2019年06月05日更新
iPhoneのApple PayのSuicaを定期券で使う方法!メリットや注意点を解説!
iPhoneのApple Payを使ってカード式のSuica定期券を使用せず、iPhoneだけで改札を通ったり、Suica定期券を購入したり、領収書の発行を行ったりする方法や、その際のメリットとデメリット、学生もApple Payを使用できるのかも解説します。
目次
- 1Suica定期券をiPhoneのApple Payに取り込んで使う方法
- ・購入済みのSuica定期券をApple Payに取り込む
- ・購入済みのSuica定期券をApple Payに取り込む注意点
- 2Suicaアプリで定期券を購入してiPhoneのApple Payで使う方法
- ・Suicaアプリをインストールする
- ・Suicaアプリで定期券を購入する
- ・Apple Pay支払いにする
- ・Apple PayのSuica定期券を使って改札を通る
- ・Suicaアプリで定期券を購入してApple Payで使う注意点
- ・Suicaアプリで購入した定期券の領収書を発行する方法
- 3Apple PayのSuica定期券を学生でも使うことはできる?
- ・18歳以上の学生の場合
- ・18歳未満の学生の場合
- 4Apple PayでSuica定期券を使うメリット・デメリット
- ・メリット
- ・デメリット
- 5Apple PayのSuica定期券の有効期限に注意!払い戻しはできる?
- ・期限内に定期券を更新する方法
- ・更新し忘れた場合
- ・更新し忘れを予防しよう
- ・Apple PayのSuica定期券の払い戻すには?
- 6Apple PayのSuica定期券を使ってみよう!
Suica定期券をiPhoneのApple Payに取り込んで使う方法
まずは手持ちのSuica定期券を、どのようにしてiPhoneのApple Payに取り込むか。そして、その際の注意点を説明していきます。
購入済みのSuica定期券をApple Payに取り込む
流れとしては、SuicaIDと生年月日を入力し、iPhoneで読み取るだけです。
では、順を追ってひとつひとつ解説していきます。
iPhoneのアプリでWalletを起動し、右上にある+のマークをタップします。するとApple Payの説明が出てくるので、続けるを選択します。カードの種類と出てきたら、交通系IDカードのSuicaを選択しましょう。
Suicaを追加の画面で、SuicaID番号(下4桁)と生年月日を記入する項目が出てきます。SuicaIDとは、カードの裏面に記載された「JE」で始まる黒地に白文字の数列のことです。この下4桁、つまり右から4つの数字だけを記入します。生年月日は、Suicaに記載されている生年月日を入力してください。
利用規約を読み、同意するをタップし進んでください。カードを転送の画面で、イラストの様にSuica定期券の上にiPhone本体を置いてください。これで、取り込みが完了します。画面上に定期区間が表示されれば使うことができます。Suicaを仕事用、プライベート用などで分けて使う場合SuicaIDが違うものであれば、複数枚登録することも可能です。
カード式のSuicaをApple Payに取り込んだ際、Suicaを発行する為予め支払っていた500円分のデポジットが、チャージ残高に返金されるメリットもあります。ただし、注意点があります。Suicaへの最大チャージ金額は2万円までなので、もしチャージしている場合は19,500円以下にしてから取り込みをするようにしてください。
購入済みのSuica定期券をApple Payに取り込む注意点
Apple payに取り込んだSuica定期券は使用できなくなるので注意しましょう。その為、クレジット機能付きのSuica定期券などはApple Payに取り込むことができません。
読み込む際に何度もエラーが発生する場合、iPhoneの設定でWalletのモバイルデータ通信がOFFになっている可能性があります。ONになっているか確認してみましょう。
Suicaアプリで定期券を購入してiPhoneのApple Payで使う方法
iPhoneのApple Payと一緒にSuicaアプリを使うことによって、定期券を購入・更新・区間変更をしたりできるのでとても便利です。ここでは、Suicaアプリについて詳しく解説していきます。
Suicaアプリをインストールする
JR東日本が提供しているペンギンが目印のSuicaアプリケーションをインストールして利用規約などに同意した上で、会員登録を行ってください。Suicaアプリにクレジットカードを登録すると、定期購入の際にクレジットカードを選択すると確認なく支払いが進行するので、注意してください。
Suicaアプリで定期券を購入する
チケット購入から定期券を選択し、作成画面に進みます。乗車駅、降車駅、希望があれば経由駅を入力し、定期券利用経路を選択してください。購入する期間などに間違いがないかを確認したら、支払い方法を選択します。
Apple Pay支払いにする
