2019年05月31日更新
Twitterで削除依頼できる誹謗中傷内容と依頼方法!弁護士費用についても解説!
Twitterで誹謗中傷されてしまうと知らぬ間に拡散してしまいます。削除依頼を速やかにすることが大切ですが、ツイッター社に削除依頼できる内容とはどのようなものなのでしょうか。この記事ではTwitterでの削除依頼のやり方と、弁護士費用などについてお伝えします。
目次
Twitterの削除依頼をする前に確認!
Twitterで誹謗中傷をされてしまったり、個人情報をさらされてしまったりした場合には速やかに削除依頼する必要があります。Twitterに削除依頼しないとあっという間に拡散してしまい、半永久的にネット上から消えないデジタルタトゥーになってしまう可能性があり、あなたの将来に悪い影響を及ぼす可能性があります。
この記事ではTwitterでツイートの削除依頼をする方法について解説します。具体的なTwitterでの削除依頼の方法を見ていく前に、ツイッター社が削除依頼に応じてくれるツイートの内容について具体的に見ていきましょう。
ツイッター社が削除対象とするコンテンツの内容
ツイッター社が削除依頼に応じるツイートのコンテンツの内容とは、次の基準に合致するものになります。
商標権・著作権などの権利侵害
法的に見て、誰かが商標権や著作権などの権利を持っていることが認められるものを、無断転載するなどして権利を侵害した場合にはツイッター社は削除依頼に応じてくれます。
刺激が強すぎるツイート
誰もが目にできるインターネット上という場で公開するのには刺激が強すぎる内容だと判断されるツイートも、ツイッター社による削除依頼の対象になります。具体的には暴力的な内容と、性的な刺激が強すぎるコンテンツになります。
違法活動に関するツイート
法律に触れる内容に関するツイートも、ツイッター社による削除の対象になります。
ツイッターバッジの利用
ツイッター社が権利を持っているTwitterのロゴやヘッダー画像を無断使用したツイートも、ツイッター社による削除の対象になります。
ツイートで身体的脅迫をする
Twitterを使って特定の人に対して、身体的な危害を及ぼすような内容をツイートしたら削除の対象になります。拉致や誘拐を想起させる内容や、暴力をふるうといった内容になります。
ツイートで誹謗中傷する
Twitterを使って特定の人に対して誹謗中傷する内容のツイートも削除の対象になります。誹謗中傷の内容がたとえ事実であっても、それが暴露された人にとって不利な内容になる場合には、削除の対象になります。
ツイートで個人情報をさらす
Twitterで実在する人物の本名や住所やメールアドレスなどの個人情報をさらした場合も、削除の対象になります。
ツイートで自殺をほのめかす
Twitterを使って自殺をほのめかしたり、一緒に自殺する人を探すような内容のツイートをした場合も削除依頼の対象になります。
スパム行為
金銭的な被害や身体的な被害はないものの、迷惑行為と受け取られるスパム行為と受け取られるツイートも削除対象となります。大量のTwitterアカウントを作って、同じ内容の宣伝ツイートを大量に流すような行為はスパムと判定されて、アカウント停止の対象になります。
Twitterの削除依頼をする手順
Twitterで上記の内容に合致するとみなされたコンテンツはツイッター社に削除依頼することができます。Twitterの削除依頼をする具体的な方法を見ていきましょう。
証拠の保全
まずは上記のコンテンツに該当するツイートの証拠を保全します。証拠は画像として保全しましょう。スクリーンショットで撮影するか、スクショが撮れない場合にはカメラでツイートのコンテンツを撮影します。画像で残しておかないと、相手にブロックされてしまった場合には、あなたはそのツイートのコンテンツにアクセスできなくなってしまいます。
最悪、そのツイートを削除されてしまったり、アカウント削除されてしまったりした場合には、画像の証拠が残っていないと証拠を提出できなくなります。まずは相手がこちらの動きに気が付く前に証拠を画像で保全しましょう。
ツイート主へDMで削除依頼
証拠が保全出来たら、該当のコンテンツをツイートしているツイート主にDMで削除依頼をします。そのときには、弁護士に相談していて、法的措置も検討している旨を伝えると効果的です。
ツイッター社へ削除依頼
ツイート主が直接の削除依頼に応じない場合には、ツイッター社へ削除依頼します。ツイッター社へ削除依頼する方法はこの次に見ていきましょう。
Twitterでツイッター社へ削除依頼する方法
Twitterで誹謗中傷を受けたりした場合に、ツイート社へ削除依頼する方法です。
「サポートに連絡する」から削除依頼する
ツイッター社のサポートから連絡をします。Twitterアプリやブラウザ版のTwitterを開いて、まずはプロフィールアイコンをタップします。
「ヘルプセンター」をタップします。
ヘルプセンターの画面を下にスクロールします。
