2019年10月26日更新
Windows10のMicrosoft Edgeとは?Internet Explorer(IE)の違いや使い方を解説!
Microsoftの最後のOS、Windows10に搭載された最新最速のブラウザがMicrosoft Edgeです。Edgeとは、Windows10と一体となったときに最速で動くブラウザです。Edgeとは、未だに現役のIEに足元を救われたブラウザーです。
目次
- 1Windows10のMicrosoft Edgeとは?
- ・IEに代わる最新バージョンの標準Webブラウザ
- ・iOSでも利用できる
- 2Microsoft EdgeとInternet Explorerとの違いとは?
- ・処理速度や表示速度の違い
- ・古い技術の対応の違い
- ・フィード表示の違い
- ・デザインの違い
- ・ボタン・アドレスバーの違い
- ・操作メニューの違い
- ・お気に入りの違い
- ・メニュー表示の違い
- ・設定画面の違い
- ・印刷画面の違い
- ・Webページの右クリックメニューの違い
- 3Microsoft Edgeの新機能とは?使い方も紹介!
- ・読み取りビューとは?
- ・Webノートとは?
- ・リーディングリストとは?
- 4Microsoft Edgeの基本的な使い方
- ・起動方法について
- ・基本の使い方
- ・便利な設定
- 5Windows10のMicrosoft Edgeを便利に使いこなそう
Windows10のMicrosoft Edgeとは?
Windows10 OSを初めて起動させたときMicrosoft Edgeが標準のブラウザになっていて、驚きました。バージョンアップを繰り返し現在Microsoft Edge 44に成長しています。
IEに代わる最新バージョンの標準Webブラウザ
現在、Internet Explorerは開発終了になっています。そしてInternet Explorer 11がその最終版です。IEが開発終了製品なのは、PDFを開けないブラウザであるところに表れています。しかし、PCにAdobe Acrobat Reader DCがインストールされていると、IEに組み込まれたActive Xコントロールが働きだし、PDFが表示されます。そうした技術はいい面もありますが、最近は危険な技術だといわれています。
Microsoft Edge、Goole Chromeなどの最新バージョンのブラウザは、Active XコントロールなしでPDFを表示できます。今だにInternet Explorerのシェアが一定の割合であるのは、Active Xが使われているプログラムと、それを動かすIEとOSのWindowsが全てセットになったシステムが、大きな組織で大量に導入されているからだといわれています。
最新技術のエンジンプログラム搭載
Microsoft Edgeが登場したとき、Internet Explorerとは異なる最新のエンジンをWindows10のEdgeのためにに独自開発したとアナウンスされていました。しかし、Windows10標準ブラウザとしてEdgeが登場しても、Internet Explorer 11より市場でのシェアが低く、Windows10標準ブラウザになっていないのが現実です。
そして今、Windows10の標準ブラウザEdgeの独自開発を諦めて、最新バージョンではChromeベースのブラウザとしてEdgeの開発が継続されています。
iOSでも利用できる
Windows10以外のOSへの対応状況では、iOS、iPhone、Androidと主要なものには全て対応していますので、試用をおすすめします。
Microsoft EdgeとInternet Explorerとの違いとは?
