2015年に登場したWindows10は、安定感のあるOSです。今回お伝えしたいのは、そのWindows10のセーフモードの起動方法です。リリースから4年経過し、そろそろセーフモードの起動方法についてチェックしておく時期です。
最近、PCのトラブルで再起動したりすることはありますか。
PCのOS起動のエラーが、ハード的なものではなく、OS自体や、アプリのバグ、スタートアッププログラムのエラーから起こったときに役立つのが、セーフモードです。Windows10が通常通り起動できないとき、最小限の機能で起動するセーフモードが実行できれば、故障の原因が、ハードによるものではない可能性が強まります。
ところが、Windows 8から、セーフモードの起動方法が変更されています。まずは、頭の中に新しいセーフモードの起動方法という知識がないと、パソコンをセーフモードで起動するのは困難でしょう。
Windows10のPCでメンテナンスや不具合などで、セーフモードを起動する方法は、以下のように色々あります。
この手順を一度実行しておけば、セーフモード中に、ワイヤレス機器のキーボードやマウスが使えるか、インターネットにつながらない状態になっているか、Bluetooth機器はどうかといったことに、冷静に対応できるでしょう。
セーフモードのメリットは、常駐のスタートアップ・プログラムに何らかの不具合があって、OSのWindows10が、立ち上がらなくなったときなどに、役立ちます。
セーフモードでは、最小限の構成でWindows10が起動します。通常の起動ができなくなったPCが、セーフモードで起動出来る場合には、スタートアップで起動するプログラムのどこかに問題がある可能性が高いといえます。
また、直近に行ったインストールが、トラブルの原因だったりするので、セーフモードから特定のアプリをアンインストールすることで、OS起動のトラブルがクリアできることがあります。
セーフモードでWindows10を起動してOSの起動を妨げている原因がわからなかったとき、深追いは危険です。復元ポイントを使って、過去順調にPCが動いていたときに戻す方法もあります。
よく理解できない項目について、調べることなく削除したり、アンインストールするのは傷を広げる結果になるかもしれないので注意が必要です。
最近はキーボード、マウスなどワイヤレス機器が多くなっています。PC側のUSB端子にレシーバーを挿すワイヤレス機器は、セーフモードでも動作する可能性は高いようです。
一方、モバイルタイプのBluetooth接続キーボード、マウスはセーフモード時に、動作しない可能性が高いようですので、もしものときに備えて、一度セーフモードを起動させて、チェックすることをおすすめします。また、タッチパネルが装備されているPCも、セーフモードでは機能しないのでご注意ください。
セーフモードは再起動を伴うので、作業中のファイルなどは保存後、終了してください。
PCのOS、Windows10が正常に起動している状態で、セーフモードを起動する方法を解説します。PCのメンテナンスや、通常時「使用中」と表示されて削除できないファイルを削除することができます。
Windows10の「スタートメニュー」→「設定」(上図の歯車アイコン)をクリック。
設定メニューの中から「更新とセキュリティ」をクリック(上図の赤枠)。
更新とセキュリティの左に並んだ一覧の中から「回復」をクリック(上図)。
回復の中から「今すぐ再起動」をクリック(上図長丸の枠)。その上にある「開始する」を何気なくクリックすると、PCの初期化の方に行くので、今回はクリックしないように注意してください。以上の手順の後に、PCが再起動して、Windows10のセーフモードの入り口ともいえる「オプションの選択」画面が表示されます。
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