2020年02月06日更新
スマホのノッチデザインとは?意味・メリットや各社のノッチデザインを比較!
スマホのデザインには、ノッチスマホがあります。ディスプレイに特徴があるノッチスマホとは、どのようなデザインなのか、この記事ではその意味をご紹介します。また、ノッチデザインを採用しているスマホを比較します。ノッチスマホの今後についても、検証します。
目次
スマホのノッチとは?
iPhone Xが登場した時に、ディスプレイデザインにノッチデザインを採用したことで、話題になりました。その後、iPhoneだけでなく、Androidスマホにも続々とノッチが採用されていますが、現在その傾向に変化がみられる模様です。
この記事では、スマホディスプレイのノッチとは、どのようなデザインで、デザインの特徴は何か、採用しているスマホの種類や、今後のノッチデザインの展望についてご紹介します。
ノッチの意味とは?
スマホディスプレイのデザインで話題になっているノッチとは、どのような意味なのでしょうか。「ノッチ(notch)」は英語で、「切り欠き」「切れ込み」という意味の言葉です。スマホでは、全画面ディスプレイ上部に入った、ディスプレイではない切り欠き部分のことを指します。
ディスプレイの大型化で採用
スマホではiPhone Xから、ノッチデザインが登場しました。スマホがバージョンアップするにつれ、大画面化しベゼル(枠)レス化が進んでいます。
しかし、ベゼルがなくなってしまうと、今までベゼルつけていたカメラのフロントレンズや、フラッシュライトを置く場所がなくなってしまいます。そこで開発された手法が、スマホのデザインをノッチデザインにする方法でした。
カメラのフロントレンズを収納するための切り欠きデザイン
iPhone Xのを見てみると、画面上部にカメラレンズを設置するために、画面に切り欠きを入れている部分があります。これがノッチです。スマホのディスプレイが大画面化することで、フロント部分にベゼルがほぼなくなり、カメラのフロントレンズを収納できる場所がなくなってしまいました。
自撮りをする人も多いことから、今やスマホからフロントレンズをなくす訳にいきません。そこで、ディスプレイ上部にノッチを入れて、カメラレンズやフラッシュライトを設置するデザインにしました。このように、ディスプレイに切り欠きが入っているスマホを、ノッチスマホと呼びます。
スマホのノッチのデザインの種類について
一口にスマホのノッチデザインといっても、ノッチデザインの種類は、水滴デザインなど様々なデザインがあります。こちらでは、スマホのノッチデザインの種類についてご紹介します。
iPhone Xなどに採用の通常ノッチ
まずはiPhone Xなどに採用されている、通常タイプのノッチデザインをご紹介します。スマホにノッチを採用したのは、iPhone Xが最初で、そのiPhone Xで採用されているのが、この通常タイプのノッチです。
スマホのディスプレイの上部に横に長く切り欠きを入れたもので、ノッチデザインの基本中の基本となったデザインです。
Androidでも採用
この通常タイプのノッチデザインは、iPhone Xだけではなく、Androidスマホでも採用されています。Androidスマホで通常タイプのノッチを採用しているスマホは、以下のスマホです。
- ZenFone 5
ASUSから2018年5月に発売されたZenFone 5では、通常タイプのノッチが採用されています。
- R15 Neo
OPPOから発売されている、現在は1万円台で購入できる格安スマホとして人気が高いR15 Neoでも、通常型のノッチが採用されています。
- HUAWEI P20
3万円ほどで購入できるため手頃なスマホとして人気で、かつAIとライカ製のレンズを搭載している高品質な、HuaweiのP20でも、通常型のノッチを採用しています。
水滴型ノッチ(丸形)
ノッチの種類には、丸く切り欠きを入れた水滴型ノッチがあります。横に長く切り欠きを入れる通常型のノッチと違い、水滴型では切り欠きを小さくできるメリットがあります。丸形の水滴型ノッチを採用しているスマホは、以下のスマホです。
- AQUOS R Compact
シャープから発売されているAQUOS R Compactでは、水滴型のノッチが採用されています。コンパクトなのに、大画面が売りのこちらの商品では、水滴型ノッチが大画面を活かせるデザインです。
- Essential Phone
美しさとパワフルさ、筐体の頑丈さが売りのEssential Phoneでも、水滴型のノッチが採用されています。
水滴型ノッチ(下三角型)
水滴型ノッチには、下三角型デザインもあります。丸形のノッチに比べると、ノッチの面積を小さくできるため、よりディスプレイを邪魔しないデザインです。下三角型の水滴型ノッチを採用しているスマホは、次の商品です。
- R17 Neo
OPPOから発売されているR17 Neoのノッチは、下三角型の水滴型です。丸形のノッチと比べると、ノッチ部分がより小さくなっていることがわかります。
パンチホール型
ノッチスマホの中には、パンチホール型もあります。こちらは切り欠きというよりも、パンチホールの様に、カメラのレンズ穴をディスプレイの中に開け、レンズを収納しているタイプです。よりレンズやフラッシュライトを小さく収納できるようになり、ディスプレイの使用感を通常型や水滴型よりも快適にする効果があります。
パンチホール型のノッチデザインを採用しているのは、次の商品です。
- Galaxy S10
2019年5月に発売されたサムスンのGalaxy S10は、カメラやゲームアプリの動作もとても快適で、最新型スマホとして注目されています。こちらのフロントレンズは、パンチホール型ノッチに収納されていて、大画面ディスプレイをより快適に利用できます。
スマホのノッチデザインの今後について
iPhone Xが登場した時には、ノッチデザインが今後のスマホディスプレイデザインの標準になると思われていました。しかし、ここ最近になって、その流れが大きく変わってきています。ノッチスマホの今後はどうなるのか、考察します。
今後は時代遅れになる可能性も
最新版のiPhoneである、iPhone11でもノッチデザインが採用されています。しかし、Androidスマホでは、ノッチデザインの先を行くデザインのスマホが登場しています。今までは、スマホの最先端といえば、いつもiPhoneでした。
しかし、ノッチスマホの先を行くスマホデザインが登場したことにより、ノッチデザインのスマホは時代遅れになってしまう可能性が高くなっています。急激にノッチデザインから全てのAndroidスマホが転換することはありません。しかし、デザイン重視でスマホを選ぶ方は、ノッチデザインの今後に注目しましょう。
カメラが飛び出すスマホが登場!
ノッチデザインを超えるスマホとは、スマホのフロントのディスプレイには一切カメラレンズがないスマホです。フロント部分にカメラはありませんが、自撮りもできます。
その仕組みは、フロントカメラを使うときに、背面がスライドし、レンズが飛び出してくるのです。OPPOから発売されている「Find X」で、その仕様が採用されています。今後、この仕様がスマホの常識になるかどうかは、現在は不明です。
しかし、このデザインを採用すると、フロントディスプレイを全面ディスプレイとして利用できるため、ノッチデザインよりも優れたデザインです。今後はこのFind Xのようなスマホが増えてくるのか、それともノッチデザインが主流であり続けるのか、どちらになるのか注視する必要があります。
ノッチデザインのスマホの今後に注目!
この記事では、iPhone Xから採用された、スマホディスプレイのノッチデザインについて解説しました。スマホ画面の大型化に合わせて進化したノッチデザインは、水滴型などノッチ部分を小さくする工夫もされています。
しかし、Find Xのようなスマホが登場したことで、最も斬新なデザインと言えなくなりました。今後もノッチデザインを採用したスマホは登場しますが、時代遅れのデザインとなる可能性もあります。今後のフロントレンズの収納方法と、ディスプレイのデザインの動向に、注目していきましょう。