マストドンとは?始め方(使い方)やTwitter連携・インスタンスを解説!
Twitterとよく似た機能を持ちながら、ずっと自由度が高くて使いやすいと評判のマイクロブログ型SNSにマストドンがあります。今回は、マストドンとはどんな特徴を持っているか、その始め方や使い方はどうなのかについて詳しくお伝えします。
目次
- 1マストドンとは?3つの特徴
- ・マストドンの特徴①分散型ソーシャルネットワーク
- ・マストドンの特徴②商用が目的ではない
- ・マストドンの特徴③ビットコイン利用者が注目
- 2マストドンの基本用語
- ・トゥート
- ・ブースト
- ・インスタンス
- ・CW(コンテンツワーニング)
- ・ローカルタイムライン
- ・ホームタイムライン
- ・連合タイムライン
- 3マストドンの始め方・使い方:PC編
- ・マストドンの始め方:登録方法
- ・マストドンの使い方
- 4マストドンの始め方・使い方:スマホ編
- ・マストドンをiPhoneで使う
- ・マストドンをAndroidで使う
- 5マストドンとTwitter
- ・マストドンとTwitterは似ている?
- ・マストドンとTwitterの3つの連携方法
- 6マストドンを始めてみよう!
マストドンとは?3つの特徴
マストドンとは、およそ4000万年前から1万1000年前に生息していたゾウ科の大型哺乳動物の名前ですが、ここで説明するのは、その名前を冠したSNSのお話です。ゾウのマストドンは1万年以上昔にすでに絶滅していますが、2016年10月に誕生したSNSのマストドンは、ゾウのマストドンとは逆に、現在その勢力を増しつつあります。
まずは、Twitterによく似ていながら一味も二味も違うマストドンの、お伝えすべき三つの特徴を説明します。
マストドンの特徴①分散型ソーシャルネットワーク
Twitterが中央の一つの大きなサーバーにすべてのデータを集中させているのに対し、マストドンは数多くのサーバー(インスタンスと呼ばれます)に分かれる分散型のSNS(ソーシャルネットワークサービス)です。
その数はMastodon(マストドン)のインスタンス一覧(https://coron.tech/mastodon/instance/)に寄れば、2018年8月17日付で登録されている日本のインスタンスだけで325個もあります。
つまり、大規模なサーバーが一つあるのではなく、一部の大規模インスタンスを除くと小規模なインスタンスがいくつもあり、それらがゆるく繋がって一つのネットワークを作っているのがマストドンであると言えます。
例えるならば、Twitterはローマ帝国のような一つの巨大な帝国であり、マストドンは古代ギリシャの都市国家の連合体と言えるのです。
マストドンでは、分散型の各インスタンスがそれぞれに個性を出して運営されているので、自分にあったインスタンスを探す必要がありますが、その代わりにまるであなた専用のSNSであるかのような居心地のいいインスタンスに巡り会える可能性もあるのです。
万が一それが見つからなくても、インスタンスの始め方は簡単ですので、自分であなた好みのインスタンスを立てることも可能なのです。
マストドンの特徴②商用が目的ではない
商用SNSであるTwitterやFacebookでは、大規模サーバーを運用していることもあって、そのコストを補うための広告収入が必須となっています。いくらユーザーが広告を嫌がっても、サービスを運営している以上広告を避けるわけにはいきません。
それに対してマストドンは分散型の(基本的には)小規模インスタンスの集合体です。一つ一つのインスタンスは私的な資金で運用することが可能ですし、実際多くのインスタンスがそうしたレベルで運用されています。商用目的ではないマストドンでは広告に悩まされることは、まずありません。
マストドンの特徴③ビットコイン利用者が注目
Twitter上にはびこる仮想通貨の詐欺ボットやなりすましの偽アカウントに辟易したビットコインユーザーのうちの少なからざる人々が、マストドンを利用しています。
ビットコインユーザーにとって、これらの悪質なユーザーによる被害は文字通り財布を直撃しますし、またそれだからこそ悪質ユーザーは対応しても対応してもTwitterから消え去りはしません。
ところがインスタンスごとに規則を制定できるマストドンでは、Twitterよりも規制を強めることで、こうした悪質ユーザーの流入をかなりの程度防ぐインスタンスを立てられるのです。そうして出来上がったインスタンスは、まさしくビットコインユーザーにとっての城であり王国なのです。
マストドンの基本用語
Twitterに似ているようで違っているマストドンには、Twitterとほぼ同様の機能でありながら違う呼び名を持つものと、よく似ているけれども実は結構違うもの、それにTwitterには存在しないものなどがあります。
ここではそうしたマストドンの用語の中から、以下の7点を説明します。
- トゥート
- ブースト
- インスタンス
- CW(コンテンツワーニング)
- ローカルタイムライン
