Windows10のペイント3Dで背景透過の画像を作る方法!切り抜きで背景を消す方法を解説!
Windows10には便利なアプリ「ペイント3D」があります。「ペイント3D」には類似したアプリ「ペイント」にはない機能があります。それが背景透過です。今回はWindows10の「ペイント3D」の背景透過の画像を作る方法や切り抜きで背景を消す方法を解説します。
目次
ペイント3Dってどんなソフト?
イラストや写真を効果的に用いて、魅力的な仕上がりを追求する仕事は、現在増え続けています。特にインターネットやSNSが世界中で普及するようになった結果、魅力的で人の目を引くイラストや写真のニーズは年々高まっています。現在、イラスト作成や写真加工のための様々なアプリやソフトを入手することができます。
Microsoft社はWindowsのOSを搭載するPCに、Microsoft Paint(マイクロソフト ペイント)というグラフィックソフトウェアを搭載させ、これまでユーザーのニーズに応えてきました。しかし3Dコンテンツが市場で多く出回るようになったため、2D画像しか対応しないMicrosoft Paint(マイクロソフト ペイント)はさらなる進化を遂げる必要に迫られました。
その結果登場したのがペイント3Dソフトです。
Windows10に標準搭載されている画像編集ソフト
ペイント3DはWindows10のCreators Updateで追加された画像編集ソフトで、Microsoft Paint(マイクロソフト ペイント)の後継として2017年4月に登場しました。現在、Windows10を搭載しているPCには標準搭載されています。
ペイント3DはMicrosoft Paint(マイクロソフト ペイント)の後継として発表された画像編集ソフトなので、Microsoft Paint(マイクロソフト ペイント)に搭載されていた、2Dの画像編集機能を踏襲しています。また3Dに対応しているので、3Dを使ったオブジェクトの作成や、自分で描いた図形を立体にする作業を行えます。
画像の背景を消す・透明にすることが可能
ペイント3Dに搭載されている、別の際立つ特徴は、画像の背景を消し、透明にできることです。例えば、写真や図形の合成を考えてください。元になる図柄の上に別の図柄を重ね合わせて合成するときに、別の図柄をそのまま重ねれば、当然元になる図柄全体が隠れて見えなくなります。
元の図柄の必要な部分をそのまま残し、別の図柄の必要な部分だけを重ね貼りするには、貼り付ける図柄の不必要な背景を消し、透明にしなければなりません。つまり背景の透過を行う必要があります。ペイント3Dはこの背景の透過を行えます。
ペイント3Dで背景を消す・透過するには
では具体的に、背景を透明にするため、ペイント3Dを使ってどのように背景透過の作業を行うのでしょうか。これからその手順を順番に説明します。Windows10に搭載されたペイント3Dを使って背景を消し、透過させるためには、まず準備が必要です。もちろん、準備するものには、Windows10が搭載されているPCとペイント3Dアプリが含まれます。
背景を透過したい画像・写真を用意する
Windows10搭載のPCとペイント3Dに加えて、背景を透明にしたい画像や写真を用意する必要があります。PCに保存されている写真、インターネットで入手可能なフリー画像や有料画像、また知人や友達がSNSで送信した画像などから、背景を透過したい画像を選べます。
作業を行うPC内に保存されていない画像や写真を使用したい場合は、あらかじめPC内にインストール、あるいは転送保存する必要があります。
境界がくっきりした画像・写真がベスト
背景を透過したい画像や写真を用意する際に、思いに留めておくべきことがあります。それは選ぶ画像や写真は境界がくっきりしたものが望ましいということです。例えば長い髪の女性が、髪をなびかせながら走っている写真を選んだとします。女性の体全体は境界がくっきりしているので透過しやすいですが、髪の毛に関してはそうはいきません。
静止画像であれば長い髪でも境界がくっきりしているので透過しやすいですが、風になびいている髪を1本1本透過することは不可能です。仮に透過を試みたとしても、なびいている髪の箇所には若干、背景が残ってしまいます。画像や写真選びの際には、この点を覚えておく必要があります。
ペイント3Dで背景透過処理の方法
ではこれから、ペイント3Dで背景透過処理をどのように行うのか、順に解説します。2つのステップを踏んで作業を行います。1つ目のステップは、Windows10に搭載されている、ペイント3Dを起動させることです。2つ目のステップは、画像や写真の背景を透過し、切り抜き処理をすることです。これから具体的にこの2つのステップを順に説明します。
