フルフィルメントby Amazon(FBA)とは?メリットやデメリット・手数料はかかる?

Amazonで出品している人はフルフィルメントby Amazon(FBA)を導入しようか迷っている人も多いことでしょう。この記事ではフルフィルメントby Amazon(FBA)にはどんなメリットやデメリットがあり、手数料はどのくらいかかるのか詳しく解説します。

フルフィルメントby Amazon(FBA)とは?メリットやデメリット・手数料はかかる?のイメージ

目次

  1. 1FBA(フルフィルメントby Amazon)とはいったい何?
  2. 出品者が商品をAmazonに預けられるサービス
  3. 2FBA(フルフィルメントby Amazon)のメリット・デメリット
  4. メリットについて
  5. デメリットについて
  6. 3FBA(フルフィルメントby Amazon)の利用方法
  7. 在庫管理画面からFBA出品を登録
  8. FBAに納品する方法
  9. 4FBA(フルフィルメントby Amazon)を利用する際の注意点について
  10. 最初に手数料の計算を忘れずに!
  11. FBAを利用できない商品に注意を!
  12. ラベル印刷の時にはサイズに注意!
  13. 5FBA(フルフィルメントby Amazon)でAmazon出品を効率化しよう!

FBA(フルフィルメントby Amazon)とはいったい何?

フルフィルメントby Amazon(FBA)について

副業で、Amazon出品を始める人も増えていますが、Amazon出品について勉強をしていると、フルフィルメントby Amazon(FBA)という言葉を目にするようになります。フルフィルメントby Amazon、略してFBAとはいったいどのようなもので、出品者が利用するとどのようなメリットとデメリットがあるのか見ていきましょう。

出品者が商品をAmazonに預けられるサービス

まず、フルフィルメントby Amazon(FBA)とはどのようなサービスなのか見ていきましょう。フルフィルメントby Amazon(FBA)とは、出品者がAmazonのFBA倉庫と呼ばれる倉庫に商品を預けることができるサービスです。

商品を通販で販売するビジネスを行う場合、商品を仕入れて、検品して、注文が入ったら梱包して発送するという作業が必要になります。梱包と発送にかなりの手間を取られてしまい、副業での Amazon出品が続けられなくなる人も少なくありません。

Amazon出品をする上で、フルフィルメントby Amazonを利用すれば、仕入れた商品を検品してAmazonのFBA倉庫に送ることまで自分で行えば、その後の作業はすべてAmazonに代行してもらえるようになります。

商品の梱包から発送までAmazonが代行

フルフィルメントby Amazon(FBA)について

フルフィルメントby Amazonというのは、商品に対して注文が入ったときに、商品の梱包から発送までをAmazonが対抗して行ってくれるサービスです。

通販ビジネスを行う上で、とても手間のかかる商品の梱包と発送という部分を、Amazonにお任せできることで、フルフィルメントby Amazonの利用者は、商品の選定や仕入れだけに集中できるようになります。

返品返金処理やクレーム処理もAmazonが代行

また、通販ビジネスを行う上でとても厄介な点が、返品やクレームが非常に多いという点があります。実際に手に取って商品を選べないことで、気に入らないからと返品される確率は、実店舗よりもAmazonなどの通販ではかなり大きくなります。

また、クレームが入るとその対応にも時間を割かれます。悪質なクレーマーだった場合には、時間だけではなくて出品者の精神も削られることもあります。しかし、フルフィルメントby Amazonを利用すれば、返品に対しての返金対応や、クレーム処理もすべてAmazonが代行して行ってくれます。

Amazon出品をする上で、出品者として一番やりたく無い返品処理やクレーム処理をAmazonに代行してもらえるのが、フルフィルメントby Amazonというサービスです。

ThumbAmazon出品大学の活用方法まとめ!商品リサーチやせどりの仕入れについて解説
Amazon出品大学という言葉を聞いたことはありますか?Amazonでは商品を購入するだけで...

