2019年06月24日更新
iPhoneでハイレゾ音源で再生して楽しむ!ハイレゾ対応のアプリやイヤホンについて解説!
iPhoneでハイレゾ音源を再生して楽しむには何が必要でしょうか。ここではiPhoneでハイレゾ音源を再生するためのアプリや配信サイト、またイヤホンについて解説していきます。自分好みのアプリやイヤホンを見つけてぜひ音楽を楽しんでください。
目次
iPhoneでハイレゾを聴くための準備
高音質で聴く、ハイレゾで音楽を楽しむ人が増えてきています。ハイレゾは、CDの音源(44.1kHz/16bit)を超える情報量を持つ高音質の音源です。CDよりももっと高音質で音楽を楽しめるようにと開発されました。
このハイレゾ音源をiPhoneで楽しむためには、色々な準備が必要です。では、iPhoneでハイレゾを楽しむにはどのような準備が必要なのか確認していきましょう。
ハイレゾ対応の音源
ハイレゾを聴くには、ハイレゾ対応の専用サイトから音源を入手することから始まります。ハイレゾの音源を配信しているサイトにアクセスしてダウンロードしましょう。
全ての音楽がハイレゾ対応になっているわけではないので、聴きたい曲がハイレゾの音源で配信されていない場合もあります。しかし、ハイレゾ対応の音源は徐々に増えてきているので、今は欲しい音楽がハイレゾ対応をしていなくても今後、配信される可能性があります。
ハイレゾを再生するためのアプリ
iPhoneに標準で入っている再生アプリでは、残念ながらハイレゾ対応をしていません。せっかくハイレゾ音源を入手しても、そのままではiPhoneでハイレゾ音源を聴くことはできません。ハイレゾ音源を楽しむためにも、ハイレゾ専用のアプリを入手する必要があります。
iPhoneでのハイレゾ対応のアプリはいくつかあるため、自分にあったものを選んでハイレゾの音源の音楽を楽しむといいでしょう。ハイレゾ再生アプリによって音質は変わってくるので、どの再生アプリがいいのかしっかり選びましょう。
DAC搭載のポータブルアンプ
DACとは「デジタル・アナログ・コンバーター」の略で、デジタル信号をアナログ信号に変換する装置のことです。
ハイレゾに限らず、MP3などのデジタル音源をヘッドホンやスピーカーなどで聴くにはアナログ信号に変換する必要があります。オーディオに最適化したDACを使いスピーカーやヘッドホンに出力することで、デジタル音源を高品質なまま聴くことができます。
もちろん、このDAC搭載のポータブルアンプをつかわなくてもそのままiPhoneにヘッドホンをつないでも音楽を聴くことができますが、もともと音楽再生専用機器ではないので音質最優先では設計されていません。
DAC搭載のポータブルアンプは、音質最優先でiPhoneでハイレゾ音源を高音質で再生する場合に必要なものとなります。
アンプは音を増幅させる他に音質の調節、音量調節などをしてくれるものになります。ポータブルアンプとは、持ち運び可能な小型のアンプのことです。このDAC搭載のポータブルアンプをつけることによってより広帯域再生ができノイズも少なくなります。
ハイレゾ対応イヤホン
音源をそのまま耳に届けてくれるのがイヤホンですが、イヤホンももちろん音質に影響があるためイヤホン選びも重要になります。せっかくの高音質のハイレゾ音源がイヤホンで台無しになってしまっては楽しめません。
ハイレゾ対応のイヤホンは40kHz以上の高域再生能力を持っていて、「ハイレゾマーク」という日本オーディオ協会が推奨するマークがイヤホンについています。これを目安にハイレゾ対応のイヤホンを選んで再生される音源を楽しみましょう。
iPhoneでハイレゾを楽しむためのおすすめ音源の入れ方
iPhoneでハイレゾ音源を楽しむ方法を簡単に上の記事で説明しました。では、実際にiPhoneでハイレゾを楽しむために、おすすめする音源の入れ方について説明していきます。
iPhoneでハイレゾ再生できるアプリ
iPhoneでハイレゾを楽しく聴くためにハイレゾ再生できるアプリは様々ものがあります。ここではハイレゾ再生できるアプリの代表的なものを紹介していきます。
NePLAYER Lite
NePLAYER Liteは、iPhoneでハイレゾを再生できるアプリです。ハイレゾ以外の音源は無料でCDと同じ音源が再生できますが、ハイレゾの再生にはアプリ内での課金が必要になります。また、音質によって価格も変わります。
