2019年12月27日更新
iPhoneXRの充電は遅い?高速充電のやり方やバッテリーを持たせる方法を紹介!
発表されて1年以上が過ぎたAppleのiPhoneXR。iPhone8の後継機として多くの話題を呼んだ機種ですが、多くのユーザーの間で、充電時間が遅すぎるという不満の声が上がっています。この記事で事の真偽や、iPhoneXRの高速充電のやり方なども紹介します。
目次
- 1iPhoneXRの充電は本当に遅いのか
- ・iPhoneXRのバッテリー能力とは
- ・充電が遅い原因と考えられるもの
- 2iPhoneXRを高速充電し電池を長く持たせる方法
- ・機内モードに設定して充電する
- ・低電力モードに設定して充電する
- ・タスクキルでアプリを強制終了させる
- ・iPhoneXRを再起動する
- 3iPhoneXRのバッテリーの寿命を伸ばすために行えること
- ・iPhoneXRの温度管理をする
- ・充電中に高負荷をかけないようにする
- ・充電完了後はすぐに充電器からはずす
- ・バッテリーの残量を適正に保つ
- ・充電を頻繁に行わない
- 4iPhoneXRの充電状況・バッテリー状態の確認方法
- ・充電状況の表示
- ・バッテリーの劣化度を表示
- 5iPhoneXRのバッテリーを持たせながら高速充電を試してみよう!
iPhoneXRの充電は本当に遅いのか
2018年9月12日、Apple本社の置かれている米国カリフォルニア州クパティーノのApple Special EventでiPhone8の後継機として期待されるiPhoneXRの発表が行なわれました。世界中のiPhoneユーザーが固唾の飲んでこの瞬間を見守りました。このときに発表されたのはiPhoneXS、iPhoneXS Maxを含めた3機種でした。
注目されたのは6.1インチの液晶ディスプレイである「Liquid Retinaディスプレイ」で、スマホ史上最も進化したLCDとして、業界最高の色精度と広色域対応を実現しました。また耐水・防塵性能もIP67等級をマークし、耐久性の進化も遂げています。多くのユーザーが10月26日の発売日にiPhoneXRを求めてApple Storeに流れ込みました。
期待度が非常に高かったiPhoneXRですが、iPhoneXRを購入したユーザーの多くが口にしたのは、充電時間が遅いという不満の声でした。しかし実際に、iPhoneXRの充電時間が遅いというクレームには根拠があるのでしょうか。この記事で詳しく分析していきます。
iPhoneXRのバッテリー能力とは
多くのユーザーが口にするiPhoneXRの充電時間が遅いと言う不満が本当なら、まず疑わなければならないのは、iPhoneXRに搭載されているバッテリーです。iPhoneXRに搭載されているバッテリーの性能やパフォーマンスは、これまでのiPhone機種に比べ劣るのでしょうか。
容量はiPhone史上最高
Appleがこれまで自社製品であるiPhoneに搭載してきたバッテリーは、充電と放電が行えるリチウムイオン二次電池です。iPhoneXRにもこのバッテリーが搭載されています。しかしこれまでのiPhone機種に搭載されたバッテリーよりも優れており、長持ちすると言われています。バッテリーの容量はiPhone史上最高の2942mAhです。
先代機であるiPhone8のバッテリー容量は1821mAh、iPhoneXのバッテリー容量は2716mAhなので、iPhoneXRのバッテリー容量がいかに大きいかが分かります。
バッテリーの持ち時間
2942mAhのバッテリー容量を誇るiPhoneXRですが、バッテリーの持ち時間はどれほどなのでしょうか。バッテリーの消費テストに基づくデータによれば、iPhoneXRのバッテリーの持ち時間は11.1時間でした。この数字は、これまでのiPhone機種の中では最も優れたものです。
iPhoneXRを普通に使用した場合、バッテリーは2日間持ち、仮に連続通話をした場合でも25時間は持ちます。
充電が遅い原因と考えられるもの
iPhoneXRのバッテリー性能はiPhone史上最高であり、容量も持ち時間もこれまでのiPhone機種以上です。全ての面で勝っているにもかかわらず、iPhoneXRの充電時間が遅いというユーザーからのクレームが上がるのはなぜなのでしょうか。考えられる原因は3つあります。どんな原因でしょうか。
トリクル充電を採用している
iPhoneXRの充電時間が遅い原因と考えられる1つ目の要因は、iPhoneXRのバッテリーがトリクル充電を採用していることです。トリクル充電とは、微弱な電流を継続的に与えることにより電力を蓄える充電方式のことです。
トリクル充電を採用しているiPhoneXRは、バッテリーが80%の充電量に達するまでは高速で充電されますが、そこからは過充電によるリチウム電池の寿命を縮めることを避けるために、高速充電は止まり、充電速度が遅くなります。
この充電方式の目的は、バッテリーのリチウム電池への負荷を少なくすることにより寿命を延ばすことにあります。ですから満充電になるまでの充電時間は遅くなります。
ワイヤレス充電で充電をしている
