2019年09月27日更新
iPhoneのバッテリー診断方法!電池の劣化状態や寿命を伸ばす方法!
iPhoneのバッテリーに使われているリチウムイオン電池は、2年程度使用すると劣化が始まります。劣化したバッテリーを使い続けると危険なので、定期的な診断が必要です。iPhoneのバッテリーの状態を診断する方法や電池の寿命を延ばすコツなどをまとめました。
目次
- 1iPhoneバッテリーの劣化:症状から診断する方法
- ・iPhoneの動作不具合はバッテリー劣化かも
- ・バッテリー症状の分類
- 2iPhoneバッテリー診断は【設定・バッテリー】でおこなう
- ・バッテリー【バッテリーの状態】で確認する方法
- ・【バッテリーの状態】表示の対象機種はiPhone6以降
- ・バッテリー劣化の有無は【ピークパフォーマンス性能】で
- 3iPhoneバッテリー診断はAppleサポートアプリで
- ・Apple【iOS診断】利用でiPhoneだけでチェック
- 4iPhoneバッテリー診断はサードパーティ製アプリで
- ・【Battery Life】使用方法:iPhone 5s以前
- ・【Battery Doc】使用方法
- ・【Battery Care】使用方法
- 5iPhoneバッテリー診断はAppleサポートに依頼で
- ・バッテリー劣化の警告表示が出たら
- ・iPhoneバッテリーのAppleサポートの活用
- 6iPhoneバッテリーの寿命を伸ばす方法
- ・リチウムイオン電池は充電・放電の繰り返しで寿命劣化
- ・バッテリーの充電方法【完全放電はNG】
- ・充電中iPhoneケースは不要
- ・長期使用しないときは適切充電・適温で保管
- 7iPhoneバッテリー劣化診断で寿命を伸ばそう
iPhoneバッテリーの劣化:症状から診断する方法
iPhoneのパーツの中で最も故障しやすい部位は「画面」ですが、その次に修理依頼が多いのは「バッテリー」だと言われています。iPhoneのバッテリーに用いられているリチウムイオン電池は消耗品であり、いつかは寿命を迎えて充電・給電が出来なくなってしまいます。
ここでは、バッテリーの劣化に起因するiPhoneの不具合の特徴について見ていきましょう。
iPhoneの動作不具合はバッテリー劣化かも
iPhoneを乱暴に扱っているわけではないのに、何故かiPhoneの動作が不安定になってしまうことが起こり得ます。ひょっとするとその原因は、iPhoneのバッテリーの寿命のせいかもしれません。
iPhoneのバッテリーに使われているリチウムイオン電池は、およそ500回ほど充電を繰り返すと蓄電容量が初期値の80%程度にまで劣化します。1日1回iPhoneのバッテリーを充電したと仮定すると、約2年でバッテリーの状態に異常が発生するということです。
iPhoneのバッテリーが劣化するとこうなることも! https://t.co/tD3RZ0IuaO pic.twitter.com/nwzfUP69Sn
— スマップル静岡店 (@ringoshizuoka) September 26, 2019
iPhoneのバッテリーが劣化している場合には、画面表示やデータの読み書きなどiPhone全体のパフォーマンスが低下しやすくなります。
これは、バッテリーの最大瞬時給電能力(ピーク電力)低下によって強制終了などの深刻なトラブルが発生するのを防ぐために、Apple側がiPhoneに対して公式に行っている措置です。電池が寿命を迎えたiPhoneを使い続けるのは、ユーザーにとって大きなストレスになります。
バッテリー症状の分類
iPhoneの様々なトラブルの中でも、以下の4つの症状はバッテリーの劣化に原因がある可能性が極めて高いです。
iPhoneのバッテリーが寿命を迎えた際に発生しやすい不具合の例をご紹介しましょう。一つでも心当たりがある方は注意してください。
バッテリーの減り方が速くなった
バッテリーに極度の負担をかけるようなiPhoneの使い方をしているわけでもないのに、異常なほどバッテリーの減りが早いと感じるようになったら黄信号です。
