2019年11月12日更新
ペイントツールSAIの使い方!ダウンロード方法や機能を解説【初心者向け】
ペイントツールSAIは、pixivなどのお絵かきサイトで根強い人気を誇るイラストソフトです。31日間の無料試用期間があるため、初心者の方でも気軽に操作性をチェックできます。ペイントツールSAIのダウンロード方法や基本機能、使い方などをまとめました。
目次
- 1ペイントツールSAIって何?
- ・ペイント機能が豊富なお絵かきソフト
- ・SAIは有料のライセンスが必要
- ・SAIの動作に必要なスペックとは
- 2ペイントツールSAIとSAI Ver.2(SAI2)の違い
- ・SAIのライセンスがあれば無料で使える
- ・SAI2はイラストだけではなく文字入力も可能に
- ・SAI2からの新機能
- 3ペイントツールSAIを使う準備
- ・SAIのダウンロード・インストールする方法
- ・有料版を購入して有効化する手順
- ・購入したライセンスを承認する方法
- 4ペイントツールSAIの基本的な機能と使い方【初心者向け】
- ・トップ画面の構成
- ・筆圧を調節する機能
- ・ファイル項目について
- ・編集項目について
- ・キャンバス項目について
- ・レイヤー項目について
- ・フィルタ項目について
- ・ウィンドウ項目について
- ・ヘルプ項目について
- 5ペイントツールSAIで使えるショートカットを紹介
- ・新規作成時
- ・キャンバスを開く・閉じる時
- ・元に戻す時
- ・切り取り・コピー・貼り付け・すべて選択する時
- ・選択を解除する時
- ・ビューを拡大・縮小する時
- ・よく使うツールのショートカット
- 6ペイントツールSAIで気軽にイラストを描いてみよう
ペイントツールSAIって何?
pixiv、GALLERIA、ニコニコ静画などのお絵かき系コミュニケーションサービスを利用している方の中には、「自分も素敵なイラストを描ける絵師になりたい」という夢を抱いている方もいることでしょう。
人気絵師になるためにはイラスト制作のセンスを磨くことが何よりも大切ですが、同時に高性能イラストソフトの使い方を覚えることも欠かせません。
どのイラストソフトを使えば良いのか迷っている方には、「ペイントツールSAI」というツールをおすすめします。
ペイントツールSAIとはどのようなソフトなのか?ここでは、ペイントツールSAIの概要について解説していきます。
ペイント機能が豊富なお絵かきソフト
ペイントツールSAI(EasyPaintTool SAI)とは、株式会社SYSTEMAXによって開発されたイラストソフトのことです。多彩な描画ツールが実装されており、快適にデジタルイラストを制作できる環境が構築されています。
テキスト入力や指先ツール等の機能が無いという欠点もありますが、以下のようなフォーマットでのデータ保存に対応しているため、PhotoshopやCLIP STUDIO PAINT等のソフトと連携してお絵かき作業を行える強みがあります。
- SAI独自形式(.sai)
- Adobe Photoshop形式(.psd)
- Windows bitmap形式(.bmp)
- JPEG形式(.jpg)
- PNG形式(.png)
- TGA形式(.tga)
SAIは有料のライセンスが必要
ペイントツールSAIは、シェアウェアのイラストソフトです。
本来はソフトの利用前に公式サイトにて有料ライセンス(ソフトウェアの使用権)を購入する必要がありますが、ダウンロード・インストールから一定の期間内に限り、無料で各種機能を試用することができます。
無料試用期間がある
ペイントツールSAIの無料試用期間は、初回インストールから31日間です。
およそ1か月間に渡ってペイントツールSAIの機能を無料体験できるため、「自分に使いこなせるか分からない」という不安を抱えている方でも気軽にインストールすることができます。
無料試用期間中は有料版と同じように使える
シェアウェアツールの中には、無料試用期間内に利用できる機能に制限を設けているものが少なくありません。
その点、ペイントツールSAIなら31日間の無料試用期間中でも、有料版と全く同じ環境でお絵かき作業ができます。
無料試用期間が過ぎると一部制限がかかる
31日間の無料試用期間が終了すると、ペイントツールSAIの「編集データの保存と読み込み」が出来なくなります。
ソフトウェア操作およびお絵かきの練習を行うことは可能ですが、データの出力が出来ない以上、ペイントツールSAIで絵師としての活動を続けるのは実質不可能です。
無料試用期間を過ぎてしまったら、一度SAIをアンインストールしてから再インストールしても機能制限は解除されません。
31日後もペイントツールSAIを継続利用したい方は、必ず公式サイトで有料ライセンスを購入して機能制限解除手続きを行ってください。(詳細な手順は後述。)