iPhoneXRの充電時間が遅い原因と考えられる2つ目の要因は、ワイヤレス充電で充電をしていることです。ワイヤレス充電機を使用して充電すれば、有線ケーブルを使っての充電の場合のように、コンセントから電源を供給する必要がないので便利ですが、Wi-Fiなどのインターネット環境によっては充電が遅くなります。
ワイヤレス充電が原因であるなら、有線ケーブルでの充電に切り替えることをおすすめします。
バッテリーがすでに劣化している
iPhoneXRの充電時間が遅い原因と考えられる3つ目の要因は、バッテリーがすでに劣化していることです。バッテリーの劣化は、iPhoneを使い続けていれば必ず起こることです。バッテリーが劣化すればバッテリーの最大容量は小さくなっていきます。基本的にiPhoneのバッテリーの寿命は3年と言われています。
バッテリーの劣化が充電速度に影響を与えているなら、解決策はバッテリーの交換以外にはありません。
iPhoneXRを高速充電し電池を長く持たせる方法
ここまで考えたように、iPhoneXRのバッテリー機能そのものは、容量も持ち時間も最高水準であるものの、採用されている充電方式や充電方法などにより、充電時間が遅くなる場合があるということでした。バッテリーの充電の際に、高速充電を妨げるもの、つまり電池の持ちを長くすることを妨げるものは、充電をしながら充電した電力を消費する行為です。
では、バッテリーのリチウム電池の持ちを長くしながら、高速充電をするため、どのように無駄な電力の消費を避けることができるのでしょうか。これから4つの方法を紹介します。
機内モードに設定して充電する
iPhoneXRのバッテリーの持ちを長くしながら、高速充電をする1つ目の方法は、機内モードに設定して充電することです。無駄な電池の消費を抑え、なおかつ高速で充電するために機内モードにすることはなぜ有効な方法なのでしょうか。
iPhoneはWi-Fiを常にオン設定にしたままの状態で使用するのが普通です。ですからiPhoneを使用していなくても電波を送受信するため、常に電池が消費され続けます。この無駄な電波の送受信をシャットダウンするのに効果的なのが機内モードです。
機内モード設定にして充電を行えば、電池を消費することなく充電ができるので、高速充電が可能となります。
低電力モードに設定して充電する
iPhoneXRのバッテリーの持ちを長くしながら、高速充電をする2つ目の方法は、低電力モードに設定して充電することです。低電力モードにすると、CPUの速度が40%にまで低下するので、消費電力が半分ほどになります。もちろん、低電力モードにすることにはデメリットもあります。
iPhoneの画面の明るさやパフォーマンスが低下するので、使いやすさは若干悪くなります。しかしバッテリーの持ちを良くしながら高速で充電できます。
タスクキルでアプリを強制終了させる
iPhoneXRのバッテリーの持ちを長くしながら、高速充電をする3つ目の方法は、タスクキルでアプリを強制終了させることです。iPhoneにはたくさんのアプリがインストールされています。電波の送受信と同様、アプリもバックグランドでタスクを行っています。当然バッテリーの電池は消費します。
それで充電の際に、一度アプリのタスクキルを行い、電池の消費をしないようにします。これによって充電は早くなるはずです。タスクキルの方法は、ホームボタンを2度押し、マルチタスク画面を表示させます。そして終了させたいアプリを全て指で上部にスワイプします。
iPhoneXRを再起動する
iPhoneXRのバッテリーの持ちを長くしながら、高速充電をする4つ目の方法は、iPhoneXRを再起動することです。充電速度が遅い原因には、iPhoneXR内で何かしらのエラーが起きている可能性があるので、再起動をしてから再び充電を行えば、高速に充電できるかもしれません。
iPhoneXRの再起動方法は、下記のリンクにアクセスして確かめてください。
iPhoneXRのバッテリーの寿命を伸ばすために行えること
ここまで、iPhoneXRのバッテリーの電池の消費を抑えつつ、高速充電をする方法を考えました。高速で充電できることは時間の節約にもなり、また充電時間が長いために感じるイライラ感からも解放してくれるので素晴らしいことですが、高速充電以上に重要なことがあります。それはバッテリーの寿命を延ばすことです。
この記事で少し触れましたが、バッテリーには寿命があります。どれだけ大切に使用しても3年でバッテリーの交換をしなければなりません。しかし、使用状況によっては、1年でバッテリーが劣化し、iPhoneのパフォーマンスが急激に悪くなる場合があります。どうすればiPhoneXRのバッテリーの寿命を延ばすことができるでしょうか。
これから5つの方法を紹介します。
iPhoneXRの温度管理をする
iPhoneXRのバッテリーの寿命を延ばすために行える最初のことは、iPhoneXRの温度管理をすることです。iPhoneXRに限らず、リチウム電池のバッテリーを使用するすべての端末に言えることですが、バッテリーの最大の敵は熱です。
当然スマホを使えば電池が消費されるので、バッテリーは熱をおびます。熱はバッテリーのリチウム電池に大きな負荷を与えます。ですから毎日四六時中iPhoneを使い続け、バッテリーの熱を放出するために休ませる時間を取らなければ、バッテリーの寿命は確実に短くなります。
