Wi-Fi(無線LAN)の電波を延長できるおすすめの中継器と使い方を解説!

スマートフォンを始めとするWi-Fi対応機器の増加により、Wi-Fiルーターから離れたところでは電波が弱くて困ることが増えてきます。そんな場合は中継器を使って電波の届く範囲を延長するのがおすすめです。そんなWi-Fi中継器の使い方とおすすめの機種を紹介します。

目次

  1. 1中継機を使ってWi-Fi環境を改善しよう!
  2. 中継機とは
  3. 電波を延長することでWi-Fiエリアを拡大する
  4. 2Wi-Fi中継器を選ぶポイント
  5. 無線LANの規格
  6. サイズや接続方法
  7. メーカー
  8. 3Wi-Fi中継器のおすすめは?
  9. BUFFALO「WEX-1166DHP2」
  10. TP-Link「RE200」
  11. BUFFALO「WEX-G300」
  12. NEC「PA-W1200EX」
  13. I-O DATA「WN-G300EXP」
  14. 4Wi-Fi中継器の使い方
  15. 親機と接続する
  16. Wi-Fi中継器を設置する
  17. 5Wi-Fi中継器を設置するときの注意点
  18. 低い場所の設置は避ける
  19. 壁際や隅は避ける
  20. 周辺に物を置かない
  21. 電波に影響を及ぼす物を近くに置かない
  22. 設置しすぎない
  23. 6Wi-Fi中継器を使ってみよう!

中継機を使ってWi-Fi環境を改善しよう!

出典: https://www.buffalo.jp/product/detail/wex-g300.html

かつてはスマートフォンやタブレット、PC程度しか使わなかったWi-Fiですが、スマートスピーカーやスマートライトを始め、各種家庭用電化製品も次々とWi-Fiに対応して便利になりつつあります。そうなると困るのがWi-Fiを使いたいのに電波が届かない場所が出てくることです。

これまでならWi-Fiの電波が届くところに移動することで問題を解決できたのですが、スマートライトやエアコンとなるとそう簡単には位置を変えられません。そんなときに便利なのが、電波の届く範囲を延長してくれるWi-Fiの中継器です。もちろんWi-Fi家電が便利になるのみならず、いままで電波が弱かった浴室でYouTubeを楽しむこともできます。

中継機とは

中継器とは、その名の通りWi-Fiの電波を中継してくれる電子機器です。たとえば、Wi-Fiルーターの電波が隣の部屋に届いても、そのまた隣の部屋では弱くてスマートフォンなどが無線LANにつながらない場合、隣の部屋に中継器を置くことで、これまで無線LANにつながらなかった部屋にまで電波が届くようになります。

電波を延長することでWi-Fiエリアを拡大する

Wi-Fiに使われる電波は規格上かなり遠くまで届くことになっていますが、途中に壁や家具などの障害物があると電波が弱まってしまいます。また、豪雨の日には衛星放送が映りづらくなるように、空気中の水分にも吸収されてしまうため、お風呂の中では電波がかなり弱まります。そのため、壁で仕切られて、しかも水分の多い浴室は無線LANにとって鬼門です。

また距離や障害物の問題から、階をまたいだ無線LANの利用は基本的に難しいものです。しかし、Wi-Fiルーターの電波が届く範囲に中継器を設置することで、そこからさらにWi-Fiの電波を延長して無線LANを使い得る範囲を広げられるのです。

現時点でWi-Fiルーターから離れた地点まで電波を延長する使い方を求めているのなら中継器の利用はまさにおすすめの方法と言えます。

Wi-Fi中継器を選ぶポイント

そんなおすすめなWi-Fi中継器ですが、数多く発売されているこれらの中から最適な機種を選ぶ際には、以下に記す3点を確認してください。

無線LANの規格

2019年5月現在、無線LANには以下の6つの規格があります。このうちIEEE802.11adは、現時点ではスマートフォンや家電にはほとんど使われていません。
 

規格名称 通称 最大通信速度 周波数帯
IEEE802.11ad イレブン・エー・ディー 6.7Gbps 60GHz
IEEE802.11ac イレブン・エー・シー 6.9Gbps 5GHz
IEEE802.11n イレブン・エヌ 300Mbps 2.4/5GHz
IEEE802.11a イレブン・エー 54Mbps 5GHz
IEEE802.11g イレブン・ジー 54Mbps 2.4Ghz
IEEE802.11b イレブン・ビー 11Mbps 2.4GHz

