目的地まで車で移動したい時にはタクシーを利用するのが一般的ですが、最近ではUberというアプリで車を手配する方も増えています。Uberとはどのようなサービスなのか?タクシーとの違いや利用するメリット・注意点などをまとめました。
「Uberとはタクシーを呼べるアプリのことである」と思っている方がいますが、厳密に言うとUberとタクシーは異なるサービスです。詳細を知らないままUberを漠然と利用していると、Uberならではのメリットを無駄にしてしまう可能性があるので注意が必要です。
どのような違いがあるのか、Uberとタクシーの違いを具体的に見ていきましょう。
Uber(ウーバー)とは、アメリカ合衆国サンフランシスコに本社を構えるUber Technologies社が運営している配車サービスのことです。2009年3月にスタートしてから10年の間に、世界63か国・700以上の都市で利用されるほどの普及を見せています。
アプリを使って配車を手配できるのは、Uberとタクシーの共通サービスです。しかしUberには以下のような独自の特徴があり、従来のタクシー業界では成し得なかった利便性を実現しています。
日本ではタクシー事業(一般乗用旅客自動車運送事業)を開始する際に必ず管轄の運輸支局に許可申請書を提出し、国土交通大臣または地方運輸局長から道路運送法に基づく営業許可を受ける必要があります。
営業許可を得ているタクシーは緑色のナンバープレートを装着しているのに対し、いわゆる「モグリ」のタクシーにはナンバープレートが白色のままという特徴があり、「白タク」と呼ばれています。
白タクドライバーは、逮捕されると3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金に処されます。
一般人でも登録すればドライバーとして仕事が出来るUberは、プロのタクシードライバーと白タクが共存している特殊なプラットフォームとも言えます。
海外でも白タクは基本的に摘発対象ですが、アメリカや香港などでは審査用件を設けた許可制を導入することで、Uberのような「自家用車ライドシェアマッチング事業」を認可しています。
日本でも海外旅行者の移動手段を拡充するために、法律を一部見直すべきではないかという声が上がっています。しかし現状では、白タク行為は認められていません。したがって、現在日本国内のUberに登録されているドライバーは、全てプロのタクシードライバーのみとなっています。
Uberには一般的なタクシーとは一線を画す様々なメリットがあり、利用者の間で好評を博しています。インターネットと配車を組み合わせたサービス内容に驚かされることは間違いありません。Uberを利用する5つのメリットをご紹介しましょう。
Uberを利用する一つ目のメリットは、ドライバー情報の確認が出来ることです。Uberでは登録ドライバーの顔や名前、車両ナンバー、評価などの情報が公開されており、配車手配時に前もってチェックすることが出来ます。
通常のタクシーサービスを利用すると、どのようなドライバーが来るのか原則到着するまで分かりません。「乱暴な人だったらどうしよう」と不安に感じる方もいることでしょう。その点、Uberなら相手の特徴を事前に把握しておけるので安心です。
Uberを利用する二つ目のメリットは、乗りたい車種を選択できることです。日本のUberでは、以下の4種類の車種を手配できます。
Uberを利用する三つ目のメリットは、キャッシュレス決済サービスです。
一般的なタクシーでは、クレジットカード払いが出来ない場合に現金で料金を支払わなければならず、小銭が無い時に大変手間取ります。
その点Uberでは、登録したクレジットカードで料金が自動的に精算され、降車直後に支払い明細がメールで送られてくるシステムになっています。現金所持・決済作業不要で利用できるので、非常にスピーディーです。
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