有料版の商品の概要
ペイントツールSAIの有料ライセンスの料金・支払い方法・有効期間などをまとめると、以下の表のようになります。
他社のイラストソフトと比較すると非常に良心的な価格設定であり、コストパフォーマンスの高さが際立っています。
有料ライセンスの価格 | 1ライセンスにつき5,500円(税込み) |
---|---|
有料ライセンスの支払い方法 |
|
有料ライセンスの発行タイミング | 支払い完了後に直ちに発送 |
有料ライセンスの受け渡し方法 | ユーザーライセンス証明書のダウンロードパスワードを電子メールにて送付 |
有料ライセンスの有効期間 | 無期限 |
SAIの動作に必要なスペックとは
ペイントツールSAIには、以下の表のような動作環境が推奨されています。市販されている一般的なパソコンなら、問題なくインストールして使用することが可能です。
PC | PC/AT互換機の実機 |
---|---|
対応OS | Windows 2000・XP・Vista・7・8・8.1・10 ※64bitでも使用可能 |
プロセッサ | MMX対応 Pentium 450MHz以上 |
メモリ |
|
HDD | 512MB以上の空き容量 |
ディスプレイ | 1024x768 1677万色 |
接続機器 | WinTab互換タブレット |
ただし、ペイントツールSAIはWindows PC専用のイラストソフトであり、残念ながらMacには対応していません。
どうしてもMacでペイントツールSAIを使用したい場合は、VirtualBoxなどの仮想マシンソフトを併用すると良いでしょう。詳細な手順は、以下の記事を参照してください。
ペイントツールSAIとSAI Ver.2(SAI2)の違い
定期的にSAI2の開発進捗見に行くんですが
— EMON-YU (@yasogami) April 28, 2019
更新予定きてますね pic.twitter.com/y9zJRFxslg
ペイントツールSAIは、2008年の2月に正式リリースされたイラストソフトです。2016年4月に公開されたVer.1.2.5を最後にバージョン1の開発が終了し、その後バージョン2(通称・SAI2)の開発が進められています。
ペイントツールSAIとSAI2にはどのような違いがあるのか?SAI2の特徴や新機能を見ていきましょう。
SAIのライセンスがあれば無料で使える
一般的な有料ライセンス買い切り型のシェアウェアの場合、メジャーアップデート後には新バージョンのソフトを再購入しなければなりません。
その点、SAI2ではペイントツールSAIの有料ライセンスを流用可能です。つまり、ペイントツールSAIの有料ライセンスを購入した方なら、無料でSAI2にアップグレードすることが出来るのです。
ちなみに、ペイントツールSAIの有料ライセンスを購入していない方でもSAI2を使うことは可能です。ただしSAI2には31日間の無料試用期間が無く、ライセンス認証しないとキャンバスの保存・読み込み機能を一切使えません。
SAI2はイラストだけではなく文字入力も可能に
ペイントツールSAIはデジタルイラスト制作用のソフトですが、キャンバス内にテキストを追加する機能がありません。文字装飾を施したい場合は、手書きで追加するか、Photoshopなどの別のソフトで作業する必要がありました。
しかしSAI2では、遂に「文字ツール」が実装されます。フォント変更・位置揃え・フリガナなど各種テキスト編集機能の実装を予定しており、さらに高度なお絵かきが可能になることでしょう。
SAI2からの新機能
SAI2では64bit版が正式に採用され、マルチコアによる高速画像処理が可能になりました。
その他ペイントツールSAIからどのような点が改良されたのか、SAI2に実装された(および実装予定)の新機能を見ていきましょう。
ツール系について
SAI2には、文字ツールだけでなく以下のようなお絵かきツール機能が実装されます。
- 図形ツール(〇、△、□のテンプレート)
- グラデーションツール(グラデーション塗りが可能)
- 指先ツール(イラストの一部をぼかす)
レイヤ-合成モードについて
SAI2では、以下のようなレイヤー関連の新機能が実装されます。
- 複数レイヤーに対して順序変更・領域選択移動などの一括操作
- 編集を一時的にロックする「保護機能」
- 焼き込み・色相・輝度などのレイヤー合成モード
キャンバス・定規・パース・フィルタについて
SAI2では、お絵かき時に重宝する以下のような機能追加・仕様変更も行われます。
キャンバス |
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定規 |
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フィルタ | ガウスぼかしを追加 |
