2019年09月08日更新
QRコード決済の仕組みは?特徴や導入するメリットを紹介!
QRコード決済の仕組みや原理についてご存知ですか?本記事では、今後QRコード決済の導入を検討している人の為に、QRコード決済の仕組みや、導入メリットを詳しく紹介します。本記事を参考にQRコード決済の知識を付けて、正しいQRコード決済サービスを選択しましょう。
目次
QRコード決済の仕組みに・原理について理解しよう!
本記事冒頭の本章では、QRコード決済の仕組みや原理について紹介していきます。QRコード決済を利用したことがない人は、まず本章で紹介するQRコード決済の原理や仕組みについて理解しておきましょう。
そもそもQRコード決済とは?
QRコード決済とは、スマホ画面に表示されているバーコードを読み取りするだけで、決済が完了する電子決済サービスの1つです。クレジットカード決済の原理と異なり、スマホとバーコードを読み取りするアプリがあれば、簡単に決済できます。
ユーザーのバーコード読み取りタイプと店舗バーコード読み取りタイプがある
QRコード決済にはユーザーのバーコード読み取りタイプと、店舗バーコード読み取りタイプがあります。ユーザー側のバーコードを読み取りタイプが主流でしたが、現在では店舗側のバーコードを読み取りするタイプも人気が高まっています。
QRコードの仕組みと原理とは?
QRコード決済の仕組みと原理ですが、利用者側が事前にQRコード決済アプリに現金やクレジットカードからチャージする原理となっています。このスマホアプリ内にあるバーコードを読み取りすることで、QRコード決済アプリを経由して店舗側にお金が入金する仕組み・原理となります。
または、店舗側のバーコードをレジ付近に設置し、利用者がバーコード読み取りすることで、利用者側でチャージした電子マネーから、店舗側にお金が入金する原理・仕組みとなります。両サービスは、QRコード決済サービス会社によって仕組み・原理が変わりますが、大枠の仕組み・原理は上記のとおりに覚えておけば問題ないでしょう。
日本のQRコード決済サービス一覧
日本のQRコード決済サービス1 | PayPay |
日本のQRコード決済サービス2 | LINE Pay |
日本のQRコード決済サービス3 | Origami Pay |
日本のQRコード決済サービス4 | 楽天ペイ |
日本のQRコード決済サービス5 | Amazon Pay |
日本のQRコード決済サービス6 | d払い |
日本のQRコード決済サービス7 | au Pay |
日本のQRコード決済サービス8 | PayB |
日本のQRコード決済サービス9 | ゆうちょPay |
日本のQRコード決済サービス10 | Pring |
日本のQRコード決済サービス11 | atone |
日本のQRコード決済サービス12 | メルペイ |
QRコード決済を導入するメリットとは?
本章では、QRコード決済を導入するメリットとデメリットを、顧客側、店舗側個別に紹介していきます。
経済産業省「キャッシュレス・ビジョン」が推進されている
QRコード決済などの電子マネー決済サービスが急速に拡大している背景には、海外の電子決済サービスを追従しているだけでなく、日本政府の方針も強く影響しています。日本経済産業性は2025年までに、キャッシュレス決済サービスの割合を40%に引き上げしていくことを目標にしています。
海外からのインバウンド向けの決済サービスを導入していくためにも、QRコード決済サービスは必要不可欠です。現金社会が一般的な日本ですが、海外ではキャッシュレス決済に対応している先進国がほとんどです。店舗側でもQRコード決済を導入することで、インバウンド観光客からの収入増加を見込めるというメリットがあります。
また、QRコード決済システムを導入することで、顧客の決済利便性を高めて、国内経済を活性化させるという効果もあります。
QRコード決済サービスを提供している各社は、電子決済サービスの覇権争いのために、自社サービスへの導入を促す、お得なポイント還元サービスを展開しています。QRコード決済サービスを選びときのポイントとして覚えておきましょう。
QRコード決済・利用者側のメリット一覧
QRコード決済・利用者側のメリット1 | 決済の時間・手間が減る |
QRコード決済・利用者側のメリット2 | ポイント還元を受けられる |
QRコード決済・利用者側のメリット3 | クレジットカードよりも安全性が高い |
QRコード決済の利用者側のメリットを一覧にして紹介しました。上記のメリットを個別に詳しく解説していくので確認しておきましょう。
【メリット1】決済の時間・手間が減る
QRコード決済のメリットは、決済時間の手間や時間を軽減できるという点です。現金決済の場合は、スタッフへの現金受け渡し、お釣りの受け渡しなどの時間が発生しますが、QRコード決済の場合は、スマホを取り出して読み取りするだけで完了です。
金銭管理的な部分でもQRコードを読み取りするだけなので現金ミスが減少し、会計待ち時間を短縮することもできます。こういった点では店舗側としてのメリットも多数あるのを覚えておきましょう。スタッフへのトレーニング時間も短縮でき、盗難などのリスクを低減する効果も大きなメリットでしょう。
【メリット2】ポイント還元を受けられる
QRコード決済を利用する利用者側の大きなメリットは、QRコード決済によるポイント還元です。QRコード決済以外の電子マネー決済にもポイント還元がされる仕組みになっており、クレジットカードとの組み合わせで、高いポイント還元率を実現することが可能です。
また、QRコード決済に新規登録するだけで、無料ポイントを獲得できるので、それらのポイントを狙ってQRコード決済サービスを導入するというのも、QRコード決済の有効的な活用方法でしょう。
【メリット3】クレジットカードよりも安全性が高い
QRコード決済を利用する、利用者側のメリットはまだあります。QRコード決済はクレジットカードよりもスキミングなどによる、個人情報の流用のリスクが低く、安全に利用できるというメリットを持っています。
