2019年10月30日更新
SNS広告の特徴とメリット!各SNSの種類や宣伝効果を比較解説!
SNS広告の特徴とメリットをご存知でしょうか。この記事では、SNS広告とWeb広告の違い、効果的なマーケティングの方法、SNSマーケティングで成功させるための基本や成功・活用事例など、各SNSの種類や宣伝効果を比較解説します。
目次
SNS(ソーシャルメディア)広告とは?
SNS(ソーシャルメディア)広告は、主にLINEやInstagram、Facebook、Twitterなどを利用しています。SNS広告は、ユーザーが基本的なプロフィールデータを入力するため、正確なターゲティングができることが特徴です。
SNS広告の種類
SNS広告とは、以下のソーシャルメディアがあります。広告のフォーマットも各SNSごとに複数あります。
- LINE広告
- Facebook広告
- Instagram広告
- Twitter広告
- Tik Tok広告
SNS広告とWeb広告の違いとは
Web広告には「アドネットワーク」「リスティング」の2種類があります。
Web広告の種類 | 特徴 |
アドネットワーク | Webサイトやアプリに広告枠を設けて、そのスペースに広告表示することです。 |
リスティング | 検索連動型の広告です。ユーザーが検索したキーワードに合わせて広告が表示されることです。 |
SNS広告で効果的なマーケティングをするには
SNS(ソーシャルメディア)広告で効果的なマーケティングを運用するのには、ターゲットと方向性を決めて、各SNS広告の利用規約の遵守することです。それぞれについてご説明します。
ターゲットを明確にする
SNS広告を利用する際には、ターゲットや方向性を明確にすると効果的なマーケティングができます。ターゲットや方向性を決めておくことで、運用しやすくなります。
SNS広告の規約を遵守する
SNS(LINE、Instagram、Facebook、Twitterなど)広告には、利用規約があります。企業が各SNSを利用して広告を流すには、法律を遵守すること、SNSの世界観を壊さないことが必要です。SNS広告の規約を守れない場合は、ユーザーが離れてしまい、広告の掲載が取り下げられる可能性があります。
各SNSのユーザー数を比較
SNS(LINE、Instagram、Facebook、Twitter、TikTok)の全世界と日本国内のユーザー数を確認してみましょう。
SNSの月間利用ユーザー数(全世界)
SNS | LINE | TikTok | |||
月間ユーザー数 | 2億 | 10億 | 23.2億 | 3.21億 | 5億 |
SNSの月間利用ユーザー数(日本国内)
SNS | LINE | TikTok | |||
月間ユーザー数 | 8,000万 | 2,900万 | 2,800万 | 4,500万 | 950万 |
Twitterは、一人のユーザーが複数のアカウントを作成できるため、実際の月間ユーザー数は下回りますが、Twitterは拡散力があります。
SNS広告の特徴や宣伝効果の比較
各SNSの広告は、特徴や宣伝効果、得られるメリットが異なります。ここでは、ユーザー層やユーザー数も異なるので、ターゲットや方向性、SNSの世界観に合わせて、それぞれ比較してみましょう。
LINE
LINEは、10代~50代男女の幅広い年齢が使用しており、家族や友人とのコミュニケーションツールとして利用されているため、アクティブ率が高いことが挙げられます。各SNSと比較しても、LINEは普及率が高いため広告の効果がでています。
LINE広告の特徴
LINE広告の特徴 | |
年代 | 10代~50代男女の幅広い年齢層 |
ターゲット項目 | 年齢、性別、地域、興味関心など |
広告 | タイムライン上やLINENEWSトップ、記事一覧ページ、関連サイトなどに表示 |
広告の種類 | LINE Ads Platform(運用型タイムライン広告)、LINE@(直接通知)、企業スタンプなど |
広告の費用 | クリック課金とインプレッション課金 |
LINE広告のメリット
LINE広告のメリットは、ユーザー数が圧倒的に多いこと、日常のコミュニケーションツールとして利用されるため、目にとまる率が高いことです。デメリットは、幅広い年齢層のため、ターゲットを絞りにくいことが挙げられます。
Instagramは、10代~30代の女性ユーザーが多く、新しいものやビジュアルが良い商品に効果があります。また、Instagramは、Facebookの傘下にあるため、Facebook広告上で広告を出すことができます。各SNS広告の中比較すると、LINEやTwitter、Facebookの中ではファッションや美容、食品に強いです。
