定しましょう。自身のWindows10のPC内に同じIPアドレスが存在するとつながらなくなってしまいます。設定する番号に工夫をして、自分だけのIPアドレスを設定しましょう。
Windows10のIPアドレスを手動で設定する方法
Windows10のPCでは、IPアドレスを手動、自動の両方で設定することができます。今回は手動でWindows10のIPアドレスを設定する方法をご紹介します。
コントロールパネルから変更する
お使いのWindows10の「コントロールパネル」にてIPアドレスを設定することができます。
Windows10の「スタート」ボタンをクリック>メニューのなかにある「Windowsシステムツール」から「コントロールパネル」を開きます>「ネットワークとインターネット」を開きます>「ネットワークと共有センター」を開きます>
現在Windows10内で使用中のネットワークが表示されますので、右にあるアクセスの接続名の箇所をクリックします>「プロパティ」を選択します。
「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」をクリックし、「プロパティ」を開きます>「次のIPアドレスを使う」にチェックを入れ、「IPアドレス」「サブネットマスク(ネットワークの有効範囲の番号)」「デフォルトゲートウェイ(使用中のルーターもしくはゲートウェイサーバーのIPアドレスの番号)」を入力します。
下にあるDNSサーバーも必要であれば入力します。入力後に「OK]ボタンをクリックしてWindows10でのIPアドレスの設定は完了です。
ショートカットキーを使って変更する
お使いのWindows10でIPアドレスを変更、設定する際に、ショートカットキーを使って変更、設定する方法をご紹介します。
キーボードの「Windows」キーを押しながら「R」キーを押します>「ファイル名を指定して実行」の欄に、「ncpa.cpl」と入力してOKをクリックします>「ネットワーク接続」ウィンドウが開くので、「イーサネット」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
「インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)」をクリックし、「プロパティ」を開きます>「次のIPアドレスを使う」にチェックを入れ、「IPアドレス」「サブネットマスク」「デフォルトゲートウェイ」を入力します。下にあるDNSサーバーも必要であれば入力します。
入力後に「OK」ボタンを押して、Windows10でのショートカットキーを使ったIPアドレスの変更、設定が完了します。
Windows10のIPアドレスを固定する方法
お使いのWindows10のPCで使用中のIPアドレスの設定を手動で固定する方法をご紹介します。
PCのIPアドレスの固定(DHCP設定)方法
お使いのWindows10画面の「スタート」ボタンを右クリックし、「ネットワーク接続(W)」をクリック>「イーサネット」をクリック>「アダプターのオプションを変更する」>「イーサネット」を右クリックして「プロパティ」を選択>
「インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IPv4)」をクリックし「プロパティ」を開く>「次のIPアドレスを使う」にチェックを入れ「IPアドレス」「サブネットマスク」「デフォルトゲートウェイ」を入力します。
「次のDNSサーバーのアドレスを使う」にもチェックを入れ、「優先DNSサーバー」「代替DNSサーバー」も必要であれば入力します。入力後、「OK」ボタンを押して、Windows10でのIPアドレスの固定(DHCP設定)は完了です。
Windows10のIPアドレスを設定してみよう
以上がWindows10でのIPアドレスの設定、変更、固定する方法です。設定後は必ず一度Windows10でインターネットを開き、接続できるかどうかを確認しておきましょう。