2019年09月24日更新
iPhone8の防水性能はどこまで?完全防水ではないのでお風呂などは注意!
iPhone8には防水性能があるといわれていますが、完全防水ではありません。いったいどこまでiPhone8の防水機能は大丈夫なのでしょうか。この記事では、日常生活の中でのキッチンやお風呂などでどこまで使えるのか、注意点などについて詳しく解説します。
目次
iPhone8には防水性能がある?
世間はiPhone11が発売されたということで大きな話題になっていますが、最新のiPhone11ではなく実はiPhone8に熱い視線を送る人たちがいます。というのは、iPhoneはバージョンが新しくなるにつれて新しい機能を付けたり、性能を向上させるためにどんどんと高額になっています。
また、なぜか画面や重さもどんどんと大きいものが登場していて、その重さや大きさに耐えられないという人が増えています。iPhoneXやiPhoneXSを購入したのにiPhone8に買いなおすという人さえ出ています。この記事ではiPhone8に興味を持つ人たちに対して、iPhone8の防水性能についてお伝えします。
iPhone8には防水性能があると謳われていますが、実際には水没したことで壊れて修理が必要になったという話もあります。実は完全防水ではないために、防水機能を過信しすぎて壊してしまう人が続出しているのです。
この記事ではiPhone8の防水機能はどこまで大丈夫で、実際に防水に対してどのようなことに気を付けなければいけないのかお伝えします。
iPhone7から防水性能が搭載
iPhoneではiPhone7から防水性能が搭載されました。iPhone6sまでのiPhoneは水に濡らすことは厳禁でしたが、iPhone7からはある程度の雨に濡れる程度は問題なく使えるようになりました。iPhone8にもその防水性能はしっかりと引き継がれています。
しかし、実際にはお風呂や海やプールでiPhone8を防水ケースに入れずに使い放題使える、というほどにはしっかりとした防水機能があるわけではありません。iPhone8はどこまで大丈夫なのか、まずは搭載されている防水性能についてみておきましょう。
防水性能の規格について
防水性能のレベルは世界的に規格が定められています。電化製品の防水性能というのはIEC(国際電気標準会議)という機関が定めた規格があり、防塵機能と合わせて「IP〇〇」という表記で表されます。「〇〇」のところには数字が入り、最初の数字は防塵性能を、後の数字が防水性能を表しています。
数字は防塵性能が0から6まで、防水性能が0から8まで定められており、0の保護性能なしから数字が大きくなるにつれて保護性能が高くなります。
iPhone8の防水性能とは?
iPhone8の防水性能とはどのような規格になっているのかというと、「IP67等級」となっています。これは、防塵性能は最高レベルのレベル6で、防水性能は最高レベルの一つ下のレベル7であるということを表しています。
iPhone8の防水性能レベルは?
iPhone8の防塵防水性能の「IP67等級」というのが一体どのくらいのレベルなのか具体的に説明します。まず防塵性能のレベル6は、粉塵の侵入を完全に防ぐことができる、というレベルです。砂埃のひどい砂漠や、粉塵が飛び交っている工事現場でもiPhone8は問題なく使えるだけの防塵性能を持っています。
一方で防水性能のレベル7は、1mの水深で30分間水没させても水が浸入しない、というレベルです。お風呂の深さで考えると、深い和式のお風呂の深さは60cm、現在主流のユニットバスは50cmなので、深さだけなら問題ないといえるでしょう。
ただし、「iPhone8の防水は実際にどこまで?」で詳しく解説しますが、お風呂で使って問題ないかというと、そういうわけでもありません。お風呂での使用には注意費が必要です。
実際は防水というよりも耐水性能
水深1mの水没で30分間大丈夫、というと完全防水のように思えますが、実はこれは完全防水ではありません。人間が活動しうる水中でのどんな状況下に置かれても、時間無制限で使えるというのが完全防水です。
iPhone8には深さ1mまで、時間は30分までという制限があります。これでは完全防水とは言えません。実はiPhone8は完全防水ではなく、ある程度、雨などで水に濡れたり、間違えて水の中に落としてしまう程度は問題ないという耐水性能です。
完全防水と勘違いして、水の中でiPhone8を使いまくると故障することもあるので気を付けましょう。
iPhone8の防水は実際にどこまで?
iPhone8は完全防水ではなく耐水性能だということがわかりました。耐水性能だということは、ある一線を越えると壊れてしまう可能性があるということで、どこまで使えるのか気になります。具体的に水回りで使うことを想定して、iPhone8の防水性のはどこまで大丈夫なのか、日常生活の中でよく使うシチュエーションで考えてみましょう。
お風呂は大丈夫?