その他の新機能とSAIからの変更内容について
その他にも、以下のような機能がSAI2に実装されます。
ブラシ関連 |
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レイヤー関連 |
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その他 |
|
sai2使ってみた。旧saiと互換性は一切無い。ブラシとかの設定は自動移行できない。elemapが無い。未実装機能も多い(ctrl+Tとかパレットとかスクラッチパッドとか)。あと、旧saiで作ったsaiファイルは読み込めない。saiファイルは読み込めない。大事なことなので二度。
— かずきち (@kazukiti_moekas) July 14, 2015
なお、SAIとSAI2は基本的に別物扱いとして開発が進められています。SAI2でデータを保存すると拡張子は「.sai2」となり、バージョン1のSAIと互換性がないことに注意してください。
また、株式会社SYSTEMAXの代表取締役社長である小松浩司氏自身が開発プログラミングを行っているため、どうしてもSAI2の正式リリースまでには時間がかかります。
β版ゆえに強制終了などの不具合が発生しないという保証が一切ないため、安心してお絵かきを行いたいなら、現状はバージョン1のペイントツールSAIを利用した方が良いでしょう。
ペイントツールSAIを使う準備
自分のパソコンでペイントツールSAIを使用するためには、まず公式サイトからペイントツールSAIを入手する必要があります。
ここでは、ペイントツールSAIのダウンロード・インストール方法や、有料ライセンスを購入して認証するまでの手順を具体的に解説していきます。
SAIのダウンロード・インストールする方法
以下のリンクにアクセスして、「ペイントツールSAIのダウンロード(フルセット)」と書かれたリンクをクリックしてください。
任意の場所にダウンロード保存したexeファイルをダブルクリックし、インストールウィザードを起動して「実行」ボタンをクリックしてください。
ペイントツールSAIのインストールが始まります。終了するまで気長にお待ちください。
「インストールが完了しました」というメッセージが表示されたら「OK」をクリックしてください。
デスクトップ上のショートカットアイコンをダブルクリックすれば、ペイントツールSAIが起動します。
有料版を購入して有効化する手順
パソコンにインストールしたペイントツールSAIを恒久的に使用したい場合は、有料ライセンスを購入して認証手続きを行う必要があります。
以下のリンクにアクセスして「ペイントツールSAI ソフトウェアのご使用条件」に目を通し、納得したら「承諾する」ボタンをクリックしてください。
購入するライセンス数(個人ユーザーの場合は「1」でOK)、メールアドレス、氏名、住所を入力し、支払い方法を選択して「次へ」をクリックしてください。
登録したメールアドレス宛に「メール受信確認番号の送付」というメールが送られてきます。メール受信確認番号を確認してください。
メールに記載されている「メール受信確認番号」をペイントツールSAIの公式Webサイト上で入力し、「お支払い」ボタンをクリックしてください。
クレジットカード番号等の情報を入力して「購入」ボタンを押し、ペイントツールSAIの有料ライセンス購入手続きを完了してください。
購入したライセンスを承認する方法
ライセンスの購入手続きが終わったら、ライセンスの認証手続きを行いましょう。
以下のリンクにアクセスして、有料ライセンス購入後に送られてきたメールに記載されている「ユーザーライセンス番号」と「証明書ダウンロードパスワード」を入力してください。
パソコンにダウンロード・インストールしたSAIを起動し、メニューバーの「その他」→「システムID」をクリックしてシステムIDをコピーしてください。
再びユーザーライセンス証明書のダウンロードページに戻り、先程コピーしたIDを「SAIを使用するコンピュータのシステムID」欄に貼り付けて「ユーザーライセンス証明書をダウンロード」ボタンをクリックしましょう。
ユーザーライセンス証明書のダウンロードが始まります。任意の場所に保存してください。
ユーザーライセンス証明書(拡張子が「.slc」のファイル)をコピーして、SAIがインストールされているフォルダ(デフォルトではC:\PaintToolSAI)に貼り付けてください。
ペイントツールSAIを再起動すれば、ライセンスが有効化されて無制限・無期限でSAIを利用できるようになります。
ペイントツールSAIの基本的な機能と使い方【初心者向け】
ペイントツールSAIのダウンロード・インストールが完了したら、実際にSAIを操作してイラストソフトの使い心地をチェックしてみましょう。ライセンス認証まで済ませておくのがベストですが、無料試用期間中でも基本操作は可能です。
