インスタグラム広告の費用や出し方は？単価や出稿料金・事例を解説！

老若男女問わず、インスタグラムは大変人気なSNSアプリです。インスタグラムでおしゃれな写真を投稿したり、ストーリーと言われる24時間で消えてしまう動画投稿をすることができ、全世界のインスタグラムユーザーは、2018年6月時点で約10億人にも上ります。

10億人もユーザーがいるインスタグラムでは、広告表示も盛んにおこなわれています。自社の商品を宣伝するため、各企業は最高の宣伝ツールとしてインスタグラムを活用することができます。

今回は、インスタグラムの広告の費用や出し方、広告の単価や出稿料金や広告の事例をご紹介していきます。

インスタグラムで配信される広告は、広告を表示するターゲットを狙った上で、広告を配信することができます。

せっかく費用をかけて商品やサービスを宣伝するのですから、広告の費用対効果は最も気になる点です。費用対効果をなるべく高めることが、広告主にとっては最重要課題です。効果を上げるには、広告を表示するターゲットを絞り込んで表示させるのが効果的と言われています。

インスタグラムの広告では、広告を表示するターゲットを詳細に設定することができます。

男女といった性別、年齢、インスタグラムのユーザーの主な活動地域といったターゲット設定のみならず、「海に興味があるユーザー」「料理に興味があるユーザー」「美容に興味があるユーザー」といったような「ユーザーの興味対象」に絞ること、更に「子供がいるユーザー」というターゲット設定をすることができます。広告を表示するターゲットをうまく狙うことができれば、広告の費用対効果が高まり、より費用を抑えて商品やサービスを宣伝することができます。

インスタグラムで表示できる広告には全部で4種類あります。それぞれの広告種類には特徴があるため、狙っている広告効果に合わせた種類の広告を選んで配信しましょう。

まずは「写真広告」という広告の種類があります。

写真広告とは、写真と文字で、ターゲットのインスタグラムユーザーに対して表示する広告のことです。インフィード広告という、インスタグラムユーザーのタイムラインと呼ばれるフィードに表示される様々な投稿の中に、自然と写真広告を紛れ込ませるような形で広告を配信することができます。

写真広告をインスタグラムで配信する場合、以下のようなルールがあります。
 

• 使える写真（画像）は1枚で最大解像度1936px×1936px、最小解像度は出稿する画像によっても異なりますが、600px×600px、600px×315px、600px×750pxのいずれかを選択します。
• ファイルサイズは最大30MBまでです。
• 写真の説明文の最大文字数は2200文字ですが、125文字前後を推奨しています。
• 説明文に使えるハッシュタグは最大20個までです。
• 画像のファイル形式は「jpg」または「png」でアップロードします。

「動画広告」は、インスタグラムユーザーのタイムライン上に、「インフィード広告」として動画を配信する広告のことです。動画広告は、ゲームや動画アプリの広告に適しています。

動画広告をインスタグラムで配信する場合は、以下のようなルールがあります。
 

• 1本の動画とキャプションが表示できます。
• 動画の解像度は600px×600px、600px×315px、600px×750pxのいずれかを選択できます。
• ファイルサイズは最大4GBまでです。
• 動画の長さは1～60秒までです。
• 動画の説明文の最大文字数は2200文字ですが、125文字前後を推奨しています。
• 説明文に使えるハッシュタグの個数は最大30個までです。
• 画像のファイル形式は様々なタイプに対応していますが、MP4またはMOVを推奨しています。

「カルーセル広告」とは、複数枚の写真や画像、動画を横にスライドすることによって表示できる広告です。他の種類の広告と同様に、インフィード広告です。

カルーセル広告をインスタグラムで配信する場合は、以下のようなルールがあります。
 

• 2枚～10枚程度の写真、画像もしくは動画を表示することができる。
• 動画の解像度は600px×600pxから1936px×1936pxまでです。
• ファイルサイズは画像1枚あたり30MB、動画1つあたり4GBまでです。
• 動画の説明文の最大文字数は2200文字ですが、125文字前後を推奨しています。
• 説明文に使えるハッシュタグは最大30個までです。
• ファイル形式については、写真広告や動画広告と同様に、「jpg」または「png」でアップロードします。

「ストーリーズ広告」とは、インスタグラムを利用しているユーザーが投稿したストーリーズ（24時間で登校した動画が消える設定の動画投稿）の合間に挿入される広告です。ストーリーズ広告を、先にど紹介した「カルーセル形式」で出稿することもでき、最大3つのまでの写真や動画を表示することができます。

