Macbook Proのメモリ増設方法!8GBと16GBを作業内容で比較!
旧型MacBook Proの8GBから16GBへのメモリ増設は自分で出来る!MacBook Proで8GBから16GBにメモリ増設すると作業スピードが大きくアップ!さて、どう変わるのか?実際のデータ比較を交えて詳しくご説明しました!
目次
旧型MacBook Proはメモリ増設でもっともっと使える!
旧型MacBook Proはメモリ増設により従来より長く使用する事が出来ます。7~8年は快適に使い続けられると言われています。昨今のコンピューターの価格競争の中で各メーカーは他社より1円でも安くするために搭載メモリの容量を最小限に抑える傾向があります。そのためしばらく使っていると作業動作が重くなってしまう事もあります。
そんな中、MacBook Proでも旧型のものは購入後ユーザー自身でメモリ増設する事が出来ます。
旧型MacBook Proで8GBのメモリを16GBのメモリに増設する場合、増設前と増設後を比較すると作業の快適さが格段にアップします。
メモリ(RAM)の役割
パソコンのメモリは、パソコン作業に於いての一時的なデータ保管場所です。RAM(Random Access Memoryの略)とも呼ばれます。パソコンが作業を行う際に使うメインメモリです。RAMのデータは頻繁に書き換えられ、電源を切ると一時的に保存されていたデータも消えます。
パソコンのメモリが大きいほど一度に多くの作業が可能になります。現在のパソコンが購入時に搭載しているメモリは4~16GB程度が一般的で業務用途のパソコンでは32GB以上のメモリを搭載している場合もあります。因みにスマートフォンやタブレットでは1~4GB程度が一般的です。
メモリに余裕があればマルチタスクで快適
パソコン購入時にメモリの増設を推奨される事がよくあります。購入者のメモリ増設を促す割引サービスも用意されている事もよくあります。もちろん店側としても利益を上げるために行っているのですが、ユーザー側としてもメインメモリの容量が増えれば作業の起動スピードが上がるという大きなメリットがあります。
MacBook Proのようなパソコンにおいてデータ計算を行うメインな装置がCPU(Central Processing Unit)です。計算に使うデータの記憶はCPU内のキャッシュメモリで行うのですが、これでは小容量のデータしか記憶できません。メインメモリはキャッシュメモリで記憶できないパソコン作業でのほとんどのデータ記憶を行っています。
メインメモリはキャッシュメモリと比較すると大容量のデータを記憶できますがデータの移動に時間がかかるという欠点があります。ただこの時間差はわずかなものなので、キャッシュメモリの容量はあまり問題ではありません。
メインメモリの容量でも間に合わない場合パソコン内のHDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)にデータが記憶される事になりますが、HDD/SSDへのデータ移動はかなりの時間がかかります。メインメモリに余裕があれば多くのデータを扱うマルチタスクでもHDD/SSDへのデータ記憶が必要なく快適に作業ができます。
MacBook Proのメモリ(RAM)は増設した方がよいか
旧MacBook Proのメモリは増設した方がよいか。8GBのメモリと16GBのメモリの場合の作業速度を比較してみましょう。メモリの大きさを書類作業をする机の広さに例える事が良くあります。MacBook Proのメモリを机の広さに例えるとすると、MacBook ProのCPUはその書類作業を行う人、HDD/SSDは使わない書類をしまっておく本棚と言えます。
机が狭い場合、幾つかの書類を広げると作業スペースが埋まってしまいます。書類はMacBook Proで扱われるデータです。メモリ容量が小さいとMacBook ProのCPUが一度に処理できるデータ量は限られてしまいます。
そのため机上の書類を本棚にしまう事によって作業スペースを確保します。MacBook Proはメモリにデータを圧縮保存します。
本棚にしまった書類を再び使用するときは本棚から取り出して広げる必要があります。MacBook Proは圧縮されたデータを元に戻します。この時に作業動作が重くなってしまうのです。それに対し元々机が広ければ一度に沢山の書類を同時に広げながら作業が出来ます。使わない書類も本棚にしまう必要がありません。
メモリ増設をするとMacBook Proは容量の大きいデータを扱う作業を快適に行う事ができるのです!データ量の多い作業を快適に行いたいのであればメモリ増設をした方がよいと言えます。