ただ、NePLAYER Lite対応正製品のイヤホンを接続すると課金なしで聴くことができます。また、継続的なアップデートができる有料版のNePLAYERもあります。
Onkyo HF Player
日本の音響機器メーカである、オンキョー株式が出しています。高精度イコライザーやプレイリストの再生などができるiPhoneアプリです。有料版と無料版のアプリに分かれています。有料版では、はじめからアプリを使ってハイレゾ音源で音楽を楽しむことができます。
ハイレゾ音源を購入してiPhoneで再生する
インターネットでハイレゾ音源配信しているサービスから入手してiPhoneで再生しましょう。代表的なハイレゾ音源の配信サイトを紹介します。
mora
ソニー・ミュージックエンタテインメントが手がけている配信サイトです。ウォークマン公式のストアですが、ウォークマン以外でも利用ができます。ソニーミュージックのタイトルはいち早く配信されます。
ハイレゾ音源だけではなくACC形式での圧縮音源配信も行っています。多くの曲が配信されていて、ハイレゾ音源は、FLAC形式のファイルが中心となっています。一部DSD配信を行っているものもあります。
また、ハイレゾ音源だけでは全ての楽曲を入手できないため、聴きたい曲がハイレゾ配信されているのかを確認することができます。
e-onkyo music
オンキョー株式会社が手がけている配信サイトです。様々なジャンルの曲があり、全ての作品がハイレゾで配信されている点が大きな特徴です。国内外のポップス、ロック、クラシック、ジャズ、アニソン、ゲーム曲など多くのジャンルを取り揃えてます。
音楽ファイルの形式も普及しているFLACの他にWAV、DSD、また新しい形式のMQAなどの規格の配信にも積極的なサイトです。各形式の無料サンプルの音源も用意されているので、実際に違いを聴いて比べることができるのも魅力です。
OTOTOY
オトトイ株式会社の手がけている配信サイトです。「読んで・聴いて・買えるミュージック・ストア」がキャッチフレーズです。インディーズ系の曲が豊富なサイトで他のサイトにはないアーティストのインタビューやレビューなどがあります。
このサイトでは、DSD、WAV、FLAC、ALACなどの音楽ファイルの形式でのダウンロードに対応しています。
ハイレゾ音楽をiPhoneに転送する
パソコンでダウンロードしたハイレゾ音源をiPhoneに転送していく方法について説明します。転送するにはAppleの音楽プレイヤーソフトである、iTunesを使います。ここではNePLAYER Liteを使ったハイレゾ音楽の転送方法について説明します。
ハイレゾ音楽をiPhoneに転送するには、まずiPhoneとPCを接続して、iTunesを起動させて接続したiPhoneを選択します。
「ファイル共有」→Appの項目を選択します。ファイル共有の項目にハイレゾ再生のNePLAYER Liteが出てくるのでそれを選択します。追加をクリックして選択し転送するか、ドラッグ&ドロップで転送をします。
転送が終わったら、iPhoneのほうのハイレゾ再生のNePLAYER Liteアプリを起動してます。iPhoneに曲が転送されているか更新して確認していきます。アプリのその他の画面内の「設定」を選択します。
設定画面から「音楽データ ライブラリ」→「HDライブラリの更新」を選択して、確認で「更新」をタップすれば、転送した音楽ファイルがライブラリに反映されます。後は転送、更新されたiPhoneでハイレゾを再生して聴くだけです。
iPhoneで使えるおすすめハイレゾ対応イヤホン
ここまでは、iPhoneを使ってハイレゾ音源の曲を聴くために必要なアプリや配信サイトから購入した曲をiPhoneに転送して聴く方法などを説明してきました。
では、次にイヤホンについて考えていきましょう。アプリや曲をそろえてもハイレゾ対応のイヤホンでなければ、せっかくの音質を楽しむことができません。イヤホンを選ぶにはどこに注意して選ぶといくといいのでしょうか。
iPhoneで高音質にこだわってハイレゾ音源が聴きたい場合は、記事のはじめにも述べたようにハイレゾ対応のDACが搭載されているポータブルアンプも必要になります。ハイレゾ対応DAC内臓のLightning接続イヤホンもあるので、選ぶときに確認しましょう。
ハイレゾ対応イヤホンの接続として利用されるのは、ほとんどの音響機器と接続できる、3.5mm径ステレオミニプラグによる有線接続です。
