LINEが遅い・重い原因と対処法まとめ!LINEを軽量化する方法は?
人気アプリの「LINE」ですが、その起動や動作が遅い・重いという症状が時々起こります。様々な状況に合わせた原因や対処法があります。今回はLINEが重い原因と、軽量化のための対処法をまとめてご紹介します。この機会に覚えてLINEを快適に利用しましょう。
目次
- 1LINEが重い/遅いときの症状
- ・LINEの起動が遅い
- ・LINEが使用途中で落ちる
- ・トークや画像が表示されない
- ・文章や画像が送信できない
- ・文字入力変換が遅い
- 2LINEが重い/遅いときの原因
- ・LINE内のデータが蓄積されてる
- ・LINEのキャッシュが蓄積されている
- ・端末のストレージが圧迫されている
- ・端末のメモリ不足
- ・通信状態が悪い
- ・端末が古い
- 3LINEが重い/遅いときの対処法
- ・LINEキャッシュの削除
- ・トークルームの履歴を削除
- ・端末を再起動
- ・端末のアプリを全て終了させる
- ・端末のストレージの容量を増やす
- ・通信状態の確認
- ・LINEアプリを最新版にアップデート
- 4それでもLINEが重い/遅いときは思い切って
- ・LINEをアンインストール
- ・アカウントの確認を忘れずに!
- ・トーク履歴などもバックアップ
- 5LINEが重い時は色々な軽量化方法がある
- ・LINEの記事が気になった方にはこちらもおすすめ!
LINEが重い/遅いときの症状
言わずと知れた人気アプリ「LINE」は、無料でテキストメッセージや画像・動画・音声データのやり取りができるアプリです。その便利さから多くの人々が利用していますが、その動作が重い/遅いという症状が時々報告されています。
では、具体的にLINEの動作が重い/遅いという症状にはどんなものがあるのでしょうか。皆さまも同じ症状になったことがないか、確認してみましょう。
LINEの起動が遅い
多いのはLINEの起動(立ち上がり)が遅いという症状です。つまり、スマートフォンでLINEを起動させても、LINEがなかなか開かない、開くのが遅いという症状です。端末を再起動してもこの症状が改善されない場合は、LINEアプリや端末に原因があります。
LINEが使用途中で落ちる
また、LINEが使用途中で落ちるという症状もあります。LINEの起動はできても、LINEで文章を打ったり画像などを見たりしていて、途中でLINEが落ちて最初のホーム画面に戻ってしまう症状です。スマートフォンを再起動してもこの症状が直らない時はアプリやスマートフォン自体に原因があるのです。
トークや画像が表示されない
次に、トーク(文章)や画像などが表示されない症状があります。友だちからトークや画像を送ってもこちらで表示されない場合は、友だち側ではずっと「既読」がつかない状態になります。そのため、友だちから見たか確認が来てもこちらで表示されていない場合、この症状が起きているのです。
また、LINEトークで画像や動画のやり取りをしていて、相手からは「送った」と言われたのに、こちらで表示がされなかったり、表示が重い/遅いためなかなか見れなかったりする場合もあります。
文章や画像が送信できない
また、逆に文章(テキストメッセージ)や画像が送信できない症状もあります。これは文章や画像を送信してもエラーで送信できない症状ですが、送信してもエラーメッセージが出て文章や画像の横にエラー表示(丸い矢印)が出たり、送信完了の印でもある送信時間が表示されなかったりする時に起きています。
このように、エラーメッセージや未送信のマークが何度も出てきて、送信するのに時間がかかり、動作が重い/遅いと感じる場合も同様です。
文字入力変換が遅い
最後に、文字入力の変換が遅いという症状もあります。文字を入力しようとしてもなかなか変換せず時間がかかり、とても不便に感じます。これもLINEが重い症状のひとつです。
このような時は、LINEアプリだけにこの症状がある場合と、他のアプリでも同じように文字入力変換が遅い場合で原因は違ってきます。前者の場合はLINEアプリに原因があり、後者の場合はスマートフォン本体に問題があります。
LINEが重い/遅いときの原因
