2019年04月11日更新
iPhoneを有線LANケーブルでネットに接続!Wi-Fiで無線接続できない対処法!
iPhoneは有線LANケーブルを使用してインターネットに接続出来ることをご存知ですか? iPhoneがWi-Fi接続が出来ない時の対処方法として活用出来ます。本記事では有線LANケーブルを使用してのインターネット接続方法をご紹介します。
目次
iPhoneで有線LANを使用するメリット
iPhoneで有線LAN接続でインターネットをする場合、どんなメリットがあるのでしょうか?以下にいくつか挙げてみます。
通信速度が速い
有線LANを使用する上で一番のメリットは通信速度が早く、安定性があることです。キャリアのモバイル通信やWi-Fiは無線で通信していますので、状況によってはiPhoneに電波が届かず、通信出来ない事態が発生する可能性があります。また、電子レンジやBluetooth対応機器などの影響も受けやすいので安定性に欠けます。
有線であれば物理的にケーブルで接続されるため、ケーブルが何からの原因で分断されない限り、安定した通信が可能です。ですので、モバイル通信やWi-Fiよりも、より速いデータ通信をしたい場合や、高速インターネットに常時安定して接続する必要のあるサービスなどを利用する際に活用できます。
Wi-Fiが利用できない場合の対処法としても有効
ホテルに滞在した際に部屋に有線LANポートしかなかった場合など、専用のアダプタを使用して有線LANを利用することで安定した回線のインターネットを使用することが可能ですので、Wi-Fiが利用できない場合の対処方法としても有効な手段です。
仕事等でiPadなどを使用している方は、このような事態に対処できるように予備のインターネット環境構築用として接続方法を覚えておくと良いかもしれません。
無線LAN接続のように人体に与えるリスクがない
無線機器が人体への悪影響に関する論文等も多く発表されており、世界各国で無線機器が発する電磁波の人体影響に対応するための法律の整備も進んでいます。フランスでは「電磁波ばく露の抑制、透明性及び協議に関する法律」が作られています。以下にリンクを貼っておきますのでご興味がある方は参照ください。
欧州評議会の報告書では、特に子どもと若い人の電磁界への暴露について懸念があるとしています。そして、学校、教室内における携帯電話、デジタルコードレスフォン、WiFi、無線LANの禁止が求められています。
普段から普通に使っている無線通信ですが、人体に悪影響を及ぼすということで、現在欧州では無線機器の使用を制限しているようです。有線LANを使用することでこのような危険に晒すことなくインターネットを使用することが出来ますので、これもメリットとして言えるでしょう。
iPhoneを有線LANで接続するデメリット
iPhoneを有線LANで接続するのは必ずしもメリットだけではありません。もちろんデメリットも存在しますので、以下の内容を把握しておく必要があります。
ケーブルに繋げることで使用できる場所が限られる
iPhoneを有線LANのケーブルに接続するということは、その場所でしか使用できません。ケーブルが届く範囲までは可能ですが、それにも限度があります。モバイル通信やWi-Fi接続は無線ですので、場所に関係なく利用できますが、有線の場合は通信速度が早くなり安定性も増しますが、場所による制限ができてしまうため、これが一番のデメリットと言えるでしょう。
iPhoneの有線LAN接続に必要なもの
次に、iPhoneを有線LAN接続するために必要な物をご紹介します。
Apple純正のLighting-USB3 カメラアダプタ
オーディオ/MIDIインターフェース、コンパクトフラッシュ/SD/microSD用のカードリーダーとしてUSB系の周辺機器が接続出来るため、高解像度の写真を取り込むなど、iPad Proとの組み合わせで主に使われるアダプタですが、今回は有線LAN接続用とします。
現在販売されている新しいタイプのLightningコネクタ接続による電源機能が付いているLighting-USB3 カメラアダプタを使用してください。旧タイプのLighting-USB3 カメラアダプタは電源機能がついていませんので補助電源が確保できませんので、新タイプのLighting-USB3 カメラアダプタをオススメします。
左がUSB端子、右がLightning入力端子となっています。
純正品以外もある