スマホのQRコード決済サービスは、一定期間が過ぎると利用できなくなっている仕組みで、スマホを紛失した場合でも安心して対処することが可能です。
クレジットカード紛失の場合は、クレジットカード会社に連絡し、クレジットカードを停止するという手順が必要ですが、QRコード決済はスマホの自動ロック機能を利用し、遠隔でロックできるセキュリティ機能をオンしておけば、盗難時の心配も軽減されます。
QRコード決済・店舗側のメリット一覧
QRコード決済・店舗側のメリット1 | QRコード決済システムの導入初期費用が安い |
QRコード決済・店舗側のメリット2 | QRコード決済を使った新規顧客獲得 |
QRコード決済・店舗側のメリット3 | 入金サイクルが早いQRコード決済サービスを 利用しキャッシュフロー改善できる |
続いて、QRコード決済を利用する店舗側でのメリットを紹介していきます。上記、リストの項目を個別に詳しく解説していくので、店舗にQRコード決済サービス導入予定の方は参考にしてみてください。
【メリット1】導入初期費用が安い
QRコード決済の店舗導入費用は非常に高く、ほとんどのQRコード決済サービスでは、導入費用が無料の場合が多いというのを覚えておきましょう。QRコード決済を利用するのに必要なコストは、インターネット回線の月額料金と、バーコード読み取りに必要なスマートフォンやタブレットを購入するのみとなっています。
個人営業している小規模店舗の場合は、自分のスマートフォンにバーコード読み取り専用アプリをインストールするだけで、すぐに導入することができます。こういった導入初期費用の安さや、導入のしやすさはQRコード決済の大きなメリットの1つとなるでしょう。
【メリット2】新規顧客獲得
前の章でも述べましたが、QRコード決済サービス各社では、自社のサービスに顧客を取り込むために、さまざまな新規登録キャンペーンや、ポイント還元サービスを展開しています。QRコード決済を利用することで、顧客にもメリットがあり、店舗側でポイントを消費できる原理になっています。
この原理をうまく活用することが重要なので、QRコード決済サービス会社を探している人は、ポイント還元率やポイントキャンペーンの開催頻度を確認して、QRコード決済会社を選択すると良いでしょう。
【メリット3】入金サイクルが早いサービスを利用してキャッシュフロー改善
クレジットカード決済サービスでは、入金サイクルが遅いなどの問題がありますが、QRコード決済会社によっては、翌日入金というサイクルでサービスを提供しているものもあります。ビジネスを運営する上で、キャッシュ・フローは非常に重要なポイントですが、QRコード決済は入金サイクルが早いので安心して利用することができます。
また、QRコード決済は、店舗側で利用できるアプリを無料配布している業者も多いのが特徴です。店舗側のバーコードリーダーアプリを利用すれば、入金の確認や売上管理、返金処理ができるアプリもあるので、そういったサービスを提供しているQRコード決済を利用すると良いでしょう。
QRコード決済のデメリットは?
QRコード決済のデメリット1 | 決済手数料が発生する |
QRコード決済のデメリット2 | ネット接続ができないとQRコード決済ができない |
続いて本記事最後の本章では、QRコード決済を導入する際の店舗側に発生するデメリットを紹介していきます。
決済手数料が発生する
QRコード決済を利用する上で覚えて置きたいポイントが、QRコード決済時の決済手数料です。LINE Payなどは将来的に店舗側の決済手数料0%にすると公言していますが、現状では店舗側の決済手数料支払いが必要です。利用するQRコード決済サービスによって、決済手数料は異なりますが0.95%〜3.25%ほどが必要となります。
利幅の小さな飲食店を運営している方にとって、3%以上の決済手数料は大きな金額となりますが、将来的にこの決済手数料はなくなると予想されています。現状ではQRコード決済サービスを選択する際の選択方法として、利用者の多さと決済手数料がキーとなってくるでしょう。
しかし、クレジットカード決済よりも割安な決済手数料と、安全な決済方法として注目されているので、メリットとデメリット部分をよく理解して導入判断する必要があるのは事実となります。
各QRコードの決済手数料一覧
決済手数料 | 導入費用 | |
---|---|---|
【PayPay】QRコードの決済手数料 | 無料 (2021年9月30日まで無料) |
無料 |
【Line Pay】QRコードの決済手数料 | 無料 (2021年8月以降は2.45%) |
無料 |
【楽天ペイ】QRコードの決済手数料 | 3.24% | 無料 |
【OrigamiPay】QRコードの決済手数料 | 0%〜3.25% | 無料 |
【Pring】QRコードの決済手数料 | 0.95% | 無料 |
ネット通信環境によってはQRコード決済ができない場合も
QRコード決済を利用するデメリットとして挙げられるのが、ネット通信環境です。何らかの問題が発生してネット通信環境が切断されてしまうと、QRコード決済サービスが利用できないという点です。また、前の章でも述べた通り、顧客側のスマホ電源が切れてしまった場合はQRコード決済が決済できないので注意が必要です。
店舗側では充電器の貸し出しや、電源プラグの貸し出しなどのサービスをする必要も出てくるので、1つのオプションとして店舗側で覚えておくと良いでしょう。
QRコード決済の仕組みを理解して店舗側での導入を検討しよう
本記事では、QRコード決済の仕組みと原理、また導入メリットについて紹介しました。QRコード決済の利用方法は簡易化されており、誰でも簡単に利用できる方法が導入されています。これからQRコード決済の導入を検討している人は、本記事を参考にQRコード決済の知識をつけて、正しいQRコード決済業者を選択していきましょう。