それでは、このようなLINEが重い/遅いときの原因はどんなものがあるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
LINE内のデータが蓄積されてる
LINEでは、文章のようなテキストデータだけでなく、文章より容量が重い画像/動画データをやり取りできます。またそれらをLINEのサーバー上に蓄積でき、過去にさかのぼってトーク履歴が見れます。つまり、トーク履歴や画像データなど、LINEアプリ内に多くのデータが蓄積されています。
トークルームが多ければ多いほど、またトークルーム内にあるメッセージや画像などの量が多ければ多いほど、蓄積されるデータが多くなり、それがLINEが重い/遅い原因になるのです。
LINEのキャッシュが蓄積されている
次に考えられるのは、LINEのキャッシュが蓄積されているという原因です。キャッシュとは、同じ画面を再度見るときにスムーズに読み込みできるようにアプリに蓄積される一時的なデータのことです。LINEアプリを利用すればするほど、LINEキャッシュは蓄積されていきます。キャッシュが大きくなり過ぎると、LINEの動作が重い/遅い症状を引き起こします。
端末のストレージが圧迫されている
次に考えられる原因は、端末(スマートフォン)のストレージが圧迫されていることです。
この「ストレージ」とは画像やアプリなどを保存しておく記憶領域のことで、ここではスマートフォンなど端末の【内部ストレージ(ROM)】のことをさします。よく、スマートフォンを購入するときに「容量は●●GB(ギガバイト)」と表現されますが、これは内部ストレージの容量をさします。
Androidの場合、機種によって多少違いますが、このように端末の”設定”画面から”ストレージ”を選択すると、端末のストレージ容量を見ることができます。さらに”アプリケーション”を開くと、具体的に各アプリのストレージ使用状況が分かります。
また、Androidでは一部の機種を除けば内部ストレージに対して「外部ストレージ」つまりSDカードがあり、画像/動画データやアプリなどが保存できます。iPhoneはSDカードが利用できないので、ストレージといえば内部ストレージになります。
iPhoneの場合は、”設定”から”一般”を開き、”[デバイス]ストレージ”か”ストレージとiCloudの使用状況”を開くとストレージ容量やアプリ毎のストレージの使用状況が分かります。
端末の内部ストレージには、端末で撮影した画像/動画データ、スマートフォン本体を動かすためのシステムアプリや外部からインストールしたアプリなどが保存されています。LINEアプリもまさにこの外部アプリになります。
このストレージに保存された画像やアプリなどが増え続けて一定の割合を超すと、ストレージが圧迫されILINEが重い/遅い症状につながります。
端末のメモリ不足
次に考えられる原因には、端末のメモリ不足があります。このメモリにはRAMとROMの2つがありますが、ここでいうメモリは主に【RAM】をさします。
RAMは、起動中のアプリや見ているデータなど作業中のデータを一時的に保存する領域のことで、その容量が大きいほど、同時に複数のアプリを動かしたり一度に大きな作業処理をしたりできます。ROMは先ほどのストレージのことで、この容量が大きいほどより多くの画像やアプリなどのデータを保存/インストールができます。
Android端末では、機種によっても見方は多少違いますが、端末の”設定”画面から”ストレージ”を開き”メモリ”を開くとその容量が見れます。端末のメモリ容量は購入時にも分かりますが、これを覚えておくと、メモリの使用状況を調べるために便利です。
iPhoneの場合は、下の表のようにメモリ容量が決まっています。最新のiPhone XS Maxのメモリ容量は4GB(ギガバイト)あります。このメモリが大きければ大きいほど、同時に開けるアプリや一度に処理できる能力が増えるのです。
メモリを消費する最大の要因として、【バックグラウンドアプリ】があります。「バックグラウンド」アプリとは、「裏側で常駐して動いている」アプリのことで、快適にスマートフォンを利用できる点で優れています。が、その数が多いとそれだけメモリやバッテリーを消費していきます。
