セブン-イレブンやイトーヨーカドーをはじめ、色々な場所で使える電子マネーのnanacoには、カードやモバイル以外にもキーホルダー型が存在します。カード型だと財布を出してnanacoカードを取り出すと二度手間のところが、キーホルダー型なら取り出すだけで済みます。
普通の電子マネーは、カード型か携帯電話のアプリで利用するモバイル型です。ところがセブン&アイ・ホールディングスが発行するnanacoにはキーホルダー型という種類が存在します。一見、どうしてキーホルダー型などが必要なのかと思うでしょうが、実はキーホルダー型という種類ならではの便利な使い方ができるのです。実際の使い方を見てみます。
さらにキーホルダー型nanacoであれば、ちょっと買い物に行くときなど、財布も携帯電話も持たずに、家の鍵だけ持って出れば自動的に付いてくるので、非常に便利です。
そうしたシチュエーションのなかでも特に便利な使い方が、車やバイクの給油時です。車やバイクのエンジンを切れば、そのまま車やバイクのキーを持って降りるだけで、ガソリン代を支払うことができます。わざわざ財布や携帯をとり出す必要がなく、特にバイクの給油時にはキーホルダー型nanacoの恩恵が最大に発揮されます。
そのため、後ほど「キーホルダー型nanacoの種類」の章で説明するように、ガソリンスタンドで簡単にキーホルダー型nanacoを入手できます。
ここまでは、なぜキーホルダー型のnanacoがあるのか、についてお話ししましたが、ここであらためてnanacoについて簡単に説明します。
nanacoは、セブン-イレブンやイトーヨーカドー、デニーズなど流通グループを傘下に抱えるセブン&アイ・ホールディングスが発行するプリペイド式の電子マネーです。同じ流通系の電子マネーの種類にWAONやPontaがありますが、それぞれイオン系列、このふたつ以外で利用できるので、いつも使っているお店に合わせて利用することがコツです。
nanacoの場合は、セブン&アイ・ホールディングスグループのイトーヨーカドー、セブン-イレブン、西武・そごう、デニーズ、ロフト、オムニ7などはもちろん、それ以外のビックカメラグループやエネオス、ミスタードーナツやマクドナルド、吉野家などでも利用できます。
nanacoはカード・モバイル・キーボード型の種類を問わずポイントが貯まります。基本は200円につき1ポイントですが、お店やサービスによって税込みだったり税抜きだったり、100円につき1ポイントだったりします。また、キーホルダー型とカード型の種類のnanacoは、基本的に300円の発行手数料が必要です。
もし300円の発行手数料に抵抗があるようでしたら、キーホルダー型ではなくなりますが、下のリンク先の記事を参考に無料でnanacoカードを発行してみてください。
さて、nanacoについての説明を終えたところで、キーホルダー型nanacoを紹介します。キーホルダー型nanacoには以下の5種類がありますが、2019年7月現在普通に入手できるのはENEOS nanacoとANA QuicPay + nanacoの2種類のみです。それ以外の3種類のキーホルダー型nanacoは、フリマサイトやオークションサイトでしか手に入りません。
ガソリンスタンドのENEOSが発行するキーホルダー型nanacoが、ENEOS nanacoです。作り方はガソリンスタンドで申し込むだけで済み、その場で発行手数料300円(税込)を支払うと入手できます。使い方も普通のnanacoカードやnanacoモバイルと同様です。
ガソリンスタンドでの利用が多くなりますし、給油でも洗車でも利用できますが、一番多いガソリンスタンドの給油の際の使い方をお伝えすると、以下の通りになります。
航空会社のANAが発行するキーホルダー型nanacoが、ANA QuicPay + nanacoです。nanacoのみならずクレジットカードに紐づいた後払い式の電子マネー・QuicPayも使え、ANAを利用して搭乗する際には航空券の発券などが不要な搭乗スキップサービスが使えるという、多機能なキーホルダー型nanacoです。
nanacoのみならずQuicPayも使えますから、nanacoを使うつもりで入ったお店でnanacoが使えなくてもQuicPayに切り替えて支払うことができます。またどちらで支払っても200円(税別)ごとに1ポイントの還元が受けられますが、nanaco払いの場合はnanacoポイント、QuicPay払いの場合はOki Dokiポイントとなります。
なお、のちほど「キーホルダー型nanacoの作り方」の章で詳しく説明しますが、ANA QuicPay + nanacoを手に入れるには、ANA JCBクレジットカードへの入会が必要です。そのため、キーホルダー型nanacoの発行手数料300円のほかに、クレジットカードの年会費などが必要となります。
ここからは2019年7月現在、過去にあったキーホルダー型nanaco、3種類を紹介します。ただし、これらのキーホルダー型nanacoは、現在入手はできませんが使用はできますので、既にお持ちの方は使い続けることが可能です。
3種類のうち最初に紹介するのは、JXTGグループ(エッソ・モービル・ゼネラル)のガソリンスタンドに併設されていたセブン−イレブンで発行していたスピードパスプラスnanacoです。ANA QuicPay + nanaco同様、QuicPayにも対応しており、しかも新たにクレジットカードを申し込まなくても、手持ちのクレジットカードを紐付けできました。
使い方はnanacoカードやANA QuicPay + nanacoと同じで、それでいて給油時には200円につき1ポイントではなく、ガソリン・軽油1ℓにつき1ポイント還元でしたから、かなりお得でした。残念ながら、2017年7月にエッソ・モービル・ゼネラルの各ブランドがENEOSに統一されたため、現在は入手不可能となっています。
次に紹介するのは、スプラトゥーン2のフィギュアのついたキーホルダー型nanacoの、nanacoフィギュア スプラトゥーン2です。使い方はこれもほかのキーホルダー型nanacoと同様です。2017年にセブン&アイ・ホールディングスのECサイト・オムニ7にて1980円で販売され、当時も大人気で品薄状態でしたが、2019年7月現在販売は終了しています。
nanacoフィギュア スプラトゥーン2もなかなか入手が難しいキーホルダー型nanacoでしたが、それよりもっと入手が難しかったのが2016年にキャンペーンで限定2000名に配布された、nanaco機能付きワンピース革製キーホルダーです。革製でかっこよく、しかも人気のワンピースの絵柄ということで、今でも大人気のキーホルダー型nanacoです。
それでは、「キーホルダー型nanacoの種類」について説明を終えたところで、今度はキーホルダー型nanacoの作り方を説明します。といっても先に記したように、現在入手可能なキーホルダー型nanacoは2種類しかありません。そのふたつについて、それぞれ作り方をお伝えします。
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