純正品以外の製品も存在します。非公式なものであるためか、正常に動作しない場合があるようです。純正品以外の製品は純正品と比べ値段は安いので、安定性を選ぶか、価格を選ぶかのどちらかになります。
参考に、純正品以外の製品で接続した動画がありますので、ご興味がある方はそちらを参照ください。AmazonのPowered USBハブと旧製品のLightning-USBカメラアダプタと電源用にパワードUSBハブが必要ということです。今回紹介する構成とは若干異なります。
こちらはの動画は、先の動画の構成と似ていますが、USB-EthernetアダプタはAnker製のものを利用しています。こちらも載せておきますのでご興味がある方は参照ください。
Lightningケーブル・ACアダプタ
Lightningケーブル・ACアダプタは、補助電源用に使用します。Apple純正のLighting-USB3 カメラアダプタに給電用のLighting入力端子があるのでそこに使用します。使用するLightningケーブル・ACアダプタは、iPhoneやiPadを購入した際に同梱されていたもので問題なく使用できます。
USB Ethernet アダプタ
USBからEthernetへ変換・接続するアダプタが必要です。Apple純正のものだと「Apple USB Ethernet アダプタ」がありますし、物によってはApple以外が販売しているUSB-イーサネットのアダプタでも接続可能という報告がありますが、Apple製品を使用することをお勧めします。
iPhoneの有線LAN接続方法
次にiPhoneの有線LAN接続方法をご紹介します。
接続方法は順番が大事
以下の順番で接続します。順番通りに接続をしてください。
iPhone/iPad(iOS)にLightning-USB3カメラアダプタを繋ぐ
まずは有線LANに接続したいiPhoneまたはiPadをLightning-USB3カメラアダプタと接続します。iOS側のLightning端子口にLightning-USB3カメラアダプタのLightning側の端子を挿してください。
Lightning-USB3カメラアダプタにUSB-Ethernetアダプタを繋ぐ
先ほど接続したLightning-USB3カメラアダプタにUSB-Ethernetアダプタを繋ぎます。Lightning-USB3カメラアダプタの左にUSB端子口がありますので、USB-EthernetアダプタのUSB端子を挿してください。
USB-Ethernetアダプタに有線LANケーブルを繋ぐ
先ほど接続したUSB-Ethernetアダプタと有線LANケーブル(Ethernetケーブル)を繋ぎます。USB-EthernetアダプタにEthernet端子口がありますので、そこに有線LANケーブルを繋いでください。そして、有線LANの先にはルーターを接続してください。ホテルなどではルーターではなく部屋の壁にEthernet端子口が用意されている場合が多いので、そちらに接続してください。
ルーター側が通電していれば、この状態で有線LAN経由でインターネットを接続することができます。但し、この状態でも問題なく有線LAN に接続することができますが、iPhone側のLightning端子使用してしまっているので電源供給ができません。このまま使い続けるとバッテリー切れを起こします。
補助電源用のLightningケーブルとACアダプタを繋ぐ
バッテリー切れを防ぐためにLightning-USB3カメラアダプタに補助電源用のLightning端子が用意されているので、ここにLightningケーブルーACアダプター電源コンセントに繋いで、電源供給を行ってください。
これで長時間作業したい時など、バッテリー切れを気にせず、作業を続けることができます。
以上が、iPhoneの有線LANの接続方法になります。
iPhoneを有線LAN接続してみよう
本記事では有線LANケーブルを使用してのインターネット接続方法をご紹介させて頂きました。今回は、Apple純正品での接続方法でしたが、異なるメーカーの製品でも有線LANに接続して通信出来ることが報告されています。但し、iOSとの相性があまりよくないことがあり突如通信出来なくなったりするケースがあり、本記事でご紹介したApple純正品での接続方法をお勧めします。
普段、Wi-Fiやモバイルデータ通信を利用していれば問題ないようにも思いますが、より速いデータ通信をしたい場合や、高速インターネットに常時安定して接続する必要のあるサービスなどを利用する際には、活用出来ると思いますので、ご興味がある方は是非やってみてください。