最適メモリ(RAM)量は作業内容でちがう
MacBook Proで作業を行う際に、8GBのメモリでもそれ程問題が無い作業もあれば、16GBのメモリにすれば快適さが格段にアップする作業もあります。今回、8GBのメモリと16GBのメモリを搭載したMacBook Proで様々な作業を行ってその起動速度の差を測ったデータを比較してみましょう。
アプリ起動速度メモリ(RAM)8GBと16GBの比較
以下がMacBook Proで幾つかの作業を行った際の起動速度を8GBメモリ搭載時と16GBメモリに増設時で比較したデータです。作業によってはかなりの差が出ていますね。
メモリの容量 | 16GB(16GB×1) | 8GB(4GB×2) |
MacOS起動 | 24.83秒 | 27.22秒 |
Illustrator起動(500MBのデータ) | 24.12秒 | 30.73秒 |
Photoshop起動(RAWデータ) | 6.33秒 | 9.13秒 |
パラレルデスクトップでWindows10起動 | 22.95秒 | 37.03秒 |
iMovieフルHD動画書き出し | 54.76秒 | 47.56秒 |
パラレルデスクトップでのWindows10の起動などデータ量の多い作業で8GBメモリ搭載時と16GBにメモリ増設時を比較すると起動時間に如実な差が出ています。
MacOS起動で約2.5秒の差。
Illustratorの起動でも500MBの小データで約6秒の差が出ています。
RAWデータでのPhotoshop起動で約3秒の差があります。
パラレルデスクトップでのWindows10の起動では約14秒の差が出ています。
動画書き出しについては16GBに増設した方が遅くなっていますが、これはメモリの1枚差しと2枚差しという違う環境で比較した為でしょう。
メモリ8GBでも問題ない作業
MacBook Proで以下のような作業を行う場合、16GBのメモリに増設せずMacBook Proに初期搭載されている8GBのメモリのままでも問題ないと言えるでしょう。
- インターネット閲覧
- メール、SNS
- 動画閲覧
- 文章作成(ワード、エクセルなど)
- ブログ執筆
- 簡単な画像処理
- 簡単な動画処理
- HTML・CSSなどのコーディング
基本的に簡単な上記のような作業のみでMacBook Proを使用する場合、また作業処理が多少遅くても構わないという場合はメモリ増設をしなくても不満は生まれないかもしれません。
メモリ16GBの方が快適な作業
一方、MacBook Proで以下のような作業をする場合は、MacBook Proをメモリ増設して16GBメモリにした方が快適だと言えるでしょう。
- デザイン制作作業
- 仮想化ソフトを使ったWindows 10などをデュアルブート
- 動画編集作業
- あらゆる作業を同時進行(マルチタスク)
例えばIllustratorのようなグラフィックソフトを使用してデータ量の多い作業を行ったり、マルチタスクを同時進行で行ったりする場合は16GBにメモリ増設する価値があります。また外部モニターに繋げてデュアルモニター環境で使用する場合も16GBが好ましいでしょう。
メモリ32GBあったらさらに快適な作業
MacBook Proで32GBが必要な作業は少ないですが、上の16GBの項目で挙げた作業をより快適に行いたい場合はお勧めできます。
MacBook Proメモリ(RAM)を増設する方法
MacBook Proはモデルによってユーザー自身によるメモリ増設が出来るモデルと出来ないモデルがあります。
MacBook Pro2012Retina以降のモデルは?
Macbook2012Retina以降のモデルに関しては、購入後のユーザー自身でのメモリ増設は出来ません。
メモリ増設はボード直付けのため購入時に選択
MacBook Pro2012Retina以降のモデルのメモリ増設はボード直付けのため購入時にAppleStoreで行う必要があります。
MacBook Pro2012以前モデルは自分で交換可能
それに対して、Macbook Pro2012retina以前のモデルでは、ユーザー自身によるメモリー増設が可能です!
MacBook Pro2012以前モデルは自分で交換可能
旧MacBook Proでは自分でメモリを増設する事が出来ます。具体的なメモリ増設の方法については下に貼った方の動画で詳しく説明されています。メモリを増設して快適なパソコン環境を目指してみましょう。