ここからは、ペイントツールSAIの画面構成や基本的な機能について解説していきます。
トップ画面の構成
ペイントツールSAIを起動すると、画面の中央部に作業エリア、左側にツールパネルが表示されます。
ツールパネル上で「鉛筆」や「筆」などの描画ツールを選択し、作業エリアに作成したキャンバス上でドラッグしてキャラクターを描いていくのがお絵かきの基本的な流れです。
カラーサークルやRGBスライダなど様々な彩色機能が搭載されており、自分のイメージするカラーリングを素早く実現できるのが特徴的です。
筆圧を調節する機能
ペイントツールSAIには筆圧調節機能が実装されています。ペンタブレットを使ってお絵かきする場合、ユーザーの筆圧に比例して線の太さが自動的に調整されます。
この機能を活用すれば、線が均一になって機械的な絵になってしまうことを回避できる上に、実際にペンで紙にイラストを描いているような感覚でお絵かき出来るメリットがあります。
なお、筆圧調整機能を使う場合は、「最小サイズ」を出来るだけ小さくしましょう。「100%」にすると、SAIがペンタブレットの動きを正常に認識しなくなってしまいます。
ファイル項目について
ペイントツールSAIのメニューバーの「ファイル」をクリックすると、キャンバスやSAIファイルに関する操作・設定を行うことができます。
新規キャンバスとは
「新規キャンバス」をクリックすると、お絵かきの土台となるキャンバスを作成することができます。
ファイル名・幅・高さ・解像度・背景色などを設定して「OK」を押せば、SAI上に新規キャンバスが現れます。
印刷解像度は、お絵かきデータをWeb上で利用するなら72、プリントアウトして利用するなら300程度に設定しておきましょう。
キャンバスを別名で保存するとは
お絵かきデータの保存には、「キャンバスを保存」と「キャンバスを別名で保存」があります。
「キャンバスを保存」を選択した場合、現在編集中のSAIファイルにデータを上書き保存します。
「キャンバスを別名で保存」を選択した場合、別のSAIファイルとしてデータを分けて保存することができます。複数の彩色パターンを試したい時などに活用すると良いでしょう。
常にファイルビューアを使用とは
「常にファイルビューアを使用」をオンにすると、SAI形式のファイルを開く時にイラストの内容がサムネイルとしてアイコン表示されるようになります。
編集項目について
ペイントツールSAIのメニューバーの「編集」をクリックすると、お絵かき作業時に必要な各種操作を実行することができます。
やり直すとは
描画や塗色などをミスした時、「元に戻す」をクリックすると、その操作を取り消すことができます。いわゆる「undo(アンドゥ)」です。
一方、「やり直す」をクリックすると、元に戻すコマンドで取り消した操作を復元することができます。いわゆる「redo(リドゥ)」です。
デッサン時に迷った時は、二つの編集コマンドを利用してどちらのパターンが良いか見比べると良いでしょう。
キャンバス項目について
ペイントツールSAIのメニューバーの「キャンバス」をクリックすると、キャンバスの設定を変更することができます。
キャンバスを反時計回りに90度回転とは
「キャンバスを反時計回りに90度回転」や「キャンバスを時計回りに90度回転」をクリックすると、SAIのキャンバス全体を左方向または右方向に回転させることができます。
多くの場合、横向きに作成したキャンバスを縦向きにしたい時(またはその逆の時)などに使用します。
レイヤー項目について
ペイントツールSAIのメニューバーの「レイヤー」をクリックすると、レイヤーに関する各種操作を実行することができます。
レイヤーを複製とは
「レイヤーを複製」をクリックすると、選択しているレイヤーをコピーすることができます。
一つのオブジェクトを描いた後でそのレイヤーを複製すれば、模様のパターンを簡単に作成可能です。しかも各レイヤーは個別に編集できるので、自由に変形・彩色変更できるメリットもあります。
自由変形とは
「自由変形」をクリックすると、レイヤーのバウンディングボックス(四角形の枠)が出現します。
バウンディングボックスの各頂点をドラッグすれば、拡大縮小・回転など様々な変形を施せます。
レイヤーを結合とは
「下のレイヤーと結合」をクリックすると、作業中のレイヤーと一つ下のレイヤーを一つにまとめることができます。
表示レイヤーを結合とは
「表示レイヤーを結合」をクリックすると、表示中の全てのレイヤーを一つにまとめることができます。
レイヤー欄の目のアイコンをクリックすれば各レイヤーの表示・非表示を切り替えられるので、まとめたくないレイヤーは事前に非表示にしておきましょう。
画像を統合とは
「画像を統合」をクリックすると、表示・非表示に関係なく全てのレイヤーを一つにまとめることができます。