するとTwitterのサポートへ報告するためのリンクがあります。こちらをタップします。
「攻撃的な行為やセンシティブなコンテンツを報告したい」をタップします。
どのようなコンテンツのツイートか、内容を選びます。誹謗中傷をされている場合には「嫌がらせや攻撃的な行為を報告したい」を、成り済まされている場合には「なりすまし行為を報告したい」を選択します。
「嫌がらせや攻撃的な行為を報告したい」を選択すると、さらに細かく内容を聞かれます。最も近いものを選んでチェックを入れます。
下にスクロールしていくと、誰が迷惑行為を受けているのか、報告対象ツイートのURL、具体的な問題の詳細などを記入する欄があります。最後に自分の連絡先となるメールアドレスと本名を記載したら送信します。
報告対象ツイートのURLを間違えない
送信する前に気を付けたいのは、報告対象ツイートのURLを間違えないことです。
ツイートのURLをアカウントのURLと間違えて送信してしまう人がいます。大量にツイートしているアカウントだった場合、ツイート社も該当ツイートがどれなのかわからない場合もあるので、該当ツイートのURLはしっかりと間違えずに記入しましょう。
「https://twitter.com/*****」はアカウントのURLです。送信しなくてはいけないURLは「https://twitter.com/*****/status/********」です。該当するツイートを表示するとアドレスバーにツイートのURLが表示されるので、そちらをコピペしましょう。
この記事の内容とは関係ありませんが、ユニクロのこちらのツイートのURLはこちらになります。該当ツイートのこちらのURLを入力します。
本人確認書類を送信する
最後に本人確認書類を送信します。本人確認書類は運転免許証やパスポート、マイナンバーカードが該当します。顔写真付きの公的機関が発行しているものを用意しましょう。免許証やパスポートを持っていない人はマイナンバーカードでも大丈夫です。
Twitterの削除依頼をしても問題解決しないときには?
Twitterの削除依頼をしても問題が解決しないこともあります。そんな時には最終手段を取りましょう。
弁護士に相談
Twitterの削除依頼をしても解決しないときの最終手段というのは弁護士に相談することです。弁護士にお願いするとお金はかかりますが、その後何十年もデジタルタトゥーが残るリスクを考えたら、お金を掛けても解決しておいた方がいいでしょう。
メリットは?
弁護士に依頼するメリットには、一つには迅速にプロの目線で対応してもらえる、という点があります。さまざまなトラブルを解決することを仕事としている弁護士には、私たちにはどうしようもないと思える問題も解決できる手段があります。
またツイッター社は海外の企業なので、アメリカとやり取りしなくてはいけません。私たちにはできないそのような手続きもお任せすることができます。弁護士に依頼することで、書き込みをした人を特定できる、というメリットもあります。
プロバイダに発信者情報の開示を請求できるのは大きな武器になります。またツイッター社や書き込んだ人とのやり取りを全て一任できるのも大きいです。誹謗中傷を受けてストレスで弱っているところに、自分でやり取りするのは本当に大変なものです。これを代わりにやってもらえるのは大きなメリットになります。
弁護士の探し方は?
弁護士はどうやって探したらいいのかわからない、という人もいるでしょう。そういう場合には「弁護士 地域名」でネットで検索しましょう。近隣の弁護士会のホームページや、その地域で開業している弁護士事務所を見つけることができます。
弁護士事務所ではホームページでどのような事例を解決したのか、個人情報を特定しない範囲で実績を公開しています。弁護士でも得意不得意、分野がそれぞれあるので、ネットトラブルの経験が豊富な弁護士を見つけて相談してみましょう。
依頼する費用は?
弁護士に依頼する費用はどのくらい必要になるのか気になっている人も多いことでしょう。法廷闘争までいかない場合で20万円ほど、法廷闘争まで行った場合には40万円ほどが相場です。弁護士によって、解決するまでの時間によって、金額はかなり変わってきます。分割払いに応じてもらえる場合もあるので、金銭的なことも含めて相談してみましょう。
最初に相談するときには、置かれている状況や金銭的なことなど気になっている質問などをメモにまとめておきましょう。そうするとスムーズに時間を無駄にせずやり取りできます。
Twitterで誹謗中傷されたときには拡散前に削除依頼を!
Twitterは本当に便利で楽しいツールですが、一歩間違えるととんでもない内容を拡散されてしまう諸刃の剣といえるものです。Twitterで誹謗中傷されてしまったときには、拡散しないうちに対応しないと、将来的にとんでもないことになることがあります。
ぜひTwitterで誹謗中傷されてしまったときには迅速に削除依頼をして対応しましょう。お金がかかっても最初から弁護士に依頼したほうが確実な対応ができます。ぜひ勇気をもって対処していきましょう。