Instagram広告の特徴
Instagram広告の特徴 | |
ユーザー層 | 10代~30代の若い世代の女性 |
ターゲット項目 | Instagramのみの場合は、地域、年齢、性別、趣味など |
広告 | Instagramのフィード(タイムライン)上に画像・動画で表示 |
広告の種類 | 写真・動画広告、カルーセル広告、ストーリーズ広告 |
広告の費用 | 広告目的によって変動。 |
Instagram広告のメリット
Instagram広告のメリットは、他のSNSと比較しても女性の比率が高いことが挙げられます。利用者は、10代~20代も含まれているので、若年層が関心があるアパレルや美容、旅行などのマーケティングで効果があります。デメリットは、40代以上のプロモーションには不向きです。
Facebookは、基本的に実名登録制です。Facebookは、ユーザーの「居住地域」「年齢」「性別」「言語」「趣味」「興味があるコンテンツ」「職業」などの個人情報~詳細な情報を登録できます。ユーザーの情報から、成果に繫がるユーザーに効果がある広告を配信できます。各SNSと比較すると、LINEとTwitterの次に、広告の効果があります。機能性や自分磨き、セミナーなどです。
Facebook広告の特徴
Facebook広告の特徴 | |
ユーザー層 | 20代~40代の男女 |
ターゲット項目 | 地域(国、都道府県、市区町村)、年齢と性別、学歴・役職、家族構成、所属グループ、勤務先、趣味、関心など詳細な設定が可能。 |
広告 | 基本的には、タイムラインに表示 |
広告の種類 |
|
広告の費用 | (インプレッション課金)広告表示のたびに費用が発生、(クリック課金)広告や動画の再生ごとに課金 |
Facebook広告のメリット
Facebook広告のメリットは、ユーザーのターゲット項目が個人情報から趣味・関心の項目まで細かく情報を得られるので、成果に繫がる広告を配信できることです。
デメリットは、Facebook内のみの配信になるので、Facebookユーザーではない場合は効果はないです。
Twitterは、10代~20代の利用者が多く、SNSの中で短期間で情報の拡散力が最も高いです。漫画やアニメ好きが多く、若い世代へのアプローチに効果があります。テキストは、140文字以内です。リアルタイムの情報に強いです。各SNSでは、LINEの次に広告の効果があります。100均グッズなどのお手頃価格、話題性がある商品に強いです。
Twitter広告の特徴
Twitter広告の特徴 | |
ユーザー層 | 10代~20代の若年層 |
ターゲット項目 | 性別、地域、フォロワーと類似ユーザー、興味関心、デバイスなど |
広告 |
|
広告の種類 | 広告枠は、プロモツイート、プロモアカウント、プロモトレンドの3つ |
広告の費用 | メッセージの返信、リツイート、お気に入りの追加、リンクを開くと広告の費用が発生。リツイートの二次拡散は無料で高い費用対効果があります。 |
Twitter広告のメリット
Twitter広告のメリットは、リアルタイムな情報がタイムラインに流れるので、ユーザーの声を拾いやすいこと、リツイートによって、短期間で拡散性が高いことも挙げられます。
デメリットは、リツイートされると保存されるので消すことができないことです。ツイートして拡散した情報は、修正できないので、文面を最終確認してからツイートしましょう。
Tik Tok
Tik Tokは、24歳以下のユーザーが多い動画投稿SNSです。女性ユーザーが65%を占めて、15秒の動画を撮影、編集して、投稿します。75%がIOSユーザーであり、関東地方で50%以上を占めています。
Tik Tok広告の特徴
Tik Tok広告の特徴 | |
ユーザー層 | 24歳以下のユーザーが多い |
ターゲット項目 | デバイス(75%がIOSユーザー)、性別、時間帯、言語など |
広告 |
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広告の種類 | 起動画面の広告、タイアップ広告、インフィード広告 |
広告の費用 | 起動画面広告は1日1社のみ、およそ600万円 |
Tik Tok広告のメリット
Tik Tok広告のメリットは、TikTokアプリは世界で10億ダウンロードを突破していて、勢いがあるアプリであることです。また、スマホに最適化された画面でアピールできます。新しいSNSとして話題性があるTik Tokは、早期の導入で拡散が期待できます。
SNS広告活用の基本について
各SNSの特徴とメリットを比較して説明しました。ここでは、SNS広告活用の基本についてご紹介します。
SNS運用とSNS広告の違いは?