定期券購入内容確認の画面で、クレジットカードかApple Payのどちらかの支払い方法を選択できます。Apple Payをタップし、walletに登録している支払方法の中から選択してください。
支払いが完了すると、SuicaIDが同じであればApple Payに取り込んであるSuicaにも自動的に定期券が反映されApple Payですぐに使用することができます。
Apple Pay支払いのデメリットとしてVISAカードは使用不可となっていますが、Suicaアプリの登録クレカにVISAカードを登録しておけば、VISAでの支払いも可能です。先ほどもお伝えしましたが、ここでクレジットカードを選択すると確認なしですぐに登録カードによる手続きが進むので、注意してください。
Apple PayのSuica定期券を使って改札を通る
iPhoneのアンテナは、上部に搭載されている為改札でリーダーにApple Payをかざす際は、iPhoneの先端をかざすようにすると反応が良いです。べたっと画面をくっつけると逆にアンテナの反応が鈍り、改札につかまってしまいます。改札に詰まってしまった時には、一度カードリーダーからiPhoneを離して、もう一度かざすようにしてみてください。
改札を通る際に、walletアプリを起動しておくと予め残高も確認ができて安心です。
- ホームボタンがあるiPhoneの場合は、ロック画面でホームボタンを2回連続で押す
- ホームボタンがないiPhoneの場合は、ロック画面でサイドボタンを2回連続で押す
Suicaアプリで定期券を購入してApple Payで使う注意点
とても便利なApple Payですが、注意すべきデメリットがあります。それは、有効期限が切れてしまった定期券の更新ができない。ということと区間が変わった場合に、Apple Payでは定期の変更ができない。という点です。詳しくは、下記にてじっくりと解説していきます。
Suicaアプリで購入した定期券の領収書を発行する方法
定期券を購入の際に、領収書を同時に発行出来ない為、領収書は諦めるしかないと思っている方がいます。実は少し手間ではありますが、領収書を発行することは可能です。パソコンからJR東日本モバイルSuicaにログインすることで、領収書を印刷できます。事前にこの領収書が有効か、会社に確認をしてから利用することをお勧めします。
Suicaご利用状況照会のご利用明細書(領収書)/払戻計算書をクリック。名前と期間を入力すると明細書(領収書)が表示されるので、印刷をクリックすればPDFで領収書をダウンロードすることができます。領収書が発行できる期間は、過去12か月分までです。定期的に領収書発行をしておくと、安心です。
Apple PayのSuica定期券を学生でも使うことはできる?
Apple PayでSuicaの定期券を使うのがお勧めということは、よくわかって頂けたでしょう。では、学生の通学定期券も同じように使うことができるのかを解説します。
18歳以上の学生の場合
大学生、専門学校生、大学院生など18歳以上の学生であればSuicaカードの読み込み登録、Suicaアプリからの定期作成のどちらも可能です。
ただし、Suicaアプリからの通学定期作成は要注意です。なぜなら、学生であると証明する為に行わなければならない手続きが、かなり面倒です。パソコンで通学定期券を申し込み予約→申込書をダウンロード印刷→学生書をコピー→モバイルSuicaサポートセンターに郵送(有料)
本人名義のクレジットカードが必要
上記の手続きを終えた後、支払いには本人名義のクレジットカードが必要という条件付き。結果、無駄に郵送する送料や購入に至るまでの時間がかかりデメリットばかりなので緑の窓口で学生証を提示し、定期券を発行した後、Apple Payに定期券を取り込んだ方が断然早くて楽なので、学生の方はこちらをお勧めします。
18歳未満の学生の場合
残念ながら高校生を含めた18歳未満の方の通学定期券はApple Payに登録することはできません。
Apple PayでSuica定期券を使うメリット・デメリット
では、一度ここまでのおさらいとして、Apple PayでSuica定期券を使うことのメリットとデメリットを比較してみましょう。
メリット
- iPhoneさえあれば、Suica定期券を持ち歩く必要はない。
- Apple PayのSuicaも、バス利用、自動販売機の利用、Suica加盟店での買い物が可能。
- 緑の窓口や駅の券売機で並ばずとも、いつでもどこでも定期券の購入・更新ができる。
- デポジットの500円分が自動チャージで返金される。
デメリット
- iPhoneの電池が切れたら、定期券はもちろんSuicaの残高も使えなくなるので注意。
- JR線以外の鉄道会社線のみの定期券はSuica適応外なので、利用不可。
- 学生は書類の郵送など時間もお金も余計にかかる為、アプリからの購入はお勧めできない。
- モバイル定期券の期限が過ぎると、Suicaアプリで新規作成しなければいけない。
比べてみてわかる通り、デメリットよりもメリットの方が大きいと言えるでしょう。
Apple PayのSuica定期券の有効期限に注意!払い戻しはできる?