では次に、最新バージョンのMicrosoft EdgeとInternet Explorer 11との違いを見ていきましょう。
処理速度や表示速度の違い
簡単な方法ですが、単純にアイコンをクリックして使えるようになるまでの時間は、他の最新バージョンのブラウザと比べても、Windows10標準ブラウザだけに、Microsoft Edgeは起動が早いです。
古い技術の対応の違い
最初のほうでも解説しましたが、Adobe Acrobat ReaderをインストールしていればInternet ExplorerでPDFを表示できます。しかし、Internet Explorer単体ではPDFファイルの表示はできません。Active Xコントロールは現在使わないとするのが一般的なため、Windows10の標準ブラウザMicrosoft Edgeでは採用されていません。音楽配信のSpotifyはWebプレーヤーとインストールが必要なプレーヤーアプリの2つがPC用として利用できます。
Edgeを始めChrome、Operaなどはブラウザでも再生できます。しかし、IEはSpotifyをサポート外としてWebアプリでは再生できません。
フィード表示の違い
RSSフィードとは、10年以上前に大流行した情報収集方法です。Internet Explorerはフィードに対応したブラウザです。フィードを設定しておけば、巡回して更新情報のみを集めていくので、ブロードバンド夜明け前の時代には大変便利でした。通信環境も変わり、Windows10標準のブラウザ、その最新バージョンのMicrosoft EdgeはRSSフィードをサポート外として対応していません。
デザインの違い
下の画像左はミニマルでフラット、スクエアなWindows10標準のブラウザMicrosoft Edge最新バージョンと、右は丸いボタンでレトロなInternet Explorerです。Edgeなど標準的ブラウザはタブがタイトルバーの上に被さるようになっていますが、IEはタイトルバーはそのままですので、タブの高さがうすくなっています。
ボタン・アドレスバーの違い
IEはアドレスバーと検索窓が分けて表示されています。といっても、アドレスバーに文字を入力しても検索できるので検索窓は不要です。Microsoft Edgeはブラウジングに必要なものだけを前面に表示するスタイルでボタン表示されています。拡張機能もあります。「設定メニュー」→「拡張機能」→「その他の拡張機能を探す」でMicrosoft Storeが開きます。「無料」が多いのでダウンロードして試してみてください。
操作メニューの違い
両方の操作メニューをチェックしてみます。下の画像①~③は共通している機能の比較になります。①は「戻る」と「進む」とMicrosoft Edgeには「更新」ボタンが付いています。IEには「更新」ボタンはありませんが、「F5」で対応できます。②は「新規タブ」を開くです。その横にタブのサムネイル表示ボタンがあります。③はメイン・メニュー・ボタンです。
④はMicrosoft Edgeのみの機能です。(下の画像)右のボタンで開いている全部が閉じて保存されます。左のボタンで、サムネイル画像で保存されているタブを選んで復元できます。
お気に入りの違い
お気に入りの設定は両方ともChromeのお気に入りをインポートしてみました。この表示もMicrosoft Edgeはタッチ操作を考慮した広い間隔の項目配置になっています。
メニュー表示の違い
Edgeはタッチパネル操作を意識した表示とタッチパネルでは使わないと思われるプロフェッショナルな機能は「その他のツール」としてバックグラウンドに回したようになっています。
設定画面の違い
下の画像はMicrosoft EdgeとInternet Explorerの設定メニューを開いたときの比較画像です。タッチパネル式のタブレットPCではIEの設定画面はタッチ操作では不可能なほど文字が極小化してしまいます。それに対してEdgeはタッチパネル操作にも対応した設定表示として工夫されています。
印刷画面の違い
EdgeとIEの印刷に関しては印刷結果に差はありません。操作的な面では、Microsoft Edgeは「印刷」で必ずプレビューを経由して印刷されます。IEでの「印刷」は印刷プリンタの選択そして印刷実行で、プレビューを経由して印刷したいときは、はじめから「印刷プレビュー」を選択する必要があります。
Webページの右クリックメニューの違い
Microsoft Edge(下の画像左側)の場合画像の上での右クリックと何もないところでの右クリックでは表示内容が少し変わります。画像の上での右クリックでは画像に関連した「画像の共有」「コピー」などのメニューが出てきます。IEのほうでは、そういったことには関係なく取りあえず全部出てきます。
Microsoft Edgeの新機能とは?使い方も紹介!
ここではEdgeの新機能に絞った使い方の解説をします。
読み取りビューとは?
Edgeの「読み取りビュー」はWebページの両脇部分をカットして本文のみにする機能です。「読み取りビュー」にできるかの判断に少し間が空きます。そして、読み取りビューに変換するのにも少し間が空きますので、標準的な使い方では両脇の広告が削除されても大差ないといえますが、文字サイズや表示コントラストの変更や読み上げ機能が必要なユーザーにとっては、これまでより一歩踏み込んだ便利な機能だといえます。
読み取りビューの使い方
Edgeの「読み取りビュー」の画面で右クリックして「ツールバーの表示または非表示」を選択すると、(画像下)ツールバーが表示されます。ここで、「音声で読み上げる」をクリックすると、広告部分がないので、聞き取りやすい読み上げができます。
Webノートとは?