バッテリーが寿命を迎えると電池の蓄電性能が著しく低下するため、ほとんどアプリを使っていなくても一日に50%以上もバッテリー残量が減ってしまう現象が起こり得ます。こまめにバッテリー残量の変化を確認してみてください。
バッテリーの残量表示が正しくない
iPhoneのバッテリー残量は、パーセント表示にしてチェックすることが可能です。
- iPhone X 以降:ディスプレイの右上から下にスワイプしてコントロールセンターで確認
- iPhone 8 以前:「設定」→「バッテリー」→「バッテリー残量(%)」をオンにしてステータスバーで確認
えぇ…1時間以上はバッテリー100%を維持してたiPhoneさん、もういいだろうとケーブル抜いて、あるショートカットを実行したあとトイレで退席した1,2分の間にどうも電源が落ちたらしく戻ってきたら再起動直後でバッテリー残量が12%と表示されていた。 pic.twitter.com/SCb8Io6Zwe
— iDuck (@iDuck_Pro) September 20, 2019
しかし、iPhoneの画面から少し目を離している間にバッテリー残量が10%以上急に減るなど、明らかにバッテリーの残量表示が正常ではない場合があります。
この場合、一度バッテリーを0%まで完全に放電させてから100%までフル充電すると、iPhoneのバッテリーモニターをリフレッシュしたことで症状が直ることがあります。しかしiPhoneのバッテリーの寿命が原因の場合は全く改善せず、電池交換しか対処方法はありません。
満充電してもすぐ電源が切れる
iPhoneのバッテリー残量が0%になると、iPhoneの電源は強制的に切れます。
しかし、フル充電してバッテリー残量に余裕がある状態にもかかわらず、突然バッテリー残量が急に減る不具合が発生してiPhoneが強制シャットダウンされてしまうことがあります。
これもバッテリーの電池が寿命を迎えたことで、iPhoneに必要な電力が供給されなくなっていることが原因と考えられます。
バッテリー残量のパーセント表示を確認しても正確な状態をチェックできないため、非常に厄介です。
アダプタに繋げても充電しない
バッテリーの電池が寿命を迎えると、充電性能が極限まで劣化します。したがってiPhoneと電源をLightningケーブルで接続しても、ほとんど充電が進まない状態になってしまう現象が起こり得ます。
この状態になるまでバッテリーの電池が劣化してしまったら、もはやそのiPhoneはモバイル端末として機能しません。屋外では使い物にならないため、室内使用専用機と化してしまうことでしょう。
iPhoneバッテリー診断は【設定・バッテリー】でおこなう
iPhoneのバッテリー寿命を診断・確認する方法として、主に4つのやり方があります。
ここでは、iPhoneに標準搭載されている「設定」アプリを使ってiPhoneのバッテリー寿命をチェックする方法について解説していきます。
バッテリー【バッテリーの状態】で確認する方法
iPhoneのホーム画面で「設定」アプリを起動し、「バッテリー」→「バッテリーの状態」をタップしてください。
「最大容量」の項目に、新品時と比較したバッテリー容量(充電可能な最大容量)がパーセントで表示されます。初期値は100%ですが、iPhoneの使用年数が長いほど化学的経年劣化によって最大容量が低下していきます。
また、iPhoneのバッテリーが寿命を迎えていると、バッテリー画面の上部に電池交換を促すメッセージが表示されることがあります。「設定」アプリを使って、iPhoneのバッテリーの劣化状態を定期的にチェックしましょう。
【バッテリーの状態】表示の対象機種はiPhone6以降
iPhoneのバッテリー寿命を簡単にチェックできる「バッテリーの状態」機能は、iOS11.3のバージョンで正式に追加されたサービスです。
「設定」アプリからバッテリーの劣化具合を確認したい場合は、iPhoneのOSが11.3以降になっているか事前にチェックしておきましょう。もしも旧バージョンのiOSを使用している場合は、以下の手順でアップデートを行ってください。
- 「設定」アプリを起動する