つまり、同時に開いているアプリが多いほど、また画像処理など一度に処理するデータが大きいほどメモリを使うことになり、メモリ容量が不足するとLINEが重い症状を引き起こすのです。
通信状態が悪い
次に考えられる原因は、通信状態が悪いことです。先ほどもご紹介しましたが、トークなどを送信した後にエラーメッセージが表示されたり、文章や画像などの横に(未送信の意味の)丸い矢印が表示されたりする場合は、通信状態が悪いことが原因です。
また、LINEのトークなどに大容量の画像や動画を送信しようとする場合は、モバイルネットワーク通信だと送ろうとする容量が大きすぎてうまくいかないことがあります。この場合も通信状態が適していないのが原因になります。
LINEは、LINEサーバー上のトーク履歴や画像などのデータにインターネットを通してアクセスしてオンラインで利用するアプリです。そのため、通信状態が悪い場合は、LINEの動作が重い/遅い状況になるのです。
端末が古い
最後に考えられる原因は、端末が古いことです。同じスマートフォンを長い間使っていて、LINEアプリも更新せずにいると、LINEが使えなくなったり重くなったりします。LINEアプリの機能改善やパフォーマンス向上のために【LINEアプリの更新情報】が出ますが、端末が古いとLINEアプリの更新ができないことがあります。
パソコンのようにスマートフォンにもOSがあり、「Android9.X」や「iOS11.X.X」のように表示されます。OS(Operating System)とは、スマートフォン本体を動かすための「脳みそ」にあたるプログラムのことで、OSが古いと最新版のLINEアプリに対応できません。
では、OSをアップグレードすればと考えられますが、端末が古いとアップグレードできるOSのバージョンも限られてしまうのです。
こちらはLINEヘルプセンターで紹介されている【推奨環境】ですが、OSのバージョンによって使えるLINEアプリのバージョンも限られてくるのです。端末が古いとOSも古くなり、対応できるLINEアプリのバージョンも古いものまでになり、LINEアプリの更新情報も最新版しか出ないため、LINEアプリの更新ができないのです。
また、端末が古いとメモリやストレージの容量も小さくなるので、LINE動作に影響が出たり使えなくなったりしてしまいます。
LINEが重い/遅いときの対処法
それでは、LINEが重い/遅いときの対処法はどんなものがあるのでしょうか。この機会に覚えて、LINEの軽量化をスムーズにできるようになりましょう。
LINEキャッシュの削除
まずご紹介する対処法は、LINEキャッシュの削除です。先ほどご紹介したLINE内に蓄積される一時データのキャッシュは削除することができ、キャッシュを削除してもトーク履歴などのデータは無くなりません。LINEが重いと感じたときは、まずLINEキャッシュの削除を試してLINEの軽量化を実現しましょう。
Androidの場合、端末の”設定”から”アプリ(アプリケーション一覧)”を選び、表示されたアプリ一覧から”LINE”アプリを選択します。機種やOSによっては、次の画面でキャッシュ削除できる場合もありますが、上の例だと次に”ストレージ”を選択します。
最後に”キャッシュを消去”を押すと、使用容量に表示されていたキャッシュ容量が0(ゼロ)Bか、古い機種の場合は最小容量(12KB)になり、LINEキャッシュ削除の完了です。ただし、ここで”データを消去”を選ぶと、LINEアプリ内のトーク履歴や友だち情報などのデータやアカウント情報などが削除され取り戻しはできないので、要注意です。
また、LINEアプリ内の一時ファイルの削除は、LINEアプリの”設定”からできます。
まずLINEアプリを開き、”友だち”画面右上の歯車から”設定”を開きます。次に、”トーク”を選び、次の画面で”トークルーム内の一時ファイルを削除”を押して一時ファイルの削除ができます。LINEアプリのキャッシュ削除と違う点は、この場合は有効期限がきれたファイル(画像など)の確認ができなくなります。
ただし、トークにある画像や動画はすべて端末などにダウンロード済であれば有効な方法なので、LINEの動作が重いと感じたときに試してみると良いでしょう。
