大手キャリアから格安SIMへ乗り換える際のMNPの方法や注意点を解説!
スマホの利用料を節約するために、格安SIMへ乗り換えるという方は少なくありません。その場合、同じ電話番号を使い続けるためにはMNP移行する必要があります。格安SIMへMNP移行する方法を把握しておき、いざという時のために備えておきましょう。
目次
格安SIMのMNP移行の失敗事例
格安SIMの乗り換えをした後でも、以前と同じ電話番号を使い続けたい場合があるかもしれません。MNP(Mobile Number Portability)という方法なら、別の会社に乗り換えても同じ電話番号を使い続けることができます。使用頻度も重要度も高い電話番号を変えずに使うことができるなら、これほど便利な方法もないでしょう。
基本的に電話番号とは、契約したキャリアのSIMに登録されているものになります。ユーザーごとに電話番号が発行されるわけではなく、SIMの中に電話番号の情報が紐づけられているのです。つまり、普通にSIM交換をすれば、以前の電話番号は旧SIMに登録されたままになるため、利用できなくなります。
格安SIMを購入してSIM交換をする場合も、別会社のスマホに乗り換える場合も同様に、以前の電話番号の利用はできません。しかし、MNP移行をすることで、不可能を可能にすることができるのです。
契約した会社を変えたいと思いスマホの他社乗り換えをする方や、スマホの利用料を安くするために格安SIMの利用を始めるユーザーは少なくありません。そんな時、電話番号の変更をせずに済むMNP移行は大きく役立ちます。
しかし、スマホの他社乗り換えや格安SIMのMNP移行には、見落としてはいけない重大な落とし穴があるのです。MNP移行の注意点を良く確認し、いざ乗り換えやSIM交換をする時、スムーズに進められるように備えておきましょう。
電話が使えない
MNP移行をする際、「契約しているキャリアに連絡してMNP予約番号を入手」し、「新しく契約するキャリアにMNP予約番号を伝える」という流れが必要になります。MNP予約番号を伝えることで、乗り換え先のキャリアのSIMに以前の電話番号が登録され、問題なく利用できるようになるのです。
ところがMNP移行をした時、電話が使えないトラブルが発生するケースがあります。MNP移行の手順を全て終えた筈なのになぜなのか、と思った方がいるかもしれません。これは、MNP移行時のSIMの有無が原因になります。
MNP移行をすると、旧SIMから新SIMに電話番号の情報が移ります。そのためMNP移行をした時点で、旧SIMで電話をかけることはできなくなります。新SIMに交換することで、やっと以前のように電話を使うことができるのです。MNP移行の際は、新SIMに交換するまで電話が使えない期間が発生する点に注意しておきましょう。
ちなみに、即日MNPという方法も存在します。格安SIMの利用を始めるためMNP移行をしたいが、格安SIMが届くまで電話が使えなくなるのは困る、という時に役立つ方法です。格安SIMが届いた時にMNP移行をすることができ、自分の好きなタイミングで切り替えることができます。
UQ-mobile | U-mobile | NifMo | b-mobile |
楽天モバイル | nuroモバイル | IIJ mio | BIGLOBE |
LINEモバイル | エキサイトモバイル | mineo |
上記の会社だと、即日MNP移行をすることが可能です。電話が使えない期間がほとんど発生しないため、格安SIMの利用を考える方に強くおすすめします。
今のスマホが使えない
格安SIMを利用した時、SIM交換をした瞬間から今のスマホが使えなくなる場合があります。この場合、MNP移行そのものが原因なのではなく、格安SIMが使っている回線が原因です。
各キャリアには、それぞれの回線を使うSIMとスマホがあり、他キャリアの回線を使わないようにSIMロックがかかっています。例えば、auのスマホはauの回線しか利用できないため、auの回線を使うSIMではないと利用することができません。auのスマホでドコモやソフトバンクのSIMは使えないのです。
さて、ここで格安SIMの話です。格安SIMは、大手三大キャリア(au・ドコモ・Softbank)のいずれかの回線を借りて利用しています。つまり、スマホのキャリアと格安SIMのキャリアが合っていなければ、スマホが使えない状態になってしまうのです。