インスタグラムのユーザーが、ストーリーズでこのストーリーズ広告を見ると、15秒または配信されたストーリーズ広告が閉じられるまで表示されます。

ストーリー広告をインスタグラムで配信する場合は、以下のようなルールがあります。
 

• 1枚の写真、もしくは1本の動画が広告として表示されます。カルーセル形式の場合は3本まで表示することが可能です。
• 動画の最小解像度は600px×1067pxです。
• ファイルサイズは写真1枚につき30MB、動画1つにつき4GBまでです。
• 動画は最大15秒までです。
• ファイル形式については画像広告と動画広告と同様に、「jpg」または「png」でアップロードします。

インスタグラムの広告にかかる費用、予算、単価についてご紹介していきます。

インスタグラムの広告を配信する場合の最低費用、予算、単価についてご紹介していきます。

インスタグラム広告単価は、最低料金100円から配信することができます。100円から配信できるというインスタグラムの手軽さや、インスタグラムのユーザー数が多いことから、費用、予算、そして単価を抑えながらも商品やサービスを宣伝したいと考える企業が大変多く広告を配信しています。

次に、インスタグラムの広告配信にかかる費用、予算の相場について確認していきます。

まずは自分でインスタグラムに広告を出稿する場合の広告費用、予算、単価について確認していきます。

インスタグラムの広告配信料金は、先に紹介したように最低料金単価100円からというように、低予算、低単価から始められるのが魅力の一つです。しかし、あまりにも広告出稿費用を抑えてしまうと、配信できる広告の量が限られてしまうため、せっかくの効果を得ることができなくなってしまいます。
 
自分で出稿する場合の費用、予算相場は、最低でも日額1,000円が望ましいです。月額の目安は、最低でも3万円が相場なります。

次に、インスタグラム広告を広告代理店に依頼する場合の広告費用、予算、単価について確認していきます。

インスタグラム広告出稿の運用を、広告代理店に依頼する場合は、広告費の20%が運用料金として発生します。予算に余裕があり、料金や単価が高くなっても代理店に依頼したい場合は、こちらがおすすめです。

インスタグラムに広告を出稿した場合、運用のための費用は、どのように課金していくのか、単価はいくらなのかをご紹介していきます。インスタグラム広告の課金方法は、現在4種類あります。

それぞれのインスタグラムの課金方法の特徴についてご紹介していきます。

CPM（Coat Per Mile）という課金方法は、インスタグラム上で、インスタグラムユーザーの画面に広告が表示された回数に応じ、課金されていく仕組みです。

インスタグラムのユーザーの目に留まるだけで料金が発生するので、CPMという課金方法は、インスタグラムでより多くのインスタグラムユーザーに商品やサービス内容を見て欲しい、インスタグラムで自社や自社のサービス、商品の知名度をとにかく上げたい、といった目的がある場合に適している課金方法です。

CPC（Cost Per Click）は、インスタグラムのユーザーが、インスタグラム上で広告をクリックした回数に応じ、課金される仕組みです。

ユーザーがクリックすることで課金される仕組みということで、インスタグラムユーザーがそのページを見てみようと興味を持っていることが広告の課金料金が増えることで分かります。商品やサービスに興味があるインスタグラムユーザーが広告を見るので、より費用対効果の大きい運用方法です。

しかし、インスタグラムのユーザーが間違って広告をタップしても課金されるというデメリットがあります。

CPI（Cost Per Insall）とは、インスタグラムのユーザーが、インスタグラムの広告から、アプリのインストールを行った回数に応じて課金される仕組みです。

インスタグラムのユーザーのほとんどが、スマホからアプリを閲覧しているため、スマホ向けアプリの宣伝効果が期待できます。

CPV（Cost Per View）は、インスタグラムのユーザーが動画広告を再生した数に応じて課金される仕組みです。

インスタグラムのユーザーが、動画を少しでも再生した場合、秒数間再生した場合、動画を最後まで見た場合など、場合によって料金が発生する条件は様々です。動画でインスタグラムユーザーに配信したい場合に適している課金方法です。

実際にインスタグラに広告を配信する際の出し方をご紹介していきます。

インスタグラムの広告の出し方は、Facebookが運営している「Facebook for Business」のページにアクセスして出稿します。また、インスタグラムのアカウントを、ビジネスプロフィールに切り替える必要もあります。