iPhoneの場合も、LINEアプリの”設定”からLINEキャッシュの削除ができます。設定の開き方はLINEアプリのバージョンによって違い、古いバージョンの場合は”その他(・・・)”画面右上の歯車から、新しいバージョンの場合は”友だち”画面左上の歯車から”設定”を開きます。
次に”トーク”を開き、”データの削除”を選択します。最後に”キャッシュデータ”にチェックが入っているか確認し(入っていなければ”キャッシュデータ”のみチェックしたら)、最下部の”選択したデータを削除”を押してキャッシュ削除ができます。
ここで注意したいのは、LINEアプリの”設定”画面から”すべてのトーク履歴”の削除を実行すると、文字通りすべてのトーク履歴がLINEアプリから削除されます。LINEトーク履歴は、いったん削除すると取り戻しはできません。
トークルームの履歴を削除
次にご紹介する対処法は、トークルームの履歴を削除する方法です。LINEを使い続けていると、トークや画像/動画などの履歴がどんどん蓄積されていきます。また、友だちや公式アカウントとのトークルーム履歴も、何もしなければそのまま溜まり続け、ストレージを圧迫しLINEが重い症状を引き起こします。
そのため、トークルーム内の不要なトークや画像などのデータや、トークルーム履歴を削除していく必要があります。不要なデータを断捨離してLINEの軽量化を実現しましょう。
トークや画像/動画など
まず、LINEトークルーム内のトークや画像/動画などの削除方法ですが、削除したいものがある”トークルーム”を開き、削除したい”トーク”や”画像/動画”を長押しします。次にメニューから”削除”を選択し、同時に削除したいトークや画像/動画の横の”チェックボックス”にチェックを入れます(1つだけならそのままです)。
最後に、画面最下部の”削除(選択数)”を押せば削除完了です。
また、トークルームごと削除する方法もあります。ニュースやキャンペーン情報など、LINE公式アカウントのトークルームの削除に有効です。トークルーム内の履歴をひとつずつ削除するより、トークルームごと一度に削除できるので、LINEの軽量化のためにもより有効です。
ひとつずつトークルームを開きトーク設定から削除する方法もありますが、より簡単な方法は、LINE”トーク画面”から削除したい”トークルーム”を長押しして出てきたメニューから”削除”できます。
LINE内のすべてのトーク履歴を削除したい場合は、LINEアプリの”設定”から”トーク”を開き、次の画面で”すべてのトーク履歴を削除”を選択すれできます。が、一度削除したトーク履歴は取り戻しができないため、この場合は【バックアップ】をとってからすることをオススメします。
もし、公式アカウントなどの情報を見るためだけにLINEを使っている場合は、トークルーム履歴数など情報量が多ければ多いほどLINEが重い状態になります。その場合は、すべてのトーク履歴を削除する方法はとても有効です。
削除したくない履歴はバックアップ
削除したくないLINEトーク履歴のバックアップですが、トークルームからひとつずつバックアップする方法と、すべてのトーク履歴をバックアップする方法があります。AndroidもiPhoneも、操作方法はほぼ変わりません。
削除したくないトークルームが数個であれば、その”トークルーム”右上のメニューから”トーク設定”を開き”トーク履歴をバックアップ”することができます。Androidは、文章のみの”テキストデータでバックアップ”と画像・動画を含めた”すべてバックアップ”を選択できます(下の画像を参照ください)。
iPhoneは、”テキストでバックアップを送る”方法のみになります。
より簡単なのは、すべてのトーク履歴をバックアップする方法です。AndroidではGoogleドライブに、iPhoneではiCloudにそれぞれバックアップします。
Androidの場合は、LINEの”設定”から”トーク”を開き、”トーク履歴のバックアップ・復元”を選びます。次の画面で”Googleアカウント”が設定されているか確認し、未設定ならバックアップしたい”Googleアカウント(Gmail)”を設定してから、”Googleドライブにバックアップする”を実行します。
iPhoneの場合は、LINEの”設定”から”トーク”を開き、”トークのバックアップ”を選びます。次の画面でiCloudに接続されていれば、”今すぐバックアップ”が表示されているので実行します。
