Linuxのlnコマンドでファイルやディレクトリにリンクを作成する方法を解説!

今回はLinuxのlnコマンドでファイルやディレクトリにリンクを作成する方法をご紹介していきます。また、Linuxのlnコマンドのオプションの効果や使い方についてもそれぞれご説明していますので、是非、この記事を参考にリンクを作成してみて下さい。

目次

  1. 1Linuxのlnコマンドとは?
  2. lnコマンドの基本的な書式
  3. 2Linuxのlnコマンドのオプション一覧
  4. sオプション
  5. fオプション
  6. iオプション
  7. vオプション
  8. bオプション
  9. backupオプション
  10. Sオプション
  11. dオプション
  12. 3Linuxのlnコマンドのハードリンクについて
  13. ディレクトリのハードリンクとは?
  14. ハードリンクの特徴
  15. 4Linuxのlnコマンドのシンボリックリンクについて
  16. シンボリックリンクとは?
  17. シンボリックリンクの特徴
  18. シンボリックリンクの作成方法
  19. ディレクトリへのシンボリックリンクの作成方法
  20. 5Linuxのlnコマンドのシンボリックリンクにオプションを付ける
  21. バックアップファイルを作成する
  22. パスがついたリンクを作成する
  23. 6Linuxのlnコマンドのシンボリックリンクを上書きする
  24. 同じ名称を登録するとエラーになる
  25. 上書き確認して強制変更する
  26. 7Linuxのlnコマンドのシンボリックリンクとハードリンクを使い分ける
  27. シンボリックリンクを使う場合
  28. ハードリンクを使う場合
  29. 8Linuxのlnコマンドでリンクを作成してみよう!

Linuxのlnコマンドとは?

Linuxのlnコマンドでファイルやディレクトリにリンクを作成する方法をご紹介していきます。Linuxのlnコマンドとはファイルのリンクを作成するために用意されたコマンドです。Linuxのlnコマンドにファイル名とリンク名を付与して実行すると簡単にハードリンクが作成できます。

その他にもオプションを活用する事で、シンボリックリンクを作成したり、ディレクトリのハードリンクを作成したりできます。「-s」オプションを使ってシンボリックリンクを作成するのが一般的です。

lnコマンドの基本的な書式

Linuxのlnコマンドの基本的な書式をご説明していきます。

lnコマンドの基本的な書式
ln 【オプション】 ファイル名 リンク名 ファイルのハードリンク又は
シンボリックリンクを作成します
ln -s ファイル名 リンク名 ファイルのシンボリックリンクを作成します
ln -s ディレクトリ名 リンク名 ディレクトリのシンボリックリンクを作成します
ln -s ファイル名1 ファイル名2 ... ディレクトリ 指定したディレクトリの下に
シンボリックリンクを作成します

これらの基本的なLinuxのlnコマンドを使ってハードリンクやシンボリックリンクを作成していきます。

Linuxのlnコマンドのオプション一覧

ここからはLinuxのlnコマンドのオプションについて細かくご説明していきます。Linuxのlnコマンドの主なオプションは以下の一覧になります。

オプション 長いオプション オプションによる効果
-s --symbolic ハードリンクに代わってシンボリックリンクを作成します
-d,-F --directory スーパーユーザーのみが利用できるコマンドです
ディレクトリのハードリンクを作成します
-f -force リンクファイルと同じ名前のファイル名が
既に作成されていても強制的に上書きします
-i --interactive ファイルを上書きをする前に確認します
-n --no-dereference リンクの作成場所として指定した先のディレクトリが
シンボリックリンクであった場合に、
参照先へリンクを作成せずに、シンボリックリンク自体を置き換えます
-L --logical 対象がシンボリックリンクであった場合にリンクを巡ります
-P --physical シンボリックリンクに対してハードリンクを作成します
-r --relative 相対パスのシンボリックリンクを作成します
-T --no-
target-directory
リンク先を常時、通常ファイルとして扱います
-t DIR --target-
directory=DIR
指定したディレクトリに対してリンクを作成します
DIRの部分にディレクトリ名を指定します
-b --backup=方法 上書きされるファイルに対してバックアップを作成します
-S 接尾辞 --suffix=接尾辞 バックアップファイルを作成する際のファイル名の
末尾に付ける文字を作成します
接尾辞の指定がない場合には『~』が付与されるか、
環境変数に「SIMPLE_BACKUP_SUFFIX」が指定されていれば、それに従って接尾辞を付与します
-v --verbose 経過状況を表示します

それぞれのlnコマンドについて以下で詳しく説明していきます。

sオプション

Linuxのlnコマンドにsオプションを付与すると「シンボリックリンク」になります。このlnコマンドのオプションを指定しなければ「ハードリンク」として作成されます。

$ ln -s リンク元 登録名

このlnコマンドでシンボリックリンクを作成できます。例えばlocalディレクトリの中のtest.datのシンボリックリンクをtestSymbolとして作成する場合は以下のようになります。

$ ln -s local/test.dat testSymbol

このlnコマンドでlocalディレクトリの中にtestSymbolという名前でtest.datへのリンクが作成されます。きちんと作成されているか確認するためには以下のlnコマンドを実行してください。

$ ls -l testSymbol

このlnコマンドでtestSymbolで作成されたシンボリックリンクを表示しますので、これで確認できます。

fオプション

次のLinuxのlnコマンドのオプションはfオプションです。このfオプションはすでに登録されている名前である場合に、登録内容を上書きして登録をします。通常このfオプションを付与せずにすでに登録されている名前でlnコマンドを実行しようとすると『ハードリンク 'ファイル名' の作成に失敗しました:ファイルが存在します』といったエラーメッセージが表示されます。

これを強制的に上書きするためのlnコマンドがfオプションになります。fオプションを使うことで登録内容の上書き登録が出来ます。fオプションの使い方は以下のようになります。

$ ln -f リンク元 登録名

例えばlocalディレクトリ内のtest.datをtestSymbolへのリンクとして登録しています。これをlocalディレクトリ内にあるtest2.datへのリンクとして同じ名前で登録するためにはlnコマンドを以下のように指定します。

関連するまとめ

関連するキーワード

この記事のライター
ふっじもん
よろしくお願いします。

人気の記事

新着まとめ