- ホームタイムライン
- 連合タイムライン
トゥート
トゥートとはTwitterの「ツイート」に相当する、マストドンの投稿のことです。ツイート同様に短文や画像などをハッシュタグ付きで投稿できます。
ツイートの文字数制限が140文字なのに対しトゥートは500文字まで利用できます。この仕様には、Twitterの140文字制限に対する1バイト文字ユーザーの不満の強さが感じられます。
ブースト
ブーストとはTwitterの「リツイート」に相当する、マストドンの投稿転送機能のことです。ツイート同様にほかのユーザーのトゥートをあなたのフォロワーやローカルタイムラインに表示させられます(ローカルタイムラインについては3項目後に説明します)。
リツイート同様、ほかのユーザーのトゥートの下のボタンでブーストできますが、リツイートはコメント付きの引用リツイートが可能なのに対しブーストにはコメントをつける方法がないという点です。その点では使い方が限られるのが残念です。
後発のマストドンの方が機能に欠ける数少ない例のうちの一つです。
インスタンス
インスタンスとはあなたのトゥートを管理するサーバーのことです。
先に触れたように日本で分かっているだけでも300を超えるインスタンスが存在しており、しかも日々増殖しています。これではいったいどこのインスタンスにアクセスすればいいのかわからなくなることでしょう。以下にお勧めインスタンスを挙げておきます。
- mstdn.jp https://mstdn.jp/about
- 日本で最初に建てられたインスタンスであり、現在も登録者数が18万人を超える日本最大級のインスタンスでもあります。大規模であるがゆえに、ユーザー層はさまざまで、いろんな話題が飛び交っていて、そのスピードについていくのは少なくとも最初のうちは難しいでしょう。
- pawoo.net https://pawoo.net/about
- pixivを運営するピクシブ株式会社提供のインスタンスで登録者数が40万人を超える日本最大のインスタンス。pixivからの流入が多いこともあり、イラストのトゥートが多数見受けられます。
- friends.nico https://friends.nico/about
- ニコニコ動画を運営するドワンゴ提供のインスタンスで登録者数が6万人を超える。ニコニコ動画ユーザーが多いため、その手のネットスラングが多く飛び交います。
以上が日本の3大インスタンスですが、ある程度操作に慣れた時点で、あなたの趣味にあったインスタンスを選ぶのが一番です。下記のMastodon(マストドン)のインスタンス一覧 – coronなどを参考にしてください。
CW(コンテンツワーニング)
CWとはContents Warning(コンテンツワーニング)の略で、その名の通りトゥートの内容に警告を追加する機能です。
通常のトゥートとは異なり、警告部分と本文部分が「もっと見る」で区切られており、最初は警告部分しか表示されません。本文を読むには「もっと見る」を選択しなければならないので、警告を読んで本文を読みたくないと思った人は中身に触れずに済ませられます。
具体的な使い方としては
- Hな内容であることを警告して「もっと見る」ボタンを押さないと中身が見えないようにする
- ある種の人にとって不快な内容であることを警告して、中身がすぐには見えないようにする
- ネタバレであることを警告して、知らないうちにネタバレに目を通すことを防ぐ
などが挙げられます。
また、マストドンには同様の機能を画像に対して用いるNSFWという機能もあります。NSFWとはNot safe for work(仕事中の閲覧に注意)の略で、「もっと見る」の代わりに「不適切なコンテンツ」と表示され、クリックしないと画像が表示されない機能です。
こちらの使い方もCWの使い方同様、Hな画像やグロっぽい画像、あるいは「仕事中に見るのにふさわしくないから」と言い張って猫画像を投稿するのに使われたりします。
ローカルタイムライン
あなたが所属しているインスタンスのユーザーの、公開トゥート・ブーストがすべて表示されるタイムラインのことです。Twitterで例えるならば、あなたのタイムラインだけではなく、すべての人のタイムラインが全部一緒くたになっているようなものです。
幸いマストドンのインスタンスはTwitterのサーバーほどには巨大ではないので、Twitterのそれに比べれば大した量ではないのですが、それでもかなりの速度でトゥート・ブーストが流れていきます。mstdn.jpだと全部を追いかけるのは無理ですが、小規模インスタンスなら十分追いかけて楽しめるでしょう。
ホームタイムライン
Twitterのあなたのタイムラインに相当する、自分のトゥート・ブーストとあなたがフォローしているユーザーのトゥート・ブーストが流れるタイムラインのことです。Twitterの場合と同様、ここがあなたにとってメインのタイムラインです。
連合タイムライン