iPhoneではBluetoothによるワイヤレス接続もありますが、Bluetoothでのハイレゾ音源の音質を保ったままワイヤレスで聴くのはまだ難しいため、Bluetooth対応のハイレゾイヤホンは、あまり数は多くありません。
また、イヤホンには、ノイズキャンセリング機能というものがあり、これはイヤホンの内外に配置されているマイクにより騒音を打ち消す音波を発生させるものです。これにより騒々しい場所でも音楽に集中することができます。
SONY
知名度の高い「SONY」は、ウォークマンの発売によりポータブル音楽プレイヤーのジャンルを確立させるなど先進的な技術で音響機器に定評のある会社です。
ハイレゾ対応の有線イヤホンはもちろんですが、SONYが開発したLDACという音声圧縮技術により、ハイレゾ音源をBluetooth経由で従来の形式より高音質の曲を聴くことができるイヤホンもあります。しかし、残念がらiPhoneはLDACに対応していません。
今後のiPhoneの仕様次第で使えるようになる可能性はあります。SONYはそれをのぞいても音質、ノイズキャンセリング機能のほか防水性能などもあり、ハイレゾ対応のイヤホンとして十分な機能をもっています。
PIONEER
オーディオブランドとして人気のPioneerで発売されているイヤホンは、ほとんどがハイレゾに対応しているものになります。鮮明な中高域、ダイナミックなサウンドを求める人におすすめです。
イヤホンだけでなくイヤホンにつけるとさらに便利に使うことができるアクセサリーも豊富に販売しています。iPhoneのメーカーであるAppleの「エコシステム」を念頭において開発されたイヤホンがありiPhoneユーザーには使いやすい仕様となっています。
KENWOOD
オーディオの定番ブランドのKENWOODは、ヘッドホンタイプのものが出ています。ハイレゾ音源対応で、全帯域を通して重厚な音を楽しめる設計がコンセプトになっています。歯切れのよい低音を再現できるヘッドホンであり、人気があります。
JVC
「JVC」は、国内の老舗オーディオメーカーであった、日本ビクターとケンウッが経営統合し、できた会社です。現在もそれぞれのブランド名で特徴を生かした製品を販売しています。
音質にこだわったメーカー独自の技術を採用しており、チューニングにも定評がある製品を販売しています。リーズナブルでコスパに優れた製品から、重低音再生を得意とするイヤホンなど色々なバリエーションがあります。
iPhoneでハイレゾ音源を聴く際の注意点
iPhoneでハイレゾ音源を聴く場合のイヤホンの選び方や代表的なメーカーについて、説明しました。次にiPhoneで、ハイレゾ音源を聞く際の注意点について説明していきます。
Wi-Fi環境で使用する
ハイレゾ音源は、データ容量が大きいため、ダウンロードを行うときもそれだけ通信量が掛かることになります。ハイレゾ音源をiPhoneでダウンロードする場合はモバイルデータ通信ではなく、Wi-Fi環境のあるところで使用するのがおすすめです。
またダウンロードには回線速度も重要になります。ハイレゾ音源のデータは大きいため、回線速度が遅いとダウンロードにも時間がかかってしまいます。
対応したLightningやUSBケーブルを使用する
iPhoneとポータブルアンプをつなぐためのケーブルがiPhoneに対応しているか、またアンプに付属しているかはしっかりと確認してから購入しましょう。
iPhoneは、lightning端子に対応したケーブルが必要です。またポータブルアンプにはUSB端子が付いていることが多いので、片側はlightning端子、反対側はUSB端子になっているケーブルを使用するといいでしょう。
iPhoneでハイレゾ音源を楽しもう
iPhoneでハイレゾ音源を聴く場合に必要なアプリや配信サイト、イヤホンの選び方などを説明してきました。iPhoneでハイレゾ音源を聴くためには、ハイゾレ対応のアプリやイヤホン、高音質にするためにDAC搭載のポータブルアンプが必要であることがわかりました。
音楽は実際に聴いてみないと音質の違いわからなかったり、イヤホンも好みが人により、こだわるポイントがいろいろあります。この記事を参考にしてハイレゾ音源のアプリやイヤホンなど、自分の好みのものを見つけ出して、高音質の音楽を聴くひと時の時間を楽しんでください。