今のスマホを利用し続けたいなら、同じキャリアの回線を使っている格安SIMなのかどうか、きちんと確認して注意することが大切です。
SIMロックを解除する方法もありますし、スマホを変えても良いというなら、格安SIMに合わせてスマホの乗り換えをするという手もあります。自分に合った方法で格安SIMを利用しましょう。
SIMの問題は見落としやすい大きな注意点なので、スマホの乗り換えや格安SIMの利用時には十分注意してください。
会社キャリアにより通信速度が遅い
格安SIMの利用でもっとも問題点が見えやすいトラブルは、通信速度の違いでしょう。格安SIMへMNP移行をし、いざ使ってみると以前契約していた会社より通信速度が遅くて話にならない、というケースは少なくありません。
大手会社キャリアとほぼ変わらない、というユーザーもいれば、通信速度が遅すぎて使い物にならない、というユーザーもいるため、格安SIMの格差は非常に大きいです。できるなら、大手会社キャリアと同じような通信速度で利用したい、と誰もが思うことでしょう。
通信速度が速い格安SIMを利用するためには、購入前に格安SIMの速度確認をしておくことが大切です。速度計測アプリの利用や、実際に動画再生などをすることで、通信速度の確認ができます。格安SIMへMNP移行をしてからでは遅いので、移行をする前に確認するよう注意しましょう。
キャリア別格安SIM移行に必要なMNP取得方法
実際にMNP移行をしようと思っても、どうやって移行すればいいか分からない、という方がいるかもしれません。契約している会社は人によって様々でしょうし、必要事項ややり方は会社ごとに少しずつ違いがあります。
ですがどの会社だろうと、MNP移行の方法はそこまで難しいものではないですし、スマホに詳しくない方でも、問題なくMNP移行をすることができます。MNP移行の方法を確認し、手順に沿って行動すれば、スムーズに移行できるので試しにやってみましょう。
各キャリアに電話
まず格安SIMのMNP移行をする前に、使用しているスマホのSIMロックを解除することが大切です。
「格安SIMのMNP移行の失敗事例」の「今のスマホが使えない」で説明したように、スマホを提供している会社と、格安SIMのキャリア回線が合わなければ、格安SIMを利用することはできません。もしも、使用しているスマホと格安SIMの会社が違う場合は、スマホのSIMロックを解除し、格安SIMが使える状態にしておきましょう。
SIMロックの解除が終わったら、契約しているキャリアに電話しMNP予約番号を取得します。MNP予約番号を使って格安SIMを申し込めば、あとは待つだけです。格安SIMと共に書類が届くため、書類に従って開通手続きをしましょう。これで、格安SIMのMNP移行は完了です。
注意事項として、MNP移行には手数料が発生することや、格安SIM購入にはクレジットカードや本人確認書類が必要になることを覚えておきましょう。
MNP向け?格安SIMのメリット・デメリット
格安SIMの利用を検討している方や、格安SIMへMNP移行することを迷っている方は、キャリア契約と格安SIMを比較し、メリットとデメリットを確認してみましょう。自分が何を重要視しているか考えながら確認すれば、おのずと答えは出るはずです。
メリット
格安SIMの利用には、「月々の利用料が安価」「シンプルな料金プラン」「契約期間の縛りがない」など、3点のメリットが存在します。
月々の利用料を抑えられる、というのは格安SIMの最大のメリットと言っても過言ではないでしょう。大手三大キャリアの利用料は7000円~8000円と言われていることに比べ、格安SIMの利用料は2000円~2500円と言われ、その差は歴然です。年単位で利用するスマホの使用料が抑えられるなら、それに越したことはありません。
さらに、料金プランのシンプルさもメリットの一つで、「データ通信と音声通話について」「データ通信量について」の二点を決めるだけで完了します。多すぎるサービスに入る手間も、後ほど解約する手間も必要ないのです。加えて、格安SIMには契約期間の縛りがありません。つまり、いつ解約しても違約金が発生しない利点も備えています。
なるべく節約してスマホを利用したい方とって、格安SIMのメリットは非常に大きいでしょう。