- 「一般」をタップして
- 「ソフトウェア・アップデート」をタップする
また、本機能はiPhone 6以降の機種でなければ利用できません。それ以前のモデルのiPhoneでは、「バッテリーの状態」という項目自体が表示されません。
旧機種を使い続けている方は、機種変更を検討すると良いでしょう。
バッテリー劣化の有無は【ピークパフォーマンス性能】で
iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Maxにはバッテリーが劣化しても、最大限のパフォーマンスを発揮できる仕組みが搭載されている https://t.co/2zPKzYwiGa
— MACお宝鑑定団 (@idanbo) September 23, 2019
「設定」アプリの「バッテリーの状態」画面には、「ピークパフォーマンス性能」という項目も表示されます。
バッテリーの寿命によって電池の給電性能が劣化していると、iPhoneが強制シャットダウンしてしまう恐れがあります。その事態を防ぐために導入されているのが、各種機能を意図的に低速化させてiPhone全体のパフォーマンスを調節する「ピークパフォーマンス」というサービスです。
最新モデルのiPhone 11シリーズでは、バッテリーが劣化しても最大限のパフォーマンスを発揮できるシステムになっています。しかしそれ以前のモデルでは、ピークパフォーマンス性能に細心の注意を払わなければなりません。
iPhoneのバッテリー劣化によってどのようなメッセージが表示されるのか、ピークパフォーマンス性能の具体例を見ていきましょう。
正常動作状態の場合
iPhoneのバッテリーが正常な場合、パフォーマンス管理機能は適用されません。
「お使いのバッテリーは、現在、標準のピークパフォーマンスに対応しています。」というメッセージが表示されていれば、バッテリーの電池に関して特に心配する必要は無いでしょう。
パフォーマンス管理が実行された場合
給電不足によって何らかのパフォーマンス管理が実行された場合、「このiPhoneで、必要なピーク電力をバッテリーが供給できなくなったため、突然のシャットダウンが発生しました。」というメッセージが表示されます。
パフォーマンス管理中には、アプリの起動に時間がかかる・表示がもっさりする・画面が暗くなる、といったパフォーマンス低下現象が起こります。
どうしても耐えられない場合は、「無効にする」をタップすることでピークパフォーマンス性能を無効化することも可能です。ただし、再び強制シャットダウンが発生する恐れがあるため推奨はしません。
バッテリー劣化状態の場合
iPhoneのバッテリーが深刻なレベルで劣化している場合、「お使いのバッテリーは著しく劣化しています。Apple正規サービスプロバイダーでバッテリーを交換すると、最大限のパフォーマンスや容量を取り戻すことができます。」といった交換目安のメッセージが表示されます。
この状態でもiPhoneを使用し続けることは可能ですが、なるべく早いうちにバッテリー交換を行った方が無難です。
バッテリー識別不明の場合
iOSがiPhoneのバッテリーの状態を確認できない場合、「このiPhoneでは、バッテリーの状態を判定できません。」といったメッセージが表示されます。
バッテリー交換後にこの画面が表示される場合は、電池がiPhoneに正しくセットされていない可能性があります。バッテリー交換を依頼した業者に確認してもらった方が良いでしょう。
iPhoneバッテリー診断はAppleサポートアプリで
Appleの公式アプリ「Appleサポートアプリ」を使うと、バッテリーの電池の状態をアプリ上で簡単に診断・チェックすることができます。
「設定」アプリからiPhoneのバッテリーの状態を確認できるのはiPhone 6以降かつiOS 11.3以降の端末だけなので、それ以前の旧機種を使用している方はコチラの方法でチェックすると良いでしょう。
Apple【iOS診断】利用でiPhoneだけでチェック
まずは以下のリンクにアクセスして、「Appleサポートアプリ」をiPhoneにダウンロード・インストールしてください。(バッテリーの診断時にデータの送信を行うためWi-Fi環境を推奨。)
