2019年06月27日更新
iPhoneの強制初期化方法!手元にiPhoneやPCがあるかないかでリセット方法を解説!
iPhoneの調子が悪い時や紛失した時には強制的に初期化する方法があります。iPhoneの強制初期化は手元にiPhoneとパソコンがなくてもできることがありますが、どのようにリセットすればいいのでしょうか。この記事ではその方法をわかりやすく解説します。
目次
- 1iPhoneの強制初期化とは?
- ・強制的にリセットして工場出荷時の状態に戻すこと
- ・どんな時にiPhoneを強制的に初期化する必要があるのか
- ・iPhoneを強制的にリセットするときの注意点
- 2iPhoneを強制的に初期化する方法【iPhoneが手元にある場合】
- ・iPhoneを探すをオフ
- ・全ての設定とコンテンツを消去する
- ・機能制限パスワードを入力
- 3iPhoneを強制的に初期化する方法【PCがある場合】
- ・PCを使ってリカバリーモードでリセット
- ・リカバリーモードが使えない場合にはDFUモードでリセット
- 4iPhoneを強制的に初期化する方法【iPhoneが手元にない場合】
- ・iCloudを使って強制的にリセットする方法
- 5iPhoneや他のデバイスが手元になくて強制初期化できない場合
- 6iPhoneを強制的に初期化する方法も覚えておこう!
iPhoneの強制初期化とは?
iPhoneを初期化して工場出荷時状態に戻すためには、iPhoneの設定から初期化の手順を踏むと工場出荷状態になります。しかし、何らかの理由によりエラーが発生してしまい、通常の初期化ができないことがあります。
通常のリセット方法ができない場合には強制的に初期化して工場出荷時状態に戻す必要があります。この記事ではiPhoneを強制初期化する方法について詳しく解説します。まずはiPhoneの強制初期化とはどういったことなのか、ということについて解説します。
強制的にリセットして工場出荷時の状態に戻すこと
iPhoneの強制初期化というのは、通常のリセットができないときに使う方法です。通常はiPhoneの設定から簡単にリセットして工場出荷時の状態に戻すことができます。
しかし、iPhoneを初期化するために必要なパスワードを忘れてしまったり、iPhone自体を紛失してしまい情報漏洩を何としても防がなくてはいけない、という緊急事態に陥ることがあります。
そのようなときに最終的な手段として用いられるのがiPhoneの強制初期化です。通常のiPhoneの初期化ではなく、強制初期化が必要となる場面はそうは多くないのですが、万が一の時に備えて、こういった方法もあるのだということを頭に入れておきましょう。
どんな時にiPhoneを強制的に初期化する必要があるのか
iPhoneの強制初期化が必要な時というのはどういったときなのかこちらで見ていきましょう。
iPhoneを売却や譲渡するとき
iPhoneを売却や譲渡するときには、iPhoneの中身を完全にリセットしておかないといけません。SNSやECサイトにログインしたまま売却や譲渡してしまうと、成り済まされて経済的な被害を被ってしまう可能性があります。
連絡先の情報を抜かれて悪用された場合には、アドレス帳に登録している友人や知人に多大な迷惑をかけることにもなりかねません。そういったことを防ぐためにも、iPhoneを初期化してから処分することが大切です。
しかし、初期化するためにはパスワードが必要です。パスワードを忘れてしまったら、通常の初期化の手順を踏むことができません。そのようなときに強制的に初期化する方法があります。
iPhoneを紛失してデータを見られたくないとき
iPhoneを紛失してしまった時にも強制的に初期化をすることができます。紛失したiPhoneにはパスワードや指紋認証などでロックを掛けていることでしょう。しかし、実際には紛失したiPhoneのパスワードロックを破られてしまい、中のデータを抜き取られてしまうことも頻繁に起きています。
そのようなときには、手元にiPhoneがなくても強制的に初期化する方法があります。iPhoneの中のデータを強制的にでも消去する必要があるときに、強制的にリセットして初期化することがあります。
iPhoneの調子が悪くてリセットしたいとき
iPhoneの調子が悪くて、中身をいったんリセットしたいときにもiPhoneを初期化することがあります。長くiPhoneを使っているとどうしてもバグや不要なファイルが溜まってしまい、自分で整理しきれないときには初期化で対応する、という人もいます。
しかし、こういった理由でiPhoneを初期化したいと思っても、やはりパスワードを忘れてしまったら通常の手順では初期化することはできません。そんな時に、iPhoneの強制初期化を利用することがあります。
