「クリップボードとは」「コピーした文章の保存場所はどこか」といった基本的な事項の解説からAndroidクリップボードの使い方、この拡張アプリ「aNdClip」「履歴消しゴム」の使い方までを紹介します。Androidクリップボードを便利に活用しましょう。
パソコンではおなじみのクリップボード機能がAndroidにも実装されていることをご存知でしょうか。本記事では「クリップボードとは」「コピーした文章の保存場所はどこか」といった基礎的な事項からAndroidクリップボードの使い方まで解説します。また、Androidのクリップボード機能をより便利にする定番の拡張機能の使い方を説明します。
「クリップボード」とは、「コピー」または「切り取り(カット)」したデータを「貼り付け(ペースト)」するまでの間、一時的に保存しておくための場所、または保存しておくための機能です。クリップボードには、テキスト(文章)・画像といろいろなデータを保存できます。
クリップボードの機能は一般的に次のとおりで、Androidでも同じです。この機能の範囲では特に意識することなく「コピー(カット)」&「ペースト」操作時にバックグラウンドでクリップボードが機能します。
Android標準機能では「コピーした文章(クリップボードに保存されたデータ)」はどこに保存されているのでしょうか。実は、コピーした文章はどこかの場所にファイルとして保存されているわけではありません。これは、文章の保存場所が「本体ストレージ」領域内のどこかではなく「作業メモリ(RAM)」領域内にあるためです。
ファイルとして保存されていないため、クリップボード内に保存されている文章はどこか適当な場所に「貼り付け」して確認するしかありません。
さて、「作業メモリ」領域とは何でしょうか。これは一時的にデータを置いて作業を行うスペースで、RAMと呼ばれることもあるものです。「作業するときの机の広さ」によく例えられます。実行中のアプリやコピーしたデータなどが配置され動作しますので、容量が大きい(机が広い)ほうがより動作が軽快になります。
電源の供給がなくなる(電源をOFFにする)とデータがクリアされる特性があるため、ここに保存されたクリップボード上のデータは電源の供給を止めるとなくなります。
一方で、「本体ストレージ」領域とは長期的なデータの保存スペースで、ROMと呼ばれることもあります。「収納スペース」に例えられることがあります。名前を付けて保存したファイルなどはROM上に保存されますので、本体ストレージ容量が大きいとより多くのファイルを保存できます。
クリップボードには、「文章の保存が一つだけ」「クリップボード上のデータの確認・操作ができない」「電源の供給を止めるとデータ消える」という欠点があります。Androidにはこの欠点を補う定番アプリ「aNdClip クリップボード拡張」があります。
「aNdClip クリップボード拡張」とは、クリップボードの履歴を記録するAndroidアプリです。このアプリは履歴機能によって、Androidのクリップボードの欠点を補ってくれます。
「aNdClip」には「リリース(有料)」版と「Free(無料)」版とがあります。「リリース」版には「広告がない」「アイコン色が赤」となるほか「バッテリー情報」など若干の追加機能がありますが、クリップボードの「確認」・「削除」・「復元」機能は無償版でも利用できます。
「aNdClip」はGoogle PlayからAndroid上にインストールできます。「aNdClip」と検索すると上位に表示されますので、「aNdClip クリップボード拡張」または「aNdClip クリップボード拡張 Free版」をタップして、表示されたページから「インストール」をタップします。本記事では「Free版」のインストールを説明します。
「アプリのアクセス許可」について同意を求められますので、同意できる場合は「同意する」をタップします。タップするとアプリがダウンロードされインストールが開始されます。
インストールが完了すると、アプリが自動的に常駐し、通知バーに「aNdClip」のアイコンが表示されます。常駐していない場合は、アプリアイコンをタップしてください。
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