FBA(フルフィルメントby Amazon)のメリット・デメリット

フルフィルメントby Amazonとてもいいサービスの様に思えます。しかし、FBAを利用することにはメリットもあればデメリットもあります。こちらでは、フルフィルメントby Amazonのメリットとデメリットについて見ていきましょう。

メリットについて

まずはフルフィルメントby Amazonのメリットについて見ていきましょう。
 

発送やクレーム処理の手間がかからない

FBAを利用することの1番のメリットというのは、発送や返品、クレーム処理といった手間をかけずに済むようになるという点があります。商品はFBAの倉庫に預けなければいけないので、FBA倉庫に発送するための手間というのは必要になります。しかし、個別の注文に対して梱包と発送の作業をする必要はありません。

また、時として精神的に嫌な思いをすることもあるクレーム対応も、FBAを利用していれば出品者が自分で行う必要はありません。

Amazon出品ビジネスを展開する上で、出品者として最も面倒くさい発送と返品、クレーム処理をお任せできることで、商品選定やAmazonでは細かく変化する価格設定に時間を割くことができるようになるというメリットがあります。

プライムマーク取得でAmazonブランドを利用できる

フルフィルメントby Amazonを利用することのメリットには、プライムマークを取得できるというメリットもあります。プライムマークというのは、Amazonが販売している商品には必ず付いていて、なんとなくAmazonユーザーにとってはAmazonが保証してくれいる商品だという安心感を感じられるものです。

実はプライムマークは出品者が出品する商品も付けることができます。出品者がプライムマークを付けられる条件とは、FBAを利用していることか、マーケットプレイスプライムを利用するかのどちらかがだけです。

FBAを利用していない人がマーケットプレイスプライムを取得するのは、販売実績やクレーム対応への評価などの厳しい審査が必要で、なかなか難しいのが現状です。しかし、FBAを利用すれば簡単にプライムマークを取得できます。

Amazonブランドを利用して商品を販売できるプライムマークが取得できるというのは、フルフィルメントby Amazonを利用することの大きなメリットと言えるでしょう。

送料無料で発送できるので集客に有利!

フルフィルメントby Amazonを利用して発送する商品は「Amazon.co.jpから発送します」と表示されて、購入者にとっては送料無料になります。もちろん、購入者にとって見かけ上の送料無料になっているだけで、商品代金の中に送料が含まれているのですが、送料無料と表示できるかどうかは大きな分かれ目となります。

というのは Amazonに限らず、複数のショップが出店している通販サイトでは、送料無料になるかどうかが集客力を大きく左右するポイントになるからです。送料無料の商品をわざわざ探す人もいます。

送料無料を求めているお客さんへアピールできるという点で、フルフィルメントby Amazonで送料無料で集客力をアップできるという点は大きなメリットといえます。

購入者の決済方法の選択肢が増える

FBAを利用すると購入者の決済方法の選択肢が増えるので、決済方法で商品を選んでいた人にも訴求できるようになります。マーケットプレイスへ出品されている商品を購入した場合の決済方法は通常はクレジットカードでの決済しか認められていません。

しかし、フルフィルメントby Amazonを利用すると、クレジットカード決済の他に代金引換も決済方法の選択肢として選べるようになります。

代引きには手数料がかかるので、クレジットカード決済の様に手数料無料というわけにはいきません。しかし決済手数料無料でもクレジットカードを持っていない人や、クレジットカードを使いたくないという人の決済方法の幅を広げられるというのは、フルフィルメントby Amazonの大きなメリットといえます。

海外発送ができるようになり販売機会が増える!

