Macでインターネットサーフィンをしているとキャッシュが多くなり動作が遅くなります。快適なブラウザ使用のためには定期的なメンテナンスが必要です。今回、Macでブラウザのキャッシュを削除する方法や、削除する際の注意点などをまとめました。
Macで初期からインストールしているSafari、追加でChromeをインストールしている方が多数です。ブラウザを使用していると動作が遅くなり、ページの読み込みに支障が出る場合があります。それはキャッシュやCookieが溜まっていることが原因かもしれません。キャッシュやCookieについてまとめます。
Webサイトを閲覧するとMacのストレージにキャッシュとCookieが蓄積します。それぞれどのような役割があるのかをご説明します。
キャッシュとは、[閲覧したWebサイトデータをMac本体に保存して、次の閲覧時に高速で表示できるようにする]ためのファイルです。キャッシュは無限に保存していくわけではなく、ブラウザの保存上限があります。上限に達したキャッシュは自動で消去され、また別のキャッシュを蓄積します。保存されるデータは画像やサイトデザイン等様々です。
Cookieとは、ブラウザに蓄積された[ユーザーがWebサイトで使用したデータを保存する]ためのファイルです。使用したデータとは、パスワードやID等の個人情報、閲覧を終了した場所、買い物カートに入れた情報と様々です。同じサイトに再度アクセスした時に、以前見ていた場所が表示されるのはCookieが利用されています。
キャッシュとCookieそれぞれの役割をご説明しました。キャッシュはページの表示速度を高め、Cookieはユーザーの利便性を高めます。これらのファイルは快適なネットサーフィンに必要不可欠なものです。しかし閲覧ページが増えればデータも蓄積されます。
ブラウザを通してMacに蓄積されたデータが増えてしまい、Macが処理するために時間がかかるようになった時が、ブラウザ処理速度の低下を感じるタイミングです。キャッシュやCookieを削除すると、その処理にかかる時間が短縮され、結果としてMacの動作が早くなります。しかし安易なCookieとキャッシュの削除は逆にネットサーフィンを不便にするリスクもあります。
キャッシュやCookieの削除は、ブラウザを通してMacに保存された情報全て消去します。キャッシュの削除はサイト表示速度に影響があるのみですが、Cookieの削除はネットショッピングカートをクリアにする、ログイン状態の継続をしているサイトでは再ログインが必要になるなどの問題もあります。削除をする前に、進めている作業を終わらせることをおすすめします。
Macに最初からインストールしているSafariはページ閲覧速度も良好で、Mac独自の操作に最も適しているブラウザです。Appleが提供するサービスとも連携も魅力の1つです。Macユーザーでも利用者が多いSafariで、キャッシュ・Cookieの削除する方法をご説明します。
Safariを起動した状態で、画面上にあるアップルマークの右に[Safari]のタブがあります。クリックするとメニューバーが開きますので、[環境設定]を選びましょう。
環境設定画面が開きます。一番右のタブ[詳細]をクリックしてください。下にある[メニューバーに開発メニューを表示]にチェックを入れましょう。チェックを入れた後は左上の閉じるボタンをクリックしてください。
アップルマーク、Safariが並ぶタブの左側に[開発]タブが出ますので、そちらをクリックしましょう。メニュー一覧が表示されます。メニューの中に[キャッシュを空にする]という項目があるので、クリックしてください。これでキャッシュのクリアが実行されます。キャッシュの削除は一括ですべて消去されますのでご注意ください。
キャッシュのクリア方法は非常に簡単です。ではキャッシュが本当に消去されているか、また現在どの程度キャッシュが蓄積しているのかを確認しましょう。
1 / 3
続きを読む