2020年05月20日更新
Zoomでオンラインセミナーを開催する方法!機能・使い方や参加方法も紹介!
Zoomは、双方向のミーティングに利用するだけでなく、オンラインセミナーに活用するセミナー講師や研修担当者が増えています。この記事では、Zoomでオンラインセミナーを開催する方法や、参加する方法、セミナーで使える注目の機能を解説します。
目次
- 1Zoomでのオンラインセミナーにはメリットがいっぱい!
- ・主催者としてのメリット
- ・集客にも強い!参加者にとっても大きなメリットが!
- 2Zoomでセミナーを行う上での注目の機能
- ・画面共有機能
- ・分科会や個別面談に便利なブレイクアウトルーム
- ・セミナーの動画を保存できる
- ・参加者の匿名性を守れるウェビナー機能
- 3Zoomセミナーを行うために必要な準備
- ・主催者はZoomアカウントの取得
- ・Zoomアプリのインストール
- 4セミナーを主催するためのZoomの使い方
- ・Zoomを起動してサインイン
- ・ミーティングを開始もしくはスケジューリングする
- ・参加者にミーティングのURLを伝えて参加してもらう
- ・便利な機能の使い方
- 5セミナーに参加するためのZoomの使い方
- ・主催者から送られてきたリンクをクリックして参加
- ・アプリがインストールされていないときにはその場でインストール
- 6Zoomでセミナーを開催してみよう!
Zoomでのオンラインセミナーにはメリットがいっぱい!
テレワークで在宅勤務を選択する企業が増える中で、オンライン会議システムのZoomを使い始める方も増えています。Zoomは仕事でオンライン会議に使用するだけではなく、Zoom飲み会やZoom同窓会といった、プライベートでの利用でも重宝されています。
また、ここ最近注目されているZoomの使い方が、オンラインセミナーをZoomで開催するというものです。この記事では、Zoomでオンラインセミナーを開催するメリットと、実際にオンラインセミナーで使える便利な機能、実際の使い方をお伝えします。
主催者としてのメリット
Zoomを使ってオンラインセミナーを開催する場合、セミナーの主催者側と参加者側、双方に大きなメリットがあります。特にメリットが大きいのは、主催者側でしょう。まずは、Zoomのオンラインセミナーの主催者側から見たメリットをお伝えします。
会場を抑える必要がない
講師側のメリットの一つは、セミナーを開催するための会場を抑える必要がない点です。実際に人を集めるセミナーの場合は、希望する会場があったとしても、先約が入っていれば希望日時に予約できません。また、希望する人数を収容できる規模の会場を抑えられずに、泣く泣く会場の規模を変更せざるを得ない場合があります。
時として、当初の予定の半分以下の人数しか集められなくなってしまったり、逆に大きな会場しかなく、予算をオーバーしてしまうケースがあります。
Zoomを使ったオンラインセミナーであれば、会場の心配をしなくても大丈夫です。いつでも、自分がセミナーを開催したいときに、PCやスマホさえあればどこからでもセミナーを開催できます。
費用が格安で済む
Zoomを使ったオンラインセミナーなら、セミナーの開催費用を節約できるメリットもあります。リアルセミナーを開催する際は、まずは会場費がかなりの高額になります。都内の人気のホールだと、1時間当たり数万円~です。他に、講師やパネリストや交通費や宿泊費、場合によっては会場に用意するお茶菓子も考えなくてはいけません。
しかし、Zoomを使ってオンラインセミナーを開催すれば、Zoomの使用料だけで済みます。Zoomの使用料は、有料プランを利用しても月額2,000円~、セミナー専用のウェビナープランでも5,400円~です。会場費が抑えられるだけではなく、講師の交通費や宿泊費、お茶菓子の用意なども必要ありません。
リアルセミナーを開催するよりずっと格安の費用で、セミナーを開催できる点が、大きなメリットです。
無料プランでも100人参加のセミナーができる
しかも、Zoomには有料プランだけでなく、無料プランがあります。無料プランの場合は、3人以上の参加では40分までしかビデオ会議が利用できないデメリットがあります。しかし、40分以内にまとめた内容の濃いセミナーを開催できると考えると、この時間制限が返ってメリットになるでしょう。
Zoomの無料版でも、一度に100人の参加者を集められます。100人規模のセミナーを無料で開催できるのは、Zoomならではのメリットです。
集客にも強い!参加者にとっても大きなメリットが!
