Twitterの「FF外から失礼します」とは？意味・起源・論争について解説！

Twitter上でよく使われている「FF外から失礼します」というネットスラング、初めて見た人には全然意味がわかりません。FFといえば「ファイナルファンタジー」を連想してしまいますが、ここでの意味は違うものです。

それでは、「FF外から失礼します」というのはどういう意味なのでしょう。そして、なぜこの言葉がうざいと思われているのでしょう。ここでは「FF外から失礼します」という言葉の意味と、それに対するTwitterユーザーの反応について紹介します。

FFというのは、「フォロー・フォロワー」という意味で、FF外は相互フォローの「関係外」ということです。つまり「FF外から失礼します」という言葉は、「面識がないけど、リプライします」と断りの言葉として使用されています。

色々な人と簡単にコンタクトを取れるTwitterですが、相互ではない相手からリプライが来ると、こちらも驚いてしまいますし、中にはうざいと感じる人もいます。ですので、相互ではない人に対しては「FF外から失礼します」と一言添えることがマナーとされています。

Twitterで「FF外」というワードを検索してみると、その多くが相互フォローではない相手に対するリプライで挨拶として使われているのがわかります。このように、「FF外から失礼します」というのはTwitterユーザーに広く浸透しています。

ですが、この暗黙のルールに対しては、「本当に必要なのか」「いちいちFF外から失礼しますと言わないといけないとかうざい」など、様々な声が挙がっており、必要だと主張するユーザーと必要ではないとするユーザーが存在しています。

「FF外から失礼します」はマナーとして必要なのかどうかという問題は、ネット上で大きな論争を引き起こしています。「FF外から失礼します」論争については、後ほど詳しく解説いたします。

今ではよく見かけることのある「FF外から失礼します」という言葉ですが、ここまで広く浸透していて、かつ当たり前のように使われているネットスラングともなると、その起源が気になります。それでは、この言葉はそもそもいつから使われていて、そして誰が使い始めたのでしょう？

やはり、その起源がわからずに使っている人もいらっしゃいます。いつから使われ始めたのかを知っておいたほうが、使う側としてはいいです。そこで調べてみると、「FF外から失礼します」という言葉は2012年頃から使われ始めたようでした。

では、この言葉を最初に使った人は誰なのでしょう？現在、最初に「FF外から失礼します」とツイートしたのは、「みろ与」さんだとされています。
 

少し詰め寄っているようなツイートですが、初対面の相手への挨拶として使われています。「みろ与」さんの何気ないツイートが、6年という長い年月をかけて、ここまでTwitter上に浸透しています。

ですが、それ以前にも「フォロー外」「フォロワー外」という言葉自体は使われていました。フォロー外という言葉は、確認できる範囲では2009年頃からTwitter上で使われていました。

さて、先程も触れましたがこの「FF外から失礼します」という言葉に違和感を感じている人も少なからず存在しています。では、一体どこがおかしいのでしょう？

そもそもTwitterなどのSNSは、個人間のコミュニケーションを楽しむために広く使われています。ですので、「そもそもTwitterは知らない人とのつながりを楽しむものでは？」「それを言わないと話しかけてはいけないのか？」という言葉が挙がるのも頷けます。

最低限のマナーとしてリプライを送るときには「FF外から失礼します」と一言添えるべきと唱えるユーザーと、そもそもTwitterはもっと自由にコミュニケーションを取ることができるものだと訴えるユーザーの間で議論が交わされています。多くの人が利用しているからこそ、この論争はまたたく間に広がりました。

「FF外から急に話しかけるのなんて礼儀知らずだ」「毎回そんなこと言うなんて正直うざい」「FF外かどうかを気にする文化、昔はなかった」などというように、論争はどんどんと熱を帯びていきました。
 

そしてこの論争は、ついには海外メディア『MashableAsia』にも「日本独自のネットスラング」として取り上げられました。日本の言葉である「お邪魔します」や「失礼いたします」などに通じるものがあるがゆえに、どこか儀式的で堅苦しいものに聞こえます。

Twitterだけではなくメディアまでも巻き込んだこの論争は、多くの反響を起こしています。結局の所、「FF外から失礼します」という言葉は必要なのでしょうか、それとも不要なのでしょうか。

少なくとも現在では、相互フォローの関係外の相手にリプライを送る際には「FF外から失礼します」と一言添えるべきだという声の方が多いです。また、Twitter自体は「社会的な要素を備えたコミュニケーションネットワーク」と定義されており、SNSではなくてニュースメディアに近いものと位置づけられています。

「FF外から失礼します」以外にも、Twitterにはマナー違反とされる行為があります。その行為と、何故だめなのかという意味を知っておかなければ、相手にもうざいと思われますし、せっかくの相互フォローも解除されてしまうこともあり得ます。

マナー違反の一つとして、「パクツイ」というのがあります。これは、皆さんは決して行ってはいけません。何故かというと、パクツイ元のツイートに何らかの創造性があり、それに著作権があるとみなされる場合は、著作権の侵害としてTwitter運営に通報される恐れがあるためです。

また、Twitterの利用規約にも「ユーザーの投稿または表示するあらゆるコンテンツの所有権はユーザーにある」と書かれています。規約違反により通報されてしまうと、その程度によってTwitterの利用制限やアカウントの永久凍結などの措置がなされます。

「パクツイ」という言葉もTwitter上で多く見られます。それでは、そもそもパクツイとはどういう意味なのでしょう。

「パクツイ」とはパクリツイートの略称で、他人のツイートをそのままコピーもしくはアレンジをして、あたかも自分がつぶやいたかのように見せかける行為を意味します。

他人のツイートが面白いからといって、丸々コピーしてさも自分が考えたかのように見せかけるという事例は、残念なことに少なくありません。違反などの話以前に逆の立場になって考えてみれば、自分のツイートが悪意を持ってパクられてしまうのはうざいと感じてしまうのは当然の話です。

無言フォローもTwitterではマナー違反とされています。Twitterがコミュニケーションツールである以上、やはり最低限のマナーや挨拶は必要です。また、無言フォローは相手側も気が付かないこともあり、相互フォローの関係になれない可能性も高くなります。

相手をフォローする際には、「フォローします」などと一言添えてあげるべきです。そうすることで、フォローバック率も上がり、なによりその後も円滑なコミュニケーションを図ることもできます。

他人に宛てられたツイートやリプライをふぁぼるのもNGです。他人宛てのツイートやリプライをふぁぼると、そのツイート先（リプライ先）の相手にも通知が行ってしまい、うざいと思われてしまいます。

いいなと思ったツイートやリプライも無差別にふぁぼってはいけません。ふぁぼるのは、あくまでも普通につぶやかれたものか自分宛てのリプライだけに留めましょう。

今回はTwitterでよく見かける「FF外から失礼します」という言葉の意味と、Twitterでマナー違反とされている行為について紹介しました。

相互フォローではない相手にリプライを送る場合には「FF外から失礼します」と一言添えると同時に、その言葉をうざいと感じる人もいるもいます。

気軽に自分の近況や考えを投稿でき、誰とでも簡単につながることのできるTwitterですが、そこにルールやマナーがないわけではありません。むしろ相手の顔が見えないからこそ、しっかりと相手の気持ちを考えてあげることが必要です。