Amazonではその国に住んでいない人が海外から購入するということもよくあります。しかし、自分で発送する場合、海外発送に対応するのはとても大変なことなので、海外発送には対応していないという出品者も少なくありません。

しかし、フルフィルメントby Amazonを利用すると、FBA倉庫からAmazonが海外へも発送してくれるので、自分で海外発送の手続きを行う手間が必要ありません。海外からの購入を可能にできることで、販売機会を増やすことができるというメリットがあります。

デメリットについて

フルフィルメントby Amazonにはここまで見てきたように大きなメリットがありますが、逆に手数料が高いなどのデメリットもあります。こちらでは、フルフィルメントby Amazonのデメリットについて見ていきましょう。

手数料が高い

フルフィルメントby Amazonを利用している出品者の中には、FBAは手数料が高いのがデメリットだという声が上がっています。通常のAmazon出品でかかる手数料の他に、在庫保管手数料と発送代行手数料が必要です。

発送代行手数料料は商品の大きさに応じて141円から1,598円までかかります。在庫保管手数料が、10cm×10cm×10cmの大きさで、1か月あたり4,370円から9,170円まで預けた日から販売できた日までの日割りで必要になります。

また、1年以上販売されない商品に関しては、長期保管手数料も必要になります。長期保管手数料の金額は10cm×10cm×10cmの大きさで17,773円必要になります。これらの手数料がかなりかかり、販売できないとFBAに預けるための保管手数料がどんどんとかさんでいくという点は、出品者にとってはデメリットといえます。

Amazon出品をするためには、手数料の決済用にクレジットカードを登録します。売れない商品に対する手数料の決済がつらいという出品者も声もあるのが現実です。

商品コンディションを確認できない

FBAに預けた商品は在庫商品を手元に置いておくことができないので、販売する時の商品の状態を自分の目で確認してから発送できないという点がデメリットと感じる人もいます。食品のように短期で劣化する商品はFBA倉庫に預けることはもちろんできません。

しかし、半年以上もFBA倉庫に預けっぱなしになっていると、何らかの不具合が起きている可能性もあり、購入者からのクレームにつながる可能性もあります。この点は、出品者にとっては大きなデメリットといえます。

FBA倉庫で万が一のことがあったら販売できなくなる

Amazonではありませんが、2017年にアスクルの倉庫で火災が起き、12日間に渡って燃え続けました。主に文房具を扱っている会社で、燃えやすいものばかりが置いてあったことが、長期間鎮火できなかった理由として挙げられています。

AmazonのFBA倉庫にも梱包用の段ボールやビニール袋、販売用の紙の書籍や文房具など燃えやすいもの大量に置いてあります。万が一火災でも起きた場合には、アスクルの様に大変な災害級の事態になることは想像に難くありません。

FBA倉庫で万が一のことがあった場合には、商品を売ることができなくなってしまいます。その点は自分の手元に置いてある場合とは事情が変わってくるという点をデメリットと感じる人もいます。

ThumbAmazon出品で商品を売るコツは?販売までの手順やメリットを解説!
Amazonは他のECサイトと比べると副業でも参入できるくらい売るのは簡単にできます。しかし...

FBA(フルフィルメントby Amazon)の利用方法

FBAの利用方法についてみていきましょう。

在庫管理画面からFBA出品を登録

まずは通常のAmazon出品の商品登録ができたら、FBAへの登録方法が必要です。登録方法は在庫管理画面からFBA出品を登録します。在庫管理画面の中に商品ごとにFBA出品に変換できるボタンがあるので、そちらからFBA出品に切り替えます。

FBA出品に切り替えても、在庫のすべてをFBAに預ける必要はありません。試しにFBAを利用してみるために、3分の1の個数だけFBAにするという設定もできます。現在出品している商品の在庫の中でいくつFBAにするのか、という設定もできるので必要に応じて設定します。

FBAに納品する方法

FBA出品を設定したら、FBA倉庫に商品を納入します。納入方法について見ていきましょう。

個別の商品かメーカー梱包か選択して数量を登録

まずは個別の商品か、メーカー梱包か選択して、それぞれの数量を登録します。メーカー梱包というのはメーカーが出荷するときの段ボールにそのまま入っている状態のことで、ラベルの貼り付けをAmazonに代行してもらえます。