Zoomで開催されるオンラインセミナーは、主催者だけではなく、参加者にも大きなメリットがあります。こちらでは、参加者側のメリットを解説します。
参加者は交通費や宿泊費の負担がない
遠方のセミナーに参加する場合は、交通費や宿泊費が必要になります。主催者側は講師やパネラーの交通費などは負担してくれますが、参加者の交通費や宿泊費は自己負担です。しかもセミナーの内容によっては、東京や大阪といった大都市でしか開催されないセミナーも少なくありません。
北海道や沖縄から参加する場合は、交通費と宿泊費だけで10万円近くかかってしまうケースもあるでしょう。しかし、Zoomを使ったオンラインセミナーであれば、交通費と宿泊費の負担を考えなくて済みます。日本国内だけではなく、世界中どこにいても、ネットワークに接続したパソコンかスマホがあれば、セミナーに参加できます。
参加者としても、費用負担が少なくて済む点は、Zoomを使ったオンラインセミナーの大きなメリットです。
Skypeとは違い参加者はアカウント作成の必要がない
Zoomの他に、Skypeもオンラインセミナーを開催するためのツールとして人気です。しかし、最近はSkypeからZoomに乗り換えるセミナー主催者が増えてきました。その理由は、Zoomなら参加者がアカウントを作成しなくても気軽に参加できるためです。
Skypeは、主催者だけではなく参加者もアカウントが必要です。パソコンやスマホの操作に慣れていない参加者に、逐一アカウントの取得方法から教えなくてはいけません。
しかし、基本的にZoomなら、メールなどで送った招待状に記載されている、参加リンクをクリックするだけです。初めてZoomを使う方でも、すぐにZoomアプリがインストールされ、Zoomセミナーに参加できます。アカウントがない方もセミナーに招待できる点は、Zoomの大きなメリットです。
Zoomでセミナーを行う上での注目の機能
Zoomではオンラインセミナーを開催するのに便利な機能が、数多くあります。こちらでは、Zoomセミナーで使えるおすすめの機能をご紹介します。
画面共有機能
Zoomをセミナーで活用するにあたって便利な機能は、画面共有機能です。これは、ZoomでPowerPointやPDF、動画などの資料を映しながら説明できる機能です。画面共有を使えば、特に資料を事前に配布する必要もなく、画面上で説明しながら講師側が切り替えもできるため、とても便利です。
分科会や個別面談に便利なブレイクアウトルーム
セミナーでは少人数のグループに分かれて、分科会を行ったり、グループディスカッションを行うことがあります。Zoomには、参加者を小グループに分けるブレイクアウトルーム機能があります。ブレイクアウトルームを利用すれば、個別にZoomのミーティングを設定しなくても、ミーティングルームの中で分科会を開催できるため便利です。
セミナーの動画を保存できる
Zoomには、録画機能があります。無料版を利用している場合は、PCの内部ストレージへ録画するローカル録画が、有料版を利用している場合は、Zoomから割り当てられているクラウドに録画するクラウド録画が利用できます。
セミナーの内容を後から繰り返し復習してもらいたい場合や、その時間に参加できなかった方に見て欲しい場合は、録画した動画を活用すると便利です。
参加者の匿名性を守れるウェビナー機能
Zoomの有料プランのオプションに、ビデオウェビナーがあります。ビデオウェビナーとは、セミナー専用の料金プランで、100名までの参加で5,400円から、参加できる人数によって料金が変わります。最大1万人参加のセミナーを開催可能です。
通常のZoomのミーティング機能では、参加者の名前は全ての参加者に公開されます。しかし、ウェビナーを使えば、参加者の名前は他の参加者には表示されません。セミナー参加者の匿名性を守れる機能も、Zoomでは利用できます。
Zoomセミナーを行うために必要な準備
Zoomセミナーを開催・参加するための準備について解説します。
主催者はZoomアカウントの取得
主催者は、Zoomアカウントを取得が必須です。参加者もPCアプリが使えずに、ブラウザから参加する場合は、アカウントへのサインインが求められます。
上記のリンクからZoomのWebサイトを開き「サインアップは無料です」をクリックします。アカウント作成画面が開きます。メールアドレスの登録もしくは、Googleアカウント連携で、Zoomアカウントが取得できるため、どちらか使いやすい方法で登録しましょう。
Zoomアプリのインストール
Zoom会議を主催するのなら、ブラウザ版よりもPC用のアプリから利用したほうがいいでしょう。その理由は、PC用アプリならZoomのすべての機能を利用できるためです。
上記のリンク先にある、「ミーティング用Zoomクライアント」をPCにインストールしましょう。スマホ用のアプリへのリンクも、こちらのページにあります。