またiPhoneを使っていないときに直射日光に当たる場所や、高温な場所に放置すれば、バッテリーの寿命は短くなります。iPhoneXRの温度管理にぜひ気を配るようにしましょう。
充電中に高負荷をかけないようにする
iPhoneXRのバッテリーの寿命を延ばすために行える2番目のことは、充電中に高負荷をかけないようにすることです。充電中は、通常よりバッテリーは熱をおびます。電流がバッテリーに流れ込んでいるわけなので、当然温度は上がります。
すでに温度が上がり負荷がかかっているバッテリーの充電中に、電池を多く消費する動画などを観れば、さらに負荷がかかりバッテリーの電池は影響を受けます。ですから、充電中は、できるだけiPhoneを使って作業をしないようにしましょう。
充電完了後はすぐに充電器からはずす
PhoneXRのバッテリーの寿命を延ばすために行える3番目のことは、充電完了後はすぐに充電器からはずすことです。一般的にiPhoneに搭載されているバッテリーのリチウム電池は、500回の充電に耐えられるように設計されています。しかし過充電によってリチウム電池が劣化していけば、この回数は大幅に減っていきます。
リチウム電池の劣化の原因には、満充電後も充電機からiPhoneをはずさずに充電し続けることが含まれます。バッテリーの寿命を延ばすため、ぜひ注意しましょう。
バッテリーの残量を適正に保つ
PhoneXRのバッテリーの寿命を延ばすために行える4番目のことは、バッテリ残量を適正に保つことです。この記事ですでに解説しましたが、iPhoneXRのバッテリーはトリクル充電を採用しているので、80%までは高速で充電されますが、それ以降はゆるやかな充電速度になります。
トリクル充電の目的が、過充電の防止によって電池の劣化を防ぎ、バッテリーの寿命を延ばすことにあるので、ここであえて満充電まで待つ必要はありません。バッテリーの残量が20%から80%を目安に充電しましょう。
充電を頻繁に行わない
PhoneXRのバッテリーの寿命を延ばすために行える5番目のことは、充電を頻繁に行わないことです。1日に何度も充電をすれば、バッテリーのリチウム電池は劣化します。iPhoneのバッテリーは500回の充電に耐えられるように設計されていると、この記事で解説しました。
これは二日に一度充電をすれば3年の寿命を全うするということを意味します。細ぎれ充電をしないように注意しましょう。
iPhoneXRの充電状況・バッテリー状態の確認方法
iPhoneXRは、これまでのiPhoneの機種とは違い、ホーム画面にバッテリーの残量が数字で表示されていません。どのようにバッテリーの残量を確認できるでしょうか。
充電状況の表示
iPhoneXRのホーム画面には、バッテリー残量がどれほどなのかがアイコンとしては表示されています。ですからそれを見れば残量の大方の予想は付きますが、数字で表示されているわけではないので、具体的には分かりません。どのように数字を表示できるのでしょうか。
設定方法
iPhoneXRでバッテリーの充電量を確認する方法は2つあります。1つ目の方法は、コントロールセンターから確認する方法です。ホーム画面を上から下にスワイプしてコントロールセンターを表示させます。そこにバッテリー残量が表示されています。
2つ目の方法は、ウィジェットから確認する方法です。ホーム画面を右に向かってスワイプするとウィジェット画面が表示されます。ウィジェット画面下にある「編集」を選択し、「バッテリー」を追加すればバッテリー残量が表示されます。
Charge Alarmアプリを使用
iPhoneXRを充電する際に、100%まで充電せず、バッテリーの劣化を防ぎ電池の持ちを長くするために、例えば70%まで充電したら充電機からiPhoneXRを外したい場合、アラームで教えてくれたらいいと思われるはずです。「Charge Alarm」というアプリを使えば、アラーム設定して自分の望むバッテリー充電量に達したらアラームで教えてくれます。
バッテリーの劣化度を表示
バッテリーの充電量の確認方法はこれで分かりましたが、バッテリーがどれほど劣化しているのか、バッテリーの交換までにあとどれくらいあるのかなどの詳細は、どのように知ることができるのでしょうか。これから解説します。
iOS12以降のチェック方法
iOS12から最新のiOSでバッテリーの劣化度を確認する方法を説明します。ホーム画面の「設定」アイコンをクリックし、「バッテリー」を選択します。「バッテリー」画面には、24時間以内、または過去10日の間のバッテリー残量の移り変わりやアクティビティが棒グラフで表示されています。
「バッテリーの状態」をクリックします。バッテリーの最大容量、ピークパフォーマンス性能、最適化されたバッテリー充電など詳細が表示されています。
iPhoneXRのバッテリーを持たせながら高速充電を試してみよう!
iPhoneXRのバッテリーの容量と持ち時間は最高水準です。バッテリーのリチウム電池に負荷をかけずに、また高速充電をすればバッテリーの劣化を早めることなく快適に使い続けることができます。どれだけ丁寧に扱っても、スマホを使い続ければバッテリーは劣化し容量は小さくなっていきます。iPhoneXRのバッテリーを持たせながら、高速充電を試していきましょう。