iPhoneを強制的にリセットするときの注意点
iPhoneを強制的にリセットするときの注意点には、バックアップなどの注意点があります。
データは完全に消えるので必要に応じてバックアップを
iPhoneの強制リセットをする前には必ずバックアップを取るように注意しましょう。
iPhoneを強制的に初期化するときには、iPhoneの中身はすべて消えてしまいます。写真や動画、仕事で使うファイルなど重要なデータは必ずバックアップを取っておきましょう。iPhoneをパソコンのiTunesに接続した時に始まる通常のバックアップや、iCloudへの自動バックアップを設定しているのならそれで大丈夫です。
自動バックアップの設定を行っていないのなら、強制的にiPhoneを初期化する前に手動でバックアップしておきましょう。iPhoneのバックアップの具体的な方法はこちら記事で解説しています。こちらの記事を参考にしてバックアップを必ず取りましょう。
尚、紛失時にiPhoneを強制初期化する場合にはバックアップは取れませんが、iCloudかiTunesに自動でバックアップを取る設定にしておけば、そのバックアップファイルを使った復元は可能です。普段からこまめにバックアップを取るように心がけておきましょう。
アクティベーションロックが掛かってしまうこともある
iPhoneを強制的に初期化しようとすると、アクティベーションロックが掛かってしまい、初期設定画面から一切先に進めなくなることがあります。アクティベーションロックとはiPhone7から導入されたiPhoneの機能で、紛失や盗難時に第三者にiPhoneを使えないようにするためのセキュリティ強化の機能です。
アクティベーションロックを解除するためには、iPhoneがログインしているApple IDとパスワードが必要になります。「iPhoneを探す」をオンにすると自動的にアクティベーションロックが掛かってしまいます。
iPhoneが手元にあっても、Apple IDとパスワードを忘れてしまった場合には強制初期化できなくなります。Apple IDとパスワードは確認してから強制リセットするようにしましょう。
iPhoneを強制的に初期化する方法【iPhoneが手元にある場合】
iPhoneを強制的に初期化する方法を見ていきましょう。まずは手元にあるiPhoneを通常の方法で初期化する方法から見ていきます。
iPhoneを探すをオフ
まずはiPhoneを初期化する前にiPhoneを探すをオフにしておきましょう。iPhoneを探すをオフにする方法は、iPhoneの設定を開いて、設定の一番上にあるユーザー名が表示されている「Apple ID」をタップして、「iCloud」に入ります。「iCloud」の中の「iPhoneを探す」を開いてオフにしておきます。
「iPhoneを探す」をオフにするときにはApple IDのパスワードを求められるので入力しましょう。
全ての設定とコンテンツを消去する
次にiPhoneをリセットします。iPhoneの設定を開いたら「一般」から「リセット」を開きます。「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップします。すると通常はiPhone本体を初期化してリセットすることができます。
機能制限パスワードを入力
ここで機能制限パスワードを求められる場合があります。機能制限パスワードというのは、子供に渡しているiPhoneで勝手にアプリをダウンロードすることなど、不適切な使用をしないように、ペアレンタルコントロールをするための機能です。
機能制限パスワードを設定した覚えがないのに、iPhoneのリセットで求められて思い出すことができなくて困った、という人もいます。この心配がある人はあらかじめ機能制限パスワードを設定しておきましょう。
機能制限パスワードの設定はiPhoneの設定から「スクリーンタイム」>「スクリーンタイム・パスコードを使用」をタップします。するとパスコードの設定ができるので、こちらで同じパスコードを2回入力すると設定できます。
iPhoneを強制的に初期化する方法【PCがある場合】
iPhoneが手元にあるのに、機能制限パスワードがわからなくて通常の初期化ができない場合には、パソコンのiTunesを使って強制リセットをします。
PCを使ってリカバリーモードでリセット
パソコンを使ってiPhoneを強制的に初期化する方法は次の手順で行います。まずはパソコンでiTunesを立ち上げておきます。ライトニングケーブルをパソコン側にだけ接続して、iPhoneの電源はオフにしておきます。iPhone7のシリーズは音量を下げるボタン、他のiPhoneはホームボタンを押しながらライトニングケーブルをiPhoneに接続します。