メーカー梱包以外は全て個別の商品となります。個別の商品をFBAに納品するためには、FBA倉庫でも中身の状態を確認できるように透明のビニール袋で個包装します。個包装の状態もクレームや評価の対象となるので、1つずつ丁寧に包装しましょう。

FBAラベルを貼り付ける

FBA倉庫で1つずつの商品を判別するための商品名とバーコードが記載されたラベルがPDF形式で発行されます。こちらをラベル用紙に印刷して1つ1つの商品に貼り付けます。

発送する

Amazonから指定された住所のFBA倉庫へ発送します。個別の商品の場合には、FBAに発送するための段ボール箱は何でも大丈夫です。近くのスーパーなどでもらえるものを利用しましょう。

Amazonに預けるときの送料は自己負担です。送料着払いで送ってしまうと受け取り拒否されて戻ってくるので注意しましょう。

ThumbAmazon新規出品時の商品画像の作成・アップロード方法と注意点を解説!
Amazonで新規出品のがぞうのアップロードについて解説しています。また、Amazonで画像...

FBA(フルフィルメントby Amazon)を利用する際の注意点について

FBAを利用する際には注意しなければいけない点があります。こちらでは、FBAを利用する際の注意点について見ていきましょう。

最初に手数料の計算を忘れずに!

Amazonで出品するときに、FBAを利用するのがとても便利なことです。しかし、デメリットでも見たように手数料がかなりかかります。預ける期間が長くなれば長くなるほど、保管手数料がかさんでいきます。

FBAを利用すれば絶対に売れるという保証があるわけではありません。FBAで出品するときには、利益や出品手数料だけではなく、FBAの手数料もしっかりと計算した上で利用しましょう。

1年間で売り切れないと長期保管手数料もかかる

長く売れない場合には、長期保管手数料がかかってくる点にはよく注意をしましょう。FBAに預けてから1年が経とうとしている商品は、送料をかけてもFBA倉庫から引き揚げておくことをおすすめします。

毎月15日にAmazonでは在庫チェックを行っていて、その時点で1年を超える商品に長期保管手数料がかけられます。14日までに引き上げれば長期保管手数料はかからずに済むので、売れ残っている商品がないかこまめにチェックしておきましょう。

FBAを利用できない商品に注意を!

Amazonにはとても幅広い種類の商品が出品されていますが、FBAを利用できない商品もあるので注意しましょう。FBAを利用できない商品というのは、常温保存できない商品や、食品屋食品を含む商品、期限表示のある商品、動植物の生体、危険物、化学薬品です。これらの商品を送っても、送料着払いで送り返されてしまうので注意しましょう。

ラベル印刷の時にはサイズに注意!

ラベル用紙は様々なものが販売されています。Amazonで出力できるFBAのラベル用紙は、1種類だけではなくいくつかのサイズが用意されています。ラベルをダウンロードするときには、持っているラベル用紙のサイズに合うものを選ぶように、サイズに注意しましょう。

ThumbAmazonは個人でも販売が可能!出品方法やよくある間違いを紹介!
Amazonでは個人でも販売が可能なことは知っていますか?この記事ではAmazonのマーケッ...

FBA(フルフィルメントby Amazon)でAmazon出品を効率化しよう!

この記事では、Amazonのフルフィルメントby Amazonについて解説してきました。FBAはAmazon出品をする人にとっては、作業を効率化できるとても便利なシステムです。プライムマークの取得や送料無料にできるというメリットも大きいものです。しかし、一方で手数料がかかりすぎるというデメリットもあります。

FBAを利用することの無料などのメリットの他にデメリットもしっかりと検討した上で利用すればFBAはとても大きな武器となります。ぜひFBAを利用できる態勢を整えた上で、Amazon出品の効率化を目指していきましょう。

関連するまとめ

Original
この記事のライター
K.C
皆様のお役に立てる情報をお届けするために日々精進していきます。どうぞよろしくお願いします。