Edgeのメニューボタンの中に表示されているペンのアイコンをクリックすると、下の画像のようになります。矢印はメニューボタンだけを解説のため拡大しました。左から「ボールペン、蛍光ペン、消しゴム、ノートの追加、クリップ」。その横に「タッチによる手書き、Webノートの保存、Webノートを共有」と続き、最後の「☓」で「終了」となっています。
Webノートの使い方
Edgeの特徴と使い方のポイントは、「ノートの追加」、「クリップ」、「Webノートの保存」の3つです。 「ノートの追加」はエクセルのセルに付ける「コメント」に似た感じです。「クリップ」は選択範囲のコピーですがテキスト部分も画像でコピーされるので、貼り付け先はワードやエクセルなど画像が扱えるものになります。また、Edgeの「Webノートの保存」はOneNoteが保存先です。
またWebノートを「☓」で終了させるとWebノートの保存に関して「保存/キャンセル」で聞いてきます。そのとき選べる保存先は、「OneNote」、「お気に入り」、「リーディング リスト」の3つから選んで保存できます。自動で保存名が振られるので便利です。
リーディングリストとは?
リーディングリストとは保存しても比較的早く読む予定のもの、「後で読む」というイメージのものです。
リーディングリストの使い方
使い方は簡単です。アドレスバーのお気に入り「☆」をクリックします(画像上)。2つの保存先が出ていますので、「リーディングリスト」を選択して完了です。
Microsoft Edgeの基本的な使い方
Microsoft Edgeの使い方でも、初心者のかたでもわかりやすく解説していきます。
起動方法について
Microsoft Edgeを起動する方法は下の画像のようにタスクバーから起動。また、スタートボタンから表示を「M」までスクロールして起動する事もできます。他にも下の画像、右側のように、スタートボタンをクリックして入力場所を気にせず、そのまま「edge」とタイプして見つける方法などもあります。
基本の使い方
では、起動後の操作をまとめて解説します。
メニューボタン・アドレスバーについて
タッチ操作のPCも多くなり「ファイル・編集・表示」などとテキストのラベルに頼らないユーザー・インターフェイスが今後増えていくようです。といっても各アイコンのマウスオーバーで何のボタンかはわかるようになっていますが、Edgeのメニューをまとめたのが上の画像です。赤い番号に対応した解説をします。例えば⑤「検索・アドレスバー」が一般に「https://~」などで始まるアドレスの表示窓です。といった具合です。
Webページをお気に入りに登録する
①「お気に入り / リーディングリストに追加」の☆をクリックして、再度訪れるためのアドレスがEdgeに保存されます。
お気に入りのWebページを開く
②「お気に入りの表示」をクリックしてEdgeで表示したいサイトを選択します。
タブを追加する
③「新しいタブを開く」の「+」をクリックして、違った角度から調べてみたりするときに使います。
タブを閉じる
④「タブを閉じる」の「☓」をクリックするとタブが閉じます。閉じるタブが最後のときはEdgeも終了します。
すばやくWebページを検索する
⑤「検索・アドレスバー」に直接、検索キーワードを入れてEdgeで検索します。
Webページ内のキーワードを検索する
⑦「設定その他」をクリック、下の画像のメニューの中から「ページ内の検索」をクリックすると、表示しているページ内に含まれているキーワードをEdgeで検索できるテキスト入力ボックスが開きます。
ひとつ前のWebページに戻る
⑥「戻る・進む・更新・ホーム」の「←」で前のページに戻れます。ただし、←の色が薄いグレーのときはそれ以上戻れません。
Webページを更新する
⑥「戻る・進む・更新・ホーム」の丸い矢印の「更新」をクリックします。「更新」を使うタイミングは、Web表示内容の取り込みが、途中からできていないと思われたとき。イベントやスポーツなどの最新状況を伝えるWebの更新がうまく行っていないときなどに使います。
Webページを拡大する
⑦「設定その他」をクリック(下の画像右上)。表示の中から「拡大」で設定ができます。
新しいタブでリンクを開く