Appleサポートアプリを起動し、メニューバーの「サポート」をタップして使用しているiPhoneを選択してください。
メニューの中から「バッテリー、電源、および充電」を選択し、「バッテリーに修理が必要である」をタップしましょう。
「ハードウェア診断」の「診断を実行する」をタップし、バッテリー診断に関する利用条件が表示されたら「続ける」→「同意する」をタップしてください。
「モバイル リソース インスペクタ」が実行され、iPhoneのバッテリーの診断情報がAppleに送信されます。
バッテリー寿命などiPhoneのハードウェアに何らかの問題が確認された場合、その旨が診断結果に表示されます。何も問題が無ければハードウェア診断はそのまま終了。Appleサポートアプリを閉じて構いません。
なお、iPhone 5Sなど旧機種を使用している場合、Appleサポートアプリのメニューに「バッテリーに修理が必要である」という項目が表示されない可能性があります。
その場合は、「バッテリーと充電」→「充電に関するヒント/トラブルシューティング」をタップし、チャットを使ってAppleサポートスタッフにハードウェア遠隔診断を依頼してください。(詳細な作業の流れは後述。)
iPhoneバッテリー診断はサードパーティ製アプリで
iPhoneのバッテリー劣化状態を診断する方法として、サードパーティー製のアプリでチェックするという手段もあります。
iOSのバージョンによっては利用できない、非公式アプリゆえに診断結果の信頼性が乏しい、といった欠点はありますが、非常に簡単に使えるので興味のある方はチェックしてみてください。
【Battery Life】使用方法:iPhone 5s以前
「バッテリー・ライフ(Battery Life)」は、バッテリーの状態診断機能がiPhoneに標準搭載されるまで世界中のiPhoneユーザーから愛用されていた無料バッテリー分析アプリです。
アプリを起動してメニューから「バッテリーの消耗状況」をタップすれば、iPhoneのバッテリーの電池消耗レベルが分かりやすく図示されます。
iPhone 5Sなど旧機種のiPhoneを使い続けている方におすすめのアプリですが、iOS 12以降では本アプリを用いてバッテリー劣化状態を調べることはできなくなりました。
【Battery Doc】使用方法
「Battery Doc - プロのバッテリーのケアと情報」は、バッテリーの劣化状態やモニタリングデータ等の診断結果をチェックできるアプリです。有料アプリなので、使用するためには240円の課金が必要です。
2017年にiOS 10向けのバグ修正を行って以来アプリのアップデートが完全に止まっており、最新版のiOSでは動作保証がありません。使用時には注意が必要です。
【Battery Care】使用方法
「バッテリーケア(Battery Care)」は、iPhoneのバッテリー容量や使用状況などをモニタリングできる診断アプリです。有料アプリなので、使用するためには240円の課金が必要です。
こちらも最新版のiOSが動作対象外であり、バッテリー残量表示が0になる不具合が発生することがあります。使用時には注意が必要です。
iPhoneバッテリー診断はAppleサポートに依頼で
iPhoneのバッテリー劣化状態を診断するために、Appleサポートに連絡してチェックしてもらうという確認方法もあります。
公式のサポートスタッフがiPhoneのバッテリーを正確にチェックしてくれるため、一人で確認するのが不安という方におすすめです。
バッテリー劣化の警告表示が出たら
「設定」アプリを起動して「バッテリー」の画面を表示した時、最上部に「iPhoneのバッテリーの点検修理が必要になる可能性があります。」というメッセージが表示されることがあります。
これはiOS 10.2.1以降のiPhoneに搭載された機能で、バッテリーの最大容量が著しく減っている場合に交換目安を教えてくれます。
