Windows10のマイクロソフトアカウントとローカルアカウントの違いと切り替え方法について解説します。マイクロソフトアカウントとローカルアカウントの違いを理解して使い分けることで、Windows10をより快適に利用しましょう。
Windows10には「マイクロソフトアカウント」と「ローカルアカウント」の2つのアカウントがあります。普段、あまり意識することはありませんが、改めてこれらのアカウントの違いについて解説します。
マイクロソフトアカウントとは普段、Windows10にログオンする時に使用しているものです。Windows10を最初に起動させたときに初期設定として登録した方も多いかと思います。マイクロソフトアカウントは、OutlookやOneDriveといったマイクロソフト社が提供するサービスを利用する際に必要になります。
ローカルアカウントとは、Windows10より前のWindowsPCでログオンに使用しているアカウントです。一台のPCの中に複数のローカルアカウントを作ることができ、ローカルアカウントを切り替えることで一台のPCを複数のユーザーで使い分けることができます。
マイクロソフトアカウントとローカルアカウントとの違いは主に5つあります。それぞれの項目について、アカウントごとの違いを解説します。
ローカルアカウントではユーザー名を自由に設定することができます。一方、マイクロソフトアカウントでは、アカウント名がそのままユーザー名になります。マイクロソフトアカウントはユーザー名を隠すことができず、他のユーザーに公開されてしまうため、個人の特定につながりやすいユーザー名で登録している方は変更することをお勧めします。
同じマイクロソフトアカウントを利用している限り、異なるPC間でもWindowsの設定が同期されます。Windowsの設定とは、壁紙やマウス、キーボードの設定等を指します。設定が同期されるため、PCが変わっても同じ環境でPCを使うことができます。ローカルアカウントは個々のPCでのみ設定されるアカウントのためWindowsの設定は同期されません。
マイクロソフトアカウントを利用してPCにログオンしていると、OutlookやOneDriveといったマイクロソフト社が提供するサービスを利用する際にサインインが不要になります。ローカルアカウントを利用してログオンしている場合でも、サービスを利用する際にマイクロソフトアカウントでサインインする必要があるだけで、サービスを利用することは可能です。
マイクロソフトアカウントでログオンしているPCでは、マイクロソフトストアアプリで提供されている全てのアプリをインストールすることができます。ローカルアカウント利用している場合でも、無料で提供されているアプリをインストールして利用することは可能です。
情報流出リスクはマイクロソフトアカウントの方が高いと言えます。マイクロソフトアカウントの情報はマイクロソフトのサーバーにも保存されており、サイバー攻撃によって情報が流出し、被害を受ける可能性があります。マイクロソフトアカウントはマイクロソフトによって厳重に保護されていますが、情報流出リスクが無いとは言えません。
ローカルアカウントは個々のPCで管理され、インターネット上に情報を保存しないため、情報流出リスクは低いと言えます。
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