2019年05月09日更新
Googleのパーソナル検索を削除・無効化する方法!
非常に便利なパーソナル検索ですが、使用する状況によっては意図しない結果が表示される場合もあります。この機能を削除することはできないのでしょうか?パーソナル検索の機能を、使用する状況によって都合よく削除や無効化することで、検索目的に沿った結果を見出します。
目次
パーソナル検索を削除するには?
Googleのパーソナル検索とは
Googleのパーソナル検索はと、パーソナライズド検索(Personalized Search)やパーソナライゼーションとも呼ばれているもので、Googleで導入されている検索機能の一つです。
それぞれのユーザー毎に異なる、ユーザーが一番求める検索条件や目的をくみ取ることで、そのユーザーが「一番求める検索結果」をカスタマイズして自動表示する機能が、Googleのパーソナル検索です。
このパーソナル検索の機能は、2005年6月から開始されたもので、いま現在、Googleで検索した際はパーソナライズされた結果(パーソナル検索)が表示されるようになっています。このことは、Googleで検索する人の数だけ、それぞれ異なるパーソナライズ(パーソナル検索)された検索結果が表示されてくるということです。
例えば、検索した地域やキーワードによるパーソナル検索は、以下のように函館で「ラーメン」と検索した場合、函館周辺のラーメン店に関する情報をパーソナライズし表示します。
パーソナル検索を行う際に、主に以下のデータから、そのユーザーが最も求める検索結果をパーソナライズし表示していると考えられます。
①検索しているユーザーの位置情報
②以前に検索したキーワード
③ソーシャルの利用状況
④過去に表示したサイトやクリックしたリンク
ということは、これらの情報を削除することができれば、パーソナル検索の動作を管理することができるということです。次に、検索履歴を削除する方法について説明します。
Googleの検索履歴を削除する
Googleで検索する度に、パソコンやスマートフォンに検索した履歴が残ります。この検索した履歴は自動的に削除されるものではありませんので、削除する場合には「履歴の削除」という動作を行う必要があります。それでは、Googleのパーソナル検索に関係し、かつ、非常に重要な箇所となるGoogleの検索履歴を削除する方法について説明します。
注意する点は、Googleアカウントでログインして連携している場合は、パソコンで履歴の削除を行うとそれと連携したスマートフォンの方の履歴も削除されてしまうということです。
連携した他のデバイスのパーソナル検索に影響を与えないようにするには、履歴の削除を行う前に、削除を行うデバイスのGoogleアカウントをログアウトしておく必要があります。削除してしまってからでは遅いので、履歴の削除前には、しっかり確認しておくほうがよいでしょう。
最初に、Googleアカウントでログインしていない場合の履歴の削除方法から説明します。まず、画面右上の赤い四角でかこった箇所をクリックし、開いたメニューの上のほうにある「履歴」を選択します。もうひとつ画面が開いてきますので、その画面の一番上の履歴を選択します。
ここで画面が切り替わり、履歴の一覧画面が表示されてきます。画面右の赤い四角の記号の箇所を選択すると、「履歴から削除」が表示されますので、これを選択すること
で、個別に履歴の削除を行うことが可能です。
また、個別の削除ではなく、一括して履歴の削除を行いたい場合には、同じ画面の今度は左側に「閲覧履歴データを削除する」を選択します。
削除範囲や条件を指定する画面が開いてきますので、ここで範囲指定を行い、「データを削除」を選択することで履歴が削除されます。
Googleアカウントでログインしている場合には、削除する手順が変わってきます。Googleアカウント(マイアクティビティ)から検索履歴を削除するには、まず、画面右上の赤い四角でかこった箇所をクリックし、開いたメニューの中の下のほうにある「設定」を選択します。すると下記画面のように画面が切り替わりますので、その中の「Googleアカウントの管理」を選択します。
画面が切り替わりますので、画面左上の「データとカスタマイズ」を選択します。切り替わった画面の、中ほどにある「ウェブとアプリのアクティビティ」を選択します。
切り替わった画面の、画面中ほどに表示される「履歴を管理」を選択します。
画面左上にある「アクティビティを削除する基準」を選択します。表示された画面にて、削除する条件や、削除する日付等を指定し、「削除」を選択することで最終的に削除されます。
パーソナル検索を無効化に設定する方法
Googleの検索履歴の設定を変更する
Googleアカウントでログインしている時に、Google検索するとアカウントに履歴が残ってしまいます。検索履歴が残ることを無効化する手順を説明します。
