2019年12月15日更新
iPhone8/8 Plusのテザリング設定方法をキャリア別に解説!
ドコモ・au・ソフトバンクや格安SIM事業者の料金プランの中にはテザリングサービスがあり、契約すればiPhone8/8 Plusでテザリング(インターネット共有)を行えます。iPhone8/8 Plusのテザリング設定方法や注意点などをまとめました。
目次
- 1iPhone8/8 Plusでテザリングを使うために準備すること
- ・スマホの契約プランがテザリングに対応しているか確認
- 2iPhone8/8 PlusをWi-Fi接続でテザリングする設定方法
- ・Wi-Fi接続でテザリング接続をするメリット
- ・Wi-Fi接続の設定手順
- 3iPhone8/8 PlusをUSB接続でテザリングする設定方法
- ・USB接続でテザリング接続をするメリット
- ・USB接続の設定手順
- 4iPhone8/8 PlusをBluetooth接続でテザリングする設定方法
- ・Bluetooth接続でテザリング接続をするメリット
- ・Bluetooth接続の設定手順
- 5iPhone8/8 Plusを子機としてテザリング接続する設定方法
- ・iPhone8/8 Plusを子機にする設定手順
- 6iPhone8/8 Plusでテザリング接続する際の注意点
- ・パケット通信量をこまめにチェックする
- ・iPhone8/8 Plusの名前(SSID)が他者から見える状態になる
- ・iPhone8/8 Plusのバッテリー消費が大きくなる
- 7iPhone8/8 Plusでテザリング接続を使ってみよう!
iPhone8/8 Plusでテザリングを使うために準備すること
テザリングとは、スマートフォンやタブレットのモバイルデータ通信機能をアクセスポイントとして利用し、そのネットワークを共有してノートPCや他のモバイル端末を同時にインターネットに接続できるサービスのことです。
この接続方法を活用すれば、ポケットWi-Fi(モバイルWi-Fiルーター)を持ち歩かなくても、屋外で自由に様々なデバイスをインターネットに接続できます。
ただし、テザリングを使うためには、いくつかの条件を満たしていなければなりません。まずは、iPhone8/8 Plusでテザリングを利用する際の確認事項を見ていきましょう。
スマホの契約プランがテザリングに対応しているか確認
iPhoneでテザリングを行うためには、以下の2つの条件をクリアしている必要があります。
- その端末がテザリング機能に対応している
- キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク等)の契約プランがテザリングサービスに対応している
キャリアスマホの場合、iPhone 5より後のモデルであればテザリングが可能です。したがって、iPhone8/8 Plusは一つ目の条件を最初から満たしています。
モバイルルーター忘れたからせっかく作った資料を送れない...
— あき♂⚡️🌪 (@AkiSano13) December 8, 2019
テザリングオプション付けときゃ良かった...
問題は二つ目の条件です。各通信事業者の契約プランによって、iPhone8/8 Plusでもテザリングが出来ない場合があります。
どの契約プランならテザリング可能なのか、各携帯キャリアのサービスを具体的に見ていきましょう。
ドコモ(docomo)でテザリングが利用できるプラン
ドコモ(docomo)はテザリングサービスを無料で提供しています。特殊なオプションに加入しなくても、ドコモと契約した時点で自由にテザリングを利用可能です。
auでテザリングが利用できるプラン
auでは、テザリングサービスがオプション制になっています。auの契約プランによって、月額料金が無料の場合と500円(税抜)の場合があります。
auの料金プラン | テザリングオプションの月額利用料金 |
---|---|
受付終了プラン
|
無料 |
受付終了プラン
|
500円(税抜) |
上記以外のデータ(パケット)定額サービス または料金プラン |
500円(税抜) |
auなんだけど、テザリング?はプランに入らんと使えんらしい ちょっと確認してみるね…
— ちのえ (@chino_2514) December 10, 2019
テザリングを利用したいauユーザーは、「My au」・「電話(0077-777)」・「auショップ」のいずれかの方法でテザリングオプションに申し込んでください。
ソフトバンク(Softbank)でテザリングが利用できるプラン
ソフトバンク(Softbank)では、テザリングサービスがオプション制になっています。ソフトバンク(Softbank)の契約プランによって、月額料金が無料の場合と500円(税抜)の場合があります。
ソフトバンク(Softbank)の料金プラン | テザリングオプションの月額利用料金 |
---|---|
|
無料 |
|
500円(税抜) |
上記以外 | 500円(税抜) ※加入から2年無料 |
SoftBankのウルトラギガモンスター50GB、通信制限?何それ美味しいの?みたいな所ある
— 橋本🐾 (@arch_wizard) December 12, 2019
テザリングと組み合わせれば外でポケモンがインターネットに繋げて遊べるのも良い
最高
テザリングを利用したいソフトバンクユーザーは、My SoftBankからテザリングオプションに申し込んでください。
Y!mobile(ワイモバイル)でテザリングが利用できるプラン
Y!mobile(ワイモバイル)では、テザリングサービスを申し込み不要かつ無料で利用できます。
ただしY!mobile(ワイモバイル)の旧料金プランで契約している方は、500円(税抜)の月額料金がかかる場合があります。
Y!mobile(ワイモバイル)の料金プラン | テザリングオプションの月額利用料金 |
---|---|
|
無料 |
4G-Sプラン (データ定額3-S加入) |
無料 |
ウィルコムプランLite | 500円(税抜) |
ウィルコムプランD+ | 500円(税抜) ※加入から2年無料 |
Y!mobileテザリング余裕で快適‥SoftBankの時は月500だったのに
— エスブレイブ (@es128_dqx) November 16, 2019
俺の使い方Y!mobileに合ってるわ
テザリングを利用したい旧料金プランのY!mobileユーザーは、My Y!mobileからテザリングオプションに申し込んでください。
楽天モバイルでテザリングが利用できるプラン
楽天モバイルはドコモと同様、テザリングサービスを無料で提供しています。特殊なオプションに加入しなくても、楽天モバイルと契約した時点で自由にテザリングを利用可能です。
その他の格安SIM(MVNO)でテザリングは利用可能?