有効期限内に更新する方法と、有効期限が切れてしまった場合の対処法。そして、定期期間内に勤務先変更などで区間変更があった場合や間違って購入してしまった場合などに、払い戻しができるのか。その際の手続きや条件などを解説します。
期限内に定期券を更新する方法
定期券の有効期限が切れる前に、定期券を更新するそれぞれの方法を解説します。
Suicaアプリから更新する
- Suicaアプリを起動し、チケット購入・Suica管理をタップ。
- 定期券を選択し、モバイルSuica定期券をタップ。
- 継続購入を選択し、定期券購入内容に間違いがなければ、次へをタップ。
- 更新する期間を1箇月、3箇月、6箇月の中から希望のものを選んで、右上にある次へをタップ。
- クレジットカード、またはApple Payのどちらかを選択し、決済します。
Walletアプリから更新する
- walletアプリを起動し、Suica定期券の画面を開く。
- 右下にinformationの「i」マークがあるのでタップし、定期券を更新を選択。
- 更新する期間を1箇月、3箇月、6箇月の中から希望のものを選んで、右上にある更新をタップ。
- Apple Payのみの決済方法になる為、Apple Payに登録済みのクレジットカードを選択。
更新し忘れた場合
更新を忘れて有効期限が切れてしまった場合、Apple Payからの更新は一切できないというデメリットがあります。改めてSuicaアプリから新定期券を作成しなければならなくなります。期限を意識し、忘れず更新しておくようにしましょう。
ただし区間内容が同じであれば、Suicaアプリで新規購入→前回内容から購入より作成すれば簡単なので、それほどデメリットでもありません。有効期限が切れた後、休日を挟む場合などもこの方法で新規作成することとなります。
更新し忘れを予防しよう
モバイルSuicaで、定期券の有効期限が切れる1週間前にメールで知らせてくれる機能を設定することができるので、活用しましょう。また万が一、定期券が切れてしまった場合でも、Suicaアプリで有効期限外SF利用設定を「利用しない」にチェックしておけば、改札で自動的に電子マネーに切り替わるのを止めておくことも可能です。
定期が切れていることに気づかず、改札でタッチしてしまいチャージ金額がどんどん減ってしまっていた。なんてことにならないようにこういった機能を使うのもお勧めです。
他にも、定期券の有効期限が14日以内になると、改札を通った際の音が変わるように、改札係員に設定してもらうこともできます。通常は、改札を通った際の音は「ピッ」と1回だけですが、定期券の有効期限が迫ると「ピッピッ」と2回鳴るので、定期券の更新し忘れ防止に役立ちます。
Apple PayのSuica定期券の払い戻すには?
最後に、Apple PayのSuica定期券を払い戻すことはできるのか。その際の払戻ができる条件や、払い戻しの手順について解説します。デメリットの部分が多い為、慎重に手続きをすることをお勧めします。
払い戻しできる条件
- 払戻申込後の取り消しはできない。
- モバイルSuicaの情報を、カードタイプのSuicaへ再発行(切り替え)はできない。
- 払い戻すSuicaの中にある有効な定期券、Suicaグリーン券、電子マネー(チャージ金額)の払い戻しも同時に行われる。
- 定期券の払戻手数料が220円発生する。
- 電子マネー(チャージ金額)は銀行口座、定期券払戻額は購入時のクレジットカードへそれぞれ振り込まれる。
払い戻しの手順
- Suicaアプリを起動し、払い戻したいSuica定期券右下の「i」マークをタップ。
- チケット購入・Suica管理を選択し、一番下のこのSuicaを払戻すをタップ。
- 払戻手続き案内を確認し、同意するをタップ。
- 払戻額確認の画面で、電子マネー(チャージ金額)の振り込み口座先入力と、定期券払戻額の払戻先を確認し、一番下にあるSuicaを払戻すをタップ。
払い戻しが完了すると、上記のようなエラーが発生し、新たに定期券を作成できなくなってしまいます。これは、SuicaアプリとApple Payが連動している為で、walletから連動しているSuicaを削除する必要があります。Apple Payから削除すればこのエラーは消えるので、Suicaアプリから新たに定期券を購入してください。
Apple PayのSuica定期券を使ってみよう!
今やどんどん便利になっていくスマホアプリを上手く使うことで、生活の手間を省いていくことができます。メリットとデメリットを両方理解することで、便利機能をもっと活用できるようにしていきましょう。ぜひ、皆様もこの機会にApple PayのSuica定期券を使ってみてください。