iCloudに接続されていなければ、”iCloudに接続されていません”と表示されるので、iPhoneの端末”設定”から”iCloud”へ進み”iCloud Drive”をオンにします。その後、LINEトークのバックアップ画面に戻れば”今すぐバックアップ”ができます。
端末を再起動
次の対処法は、端末を再起動する方法です。スマートフォンを電源を切らずに長時間/長期間使い続けていると、LINEアプリに限らず動作が重いなど不安定になったり、画面が固まったりと一時的なエラーを起こすことが多いのですが、それをリセットする手っ取り早い方法が端末の再起動です。
再起動によって、開いたままのバックグラウンドアプリもリセットされる(閉じる)ため、簡単に軽量化ができます。Androidの場合は、”電源ボタン”を長押しし表示されるメニューから”再起動”を押すといったん電源が落ち、すぐに起動します。
iPhoneの場合は、iOSによって少し操作が違います。iPhone8以前は、”上部ボタン/サイドボタン”を”スライダ”が表示されるまで長押しし、スライダを横に動かして電源を切ります。端末の電源が切れたら、再び”上部ボタン/サイドボタン”をAppleロゴが表示されるまで長押しして起動させます。
iPhoneX以降は、”サイドボタン”と”音量ボタン”を”スライダ”が表示されるまで長押しします。次にスライダを横に動かして電源を切ります。電源が切れたら、再び”サイドボタン”をAppleロゴが表示されるまで長押しして起動させます。
※iOS11以降は、端末の”設定”から”一般”を開き、”システムの終了”を押して電源が切れるようになりました。
端末のアプリを全て終了させる
また、メモリの消費を抑えるため、端末のアプリを全て終了させる対処法があります。自分でも忘れていたようなアプリが裏で開いていることが多く、それがLINEを重い状態にさせていることがあります。そんな時は、この対処法で簡単に軽量化できます。
まず【マルチタスク画面】を開きバックグラウンドアプリを含むすべてのアプリを一覧表示させ、そこからアプリを終了させます。マルチタスク画面とは、現在動いているアプリすべてを重ねて表示させ、そこから様々な処理(タスク)ができる画面のことです。
Androidの場合は、端末のホームボタンの右横/左横にある”マルチタスクボタン”を押して表示させます。
上のAndroid端末では、ホームボタン左横のボタンを押すとマルチタスク画面が開きます。表示されているアプリをひとつずつ右に”スワイプ”して終了させることもできますが、画面下部の”全て閉じる”を押すと一括ですべてのアプリを終了できます。
一方、iPhoneの場合はiOSによって”マルチタスク画面”の出し方が違います。iPhone8までは”ホームボタン”を2回続けて押すとマルチタスク画面が開きます。iPhoneX以降はホームボタンが無いため、画面下から上に指を”スワイプ”するとマルチタスク画面が開きます。
iPhoneでマルチタスク画面が開いたら、右や上にひとつずつ”スワイプ”してアプリを終了させるか、ひとつのアプリを長押しして”マイナスボタン”を表示させ、そのマイナスボタンをひとつずつ押してアプリを終了させます。
お気づきのように、iPhoneでは一括終了する方法がなく、ひとつずつアプリを終了させる方法のみになります。
端末のストレージの容量を増やす
次に、端末のストレージの容量を増やす対処法をご紹介します。お伝えしたように、端末のストレージには画像/動画データや端末の動作をつかさどるシステムアプリ、またインストールしたアプリなどが保存されています。
それらが増え続ければ端末のストレージを圧迫するため、軽量化のためにはまず不要なものを削除したり、外部保存領域(外部ストレージ)に移動させる必要があります。AndroidのSDカードが使える機種ならば、画像/動画データや使わないアプリをSDカードに移動させて軽量化ができます。
しかし、一部のAndroid端末やiPhoneはSDカードが利用できないため、簡単な軽量化の方法としては、必要ないアプリの削除があります。
必要ないアプリの削除