もしもiPhoneのバッテリーが寿命を迎えている可能性がある場合は、一度Appleサポートに診断を依頼してみることをおすすめします。
iPhoneバッテリーのAppleサポートの活用
専任のプロの技術者がしっかりナビゲートしてくれるので、初めてAppleサポートサービスを利用する方でも心配いりません。もちろん、ハードウェア診断は無料で依頼できます。
ここでは、AppleサポートにiPhoneのバッテリーを診断・チェックしてもらう手順について解説していきます。
Appleサポート依頼の手順
まずはSafariなどのスマホブラウザを開いて、iPhoneから以下のリンクにアクセスしてください。そして「Appleサポートに問い合わせる」の「こちらから>」をタップしましょう。(バッテリーの診断時にデータの送信を行うためWi-Fi環境を推奨。)
Appleサポートにバッテリー診断を依頼したい製品を選択します。ここでは「iPhone」をタップしてください。
「iPhoneについてどのような問題がありますか。」の画面にて、「バッテリーと充電」をタップしてください。
「充電に関するヒント/トラブルシューティング」をタップしましょう。
「どのサポート方法をご希望ですか。」の画面にて、「チャット」を選択します。
しばらくするとチャットサービスとの接続が始まり、担当者とリアルタイムチャットでやり取りできるようになります。「バッテリー診断を受けたい」という旨を伝えると、具体的な作業の流れについて説明してもらえます。
まずはiPhoneのBluetooth接続をオンにし、「設定」→「プライバシー」→「解析」と進んで「Appleのサポートで診断を開始」という項目をタップしてください。
Appleサポートとの接続がスタートします。しばらくお待ちください。
「診断を実行」の利用規約が表示されたら、「同意する」をタップしてください。
ハードウェア診断のデータがAppleサポートに送信されます。
作業が終わると、「すべてのテストが終了しました」というメッセージが表示されます。
アイコンをタップして「診断完了」画面が表示されたら、「診断を終了」をタップしてください。
チャット画面に戻ると、担当者から診断結果の確認情報が通知されます。
もしもバッテリーの交換が必要な場合は交換を依頼しましょう。もしもバッテリーの交換が不要な場合は、担当者にお礼を言ってチャットを終了してください。
iPhoneバッテリー交換プログラムの活用
iPhone 6Sをお使いの場合、バッテリーを無料で交換してもらえる可能性があります。
2015年の9月から10月に製造されたiPhone 6Sの中には、バッテリーの欠陥により突然シャットダウンする不具合が発生する端末が存在することが確認されています。
Apple社はこのiPhone 6Sをリコール(自主回収)しており、購入から3年以内の該当端末なら、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダでバッテリーの無償交換に応じてもらえます。
以下のリンクにアクセスして、お使いのiPhone 6Sのシリアル番号を入力して「送信」ボタンをタップしてください。本プログラムの適用対象かどうか、ダメもとでチェックしてみましょう。(iPhoneの「設定」→「一般」→「情報」からシリアル番号の確認が可能。)
Appleの修理サービス【AppleCare+など】
すべてのiPhoneには、製品購入後1年間のハードウェア製品限定保証と90日間の無償テクニカルサポートが付いています。その上、AppleCare+という有料オプションに加入すると、保証期間が2年間に延長されます。
しかもAppleCare+に加入していれば、過失や事故による損傷を特別料金で修理してもらえる特典が付いてきます。(2年間の保証期間中に2回まで依頼可能。)
この特典には、バッテリー交換も含まれています。通常、iPhone SE以前の端末ならバッテリー交換に5,400円、iPhone X以降の端末なら7,400円の費用がかかりますが、AppleCare+加入者は無料でバッテリーを交換可能です。
