仕事やプライベートで使用するMacには、重要なデータがたくさん入っています。そのために定期的にデータを保存する『バックアップが』必要になります。今回の記事では、Macのバックアップの種類や方法と、バックアップデータの復元方法や注意点を詳しく解説します。
Macでバックアップする方法には、Mac OSの標準機能の『Time Machine』と『iCloud』の2つの方法があります。それぞれの方法にメリットや注意点があります。
Mac OSには標準で『Time Machine』というバックアップ機能が搭載されています。この機能を使って、アプリ・写真・音楽・書類・メール・システムファイルなど、すべてのファイルを自動的に外付けディスクにバックアップできます。Mac内の記憶装置(HDD・SSD)からデータを削除したり初期化しても、バックアップファイルから復元できます。
もうひとつのMac OSの標準機能に『iCloud』があります。これは『Time Machine』が外付けのローカルディスクに保存するのに対して、インターネット経由でクラウドサーバーにバックアップデータを保存する機能です。iCloudにバックアップデータが保存されていれば、外付けのHDDが無くてもインターネット環境さえあれば、バックアップファイルから復原できます。
『Time Machine』バックアップの場合、バックアップしたデータの保存先は、以下の方法でMacに接続した外付けディスクになります。大容量の外付けディスク(HDD)を用意すれば、大量のバックアップデータを保存できます。
『iCloud』バックアップの場合、バックアップしたデータの保存先は、インターネットを経由してApple社のクラウドサーバーに保存されます。外付けHDDを使用しないため、Mac本体や外付けバックアップディスクからデータを消去してしまったり、Macが故障してデータが取り出せなくなっても、データの復元ができるメリットがあります。しかし、保存容量は最大で2TB(有料でアップグレードが必要)までです。
Macでバックアップをする場合、一番多く利用される方法が『外付けディスク』HDD(SSD)を使う『Time Machine』です。外付けHDD・SSDの容量が大きければ、より多くのデータをバックアップできます。大量の写真や動画などのデータをお持ちの方におすすめです。
お使いのMacのUSB・Thunderbolt・FireWireのいずれかの接続ポートにHDD(SSD)を接続します。ご自身のご利用環境やデータ転送速度で、どの接続方法にするか決めてください。2015年に発売されたMacBook以降のノートブック・デスクトップのMacには、モデルによりUSB-Cポートが搭載されています。このポートにSSDドライブを接続する方法がデータ転送速度が最も早くなります。
初めて外付けHDD(SSD)を接続すると、Time Machineの『バックアップディスクとして使用』するか聞かれますので、『バックアップディスクとして使用』をクリックします。ディスクに暗号化をかける場合は『バックアップディスクを暗号化』をチェックします。
Macの『Dock』か『アップルメニュー』から『システム環境設定』を開きます。『システム環境設定』を開いたら『Time Machine』をクリックします。
『Time Machineシステム環境設定』が開きます。ここでTime Machine『バックアップの自動作成』が設定できます。またバックアップの概要は以下の通りです。
『Time Machineシステム環境設定』の『ディスクを選択』をクリックすると、現在Macに接続されている外付けディスクの一覧が表示されます。ここからバックアップを取る外付けディスクを選択できます。また選択した外付けディスクごとに暗号化の設定を決める事ができます。
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