インターネット広告などのWebマーケティングを行う以外にも、ソーシャルメディアを活用して、SNSで公式アカウントを開設して運用する方法があります。全てのSNSアカウントに同じ内容を投稿する運用では、マーケティングは上手くいかないです。
SNS運用では、自社のSNSをフォローしたユーザーが投稿を拡散していくことで認知度が上がります。SNS広告では、プロフィールなどの情報からターゲティングできるので、成果に繋がりやすいユーザーのタイムラインなどに広告を表示できます。
リスティング広告とは?
検索連動型広告とも呼ばれています。リスティング広告は、Googleなどの検索エンジンで、検索ワードで表示される検索結果に連動して表示される広告です。
リスティング広告の特徴 |
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各SNS広告の使い分けの基本
各SNS広告の活用で、SNS運用とSNS広告の違い、リスティング広告をご説明しました。ここでは、SNSでマーケティングを成功させるために、各SNS広告の使い分けの基本をみてみましょう。
各SNSのユーザー層
各SNS | ユーザー層 | 強い |
LINE | 10代~50代の幅広い層 | |
20代~30代の若い世代の女性 | ファッションや美容、食品など | |
10代~20代の若年層 | 100均グッズや雑貨などお手頃価格で、本など話題性があり、比較的購入しやすいお値段のものなど | |
20代~40代の男女 | 自分磨きや自己啓発商品など | |
Tik Tok | 24歳以下の若い世代(女性は65%以上) |
SNS広告の活用・成功事例
ここでは、実際に企業が使用したSNS広告の活用・成功事例をご紹介します。
Instagram広告
リクルートマーケティングパートナーズの「ゼクシィ」は、日本最大級の結婚情報サービスです。「ゼクシィの潜在的利用者層」と「Instagramの利用者層」との相性の良さに注目して、Instagramのストーリーズ広告を採用し、広告導入後のアクション数2.1倍、アプリのインストール数は3.1倍に上がりました。
Facebook広告
SNSマーケティングに成功した事例として、自動車メーカーの「トヨタ自動車」があります。トヨタ自動車は、新型車ルーミーとタンクの認知拡大に向けて、Facebookの動画広告を活用して、CMとモバイル向けに最適化した動画も同時に配信し、SNS広告で効果を検証し、3.5倍以上もの認知率を獲得しました。
Twitter広告
SNSマーケティングに成功した事例として、江崎グリコの「ポッキー」があります。江崎グリコは、2013.11.11に「TRY WORLD RECORD on Twitter」と題したキャンペーンを実施しました。「ポッキー」を含んだ投稿でギネス世界記録の認定を目指しました。結果は、世界記録の371万0044ツイートを獲得しました。
Tik Tok広告
SNSマーケティングに成功した事例として、コカ・コーラ社があります。コカ・コーラ社は、「Tik Tok特有のチャレンジ」を利用して、「#リボンでありがとうチャレンジ」を実施しました。内容は、「#リボンでありがとうチャレンジ」のハッシュタグを付けて「ありがとう」の動画を投稿することです。
SNS広告の種類やターゲットによって宣伝効果が違う!
SNS広告について、各SNSの特徴とメリット、宣伝効果の比較、成功事例をご紹介しました。各SNSによって、ターゲット項目や利用世代、性別が異なります。それぞれのSNSに合った世界観で広告を利用しましょう。