必要ないアプリの削除をするため、アプリの使用状況を知りたい場合は、端末の設定から確認します。Androidでは、端末の”設定”から”ストレージ”を開き”アプリケーション”を開くとアプリ毎の使用頻度が分かります。iPhoneでは、端末の”設定”から”一般”、次に”[デバイス]ストレージ”を開けば分かります。
こちらはAndroid端末の例ですが、このようにストレージからアプリケーションを開き”ほぼ未使用”のアプリ一覧を開いたら、不要なアプリを選択し”削除”をすれば不要なアプリの削除ができます。これを繰り返してストレージを軽量化できます。
また、もし不要なアプリがすでに分かっていれば、”アプリ一覧”画面からもっと簡単に不要なアプリを削除できます。Androidの場合は、”ホーム画面”で”アプリランチャー”ボタンを押すか上下に”スワイプ”するとアプリ一覧を表示できます。iPhoneの場合はホーム画面を開けばアプリ一覧が表示されます。
このように、Androidでは、”アプリランチャー”(起動)ボタンを押してアプリ一覧を開きます。不要なアプリを長押しして”アンインストール”を押すか、アプリを長押ししたまま画面上部の”アンインストール/削除”までドラッグすると、アプリを削除できます。
iPhoneの場合は、ホーム画面上のアプリを長押しするとアプリの左上に”×マーク”がつき振動します。削除したいアプリ左上の×マークを押して”削除”をすれば不要なアプリの削除完了です。
必要ないアプリを放置することで、端末のメモリを消費してしまいLINEが重い症状になるため、定期的に必要なアプリを見直して軽量化を実現しましょう。
通信状態の確認
次にご紹介する対処法は、通信状態の確認です。LINEは、インターネットを通してトークや画像/動画のやり取りや情報をシェアをするアプリです。そのため、例えば月末などモバイル通信データ量の上限に達していて「通信制限」がかかっている時は、当然LINEも重い/遅いという状況になります。
具体的な通信状態の確認の方法ですが、端末の設定から確認する方法と、契約している携帯会社のアプリから確認する方法があります。
Androidの場合、端末の”設定”から(”接続”を開き、)”データ使用(量)”を開きます。すると現状のモバイルデータ使用量が分かります。機種によっては同じ画面で、また上の例だとさらに”モバイルデータ使用量”を開くと、アプリ毎のデータ使用状況が分かります。
iPhoneの場合も、端末の”設定”から”モバイル通信”を開くと現在までのモバイルデータ通信量とアプリ毎の使用状況がわかります。
こちらは携帯会社アプリでの通信状況の確認画面です。アプリがなければ、WEBから自分の契約している携帯会社のマイページにログインして、データ量を確認すれば、現在までのモバイルデータ使用量が分かります。
上の例では、まだ通常速度で通信していますが、もし「通信制限」がかかると画面上に表示されます。そのときは、必要に応じてモバイル通信データを追加購入するか、Wi-Fi環境があるならWi-Fiに接続して通信すれば解消できます。
Wi-Fiでは、LTEや3G などのモバイルデータ通信と違い、自宅などの無線通信機器と接続して高速でインターネット通信ができます。LINEが重い症状のひとつとして、送受信しようとしているデータが画像/動画など容量が大きい場合などに、W-Fi通信はとても有効です。
最近は、駅やカフェなど、無料でWi-Fiを使える環境も整ってきています。ぜひ、積極的にWi-Fiを利用して軽量化を実現しましょう。
LINEアプリを最新版にアップデート
最後にご紹介する対処法は、LINEアプリを最新版にアップデートする方法です。LINEに限らず、常に新しい技術が開発されいている中、アプリの不具合などで途中で落ちたり利用できなくなったりします。そのため、アプリの運営会社は定期的に【アプリの更新情報】を出します。
LINEアプリも、毎月のように更新情報が出ます。そのため、最新版のLINEアプリに更新することで不具合が解消されることが多いのです。Androidならば「Google Playストア」から、iPhoneであれば「App Store」から最新版のLINEアプリに更新して利用しましょう。
それでもLINEが重い/遅いときは思い切って