格安スマホの事業者(MVNO)は、三大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の通信回線を借りています。
したがって格安スマホでテザリングできるかどうかは、契約時に選択した回線タイプ・iPhone8/8 PlusのSIMロック解除の有無などによって異なります。
多くの格安SIMでは申し込み不要かつ無料でテザリング可能ですが、念のため事前に各格安スマホ事業者の公式ホームページをチェックしておいた方が良いでしょう。
iPhone8/8 PlusをWi-Fi接続でテザリングする設定方法
iPhone8/8 Plusでテザリングする方法として、「Wi-Fi接続」・「USB接続」・「Bluetooth接続」の3種類があります。
ここからは、それぞれのテザリング方法のメリット・デメリット、具体的な設定方法を解説していきます。
Wi-Fi接続でテザリング接続をするメリット
Wi-Fiで各デバイスをテザリング接続する方法には、以下の表のようなメリット・デメリットがあります。最もオーソドックスなやり方であり、テザリング時に広く行われています。
メリット | デメリット |
---|---|
|
バッテリーの消耗が激しい |
Wi-Fi接続の設定手順
iPhone8/8 Plusのモバイルデータ通信・Wi-Fi接続設定をオンにした状態で「設定」アプリを起動し、「インターネット共有」を選択します。
インターネット共有の設定をオンにし、「"Wi-Fi"のパスワード」欄に任意のパスワードを設定しましょう。(半角英数字8文字以上。)
画面左上の「戻る」をタップし、「一般」→「情報」→「名前」にてiPhone8/8 Plusに設定されている名称を確認しましょう。(必要に応じて自分で変更することも可能。)
子機側(テザリング接続したいデバイス側)のインターネット接続設定画面を開き、先程確認したiPhone8/8 Plusの名称が付いているWi-Fiネットワーク名(SSID)を選択してください。
iPhone8/8 Plusの「"Wi-Fi"のパスワード」を子機側で入力すれば、Wi-Fi接続によるテザリング完了です。
テザリング中は、iPhone8/8 Plusの画面上部のステータスバーが青くなります。
MacやiPadならInstant Hotspotでもっと簡単に設定可能
ちなみに、同じApple製品であるMac・iPad・iPod touch等のデバイスが子機の場合、Instant Hotspot機能を使えばテザリング接続時のパスワード入力を省略できます。
子機側でWi-Fi接続設定の画面を開き、「インターネット共有」欄に表示されているiPhone8/8 Plusの名称を選択するだけでテザリング接続完了です。
Instant Hotspot機能が正常に動作しない場合は、以下の条件をすべて満たしているか確認してください。
- 各デバイスで同じApple IDを使ってiCloudにサインインしている
- 各デバイスでWi-Fi・Bluetoothの設定がオンになっている
iPhone8/8 PlusをUSB接続でテザリングする設定方法
USBケーブルを使えば、有線接続によるテザリングが可能です。Wi-Fiの調子が悪い時に大変重宝します。
USB接続でテザリング接続をするメリット
USBでテザリング接続する方法には、以下の表のようなメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
USB接続の設定手順
まず、iPhone8/8 Plusと子機をUSBケーブルで接続します。(子機がPCの場合は事前にiTunesをインストールしておく。)
iPhone8/8 Plusのモバイルデータ通信設定をオンにした状態で「設定」アプリを起動し、「インターネット共有」をオンにします。
「このコンピュータを信頼しますか?」というダイアログが表示されたら、「信頼」を選択してください。
必要に応じて子機側のネットワーク設定でiPhone8/8 Plusを選択すれば、USB接続によるテザリング完了です。(PCの場合は自動的に接続設定が完了する。)
テザリング中は、iPhone8/8 Plusの画面上部のステータスバーが青くなります。
iPhone8/8 PlusをBluetooth接続でテザリングする設定方法
Bluetooth接続でもテザリング可能です。iPhone8/8 Plusのバッテリーの消費を抑えたいがUSBケーブルを持っていない、という時はBluetooth接続でテザリングしましょう。
Bluetooth接続でテザリング接続をするメリット
Bluetoothでテザリング接続する方法には、以下の表のようなメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
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|
Bluetooth接続の設定手順
iPhone8/8 Plusのモバイルデータ通信・Bluetooth設定をオンにした状態で「設定」アプリを起動し、「インターネット共有」をオンにします。