フィルタ項目について
ペイントツールSAIのメニューバーの「フィルタ」をクリックすると、キャンバス上のお絵かきデータに特殊効果を追加することができます。
色調補整とは
「色相・彩度」と「明るさ・コントラスト」の2種類の色調補整効果を選択できます。
プレビューのチェックをオンにしていると、スライドバーを動かした時にリアルタイムで画像の変更結果を確認可能です。
ウィンドウ項目について
ペイントツールSAIのメニューバーの「ウィンドウ」をクリックすると、操作パネル等の設定を行うことができます。
ナビゲータとレイヤーの総合パネルを右に表示とは
「ナビゲータとレイヤーの操作パネルを右に表示」や「色とツールの操作パネルを右に表示」をオンにすると、各操作パネルがディスプレイの右側に表示されます。
逆にそれぞれの設定をオフにすると、各操作パネルがディスプレイの左側に表示されます。
右利き・左利き、自分のスタイルに合わせてお絵かきしやすい環境設定にすると良いでしょう。
ヘルプ項目について
ペイントツールSAIのメニューバーの「その他」をクリックすると、各種設定の変更・確認を行うことができます。
システムIDとは
ペイントツールSAIのライセンス認証手順の項目で解説したように、「システムID」をクリックすると、各コンピュータごとに割り振られる固有のシステムIDが表示されます。
このIDは、ペイントツールSAIをインストールした後のライセンス認証で必要となる情報です。無料試用版のままではインストールから31日後に「編集データの保存と読み込み」が出来なくなるので、早めにアクティベートを完了してください。
ペイントツールSAIで使えるショートカットを紹介
ペイントツールSAIでお絵かきを行う際には、ぜひショートカットキーを活用しましょう。
いちいちメニューバーから各種機能を呼び出していると手間がかかりますが、ショートカットキーを使えば大幅に作業を効率化することができます。
ここでは、初心者の方が覚えるべき重要なショートカットキーをいくつかご紹介します。
新規作成時
「Ctrlキー+Nキー」で新規キャンバスを作成することができます。
キャンバスを開く・閉じる時
「Ctrlキー+Oキー」で別のキャンバスを開くことができます。
また、「Ctrlキー+Wキー」で現在開かれているキャンバスを閉じることができます。
元に戻す時
「Ctrlキー+Zキー」でキャンバスを一つ前の状態に戻すことができます。「元に戻す」を取り消したい時は、「Ctrlキー+Yキー」を押してください。
切り取り・コピー・貼り付け・すべて選択する時
編集作業時には、以下のショートカットキーが非常に重宝します。
- Ctrlキー+Xキー:選択範囲を切り取り
- Ctrlキー+Cキー:選択範囲をコピー
- Ctrlキー+Vキー:切り取りまたはコピーしたデータを貼り付け
- Ctrlキー+Aキー:すべて選択
選択を解除する時
「Ctrlキー+Dキー」で選択を解除することができます。
ビューを拡大・縮小する時
マウスホイール操作または「Ctrlキー + +キー(または-キー)」で画面の拡大・縮小を行えます。
キャンバスの一部分がクローズアップされるだけで、キャンバスサイズ自体は変わりません。細かい部分を修正したい時に便利です。
よく使うツールのショートカット
ショートカットキーを利用すれば、描画ツールの切り替えも瞬時に行えます。自分が頻繁に使うツールのショートカットキーをしっかり覚えておきましょう。
鉛筆・消しゴム・筆
- Nキー:鉛筆で描画できる
- Eキー:消しゴムで描いた部分を消せる
- Vキー:筆で繊細なタッチの絵を描ける
ブラシサイズの変更
鍵括弧キー(「」)で鉛筆・消しゴム・筆などの太さを変更できます。
ペイントツールSAIで気軽にイラストを描いてみよう
今回は、ペイントツールSAIのダウンロード・インストール方法やライセンス認証手順、基本的な使い方などをご紹介いたしました。最後に本記事の要点をまとめると、以下の5点が挙げられます。
- SAIとは、デジタルイラストの制作に特化したペイントソフトのこと
- インストールから31日間の無料試用期間があり、有料版と同様に利用できる
- 無料試用期間を過ぎるとデータの保存・読み込みが出来なくなるので、継続使用するなら公式サイトにてライセンスの購入・認証手続きを行う必要がある
- さらに高度な機能を搭載したSAIのバージョン2(SAI2)の開発が進められているが、まだベータ版なので利用は自己責任
- SAIでお絵かきする際は、ショートカットキーを使うと作業能率が上がる
デジタルイラスト制作ソフトでは描き方を間違った時に簡単にやり直せるため、紙とペンを使ったアナログ方式より効率的に絵描きスキルを磨けるメリットがあります。
パソコンでイラストを描いてみたい方は、ぜひ本記事を参考にしてペイントツールSAIをダウンロードしてみてください。