広告の出し方の第一歩として、まずは広告のマーケティング目的を設定します。

インスタグラム広告の設定画面を開くと、上の画像のような画面が表示されるので、皆さんの広告の主役となる商品やサービスの目的に合ったマーケティング目的を選択してください。

次に、配信する広告セットを作成していきます。まずは、広告セット名に任意の名前を付けます。

インスタグラムの広告の出し方で設定が必要な「オーディエンス」とは、広告を表示させるターゲットの「性別」「年齢」「出身国」「興味関心のあること」といった項目を細かく設定することができます。

インスタグラムの広告の出し方で設定が必要な配置の設定には「自動配置」と「配置を編集」の2種類があります。配置を編集することによって、狙っている広告枠に広告を表示させることができます。

インスタグラムの広告の出し方で設定が必要な広告セットの最後に、予算、料金、掲載期間を設定しましょう。1日あたりの広告予算を設定し、広告セットの設定は完了です。

次に、広告の出し方の設定についてご紹介していきます。

広告セットの設定では、どんなインスタグラムユーザーに広告を配信するか、どの広告枠に、どれ程の予算で配信していくのかという設定をしましたが、これだけでは肝心の広告配信の準備はまだ完了していません。

まずは広告セットと同様に、作成していく広告にも名前を付けていきます。

インスタグラムの広告の出し方で設定が必要な「アイデンティティ」という項目では、Facebookページが正しいかを確認します。

インスタグラムの広告の出し方で設定が必要な「形式」では、広告フォーマットを選択します。ここでは刻々の形式を選択することができます。

インスタグラムの広告の出し方で設定が必要な「テキスト」では、広告のメインになる画像をアップロードします。これら広告のアイデンティ、形式、広告に使用する画像や動画、説明文、リンク、CTAなどを設定した上で広告を公開すると、広告配信がスタートします。

最後に、設定してきた広告を公開することで、インスタグラムで広告の配信が開始されます。

インスタグラム広告の詳細設定は、配信を開始した後からでも変更できます。インスタグラム広告配信の運用を分析しながら、広告の効果を上げるために改善していくことができます。

インスタグラムを利用しているユーザーの中には、インスタグラムで配信される広告が鬱陶しいと思う方もいます。そんなインスタグラムユーザーの方は、配信される広告を非表示することができます。

インスタグラム上で配信される広告の右上に表示される「…」アイコンをタップし、「広告を非表示にする」をタップしましょう。これでインスタグラムの広告を非表示にすることができます。

最後に、インスタグラムで広告を活用している企業の事例をご紹介していきます。今回はインスタグラムを利用して広告を配信した3社の事例をご紹介していきます。

老若男女みんなが知っているウォルト・ディズニー・カンパニーの成功事例は、過去に大ヒットした映画の続編となる「ファインディング・ドリー」をインスタグラムの広告を使って宣伝し、多くの映画ファンを呼び込むことに成功しました事例です。

インスタグラムは若者層のユーザーが多く、質の高いビジュアルコンテンツ、そしてモバイルメインであるインスタグラムでの宣伝活動は、若者が楽しみにしている夏休み向け映画を宣伝するためのツールとしてぴったりでした。

女性に欠かすことができない化粧品に特化している花王の成功事例は、ヘアケアブランド「PYUAN (ピュアン)」のプロモーションとして、インスタグラムとFacebookを主軸にデジタル広告配信を展開し、商品のメインターゲットである20代女性への商品アピール、商品に対する購入意向を向上させることに成功した事例です。

花王の店頭金額シェア（キャンペーン全体での昨年対比）は、インスタグラム導入前と比べ、150％を達成しました。

結婚に興味がある、結婚式を挙げたカップルであれば誰でも知っている結婚情報サービスの「ゼクシィ」を展開するリクルートマーケティングパートナーズの成功事例は、インスタグラム上での顧客リーチ拡大のために、よりバラエティーに富んだ表現や広告が配信できるインスタグラムのストーリーズ広告を採用し、ゼクシィアプリのインストール数と、インストール後のアクション数を大きく伸ばすことに成功した事例です。

アプリインストール数は、インスタグラム導入前と比べ、3.1倍になりました。

インスタグラムを活用した広告について、インスタグラム広告にかかる費用から実際に広告を公開するまでをご紹介してきました。

インスタグラムは他の媒体と比べ広告費を抑えることができるので、インスタグラムの広告を活用し、広告の費用対効果をあげていきましょう！