デメリット
料金的にメリットの多い格安SIMですが、もちろんデメリットも存在します。格安SIMによって通信速度の格差が大きく、大手キャリアに比べて通信が安定しない点は大きなデメリットでしょう。
キャリアと直接契約をしているわけではないため、キャリアメールを利用することができませんし、キャリア決済も難しいので、スマホ内の決済はクレジットカードが主になります。通話料金が高いのも問題点の一つですし、初期設定を全て自分でしなければならないところも困ったところでしょう。
スマホを使い慣れている方には、大きなデメリットにならないかもしれませんが、スマホ慣れしていない方には、デメリットの方が重くのしかかるかもしれません。格安SIMへMNP移行する前に、デメリットと上手く付き合えるか把握しておきましょう。
格安SIMでMNPする時の注意点
事前知識がないまま安易に行動すると、高確率でトラブルと遭遇します。行動する前に注意点を確認し備えておくことで、トラブルと遭遇する確率を下げることが可能ですし、万が一問題が起きてもストレスなく対処することができます。
格安SIMへMNP移行する時は、移行時の注意点を把握しておき、問題が発生しないように気を付けましょう。
乗り換えでかかる費用
乗り換え時には費用が掛かります。格安SIMへMNP移行する時も同様に手数料が発生します。もしも、無料で移行できると思っている方は、費用が掛かるという注意点を頭に入れておきましょう。
まず、MNPの転出手数料が必要になり、auとドコモは2000円、ソフトバンクは3000円必要です。さらに、キャリア契約から格安SIMに移行する場合、キャリア契約を解約しなければならないため、場合によっては違約金が発生します。
また、スマホの分割支払いが終わっていない場合は、残りの金額を払う必要があるため、格安SIMへ乗り換える時に万単位の費用がかかる可能性があります。格安SIMへMNP移行する前に、どれくらいの費用が必要なのか確認しておきましょう。
開通タイミングを指定する
「格安SIMのMNP移行の失敗事例」の「電話が使えない」で説明したように、即日MNPなら開通タイミングを指定することができます。格安SIMがくるまで、スマホが使えない状態だと困る場合は、即日MNPの方法でMNP移行をしましょう。
SIMの入れ替えが不安だという場合は、店舗のスタッフに聞けば入れ替え方法を教えてもらえます。格安SIMが届くまでに、事前の準備を終わらせておきましょう。
MNP向けのおすすめ格安SIM
格安SIMを使うにしても、どこの格安SIMを使えばいいか分からないという方もいるでしょう。格安SIMによって利用している回線が違いますし、MNPに対応しているかどうかも変わります。格安SIMへMNP移行する予定がある方は、MNPに対応している格安SIMか事前に確認しておきましょう。
ドコモ・auから移行
ドコモ・auからMNP移行する場合は、ドコモ・auの回線を利用している格安SIMを利用しましょう。
楽天モバイル
MNP対応している格安SIMの中でも、非常に根強い人気を持つのは、楽天モバイルの格安SIMです。月額料金が安価なことで有名で、さらにその料金を楽天ポイントで支払うことができます。ドコモ回線とau回線を利用しているため、ドコモ・auユーザーにとって移行しやすい格安SIMでしょう。
BIGLOBEモバイル
エンタメに特化しているBIGLOBEモバイルの格安SIMでは、動画や音楽を楽しむためのプランがとても充実しています。ドコモ回線とau回線を利用しているので、ドコモ・auユーザーにおすすめです。
ソフトバンクから移行
ソフトバンクからMNP移行する場合は、ソフトバンクの回線を利用している格安SIMを利用しましょう。
b-mobile
b-mobilehaは、ソフトバンク系列の中で最も回線速度が速いと言われています。利用人数もそこまで多いわけではないため、回線が混むこともなく、スムーズに利用することができます。
格安SIMへMNPして通信費節約!
通信料を節約するなら、格安SIMの利用が一番です。しかし、何も知らないまま格安SIMへMNP移行をすれば、予期せぬトラブルに見舞われてしまうかもしれません。格安SIMのメリットやデメリット、MNP移行時の注意点などを把握し、問題なく移行ができるように気を付けましょう。