iPhone8/8 Plusと子機をBluetoothでペアリングします。
具体的な方法はデバイスによって異なりますが、Bluetoothの設定画面でPINコード等を確認して対応付けすれば、Bluetooth接続によるテザリング完了です。
テザリング中は、iPhone8/8 Plusの画面上部のステータスバーが青くなります。
iPhone8/8 Plusを子機としてテザリング接続する設定方法
ここまでは、iPhone8/8 Plusを親機として利用するテザリング接続の設定方法を見てきました。
今度は逆に、iPhone8/8 Plusを子機として使うテザリング接続方法を見ていきましょう。
iPhone8/8 Plusを子機にする設定手順
最も一般的なやり方である「Wi-Fi接続」のパターンで話を進めます。
親機となるスマホ・タブレットでインターネット共有(テザリング)の設定を済ませたら、iPhone8/8 Plusの「設定」アプリを起動して「Wi-Fi」を選択してください。
「Wi-Fi」をオンにすると、「ネットワークを選択」欄に親機の名称が付いているネットワーク名(SSID)が表示されるはずです。
そのネットワークを選択してパスワードを入力すれば、iPhone8/8 Plusがテザリング接続の子機になります。
iPhone8/8 Plusの端末でインターネットが使えるようになっていることを確認しましょう。
iPhone8/8 Plusでテザリング接続する際の注意点
ドコモ、au、ソフトバンク、どのキャリアにせよテザリングに対応しているプランと契約していれば、iPhone8/8 Plusでテザリング接続を行うのはそれほど難しい作業ではありません。
しかし、実際にテザリングを利用する際には、いくつか注意しなければならないことがあります。
うっかりしていると後で予期せぬトラブルに巻き込まれる可能性があるので、初心者の方は以下の3点に気をつけてください。
パケット通信量をこまめにチェックする
一つ目の注意点は、通信量です。iPhone8/8 Plusを親機としてテザリング接続した場合、子機が利用したインターネット通信もiPhone8/8 Plusのパケット通信量として合算されます。
万一パケット定額プランに加入していない場合、何万円もの金額を一度に請求される恐れがあります。
また、合計パケット通信量が所定の上限値に達すると、ドコモ・au・ソフトバンクなどのキャリアから速度制限をかけられてしまいます。
テザリングは、メールのチェックや簡単な調べ物など短時間で済む作業時にのみ利用した方が無難です。
iPhone8/8 Plusの名前(SSID)が他者から見える状態になる
二つ目の注意点は、個人情報の漏洩です。屋外にいる時にiPhone8/8 Plusで「インターネット共有」をオンにすると、近くにいる他人のデバイス上にもそのWi-Fiネットワーク名(SSID)が表示されます。
パスワードがバレない限り、テザリングを不正利用されることはありません。しかし、「〇〇のiPhone」など個人を特定できるネットワーク名(SSID)になっていると、悪意を持った人間の標的にされる危険性があります。
「設定」アプリを起動して「一般」→「情報」→「名前」を選択し、ネットワーク名(SSID)をランダムな文字列に変更した方が安全です。
iPhone8/8 Plusのバッテリー消費が大きくなる
三つ目の注意点は、バッテリー消費です。Wi-Fi接続でテザリングを行うと、凄まじいスピードでiPhone8/8 Plusのバッテリー残量が減っていきます。
近くにiPhone8/8 Plusを充電できる場所が無い場合は、Wi-Fi接続でのテザリングは避けるべきです。BluetoothかUSBでテザリングしましょう。
iPhone8/8 Plusでテザリング接続を使ってみよう!
今回は、ドコモ・au・ソフトバンク等のキャリアのテザリング対応状況や、iPhone8/8 Plusでテザリングするやり方などをご紹介いたしました。最後に本記事の要点をまとめると、以下の5点が挙げられます。
- テザリングを利用すると、iPhone8/8 Plusのモバイルデータ通信を他のデバイスと共有して同時にインターネット接続できる
- ドコモと楽天モバイルはテザリングサービスを申し込み不要かつ無料で提供しているが、auとソフトバンクでは申し込みが必要(契約プランによっては月額500円かかる)
- Y!mobileや格安スマホ事業者では、契約プランによってテザリング対応が異なる
- テザリングには「Wi-Fi接続」・「Bluetooth接続」・「USB接続」の3種類があるが、基本的には「設定」アプリの「インターネット共有」から各種設定を行える
- iPhone8/8 Plusでテザリングする際には、パケット通信量・個人情報流出・バッテリー消費などに注意する必要がある
テザリングを使えば様々なデバイスを同時にインターネット接続できるため、ドコモユーザーはもちろんのこと、auやソフトバンクユーザーの方もオプション加入して利用する価値が十分にあります。
これまでテザリングを利用したことのない方は、ぜひ本記事を参考にしてテザリング接続を試してみてください。