2019年11月10日更新
【Android】GPUレンダリングを使用して高速化させる設定方法を解説!
AndroidのGPUレンダリング機能は設定していますか。AndroidのGPUレンダリング機能を設定することで、画面スクロールを高速化することができます。本記事では、AndroidのGPUレンダリング機能の設定方法について解説していきます。
目次
GPUレンダリングについての基礎知識
AndroidのGPUレンダリング機能とは何かを解説していきます。
スクロールがカクつくならGPUレンダリングを設定
Androidのアプリを使用していて、スクロールが遅い・スムーズではないと感じたことはありませんか。画面がスムーズでないと、どうしてもイライラしてしまいます。しかし、AndroidのGPUレンダリングを設定すれば改善されます。
AndroidのGPUレンダリング機能とは、使用している端末(Androidなど)のGPUの能力を引き出して、画面スクロールを高速化する機能です。この機能を有効にすることで、画面スクロールがスムーズになり高速化することができます。
ただし、アプリによっては、GPUレンダリング機能を活用しているアプリもあります。その場合は、GPUレンダリング機能を設定しても効果はありません。
機種が古いと効果がない場合もある
GPUレンダリングを設定すれば、画面スクロールがスムーズになり、高速化することができます。しかし、使用しているAndroidの機種が古いと、効果を得ることができない可能性があります。GPUレンダリング機能は、使用している端末(Androidなど)のGPUの能力を引き出すことで、画面スクロールを高速化します。
しかし、使用しているAndroidの機種が古いとGPUの能力が低いため、GPUレンダリングがうまく機能しないのです。GPUレンダリングを設定することで逆に、使用しているAndroidの画面スクロールがしにくくなったり、Android画面のタッチ反応が悪くなったりする恐れがあります。
GPUレンダリングを有効化する方法
GPUレンダリングを有効化する方法について解説していきます。
事前準備
GPUレンダリングを有効化するためには、事前準備が必要になってきます。ここでは、GPUレンダリングを有効化するための事前準備について解説していきます。
Android開発者オプション機能の表示方法
GPUレンダリングを有効化するためには、Android開発者オプション機能を表示させなければいけません。通常、Android開発者オプション機能は隠れています。なぜなら本来、Android開発者オプションは、開発者側が設定する機能だからです。
Android開発者オプションにある設定項目によっては、設定変更することで、機能が不安定になる可能性があるため、Android開発者オプション機能の表示は隠れています。
Android開発者オプション機能を表示させる方法は、Androidの「設定アプリ」⇒「端末情報」をタップします。端末情報の中にある、「ビルド番号」を連続的にタップします。ビルド番号をタップし続けると、「これでデベロッパーになりました」という表示が出てきます。
そうすれば、Androidの設定アプリ画面下の方に、「開発者向けオプション」が出てきます。
設定手順
設定アプリに、開発者向けオプションが表示されたら、GPUレンダリングを設定していきます。GPUレンダリングを設定する方法は、Androidの「設定アプリ」⇒「開発者向けオプション」をタップ⇒「GPUレンダリングを使用」をONにしてください。
HWオーバーレイも無効化がおすすめ
GPUレンダリングをONに設定したら、HWオーバーレイも無効化することをおすすめします。この機能をOFFに設定することで、画面合成に常時GPUを使用するようになります。
GPUレンダリングにまつわる注意事項
GPUレンダリングにまつわる注意事項について解説していきます。
バッテリー消費が増える
GPUレンダリングにまつわる注意事項とは、バッテリー消費が増えることです。GPUレンダリング機能は、使用している端末(Androidなど)のGPUの能力を引き出すことで、画面スクロールを高速化します。よって、その分バッテリー消費が増えてしまうのです。
表示が高速化されても内部処理速度は変わらない
GPUレンダリングにまつわる注意事項とは、表示が高速化されても内部処理速度は変わらないことです。GPUレンダリング機能は、画面スクロールを高速化するための機能です。よって、内部処理速度には影響せず速度は変わらないのです。
本体を再起動するとレンダリング機能がオフになる