お風呂に入りながら、ゆっくりとスマホで動画を見たりネットサーフィンをしたいという人も少なくありません。iPhone8の防水性能がどこまで大丈夫か、ということを考えるとお風呂で使えるのかどうかは気になります。
防水性能だけで見れば推進1mで30分までということならお風呂での利用は問題ないように思います。というのは、お風呂でiPhoneを使うときにはスマホを水中に入れて使う人はいないからです。
お風呂の水面に上げて画面を見て使う人がほとんどです。iPhone8の防水性能なら濡れた手で触ったり、一瞬だけお風呂の中に落としたりする程度なら問題はありません。
ただし、防水性能はあくまでも水濡れに対する性能評価です。高温多湿というお風呂の中の環境や、入浴剤に含まれる化学物質がLightning端子の中やボタンの隙間に入り込んだ場合に、どのような影響があるのかまでは検証されていません。
入浴時間が短いのならお風呂も特に対策をしなくても大丈夫かもしれませんが、長湯をする場合や、対策を確実にとりたい場合には、完全防水のケースにiPhone8を入れた方が間違いはありません。
海やプールは?
海やプールでの利用も、どこまで大丈夫なのか気になります。海やプールでどこまでiPhone8の防水性能が大丈夫なのか考えるときにはは、お風呂での利用と同じように考えたほうがいいでしょう。
防水性能だけで考えれば、濡れた手で触っても水面の上でiPhone8を操作して写真や動画を撮影するのは問題ないでしょう。水中に一瞬だけ落としても、浅い場所なら問題はありません。しかし、海には塩分などが、プールには消毒のための塩素などがかなり大量に含まれています。
塩分や塩素がどこまでiPhone8に影響するのかは検証されていません。万が一のことを考えるのなら、海やプールで使うときにも、完全防水のケースに入れて使ったほうが無難です。
土砂降りの中で使うのは?
土砂降りの雨の中で傘もささないような状況ではiPhone8は大丈夫なのか気になります。土砂降りの雨の中で、少しの時間だけiPhone8で通話をしたり、LINEやメールを打つ程度のことは問題ないでしょう。しかし、30分以上雨に濡れた状態で置いておくのはよくありません。
使い終わったら雨が当たらないバッグの中やコートのポケットにしまって、家に帰ったら急いで丁寧に水分を拭きとったほうがいいでしょう。それよりも、30分以上も笠毛レインコートもない状態で土砂降りの中にいたら、持ち主の人が風邪をひいてしまいます。早く雨に当たらない場所へ移動してから、iPhone8を使いましょう。
iPhone8の防水性能についての注意点
iPhone8の防水機能がどこまで使えるのか見てきましたが、もう少し注意点について詳しく見ていきましょう。
iPhone8は完全防水機能ではないことを理解しよう
ここまで何度もお伝えしてきていますが、iPhone8の防水機能は完全防水ではないことを理解しましょう。ある程度の水濡れや水没は問題ありませんが、iPhone8をそのまま水に沈めて長時間水中撮影をする、といったことはできません。
水中撮影をしたければ、水中撮影ができる専用のカメラを用意するか、完全防水機能のiPhoneケースを用意しましょう。ケースに入れて水中でiPhone8を長時間使うときには、水深1m以内での利用を心がけましょう。それ以上の水深になると水圧が原因で、防水ケースに入れていても壊れる危険性があります。
液体が理由で故障したときには原因を問わず補償対象外
尚、iPhone8の防水機能を過信しすぎて故障した場合には、どんな理由であれ無償修理の補償対象外になるので注意しましょう。iPhone8には1年間のメーカー保証が付いていますが、保証期間内であっても、液体が理由での故障は一切補償してもらえません。
Appleケアに加入していれば、修理代金はそこそこ抑えられますが、有償修理になります。防水機能を過信することなく、水回りでの利用も適切な範囲内での利用を心がけるようにして、故障を防ぎましょう。
完全防水機能が必要なら完全防水ケースの利用を!
