日本でも1990年代に紹介され始めたマインドマップは、自由度の高い思考ツールとして、徐々に注目されるようになりました。今日はその中でも、現在無料のマインドマップ作成アプリSimpleMind Free(SimpleMind+)をメインに解説いたします。
マインドマップは脳をより効果的に使う方法として、イギリスのトニー・ブザン氏を中心に開発された思考ツールです。現在マインドマップは、世界で一番利用されている思考ツールになりましたが、残念なことに、トニー・ブザン氏は2019年4月に亡くなりました。
中央に「セントラルテーマ」を置き、そこから必要とされる項目やイメージを「トピック」として描きこんでいくマインドマップは、自由度の高い思考ツールとして人気があります。また、マインドマップを作成するツールもオンライン上にたくさんあります。そうした思考ツールの中でも、SimpleMindは低価格で、デザインも良く、とても使いやすいアプリです。
SimpleMindのPCへのインストール方法は、「simplemind」で検索したオフィシャル・ホームページ(https://simplemind.eu)から、「Try it free」をクリック(上画像赤枠)。
次に、インストールするアプリのエディション「SimpleMind-Free Edition」を選択します(上の画像)。ここではOS Windows10として、「Windows」を選択して話を進めます。最後にグリーンの「Start Download」をクリックして、exeファイルをダウンロードして、exeファイルでインストールします。
プレゼンや、論文のアイデアをまとめたり、順序立てたり、問題解決や日々のルーチンワーク、TODOリスト、レシピ、ショッピングリスト、冷蔵庫の中など、「考える」ことには何にでも使えるのがSimpleMindです。
次は、スマートフォン、タブレット用に無料で使えて、利用期限のない「SimpleMind Free」についてです。現在Androidでは、SimpleMind Freeと有料の「SimpleMind Pro」の2つがGoogle Playに登録されています。機能限定のSimpleMind Freeですが、スピーディーにマインドマップを作るということに関しては、問題なく使用できます。
今回は、SimpleMind Freeを中心に解説を進めます。また、iPhone、iPadでは、「SimpleMind+」がSimpleMind Freeに相当します。
マインドマップの作成に、SimpleMindを使えば、見栄えの良いマインドマップを簡単に作れます。
マインドマップはPCが爆発的に普及したOS、Windows95登場以前から存在していました。90年代前半は大きめの無地の用紙に、水性カラーペンを使って描くことが推奨されていました。推奨用紙は、ドットプリンタ用の無地の連続紙でした。サイズ的には、横向きのB4やA3用紙です。時代は変わり、今ではオンラインサービスや専用アプリを使った使い方の方が、多くなっています。
そうしたアプリの中でも、レイアウトの自由度の高いSimpleMindは、基本操作も簡単で、プラットフォームを限定されずに使える優れたアプリです。
スマホの無料版でも上のように、階層毎に色が自動で変化するマインドマップを作成できます。テーマカラーを変える使い方は、右上のオプション・メニュー(上画像の赤枠)から、「スタイルの選択」をタップすることで、15種類のプリセットカラーから選択できます(下画像)。有料版になると、さらに任意のトピック(セル)の色を変えたり、トピック毎にチェックボックスを付けられます。
SimpleMindは、マインドマップを作成する自由度の高いアプリです。ひとつのビューワー画面に複数のセントラルテーマを作成することもできます。しかし、トピックの大きさを任意のサイズに拡大したり、ひとつのビューワーの中のマップの大きさを他より、大きくするといった見せ方はできません。
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