iPhoneのバックアップをiCloudでとる方法!保存データを暗号化する方法も解説!

iPhoneのバックアップがないと、機種変更や故障・紛失の際に写真や重要なデータを失いかねません。それを避けるには、iCloudやiTunesを使ってバックアップを取らねばなりませんが、PCがない場合はiCloudでのiPhoneバックアップの一択となります。

目次

  1. 1iPhoneをバックアップするには?
  2. iCloudでバックアップする
  3. iTunesでバックアップする
  4. 2iPhoneのバックアップデータを暗号化する
  5. 暗号化により機種変更後も引き継げるデータ
  6. iCloudで保存データを暗号化するには
  7. 3iPhoneをiCloudでバックアップする方法
  8. バックアップの準備
  9. iCloudでのバックアップの仕方
  10. 4iCloudでiPhoneのバックアップをとる際の注意点
  11. 容量に注意!
  12. バックアップに時間がかかる
  13. 5iPhoneをiCloudで自動バックアップする方法
  14. 自動バックアップに設定する
  15. 自動でバックアップする注意点
  16. 6iPhoneのバックアップをiCloudで定期的に行おう!

iPhoneをバックアップするには?

公私にわたって便利に使われるiPhoneですが、それだけに紛失したり故障したりすると、データの復元に苦労するのは仕方がありません。その苦労は機種変更のときでも同じです。データがクラウドに保存されるタイプのアプリなら、アプリを再インストールしてログインすれば保存されたデータにアクセスできますが、そうでない場合は悲惨なことになります。

そんな悲惨な事態を避けるために欠かせないのがバックアップです。iCloud、もしくはiTunesでiPhoneのバックアップを取っておくことで、iPhoneのデータを確実に保存でき、紛失・故障・機種変更の際にも問題なくデータを移行させられます

それでは、iTunesとiCloudのどちらでiPhoneのバックアップを取っておくべきかと気になる方もおいででしょう。答えは「両方で取る」です。バックアップは二重三重に取っておいて、はじめて安全になるものです。PCをお持ちでない場合は仕方ありませんが、そうでないならiTunesとiCloudの両方でバックアップを取るように心がけてください

iCloudでバックアップする

iCloudでのiPhoneバックアップは十分に機種変更などの場合に役立ってくれます。この方法には以下の特徴があります。
 

  • クラウド上にiPhoneのデータがバックアップされるので、余計な機材が不要
  • ある程度以上の容量のバックアップを取るにはiCloudの使用料金が必要になる
  • Wi-Fi環境が必要
  • iTunesでのiPhoneバックアップに比べて時間がかかる
  • 暗号化されている

このうち、保存容量と保存できるデータについて、以下でもう少し詳しく触れます。

保存容量

iCloudでは無料で使える容量は5GBしかありません。iPhoneの中身をバックアップする場合、写真や動画、音楽やアプリ内のデータまでをバックアップしようとすると5GB程度の容量では到底足りなくなります。そのため、重要なデータのみをバックアップするか、仕方なく有料プランを利用するかを選ばなければなりません

有料プランを利用する場合については、のちほど「iCloudでiPhoneのバックアップをとる際の注意点」の章の「容量を追加する」の項で詳しく説明します。

保存できるデータ

iCloudによるiPhoneのバックアップの仕方では、以下のデータを除き、iPhone上のほとんどすべてのデータ、および設定情報がバックアップできます。除かれるデータは以下の通りです。
 

  • iCloud に保存済みのデータ……連絡先やカレンダー、メモにiCloudに保存済みの写真、iMessageやボイスメモ、SMS・MMSのメッセージ、ヘルスケアデータなど
  • iCloud以外のクラウドサービスのデータ……GmailやExchangeメールなどのデータ
  • Appleメールのデータ
  • Apple Payにおける情報と設定内容
  • Touch IDにおける設定内容
  • iCloudミュージックライブラリやApp Storeで入手したコンテンツ

最後の「iCloudミュージックライブラリやApp Storeで入手したコンテンツ」は、復元後改めてApp Storeなどから再ダウンロードしますが、アーティストが不祥事を起こして消されてしまうと、再入手は不可能になります

iTunesでバックアップする

もちろんiTunesでのiPhoneバックアップも機種変更などの際には心強い味方になってくれます。半面、iCloudによるバックアップとは対照的な以下の特徴があります。
 

  • PC上にiPhoneのデータがバックアップされる
  • PCに十分な空き容量があれば問題なくiPhoneを完全バックアップできる
  • 付属のLightningケーブルで接続すれば済む
  • iCloudでのiPhoneバックアップに比べて時間がかからない
  • 指定しないと暗号化されない

こちらについても、保存容量と保存できるデータについて、以下でもう少し詳しく触れます。

保存容量

iTunesでのiPhoneバックアップの場合には、保存容量は接続するPCのストレッチの空き容量にかかってきます。デスクトップPCであれば32GB〜512GBのiPhoneの完全バックアップを取るのも問題ないでしょうが、ノートPCでは多くの場合iPhoneのバックアップをとるだけのストレージ容量は用意できません

2019年3月現在のiTunesは、アプリなどについてはバックアップせずに、復元時に再インストールするようになっており、その分バックアップの容量が小さくなっています。しかしそれでも大容量のiPhoneの場合はノートPCではストレージの容量が足りないのが実情です。

外付けのHDD・SSDを用意して、そちらにiPhoneのバックアップを取ることも可能ではありますが、それには非常に手間がかかります。そのためノートPCの場合は仕方なくiCloudでのバックアップに移行するというのが現在の状況です。

保存できるデータ

iTunesによるiPhoneのバックアップの仕方では、以下のデータを除き、iPhone上のほとんどすべてのデータ、および設定情報がバックアップできます。除かれるデータは以下の通りです。
 

  • iCloud に保存済みのデータ……連絡先やカレンダー、メモにiCloudに保存済みの写真、iMessageやボイスメモ、SMS・MMSのメッセージ、ヘルスケアデータなど
  • Appleメールのデータ
  • iTunes StoreやApp Storeのコンテンツ、もしくはApple Booksへと直接ダウンロードした PDF
  • iTunesからiPhoneへ同期したコンテンツ……PCのiTunesで読み込んだMP3やCD、ビデオやブックや写真など
  • Face IDやTouch IDの設定
  • Apple Payの情報、および設定内容
  • アクティビティ、ヘルスケア、キーチェーンのデータ……ただしiTunesでのバックアップを暗号化すればバックアップ可能

こちらも「iCloudミュージックライブラリやApp Storeで入手したコンテンツ」は、アーティストが不祥事を起こして消されてしまうと、再入手は不可能になるので、CDに焼くなりPC上にダウンロードしておく必要があります。

iPhoneのバックアップデータを暗号化する

前項の「iTunesでバックアップする」-「保存できるデータ」で触れたように、アクティビティ、ヘルスケア、キーチェーンといった個人情報の塊についてはiTunes でバックアップを取る際に暗号化しなければなりません

暗号化により機種変更後も引き継げるデータ

iTunesでのiPhoneバックアップを暗号化することで、アクティビティ、ヘルスケア、キーチェーンのデータのみならず、SafariのWebサイトの履歴やWi-Fi設定なども、機種変更や新規購入でiPhoneを入手した場合に復元が可能となります。引き継ぎの楽さが段違いなので、iTunesでバックアップする場合には必ず暗号化するようにしてください。

iCloudで保存データを暗号化するには

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この記事のライター
julyten
PDAの頃から携帯機器やPC関係を扱ってきた旧きプロレス愛好家。

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