2019年04月02日更新
Windows10の画面録画方法!PCで動画キャプチャを撮る標準機能はある?
Windows10の画面録画方法を解説します!Windows10には標準装備として画面録画機能があります。特にこだわりのない人・ビギナーは、まずはWindows10標準装備の画面録画機能を利用してみましょう。簡単操作で使いやすい機能です。
目次
Windows10で画面録画しよう
今回は、Windows10に標準で装備されている、画面録画アプリを紹介します。Windows10標準装備の画面録画アプリは、簡単操作で使いやすい録画機能として評価を得ています。
PCの画面を動画として録画する
Windows10には「ゲームバー」という画面録画アプリが標準装備されています。この「ゲームバー」は本来、Xbox用として用意された録画アプリで、ゲームの実況動画などを録画することを目的として提供されていましたが、ゲームの実況動画だけでなく通常のPCワークの動画も十分に録画できる便利なアプリです。
Windows10の画面録画ツール「ゲームバー」について
Windows10の画面録画ツール「ゲームバー」について、その特徴を解説します。
Windows10の標準機能!(Windowsキー+Gキー)
Windows10の画面録画ツール「ゲームバー」を起動する際は、便利なショートカットキーを使いましょう。Windows10で「ゲームバー」を起動するショートカットキーは「Windows」キー + 「G」キーです。
このショートカットキーを押すと、デスクトップ画面の右側に「ゲームバー」開始のポップアップが表示されます。「はい、これをゲームとして記録します」にチェックを入れると、コントロールバーが現れます。
「ゲームバー」の特徴と利用する際の注意点
Windows10標準装備の「ゲームバー」の特徴と利用する際の注意点について解説します。Windows10で「ゲームバー」を起動するには、PCのハードウェアに一定のスペック条件があります。
スペック条件として、PCに搭載されているビデオカードが指定エンコーダーに対応していなくてはいけません。指定エンコーダーは「Intel Quick Sync H.264」「NVidia NVENC」「AMD VCE」の3つです。また、PCのハードウェアがスペック条件を満たしていても、アプリによっては動画を録画できないアプリもあります。
Windows10で「ゲームバー」を利用する上で憶えておくべきことは、「ゲームバー」はウィンドウを対象にした動画撮影を行うアプリであり、PCのデスクトップ画面全体の動画をキャプチャすることはできないということです。
Windows10の画面録画ツール「ゲームバー」の使い方
Windows10の画面録画ツール「ゲームバー」の使い方について説明します。
画面録画の手順
Windows10で「ゲームバー」を起動するショートカットキー「Windows キー + G キー」を押し、「はい、これをゲームとして記録します」にチェックを入れて、Windows10上にコントロールバーを表示します。
動画のキャプチャを始めるには、コントロールバーの中央にある「●」マーク(今から録画)をクリックします。
録画中はタイマーバーが表示されます。
動画のキャプチャを終了する場合は、コントロールバー中央にある「□」マーク(録画を停止)もしくはタイマーバーの「□」マークをクリックします。キャプチャされた動画は「ビデオ」フォルダの中の「キャプチャ」フォルダ内に保存されます。
バックグラウンド録画
そのほかの「ゲームバー」の機能として、バックグラウンド録画があります。バックグラウンド録画は、手動で録画操作を行わなくても、事前に機能を開始しておけば、ゲーム中の動画をバックグラウンドで録画できる機能です。
便利な機能ですが、ゲーム中にさらにバックグラウンドで録画タスクが加わるためPCにそれだけ負荷がかかります。コントロールバーの「円矢印」マークをクリックすると録画を開始します。
スクリーンショット機能
また、「ゲームバー」にはスクリーンショット機能も装備しています。ゲーム中に静止画キャプチャを撮ることが可能です。コントロールバーの「カメラ」マークをクリックすると静止画キャプチャを撮影します。
画面録画の設定
Windows10の画面録画ツール「ゲームバー」の画面録画の設定の方法について説明します。
「ゲームバー」に収録する動画キャプチャの品質設定は、Windows10の「スタートメニュー」→「設定」→「ゲーム」→「ゲーム DVR」を開いて行います。「ゲームバー」の動画キャプチャの品質設定画面では、音質・画質のほかに録画時間・バックグラウンド録画などの設定ができます。