ローカルタイムラインに、そのインスタンスのユーザーがフォローしているユーザーのトゥート・ブーストが加わったタイムラインのことです。言い換えると、そのインスタンスのすべてのユーザーのホームタイムラインをまとめて一つにしたタイムラインなのです。
必然的にローカルタイムラインよりも流れるトゥート・ブーストの量は増大しますので、よほど小規模のインスタンスでもなければ全部を追いかけるのは無理でしょう。
マストドンの始め方・使い方:PC編
PC上ではブラウザでのアクセスが基本です。マストドンのインスタンスにアクセスします。Windows用のマストドンアプリケーションもユーザーによって開発されていますが、現時点ではブラウザの使用が一般的です。
以下の始め方・使い方の説明も、ブラウザの使用を前提として記させていただきます。
マストドンの始め方:登録方法
マストドンの始め方としては、最初にインスタンスを選ぶ必要があります。しかしインスタンスをいろいろと選ぶには、マストドンを始める必要があります……といった具合に循環論法に陥ってしまいがちです。
先のインスタンスの項で説明した三大インスタンスやインスタンス一覧であなたの好みのインスタンスを見つけられなかった場合は、見る前に飛べの精神で、まずはmstdn.jpに登録することをお勧めします。
アカウントの作成
mstdn.jpにアクセスしたら、左の登録欄に、
- ユーザー名(先に使われていなければあなたの好きなものが使えます)
- メールアドレス
- パスワード
- 確認用のパスワード
を入力し、「登録する」を選びます。
するとメールアドレスの確認用メールが送られてきますので、確認ボタンを押せばあなたのアカウントが認証されます。
しかし、アカウントを作っただけでは「マストドンの始め方」を終えるわけにはいきません。確認用メールの中の「インスタンスのルール」と「利用規約」のリンクをクリックして、必ず両方に目を通してください。
前にも書きましたが、マストドンにおいては法律が国ごとで違うように、各インスタンスでルールや規約が異なっています。「同じマストドンだから」と思い込んで違うインスタンスで同じ振る舞いをすると、異なるルールに抵触してアカウントが停止される場合も少なくありません。
アカウントを作るインスタンスのルールと規約をしっかり認識して、「マストドンの始め方」を終えてください。
マストドンの使い方
マストドンもTwitter同様、フォローをしなければ自分のトゥートを自分で見返すだけの日記帳と化して
しまいます。あなた好みのインスタンスを選んで登録したら、いろいろなユーザーをフォローしていきましょう。
インスタンスに登録する
先に「マストドンの始め方」で説明したように、あなた好みのインスタンスにアカウントを登録します。
既にmstdn.jpでアカウントを持っているので、そこで興味を惹かれたトゥートのアカウントのアドレスなどをたどることで、あなた好みのインスタンスにたどり着けることでしょう。
インスタンスが同じ相手をフォロー
ローカルタイムラインの気になったトゥートやハッシュタグで見つけたトゥートのアカウント名、あるいは検索機能で見つけたアカウント名をクリックしてプロフィールを表示します。
すると右上にフォローボタンがグレー表示されていますので、それを選択すれば青色になってフォローしたことがわかります。
反対にフォローを外すときも、このフォローボタンをクリックすれば、青色がグレー表示に変わってフォローが外れたことを示します。
インスタンスが違う相手をフォロー
インスタンスが違っても、フォローしたユーザーがブーストしてホームタイムラインに流れてきたトゥートや連合タイムラインで拾ったトゥートなど、同じインスタンスで得たトゥートのユーザーをフォローする方法は簡単です。同じインスタンスのユーザーをフォローするのと同様に、プロフィール画面右上のフォローボタンをクリックするだけです。
違いといえば、アカウント名がインスタンス名を含んだ「@アカウント@インスタンス」の形であることだけです。
しかし、アクセスしているインスタンスにトゥートが流れてこないユーザーをフォローする方法は少々面倒です。その場合は「リモートフォロー」という方法を使います。
Webなどで見つけたアカウントをフォローするには、ブラウザのアドレス欄に「https://インスタンスのアドレス/@アカウント名」と打ち込んで、そのアカウントのプロフィール画面に移動してください。
左上に「リモートフォロー」のボタンがありますので、これをクリックすればフォローへの追加が完了します。
マストドンの始め方・使い方:スマホ編
スマホでのマストドンの始め方・使い方ですが、スマホ上のブラウザでマストドンにアクセスすれば、前の章のPCでの始め方・使い方と同じやり方が使えます。
しかしスマホには便利なアプリも用意されていますので、こちらを利用した方がはるかに便利に感じられることでしょう。
マストドンをiPhoneで使う
iPhoneでマストドンを利用できるアプリは少なくありません。ざっと挙げるだけでも以下のようなアプリがあります。
- Amaroq for Mastodon
- Pawoo for Mastodon