大事なのはWi-Fiルーターと中継器、中継器とスマートフォンやWi-Fi家電が同じ規格に対応しているということです。たとえばWi-FiルーターがIEEE802.11acに対応していても、中継器がそれに対応していければ最大通信速度の劣るほかの規格で通信することになります。

また、逆にWi-Fiルーターと中継器がIEEE802.11acに対応していても、中継器経由で接続したいスマートフォンやWi-Fi家電が古いIEEE802.11bにしか対応していなければ、最大11Mbpsでしかつなげません。もっともWi-Fi家電の場合、動画視聴するのでなければ通信速度はさほど必要ないので、こうした古い規格であってもさほど問題はありません。

むしろ古い規格が問題になるのは、周波数帯が電子レンジやBluetoothと干渉する2.4GHzを利用している点です。これらとの干渉のため、せっかく電波の届く範囲を延長したにもかかわらず、通信速度が落ちたり、場合によってはうまくつながらなかったりします。中継器経由でつなぐWi-Fi機器の無線LAN規格を確認して中継器を選んでください。

サイズや接続方法

Wi-Fi中継器にはコンセントに直接挿し込むコンパクトなものもあれば電源ケーブルを伸ばして適当な場所に設置するものもありますコンセントに直接挿し込むタイプは場所を取らずに便利なのですが、ほかの差し込み口をふさいでしまう場合もありますので、注意が必要です。

またWi-Fi中継器によっては無線LANのみならず、有線のLANポートを持つものもあります。Wi-Fi中継器付属の有線LANポートを使うことで、大本のルーターから延々とLANケーブルを引っ張らずに、手近なWi-Fi中継器から有線LANでPCや家電をつなげられます。LANポートを持つPCや家電を接続したい方にはこの点も重要なチェックポイントです。

メーカー

Wi-Fi中継器は、以下のようなメーカーの製品があります。
 

  • バッファロー(BUFFALO)……ハードディスクやメモリ関連を中心にコンピュータ周辺機器を発売するメーカー。ラインナップが幅広く、様々なユーザーに対応する。
  • アイ・オー・データ(I-O DATA)……コンピュータ周辺機器メーカーの老舗。求めやすい価格帯に強みを持つ。
  • NEC……日本のコンピュータの歴史と共に歩んだメーカー。
  • TP-Link……世界120か国以上で展開している、無線LANルーターで世界トップシェアを誇る中国のメーカー。
  • エレコム(ELECOM)……バッファロー、アイ・オー・データと並ぶコンピュータ周辺機器メーカー。低価格帯から高価格帯まで幅広くカバーする。

Wi-Fi中継器のおすすめは?

BUFFALO「WEX-1166DHP2」

出典: https://www.buffalo.jp/topics/utilize/detail/extender-about.html

Wi-Fi中継器としてはやや高めですが、同社の旧製品の1.6倍のスピードアップを誇る高性能Wi-Fi中継器です。高速を誇るIEEE802.11acに対応しているため、複数のWi-Fi機器を接続しても、それぞれが十分な速度で利用できます。5GHzと2.4GHzのデュアルバンドを同時に利用できるため、接続速度が落ちづらいのも大きなメリットです。

また、電波を接続するWi-Fi機器の方向に強調するビームフォーミング機能があるため、より転送速度と安定性が向上します。コンセント直付けも電源ケーブルを使っての設置も可能で、有線LANポートがあるのもおすすめポイントです。

TP-Link「RE200」

出典: https://www.tp-link.com/jp/home-networking/range-extender/re200/

実売で3,000円を切るコンセント直付けタイプのWi-Fi中継器です。この値段でIEEE802.11acに対応して、デュアルバンドの最大750Mbpsの転送速度を誇り、有線LANポートを持ち、3年保証付きなのは、無線LANで世界ナンバー1のシェアを持つTP-Linkならではと言えます。

ただし、上部に大きく張り出し、下側に有線LANポートを持つデザインなので上下にコンセントが余っていても使うことはできません。コンセントを無駄にしたくないのであれば、利用の際には1口コンセントか短い延長ケーブルが必要です。

BUFFALO「WEX-G300」

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この記事のライター
julyten
PDAの頃から携帯機器やPC関係を扱ってきた旧きプロレス愛好家。

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