iPhone8に完全防水機能を求めるのであれば、完全防水ケースを利用することをお勧めします。完全防水機能が付いているケースに入れておけば、ある程度はプールや海の水中で使っても大丈夫でしょう。お風呂の場合には、温度がどのような影響があるのかわからないので何とも言えません。
ただし、人が入れる程度の温度で故障するとは思えません。お風呂で動画を見るときなども完全防水機能の付いたケースを使ったほうが万が一の事態を防ぐことができます。お家のお風呂で使うときには、キッチンで使うジップロックを防水ケースの代わりに使うこともおすすめです。
防水機能があって、どのおうちにも必ず用意してあって、なんといっても安くてコスパ最高です。iPhoneを入れてしっかりとふたを閉めて使えば、多少水につけても不思議に思うくらい濡れていません。
iPhone8の防水が効かない?水没して壊れたら?
万が一iPhone8が水没して壊れてしまったらどうしたらいいのか、この記事の最後にその対処法についてお伝えします。
まずやるべきこと
水没して壊れたときにまず次のことをやりましょう。
電源を落とす
水没したことが原因で挙動不審になったのに、電源が入ったままになっている場合には、まずは電源を落としましょう。電源が入ったままになっていると、中に侵入した水分が原因でショートする可能性があります。ショートしたら、非常に深刻なダメージがiPhoneの内部に起きてしまうので、それを防ぐためにまずは電源を落としましょう。
カバーやアクセサリを外してよく本体を拭く
カバーやアクセサリが付いていると、細かい部分の水滴を拭きとれません。すべてのアクセサリ類をiPhoneから外してよく本体を拭いて、手の届く範囲内でいいので水気をよく拭き取りましょう。
SIMカードを抜く
SIMカードというのは、iPhoneの本体の中に入っている、携帯電話やデータ通信のための重要な情報が入っているカードです。SIMカードもiPhoneから抜いておきましょう。iPhone8は耐水機能が付いていますが、携帯電話会社が発行するSIMカードには耐水機能や防水機能が付いていません。
万が一水没が原因で壊れてしまった場合には、再発行してもらう必要があり費用が掛かります。濡れたiPhoneの中に入れて置いたら確実に壊れてしまうので、早めに出しておきましょう。iPhoneからのSIMカードの抜き方はこちらの動画を参考にしてください。
修理の費用は?
実際にiPhone8が水没で壊れてしまった場合の修理にかかる費用について最後に見ておきましょう。
AppleCare+ for iPhoneに加入の場合
AppleCare+ for iPhoneに加入している場合のiPhone8の修理費用は11,800円かかります。こんなにかかるのならcareオプションに入っている意味がないじゃないか、と思う人もいるでしょう。
しかし、これでも加入していない場合に比べると格安です。この場合には補償対象外で、画面の損傷以外の「その他の損傷」に分類されるためにこの価格になります。
AppleCare+ for iPhoneに未加入の場合
それではAppleCare+ for iPhoneに加入していない場合の修理費用はどのくらいかかるのか、ということですが、加入していない場合のiPhone8の「その他の損傷」の修理費用は39,800円、iPhone8プラスは45,400円かかります。
加入している場合の4倍近い金額がかかってしまいます。iPhoneの正規修理ではない、街の修理屋さんならもっと安くやってもらえますが、お店によって修理の腕がマチマチなのでお店の選び方には注意しましょう。
iPhone8の防水機能の過信は厳禁!
この記事ではiPhone8の防水性能について詳しく見てきました。iPhone8の防水性能は日常生活の中でのちょっとした水濡れには問題ありません。しかし、がっつり水中で使い倒す、ということはできないので注意しましょう。
万が一水中で使いすぎて故障した場合には、多額な修理費用が掛かります。そういったことにならないようによく注意をしましょう。