PCブラウザでの主催や参加も可能
ただし、企業や学校などから貸与されているPCで、組織によって管理されているものは、Zoomアプリをインストールできない場合があります。その場合は、ブラウザ版を使いましょう。ブラウザ版からも、Zoomセミナーを主催可能です。
ZoomをPCのブラウザから使う方法は、以下の記事で解説しています。参考にしてください。
セミナーを主催するためのZoomの使い方
セミナーの主催者がZoomでオンラインセミナーを開く手順を、解説します。
Zoomを起動してサインイン
まずはPCでZoomを起動して、サインインします。ブラウザ版を利用する方は、Webサイトからサインインして、「マイミーティング」のページへ入ります。
ミーティングを開始もしくはスケジューリングする
すぐにセミナーを始める場合は、「新規ミーティング」をクリックします。セミナーをスケジュールする場合は、「スケジュール」をクリックします。
スケジュールをクリックすると、セミナーのタイトルや開始日時、参加者がミーティングルームに入るためのパスワードなどを設定できます。
参加者にミーティングのURLを伝えて参加してもらう
すでに開始したミーティングの場合は、「参加者」をクリックすると「招待」のボタンが表示されます。
スケジュールしたミーティングの場合は、Zoomアプリのトップから「ミーティング」をクリックし、設定したオンラインセミナーの詳細を表示します。そちらで、Zoomミーティングへの招待状をコピーできます。こちらには、Zoomミーティングに参加するためのURLとパスワードが記載されています。
それらをメールやLINEにコピペして、参加者に招待状を送ります。
便利な機能の使い方
Zoomでセミナーを開催する上で覚えておきたい、便利な機能の使い方を解説します。
画面共有の使い方
パワポや写真などをZoomに表示したい場合は、PC上にあらかじめウインドウを表示しておきます。
Zoomのビデオ通話画面にマウスカーソルを置きます。上の画像の様に、画面の下にメニューが表示されます。「画面共有」をクリックすると、現在PC上で開いているウインドウを選択できる画面が開きます。
画面共有したいウインドウを選択すると、参加者にはその画面が表示されます。
ブレイクアウトルームの使い方
ブレイクアウトルームを利用するためには、セミナー開始前に設定が必要です。設定方法は、以下の記事で解説しているので、参考にしてください。
ブレイクアウトルームを使えるように設定してから、セミナーを始めましょう。
設定が終われば、Zoomの画面の下に表示されるメニューから「ブレイクアウトセッション」をクリックします。参加者を手動で振り分けるか、自動で振り分けるか選択できます。あらかじめ参加する分科会が決まっている場合は、手動で振り分けましょう。
セミナー参加者に適当なグループに分けてグループディスカッションを行って欲しい場合は、自動で振り分けが便利です。
動画の録画方法
Zoomのミーティングを録画したい場合は、Zoomの画面のメニューから「レコーディング」をクリックします。すると、録画を開始できます。参加者から録画の許可を求められて、許可を出す場合は、参加者の一覧から、録画を許可する参加者の名前を右クリックしましょう。「レコーディングを許可」をクリックすればOKです。
セミナーに参加するためのZoomの使い方
Zoomセミナーに参加する方法を解説します。
主催者から送られてきたリンクをクリックして参加
Zoomセミナーへの参加者には、主催者から参加リンクがメール等で送られてきます。そのリンクをPCかスマホかタブレットでクリックすれば、参加できます。
アプリがインストールされていないときにはその場でインストール
もしもアプリがインストールされていなくても、アプリのインストールについてのダイアログが表示されます。PCでもスマホでも、アプリのインストールを許可すれば、すぐにZoomを使えるようになります。
アプリがインストールできない場合にはブラウザから参加しよう
尚、アプリがインストールできない場合は、ブラウザから参加できます。以下の記事を参考にして、ブラウザからZoomを使えるように設定しましょう。
Zoomでセミナーを開催してみよう!
この記事では、Zoomでオンラインセミナーを開催するメリットと、開催・参加する方法を解説しました。今回はウェビナーを購入せずに、通常のミーティング機能でセミナーを開催する方法を解説しましたが、これなら無料でもセミナーが開催できます。
今まで会場費などに使っていたコストが、オンラインセミナーを利用すればかなり抑えられます。ぜひ、まだオンラインセミナーを開催したことがないセミナー講師や研修担当の方は、Zoomの活用も検討してみましょう。