なお、AppleCare+にはiPhoneの購入日から30日以内でなければ加入できません。iPhoneを買い替える際には、極力AppleCare+に加入しましょう。
iPhoneバッテリーの寿命を伸ばす方法
iPhoneを安全に使用するためには、定期的にバッテリーの劣化状態を診断することが大切です。そして同時に、日頃からiPhoneのバッテリーを長持ちさせる使い方を心掛けることも重要です。
iPhoneの電池寿命を延ばす方法をご紹介しましょう。
リチウムイオン電池は充電・放電の繰り返しで寿命劣化
iPhoneのバッテリーに採用されているリチウムイオン電池は、充電と放電を繰り返すことで劣化していきます。
充放電を一切行わずにiPhoneを使用することは不可能ですが、出来るだけ電池に負担をかけない充電方法を実践することでiPhoneのバッテリーの耐用年数を延ばすことは十分に可能です。
バッテリーの充電方法【完全放電はNG】
iPhoneのバッテリーに採用されているリチウムイオン電池には、放電深度が高い場合に劣化速度が上がりやすい特徴があります。
ちなみに放電深度とは、電池の容量に対する放電量の比のことです。バッテリー残量が100%の状態から0%になった時に充電するパターン、100%の状態から50%になった時に充電するパターンを比べると、前者の方が放電深度が高くてバッテリーに負担をかけてしまいます。
したがって、iPhoneのバッテリーを少しでも長持ちさせたいなら、以下のような充電方法を心掛けることが重要です。
- iPhoneのバッテリー残量が常に20%~80%程度の範囲内を推移するように充電を行う
- ただし月に1回くらいはフル充電(バッテリー残量100%)と完全放電(バッテリー残量0%)を行ってiPhoneのバッテリーモニターをリフレッシュさせる
- 充電とアプリ操作を同時に行うと電池に過度な負担がかかるので極力避ける
充電中iPhoneケースは不要
iPhoneケースを付けたまま充電すると、内部に熱が溜まって電池の寿命を縮める原因になります。
特に、暑い夏場にiPhoneケースを付けたまま充電するのは危険極まりありません。必ずiPhoneケースを外してから充電するようにしましょう。
長期使用しないときは適切充電・適温で保管
iPhoneを長期間使用しない場合は、高温多湿な場所を避けて涼しい環境で保管しましょう。
また、その際にバッテリー残量が50%前後になっていることを確認してください。フル充電状態(バッテリー残量100%)でも完全放電状態(バッテリー残量0%)でもリチウムイオン電池が劣化しやすくなります。
数か月以上保管する場合は、定期的にiPhoneを充電してバッテリー残量を50%程度にキープするようにしてください。
iPhoneバッテリー劣化診断で寿命を伸ばそう
今回は、iPhoneのバッテリーの劣化状態を診断する方法や寿命を延ばす方法などをご紹介いたしました。最後に本記事の要点をまとめると、以下の5点が挙げられます。
- iPhoneのバッテリーは500回程度充電を繰り返すと蓄電性能が80%程度にまで劣化し、電池の減りが早くなる・突然強制終了する・なかなか充電できない、といった不具合が起こりやすくなる
- iPhone 6以降かつiOS 11.3以降の端末なら、「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」からバッテリーの劣化具合をチェックできる
- AppleサポートアプリまたはブラウザからAppleサポートにアクセスすれば、iPhoneのハードウェア診断を行える(無料)
- サードパーティー製アプリでバッテリーを診断する方法もあるが、最新バージョンのiOSでは使えない可能性が高いのでおすすめできない
- 極力20~80%程度の範囲内を推移するように充電すると、iPhoneのバッテリーの寿命を延ばすことができる
iPhoneのバッテリー劣化は端末の性能を左右する深刻な問題なので、電池が寿命を迎えた場合は可及的速やかに交換するべきです。
自分のiPhoneのバッテリーの劣化状態が気になる方は、ぜひ本記事を参考にしてバッテリー診断を行ってみてください。