- friends.nico
- Tootle for Mastodon
- Tootdon for Mastodon
- Ore2
この中で、Pawoo for Mastodonとfriends.nicoはインスタンスの名前を冠したアプリですが、そのインスタンス専用というわけではなく、名前を冠したインスタンスで便利に使えるように機能が追加されている上に、ほかのインスタンスでも利用可能です。
こうした中から今回はAmaroq for Mastodon(以下Amaroq)について軽く紹介しましょう。
iPhoneアプリ:Amaroq
Amaroqはシンプルな最古のiOS用マストドンアプリです。余計な機能がないぶん、特にマストドンを使い始めたユーザーには使いやすく感じられるでしょう。
Amaroqを立ち上げるとインスタンスへのログイン画面が表示されます。アカウントを持っている、もしくはアカウントを登録したいインスタンスの名前を入力して、ログインボタンをタップします。
するとメールアドレスとパスワードを尋ねられますので、
- アカウントを持っているのなら、登録したメールアドレスとパスワードを入力してログインボタンを
- アカウントを登録したいのなら、下の小さな「登録する」を
それぞれタップします。
すると
- ログインしたなら(最初の立ち上げ時にはアプリの認証画面が表示されるので、承認すると)ホームタイムラインが
- 登録するを選んだのなら、登録画面が
それぞれ表示されます。登録の場合は、PC編で説明した手順に従ってアカウントを登録し、改めてログインし直してください。
画面の下には「ホームタイムライン」「連合タイムライン」「トゥートする」「通知」「設定メニュー」のボタンがありますので、これを使ってマストドンの各種操作を行います。
一つのインスタンスで活動するのであれば、Amaroqは必要十分な機能を持っていますが、複数のインスタンスを利用するようになると機能が足りなく感じるようになるかもしれません(Amaroq自体は複数のインスタンスの利用に対応しています)。
そう感じるようになったら、この章の最初に述べたような各種のアプリの中からあなたの要望に見合ったアプリを選択してください。
マストドンをAndroidで使う
Androidでもマストドン用のアプリは数多くリリースされています。ざっと挙げるだけでも以下のようなアプリがあります。
- MastoPane for Mastodon
- Pawoo
- Tootdon for マストドン
- Tusky
- MastoPaneClassic for Mastodon
iPhoneの項でもお伝えしましたが、Pawooはインスタンスの名前を冠したアプリですが、そのインスタンス専用というわけではなく、名前を冠したインスタンスで便利に使えるように機能が追加されている上に、ほかのインスタンスでも利用可能です。
こうした中から今回はTuskyについて軽く紹介しましょう。
Androidアプリ:Tusky
Tuskyはシンプルな最古のAndroid向けマストドンアプリです。特にマストドンを使い始めたユーザーには使いやすく感じられるでしょう。
Amaroqを立ち上げるとインスタンスへのログイン画面が表示されます。アカウントを持っている、もしくはアカウントを登録したいインスタンスの名前を入力して、ログインボタンをタップします。
するとメールアドレスとパスワードを尋ねられますので、
- アカウントを持っているのなら、登録したメールアドレスとパスワードを入力してログインボタンを
- アカウントを登録したいのなら、下の小さな「登録する」を
それぞれタップします。
すると
- ログインしたなら(最初の立ち上げ時にはアプリの認証画面が表示されるので、承認すると)ホームタイムラインが
- 登録するを選んだのなら、登録画面が
それぞれ表示されます。登録の場合は、PC編で説明した手順に従ってアカウントを登録し、改めてログインし直してください。
画面最上段には「設定メニュー」「ホームタイムライン」「通知」「ローカルタイムライン」「連合タイムライン」のボタンがあり、右下には「トゥートする」のボタンがありますので、これらを使ってマストドンの各種操作を行います。
一つのインスタンスで活動するのであれば、Tuskyは必要十分な機能を持っていますが、複数のインスタンスを利用するようになると機能が足りなく感じるようになるかもしれません。そうなったらこの章の最初に述べたような各種のアプリの中からあなたの要望に見合ったアプリを選択してください。
マストドンとTwitter
そもそもマストドン自体がTwitterへの不満から誕生したという経緯を持つため、当然のことではありますが、マストドンとTwitterはかなり似ています。そのためこの二つのサービスは対立しているよう感じられ、現在のTwitterに不満を持つ人はマストドンへの移行を考えることでしょう。
しかし本当にTwitterとマストドンは対立していて、マストドンへの移行を進めるべきなのでしょうか?