iPhone側にはAppleのリンゴのマークが表示されてiTunesに接続した旨が、パソコン側にはiPhoneが復元される旨が表示されたら成功です。強制的にiPhoneの初期化が始まります。
リカバリーモードが使えない場合にはDFUモードでリセット
パソコンを使ったリカバリーモードでの復元が失敗した時にはDFUモードでiPhoneの強制的なリセットを試みてみましょう。DFUモード出のiPhoneの強制初期化は、最初からパソコンとiPhoneをライトニングケーブルで接続した状態で始めます。
パソコン側でiTunesをまずは起動させてから、スリープボタンとホームボタン(iPhone7シリーズは音量を下げるボタン)を同時に押します。10秒経ったら、ホームボタン(音量下げるボタン)から指を離さずに、スリープボタンだけから指を離します。パソコン上にリカバリーモードの表示が出たら、強制的なリセットに成功です。
iPhoneを強制的に初期化する方法【iPhoneが手元にない場合】
iPhoneを強制的に初期化する方法は、iPhoneが手元になくても大丈夫です。こちらではiPhoneが手元になくてもできる方法をお伝えします。
iCloudを使って強制的にリセットする方法
iPhoneが手元にないときにはiCloudを使って強制的にiPhoneを初期化することができます。
iCloudを利用することで、もしも初期化せずに売却や譲渡してしまったり、紛失してしまってデータを抜き取られる心配があったりしても、データを初期化することができます
PCからでもAndroidスマホからでもリセットできる
iCloudを使った初期化方法は、ブラウザ版のiCloudから行えます。ブラウザ版のiCloudはパソコンだけではなく、Androidスマホからも利用できるので、iPhone以外のデバイスが何か一つあれば安心です。
iCloud経由で強制的に初期化する手順
パソコンやAndroidスマホのブラウザのiCloudからiPhoneを強制的に初期化する方法を見ていきましょう。まずはブラウザでiCloudを立ち上げて、Apple IDでログインします。
ログインしたら「iPhoneを探す」をクリックします。ログインするときにに2ファクタ認証を求められる可能性がありますが、iPhoneが手元にないと認証できません。そのときには「iPhoneを探す」をクリックしましょう。
すると再びログインを求められるので、もう一度Apple IDのパスワードを入力します。
ログインするとiPhoneの位置情報を探して、iPhoneを見つけてくれます。iPhoneが見つかったら表示されたiPhoneの名前の横の「i」マークをタップします。するとそのiPhoneに対してどのようなアクションをするのか表示されるので、「iPhoneを消去」をクリックします。すると強制的にiPhoneをリセットできます。
Android版スマホから強制リセットする方法
Android版スマホから強制リセットするためには、スマホのブラウザからiCloudを開きます。すると通常はAndroidスマホからiCloudを利用することはないので、いきなりiPhoneを探すのページが開きます。
Apple IDを使ってサインインするとiPhoneを見つけてくれます。iPhoneが見つかったら、iPhoneをタップするとどのようなアクションを取るのか表示されるので「iPhoneを消去」をタップすると強制消去のプロセスが始まります。
iPhoneや他のデバイスが手元になくて強制初期化できない場合
iPhoneもパソコンもAndroidスマホなどの他のiCloudを利用できるデバイスも手元になくて、iPhoneを初期化できないという場合もあるでしょう。そのような、絶対にiPhoneをリセットできないと思ったときでも、初期化する方法はあるので、できないと諦めないでおきましょう。
正規に販売されたiPhoneであれば、Appleストアもしくは携帯電話会社に相談すれば、何らかの対処をしてもらえます。初期化するために料金が掛かってしまう可能性もありますが、あなたのデータが他の誰かに抜き取られて悪用されることを考えれば高い猟奇ではないでしょう。
ぜひ初期化できないと諦める前に相談することをおすすめします。
iPhoneを強制的に初期化する方法も覚えておこう!
この記事ではiPhoneを強制的に初期化する方法についてみてきました。iPhoneのデータを消したいけれども、どうしたらいいのかわからない、という場合でも初期化する方法があるということはお判りいただけたでしょう。
iPhoneの中のデータを消すことができない、と諦めるのではなく、万が一の場合に備えてこのような方法があるということは覚えておくことをおすすめします。