上記「Googleの検索履歴を削除する」に書きました「アクティビティ管理」の画面を開き「ウェブとアプリのアクティビティ」をOFFにします。OFFにすると、次の画面となりますので、画面右下の「一時停止」を選択することで、検索履歴を残すことを無効化することができます。これで、パーソナル検索の機能が停止します。注意する点は、この設定変更だけでは、Googleの検索履歴は削除されないということです。
パーソナル検索を無効化する方法
URLに「&pws=0」をつけて検索する
ここでは非常に簡単に、パーソナル検索を無効化する方法について説明します。手動で一時的にパーソナル検索を無効化できますので、パーソナル検索が有効な状態での検索結果と、パーソナル検索が無効化された状態での検索結果を簡単に比較することができます。
やり方はいたって簡単で、手動で検索結果URLの後ろに「&pws=0」をつけて再度Enterを押すだけです。これで、パーソナル検索の機能が働かない検索結果が表示されます。
ブックマークレット
ブックマークレットというのは、対象のウェブページで、簡単な機能を動かすことができる機能です。さきほど説明しました、検索結果URLの後ろに「&pws=0」をつけて、再度検索するが、まさにこの機能のことです。
シークレットモードを利用する
もうひとつ、パーソナル検索を無効化する方法が、ブラウザのシークレットモードを利用する方法があります。シークレットモードを使うと、ブラウザに履歴や検索履歴に残らず、ウィンドウを閉じると自動的にCookie等の情報もパソコンから削除されます。
Google Chromeを使用している場合のシークレットモードを説明します。画面の右上にある「Google Chromeの設定」ボタンをクリックし、「シークレットウィンドウを開く」を選択するとシークレットモードでの画面が起動します。そうすると、以下のような「シークレット」という表示と、マークが画面の右上に表示されます。
Google Chromeを起動している状態で、キーボードでのショートカット「Ctrl + Shift + N」でも、シークレットモードでの画面が立ち上がります。
これによりパーソナル検索の機能が動作する可能性が低くなりますが、完全にパーソナル検索の機能が停止するようではないようです。シークレットモードでは、過去の閲覧情報を使わないため、極力パーソナル検索の要素が省かれますが、位置情報についてはそのまま利用されるようです。
完全にパーソナル検索の機能を動作させないように検索するには、一度検索した検索結果URLの後ろに&pws=0」をつけた検索を行う必要があるようです。
もうひとつ、Microsoft Edgeの場合についても説明します。InPrivateウィンドウを開くことで、Google Chromeのシークレットモードのような画面で検索することができます。InPrivateウィンドウでは、Cookieや履歴等の閲覧データがパソコンに保存されずに、ウィンドウ終了時に削除されます。
Microsoft Edgeの右上の設定から、「新しい InPrivate ウィンドウ」を選択するで、InPrivate ウィンドウが立ち上がります。パーソナル検索は、Googleで検索する際に関係してきますが、他ブラウザでの履歴も関係してきます。
キーボードでのショートカット「Ctrl + Shift + P」でも、InPrivateウィンドウが立ち上がります。
パーソナル検索を削除・無効化するとどうなる?
検索順位が変更する
パーソナル検索の機能は、非常に便利なものですが、例えば自社のWebサイトの順位をチェックする際には、このパーソナル検索の機能が働いていると本当の順位を確認できません。
なぜなら、自社のWebサイトだと何度も検索したり、何かの際に表示させたりするため、Googleに検索履歴を残すことになり、この行為により、Googleは「使用しているユーザーにとって、このサイトは非常に重要である」と判断し、その結果、検索内容をパーソナライズし検索順位を上位に持ってくるからです。
その為、実際には自社Webサイトの検索順位がかなり下位に表示されるような状況にもかかわらず、あなたのブラウザで検索すると、知らず知らずのうちにパーソナル検索の機能が働き、パーソナライズされた検索順位が上位に表示されるという現象が起きるわけです。
ということは、Googleの検索履歴を削除すると検索順位が変わってくるということです。
パーソナル検索を削除・無効化にして検索してみよう!
それでは、今まで書いてきました、パーソナル検索を削除・無効化した検索を実際に行ってみましょう。まずは、Googleアカウント(マイアクティビティ)から検索履歴を削除します。その上で、一度、検索(パーソナル検索)を実施します。その後、手動で検索結果URLの後ろに「&pws=0」をつけて、再度検索(パーソナル検索)を実施してみましょう。
これにより、パーソナライズされていない本来のパーソナル検索の検索結果が表示されます。何かの情報を検索する際に、非常に便利なパーソナル検索ですが、使用する状況によっては意図しない結果が表示される場合もあります。パーソナル検索の機能を、使用する状況によって都合よくON/OFFすることで、検索目的に沿った結果を見出します。