ここまで試してみて、それでもLINEが重い/遅いときは思い切って次の対処法を試しましょう。これは最終手段なので、まずは先にご紹介した軽量化の対処法を試してください。それでも改善されなければ、次に紹介する注意点をふまえて軽量化していきましょう。
LINEをアンインストール
その最終手段とは、LINEをアンインストールする方法です。つまり、現在スマートフォンにインストールされているLINEアプリをいったん端末から削除してしまうのです。
もちろん、LINE自体を削除すれば、保存していないトーク履歴や画像/動画データはすべて削除され取り戻しができません。そのため、これから紹介する注意点をすべてふまえてから実行してください。
一度アンインストール
前もってLINEアプリでアカウントの設定をしてから、LINEを端末から一度アンインストールします。アンインストールについては、先ほどの「必要ないアプリの削除」と同じようにアプリ一覧画面やホーム画面上でできます。
Androidならば、アプリ一覧やホーム画面のLINEアプリを長押しして”アンインストール”します。iPhoneであればLINEアプリを長押しして出てきた”×マーク”を押して”削除”します。
その後インストール
その後に再度LINEアプリをインストールします。インストールはLINEアプリの更新と同じように、Androidならば「Google Playストア」から、iPhoneであれば「App Store」からインストールします。端末にLINEアプリが無事インストールできたら、次の方法で”ログイン”してアカウントを復活させます。
LINEアプリを起動して、次に必ず”ログイン”します。ここで”新規登録”してしまうと、これまで使っていたアカウント情報がすべて削除されてしまうので、必ずログインを選びます。
次に事前に設定していた”メールアドレス”と”パスワード”を入力して”確認”を押します。次にSMSで届く4桁の”認証番号”を入力して(Androidは自動認証されます)”次へ”と進みアカウントの復活ができます。この方法は、スマートフォンの機種変更でも同様なので、覚えておきましょう。
アカウントの確認を忘れずに!
このとき、アンインストールする前に、LINEアプリのアカウント設定の確認を忘れずにしましょう。この設定をせずにアンインストールしてしまうと、使っていたLINEアカウント情報が削除されてしまうので、必ず行いましょう。
LINEアカウントの設定は、LINEアプリから行います。LINE”友だち”画面右上の歯車から”設定”を開き、”アカウント”を開きます。次に”メールアドレス”と”パスワード”が設定されているか、確認します。もしまだ未設定なら、それぞれ設定して”登録完了”となれば、アカウント設定の完了です。
また、Facebookをしている場合は、アカウント画面の”Facebook”から、自身のFacebookアカウントと連携させることでもアカウント設定はできます。その場合は、再インストール後のログインでメールアドレスではなく、”Facebookログイン”で進めばアカウントの復活ができます。
トーク履歴などもバックアップ
さらに、LINEアカウントの設定だけではトーク履歴やファイルなどが引き継げない(復活できない)ため、トーク履歴なども復活させたい場合は、トーク履歴などをバックアップしておきましょう。トーク履歴のバックアップは、先ほどご紹介したGoogleアカウント(Android)やiCloud(iPhone)への一括バックアップがオススメです。
一部のGoogleアカウントが利用できないAndroid端末の場合は、端末などのメールアドレス宛などにトーク履歴をひとつずつバックアップできるので、先ほどご紹介したトーク履歴のバックアップを参照してください。
このトーク履歴のバックアップも、端末の機種変更の際に使えるため、覚えておくと便利です。ただし、AndroidとiPhoneの間の機種変更ではトーク履歴のバックアップ・引継ぎはできません。
LINEが重い時は色々な軽量化方法がある
このように、LINEが重い時は色々な軽量化方法があります。よく耳にする端末の再起動だけでは、問題が解消されないことも多いのです。今回ご紹介したように、具体的なLINEが重い症状や端末の状況に合わせて、それぞれの対処法を試して、スムーズに端末やLINEの軽量化を実現しましょう。