マストドンとTwitterは似ている?
確かに機能的にはマストドンとTwitterはよく似ています。しかしSNSにとって大事なのは、機能ではなくコミュニケーションが取れるようなユーザーが集まっているかなのです。
残念なことにマストドンとTwitterではアクセスしているユーザー数が違います。そのため、Twitterで発したツイートと同じようなトゥートを発しても、返ってくる反応は大違いなのです。
確かにあなたがフォローしているアカウントやフォロワーが大挙してマストドンに移行してくれれば問題は起きないでしょうが、それは現実的ではありません。
Twitterと併用しよう
実際に採るべき方法は、どちらか片方を選ぶことではなく、Twitterとマストドンを併用することです。
この二つのサービスを併用することで、どちらかのサービスに問題が発生しても、もう片方を使うことで致命的な問題を回避できます。また、マストドンとTwitterを使い分けることで、両方のサービスであなたのお付き合いを広げられもします。
マストドンのアカウントを取ったからといって、さっさとTwitterのアカウントを削除することはお勧めできません。
マストドンとTwitterの3つの連携方法
マストドンとTwitterを併用するとしても、両方のサービスを切り替えて運用するのはなかなか面倒です。
そこでお勧めするのが、どちらかをメインのサービスとして、そちらに投稿するともう一方のサービスにも投稿されるように連携して運用する方法です。どちらをメインにするかによってそれぞれの方法を説明した後、マストドンとTwitterの両方を文字通り併用できるアプリも紹介します。
マストドンからTwitterへ
iPhoneやAndroid、PCでもアクセスできる、アプリやスマートデバイスを連携できるWebサービスの一つにIFTTがあります。
このサービスを使えばいろいろな作業を自動化できますが、多くのユーザーが公開しているAppletと呼ばれるその自動化の仕組みの中に「Mastodon → Twitter (by nullkal)」があります。このというAppletを使えば、マストドンの投稿とTwitterの投稿が連携され、あなたがマストドンを利用中に送った投稿がしばらく後にTwitterにも投稿されます。
これはマストドンをメイン、Twitterをサブとして連携させる方法です。
Twitterからマストドンへ
こちらの連携方法はGoogle Chromeの拡張機能を使うので、PCのみの方法です。
Google Chromeの拡張機能「Tooter」をインストールし、マストドンでアプリ認証を受けると、Twitterのサイト上でツイートボタンの隣に「Tweet and Toot」というボタンが現れます。Twitterをメインに利用してタイムラインを眺めたりツイートをする中で、マストドンにも投稿したい内容のときは、このボタンをクリックすれば、どちらにも投稿できます。
この方法はTwitterをメイン、マストドンをサブとして連携させる方法です。
※ Tooterは公開中止になりました
Twitter用アプリTwidere
スマホでの連携はアプリを利用します。アプリによって連携のパターンはさまざまです。
- マストドンの各種タイムラインがメインで投稿のみ連携しているもの
- Twitterのタイムラインがメインで投稿のみ連携しているもの
- マストドンの各種タイムラインもTwitterのタイムラインも自由に切り替えられ、投稿も連携しているもの
これらのアプリの中から、今回はAndroid用のアプリ「Twidere for Twitter(以下Twidere)」を取り上げます。
Twidereは高機能のTwitterクライアントとして以前から定評のあるアプリですが、Twitterだけではなくマストドンや他のマイクロブログSNSにも対応しています。もちろん独立してそれぞれのタイムラインに投稿できるだけでなく、二つを連携させて同時投稿もできます。
Twitterの広告プロモツイートも表示されないTwidereは、マストドンを連携させなくても便利、連携させるとさらに便利なおすすめアプリです。
マストドンを始めてみよう!
Twitterユーザーの多くが聞いたことがあり、気にかけているマストドンについては、これでかなりのことが理解できたのではないでしょうか。知識はもう身についているのですから、あと必要なのは第一歩を踏み出す勇気だけです。
しかもその勇気すらほとんど必要ではありません。
なにしろマストドンを始めたからといってTwitterをやめる必要はないのですから。前の章に記したように、この二つのSNSをうまく併用・連携させて便利に使ってみてください。そして、あなたにぴったりのインスタンスを見つけて、Twitterとはまた違ったお付き合いを生みだしてください。
新しい世界に向かって、あなたもマストドンを始めてみてください。