高音質・高画質の録画に設定可能
動画キャプチャの画質は「標準」「高」の二択で設定でき、音質は最大「192kbps」まで設定できます。動画キャプチャのビデオコーデックはH.264で、ファイル形式はmp4で保存されます。
編集機能
Windows10に標準装備されている「Xboxアプリ」で動画キャプチャを編集できますが、「Xboxアプリ」で行える編集機能は動画キャプチャの前後をカットするという簡易なものです。複雑な編集を行いたい場合は別の動画編集アプリを利用しましょう。
Windows10に対応したキャプチャソフトで画面録画する
「ゲームバー」以外に、Windows10に対応したサードパーティの動画キャプチャソフトがあります。
Windows10の標準機能より多機能な無料ソフト5種
Windows10に対応したサードパーティの動画キャプチャソフトで、評価の高いものを5つ選りすぐって紹介します。サードパーティの動画キャプチャソフトの中には多機能なものもあるので、自分のニーズに合うものを探して試してみましょう。
Bandicam
Bandicamは有料動画キャプチャソフトです。選べるファイル形式はAVI・mp4があり、PCのデスクトップ画面の動画取り込みが可能です。加えてWebカメラ・PS4の映像もキャプチャできます。ビデオコーデックはH.264・Xvid・MPEG-1・Motion JPEG・YV12・RGB24から指定でき、高画質な動画の取り込みができます。
Bandicamは静止画キャプチャの機能も搭載しており、静止画のファイル形式はBMP・PNG・JPGから選択できます。無料版も用意されていますが、収録は10分間の限定録画になっています。また取り込んだ動画キャプチャにはロゴが入る仕様になっています。
ロイロ ゲームレコーダー
ロイロ ゲームレコーダーは無料動画キャプチャソフトです。ロイロ ゲームレコーダーはビデオコーデックとしてMotion JPEGを採用しているため、PCへの負荷が軽く、低スペックPCでも利用が可能です。また、ロイロゲームレコーダーは無料ソフトでありながら、録画時間の制限はなく、動画キャプチャにロゴも入りません。
ただ、画質がやや見劣りする点と、指定ウィンドウの録画しかできない点がロイロゲームレコーダーのウイークポイントです。
Filmora Scrn
Filmora Scrnは無料動画キャプチャソフトですが、十分な高機能を備えています。動画キャプチャのファイル形式はmp4・MOV・GIFから選択でき、入力音声はPCの音だけでなくマイク音も取り込めます。収録画面はデスクトップ内で範囲を指定でき、webカメラの映像も同時録画が可能です。
Filmora Scrnは、無料でありながら収録時間の制限はありません。ただ、ウイークポイントは録画した動画キャプチャにロゴが入ります。動画編集の機能も優秀で、複数の映像の組み合わせ、テキストの挿入、各種エフェクト効果などの機能を装備しています。
アマレココ
「アマレココ」は無料動画キャプチャソフトです。多機能ではありませんが、逆にシンプルな画面レイアウトと簡便な操作で高評価を得ています。またシンプルな作りにもかかわらず、画質・音質の品質は高く、AVI 形式の動画キャプチャを作成できます。PCのデスクトップ画面の収録が可能です。
AG-デスクトップレコーダー
「AG-デスクトップレコーダー」は無料動画キャプチャソフトです。録画した動画キャプチャの出力は、AVI・WMV・mp4・AGM からファイル形式を選べ、撮影はPCのデスクトップ画面の収録・指定範囲の収録が行えます。低スペックPCでも稼働する点も魅力です。
Windows10の画面録画は用途に合わせて正しく使おう
Windows10の画面録画は用途に合わせて正しく使いましょう。画面録画ソフトによって、PCのデスクトップ画面を録画できるもの、ウィンドウごとに録画するものがあり、それぞれ機能に特徴があります。収録した動画キャプチャを出力できるファイル形式も画面録画ソフトによって違うので自分のニーズにあったソフトを試してみましょう。
また、画面録画ソフトは有料版・無料版がありますが、無料版は高性能でも収録時間に制限があったり、作成した動画キャプチャにロゴが入ったりするものがあります。そうした点を許容できるかよく吟味して、画面録画ソフトを選択しましょう。特別にこだわりがない場合はまず、Windows10標準装備の「ゲームバー」を利用してみるのも良いでしょう。