ホームページのリンクのクリックで、今のタブ内で開くのか、それとも新しいタブで開くのかはクリックしてみないとわからないのですが、新しいタブで開いて欲しいときは「Ctrl+クリック」でリンクをクリックすると確実に新しいタブで開きます。
閉じたタブを再表示する
⑦「設定その他」をクリック→「履歴」をクリック→表示された履歴リストの中から再表示したいものを選択します。
表示しているすべてのタブを更新する
例えば天気や交通機関の情報など複数のタブが開いていて、同時に全部の情報を更新するときは、タブの上で右クリック メニューの中から「すべて最新の情報に更新」をクリックすると全てのタブの更新が実行されます。
閲覧中のタブ以外をすべて閉じる
必要なタブの上で右クリック。メニューの中から「他のタブを閉じる」を選択します。
記事を読みやすくする
⑧「読み取りビュー」をクリックします。本のようなアイコンが黒いときは広告などを非表示にして写真と記事のみで表示されるので読みやすくなります。アイコンがグレーのときは効果がないので「読み取りビュー」は使えません。
Webページをあとで読む
①「お気に入り / リーディングリスト追加」をクリック。表示されたメニューから「リーディング リスト」を選択し。て完了です
リーディングリストを表示する
⑨「リーディング リストの表示」のメニューボタンで開くか、②「お気に入りの表示」の中の左側にも表示ボタンが並んでいます。
Webページにメモを書き込む
⑩「Webノート・メモ作成」をクリック。蛍光ペンなどのツールの中から「ノートの追加」をクリックして、テキスト入力をします。
Webページのスクリーンショットを撮影する
⑩「Webノート・メモ作成」は画像としてWebページの保存が行われます。また表示のツールの中から「クリップ」を使うと選択範囲が画像としてクリップボードにメモリーされます。
Microsoft Edgeのバージョンを確認する
⑦「設定その他」をクリック。さらに、「設定」をクリックするとMicrosoft Edgeのバージョンが表示されます。一般的には今のところ「Microsoft Edge バージョン 44」と呼ばれています。
便利な設定
Edgeの便利な機能として、少しカスタマイズできるところを中心に解説します。
最初に表示されるページを変更する
Edgeの「設定その他」(下の画像の赤丸)→「設定」と進んで表示されるのが下の画像です。カスタマイズというには、変更できるところがあまりないのですが、そのあたりは今後かもしれません。起動時に開くページの変更は下の画像の赤枠部分です。比べた感じでは「新しいタブページ」が無難です。
読み取りビューのデザインを変更する
これは最初のほうでEdgeの「読み取りビューの使い方」として解説済みですので、「読み取りビュー」表示を見ながら、文字サイズや背景の色調、コントラストの変化を確認しながら変更できる機能になっています。最初のころと仕様が変わり、設定メニューではなく、最新バージョンのEdgeは「読み取りビュー」表示中に右クリックメニューで「ツールバー」の表示/非表示で変更できるようになっています。
Windows10のスタート画面にWebページタイルを表示する
この操作も初期のEdgeとは仕様が変更になっています。タイル表示したいWebページから「設定」(赤丸枠)→「その他のツール」→「このページをスタートにピン留めする」しばらくするとイエス・ノーの大きなダイアログが出てきますので「はい」で完了です。
下の赤枠のタイルがスタート・メニューの横に出来上がります。
Windows10のMicrosoft Edgeを便利に使いこなそう
立ち上がりの速さとスッキリとしたスタイリッシュなデザインに魅力を感じられるでしょう。Edge+OneNoteというのも無料です。またサムネイル画像を使ったタブ管理は素晴らしいアイデアです。
今までにない完成度の高いブラウザだといえます。多くに人に乗り換えて使ってみようかと思わせる内容です。Windows10標準ブラウザとして評価を高めるのは、まだまだこれからだといえるでしょう。
ただ少し残念なのは、ダッシュボード的なアイコンとニュースの組み合わせだけで、テーマや壁紙への対応などちょっとした遊びが後回しになっているところです。しかし、今後の対応を信じてEdgeを使っていきましょう。