ペイント3Dを起動する方法
ではまず、Windows10搭載のPCから、ペイント3Dを起動させます。Windows10搭載のPCを開きます。Windows10のホーム画面下部にある「スタート」ボタンをクリックします。メニューが立ち上がります。
「メニュー」画面にWindows10にインストールされているすべてのアプリが表示されていますので、その中から「ペイント3D」を探します。見つけたらそれを選択し、起動させます。
画像・写真の背景を透過・切り抜き処理する方法
次のステップは、画像や写真の背景を透過し、切り抜き処理をすることです。まず行う作業は、背景を透過したい画像や写真をペイント3Dに取り込むことです。その方法を説明します。すでに立ち上がっているペイント3Dの新規作成画面上部にある「メニュー」を選択します。次の画面の右側に表示されるメニューから「挿入」を選択します。
次の画面から、背景を透過したい画像や写真を選択します。ペイント3Dの新規作成画面にある作業画面に、選択した画像や写真が読み込まれます。この方法以外にも、ドラッグ&ドロップで画像や写真をペイント3Dに読み込ませることもできます。
次に選択した画像や写真の透過と切り抜き処理の方法を説明します。ペイント3D作業画面上にある「マジック選択」をクリックします。透過したい画像や写真を絞り込むため、範囲指定を行います。範囲指定をしたら「次へ」をクリックします。大まかな絞り込みはここで行われますが、画像や写真の境界がくっきりしていないと、画像や写真が綺麗に透過されません。
それでペイント3D画面右上にある「追加」「削除」アイコンを使って微調整を施して行きます。微調整が終了したら「完了」をクリックします。
これから透過するために選択した画像や写真を切り抜きます。ペイント3D画面右側にある「編集」画面にある「ハサミ」のアイコンを選択し切り抜きを行います。画面から透過するために加工した画像が消えます。その後、切り抜いた後の画面上部にある「メニュー」を選択します。
「メニュー」画面の左側にある項目から「新規作成」を選択します。「新規作成」画面が立ち上がったら、画面上部にあるメニューから「キャンパス」を選択します。そして画面右にある「透明キャンパス」をオンにします。
「透明キャンパス」をオンにした後、先ほど切り取った透過するために加工した写真を貼り付けます。ペイント3D画面上部のメニューから「貼り付け」を選択します。写真が貼り付けられます。写真は枠で囲まれていますが、その枠の大きさを変えることにより、写真のサイズを変えることができます。その後、画像を保存します。
ペイント3D画面上部にある「メニュー」を選択し、「名前を付けて保存」→「画像」→「保存」の順に進みます。
ペイント3Dで背景透過する際の注意点
ペイント3Dはとても便利なツールであることが分かりました。有料のアプリやソフトウェアを購入しなくても、透過をして背景を消すことができ、複雑でなければ合成写真を作成できます。しかし、ペイント3Dで背景透過をして背景を消す際には、注意する点が2つあります。1つ目は、なるべく背景がシンプルな画像を用意することです。
2つ目は、画像の保存形式です。これからこれら2つの点を詳しく説明します。
なるべく背景がシンプルな画像を用意する
ペイント3Dで背景透過をして背景を消す際には、注意するべき1つ目の点は、なるべく背景がシンプルな画像を用意することです。切り抜きたい画像の背景が複雑で、不必要なものが多く映っていると、マジック選択を使って画像の切り抜きの準備をする際、綺麗に背景を消すことができません。
ペイント3Dに実装さえている「追加」や「削除」を使って微調整を施し、背景をある程度消すことは可能ですが、完全に画像を抜き取ることはできません。醜い仕上がりになってしまいます。それで画像選択の際には、背景がシンプルなものを選びましょう。
画像の保存形式に注意
ペイント3Dで背景透過をして背景を消す際には、注意するべき2つ目の点は、画像の保存形式です。保存可能な形式は以下の通りです。
- PNG
- JPEG
- BMP
- GIF
- TIF
- MP4
ペイント3Dは画像透過ソフトとして簡単で優秀!
ペイント3Dを使えば、画像の背景を消し、透明にする背景透過の処理が簡単に行えます。無料でありながら、画像透過ソフトとしてとても優秀なツールです。背景透過の処理をするために有料ソフトを購入する必要はありません。便利で操作も簡単、なおかつ簡単活用範囲の広い、ペイント3Dを積極的に活用しましょう。