GPUレンダリングにまつわる注意事項とは、本体を再起動するとレンダリング機能がオフになることです。Android端末を再起動すると、GPUレンダリングは設定がリセットされるようになっています。よって、Android端末を再起動した場合は、再度ONに設定するようにしてください。
元からGPUレンダリングを使用しているアプリには効果が薄い
GPUレンダリングにまつわる注意事項とは、元からGPUレンダリングを使用しているアプリには効果が薄いことです。アプリによっては、GPUレンダリング機能を活用しているアプリもあり、GPUレンダリング機能を設定しても効果はないのです。
GPUレンダリング有効化以外にAndroidを高速化するには
GPUレンダリング有効化以外にAndroidを高速化する方法について解説していきます。
スケール速度のおすすめ設定値
GPUレンダリング有効化以外にAndroidを高速化する方法は、開発者向けオプションにある、ウィンドウアニメ・トランジション・Animation再生時間の設定値を変更することです。ここでは、スケール速度のおすすめ設定値を解説していきます。
ウィンドウアニメは0.5xがおすすめ
開発者向けオプションにあるウィンドウアニメの設定値は、0.5xがおすすめです。ウィンドウアニメとは、アプリや画面をタップしてから、内容が表示されるまでの速度です。設定値は、0.5xから5.0xまで設定することができます。
0.5xが一番速度が速く、5.0xが一番速度が遅くなっています。デフォルトでは、1.0xになっていますが、0.5xに設定することで高速化することができます。設定方法は、Androidの「設定アプリ」⇒「開発者向けオプション」をタップします。
開発者向けオプションのメニューの中にある、「ウィンドウアニメスケール」をタップすると、設定値を選択する画面が出てきますので、「アニメーションスケール5.0x」を選択してください。
トランジションも0.5xがおすすめ
開発者向けオプションにあるトランジションの設定値は、0.5xがおすすめです。トランジションとは、アプリや画面をタップして、画面が切り替わるまでの速度です。設定値は、0.5xから5.0xまで設定することができます。
0.5xが一番速度が速く、5.0xが一番速度が遅くなっています。デフォルトでは、1.0xになっていますが、0.5xに設定することで高速化することができます。設定方法は、Androidの「設定アプリ」⇒「開発者向けオプション」をタップします。
開発者向けオプションのメニューの中にある、「トランジョンアニメスケール」をタップすると、設定値を選択する画面が出てきますので、「アニメーションスケール5.0x」を選択してください。
Animation再生時間はデフォルトがおすすめ
開発者向けオプションにあるAnimation再生時間の設定値は、デフォルトがおすすめです。Animation再生時間とは、アプリや画面をタップして、アニメーションが再生される速度です。設定値は、0.5xから5.0xまで設定することができます。
0.5xが一番速度が速く、5.0xが一番速度が遅くなっています。デフォルトでは、1.0xになっていますので、設定は変更しなくてもそのままでいいです。なぜなら、変更してもあまり再生時間には影響しないためです。もし変更したい場合は、Androidの「設定アプリ」⇒「開発者向けオプション」をタップします。
開発者向けオプションのメニューの中にある、「Animation再生時間スケール」をタップすると、設定値を選択する画面が出てきますので、「アニメーションスケール5.0x」を選択してください。
アニメーションをオフにすることも可能
GPUレンダリング有効化以外にAndroidを高速化する方法は、開発者向けオプションにある、ウィンドウアニメ・トランジション・Animation再生時間の設定値を変更することです。しかし、あえてアニメーションをOFFにすることで、高速化できる可能性があります。
とりあえず、Android端末のスクロールをスムーズにしたい・使用しているAndroid端末のCPU能力が低いという場合は、OFFに設定してみてください。アニメーションをOFFにすることで、CPU・GPUの処理負担が減り、結果Androidを高速化させることができます。
GPUレンダリングを有効化してスマホの性能を引き出そう!
今回は、AndroidのGPUレンダリングを使用して高速化させる設定方法を解説しました。GPUレンダリングの設定方法は簡単なので、有効化してスマホの性能をアップさせてください。