iPhone12は防水性能もiPhone史上最高レベルだと言われています。実際のところは、お風呂やプールにそのまま持ったまま入れるほどの防水性能を持っているのでしょうか。この記事では、iPhone12の防水機能について詳しく解説します。
iPhoneユーザー待望の最新型のiPhone12がとうとう登場しました。iPhone12では、サイズの小さなiPhone12 mini、iPhone12、iPhone12 Pro、iPhone12 Pro Maxの4機種が発売されています。
iPhone12で注目するべきポイントの一つに、スマホ史上最高と謳う防水機能があります。この記事ではiPhone12の防水性能について詳しく解説します。
iPhone12シリーズの仕様には、IEC規格60529にもとづくIP68等級の防水防塵性能があると記載されています。IEC規格とは工業製品に関する国際規格です。
IP68等級の「6」は防塵性能を表す数字で粉塵が中に入らない最高性能の防塵性能があることを意味します。「8」は防水性能を表す数字で、一定時間水没させても内部への浸水を防止できる最高性能の防水機能があることを意味しています。
iPhone12のIP68等級とは、粉塵も水も一切内部へ侵入させないだけの防水防塵性能があるということを意味しています。
iPhone12シリーズの仕様では、6mの水深に30分間水没させても大丈夫だと記載されています。iPhone12シリーズは非常に優れた防水性能を持っています。
YouTubeなどには、iPhone12を水没させる実験動画がアップされています。こちらの動画の実験では、iPhone12を実際に30分間海に水没させています。それでも全く動作に影響していないので、仕様に記載されている防水性能は確かにあると考えていいでしょう。
しかし、iPhone12の公式ホームページでは、「水濡れにも水はねにも一段と強くなったiPhone12」と書かれています。お風呂やプールで使えるとは書いてありません。iPhone12を含めたiPhoneの防水性能に関する解説ページでは、防水性能を保つための注意点が書かれています。どのようなことに注意するべきか詳しく解説します。
Appleの注意書きによると、iPhone12を含めたiPhoneの防水性能では控えた方が良い行為として次のようなことが記載されています。
iPhone12を持ったまま泳いだり入浴したりすることはしないほうがいいとされています。
シャワーに当てたり、ジェット水流に晒したり、サーフィンなどで波に当たったりするような、強い水流に当てたり流れのあるところでiPhone12を使うことも控えたほうがいいとされています。
サウナやスチームルームなど、高温多湿になる場所で利用することも控えたほうがいいとされています。
実験動画にあるような、意図的にiPhone12を水没させるようなこともしないほうがいいとされています。
iPhone12の高度な防水性能は、内部へ水の侵入を防ぐことで成立しています。iPhone12の内部には水に弱い精密な部品が詰まっています。万が一、水が内部に侵入してしまったら、精密部品が壊れてしまう可能性があります。水濡れによるiPhone12の損傷を防ぐために控えたほうがいい行為も挙げられています。
iPhone12を利用する時には、推奨されている環境の条件下で利用するようにしましょう。Appleが推奨しているiPhone12の利用環境は次の通りです。
動作時環境:0℃~35℃
保管時環境:-20℃~45℃
相対湿度 :5%~95%(結露しないこと)
動作高度 :3,048mまでテスト済み
iPhone12には熱の変化に弱い部品なども使われています。上記の条件を外れてしまうと、熱の変化に弱い部品が変形して、防水性が保てなくなる可能性があります。防水ケースに入れたとしても、35℃以上の高温になるサウナに持ち込むことはおすすめできません。
iPhone12は衝撃に強いとされています。しかし、落としたり強い衝撃を与えたりして、万が一、表面に傷やひび割れが生じてしまうと、防水性を保て無くなる可能性があります。特に、iPhone12の防水性が重要だと考えるのであれば、決して落とさないように気をつけましょう。
Apple社公認の専門業者以外の方が分解してしまうと、正しく部品を組み立てられない可能性があります。分解したiPhone12を組み立てる工程に一つでも間違えや抜けがあると、防水性能が保てません。もちろん、保証期間内であっても分解したiPhone12は動作保証対象外になってしまうので、素人が分解することは絶対に避けましょう。
1 / 2
続きを読む