Wi-Fi(無線LAN)の電波強度を測定する「ミレル」とは?アプリの使い方を解説!

快適なWi-Fi環境を構築するためには、利用する環境の電波状態を調べることが第一です。Wi-Fiミレルは電波環境を視覚化して現在どのような電波状態にあるかを調べることができるアプリです。Wi-Fiミレルをぜひ一度インストールしてみてください。

Wi-Fi(無線LAN)の電波強度を測定する「ミレル」とは?アプリの使い方を解説!のイメージ

目次

  1. 1Wi-Fiミレルとは?
  2. Wi-Fiや無線LANの電波強度を測定できるアプリ
  3. 2Wi-Fiミレルの特徴
  4. ヒートマップで電波状況を視覚化
  5. 混雑状況を参考に最適なセッティングにできる
  6. Wi-Fiチャンネルごとの混雑状況がわかる
  7. 3Wi-Fiミレルの使い方
  8. アプリをダウンロードする
  9. セットアップする
  10. Wi-Fiの混雑状況を見る
  11. ヒートマップを作成する
  12. 4Wi-Fiミレルを使ってみよう

Wi-Fiミレルとは?

Wi-Fiや無線LANの電波強度を測定できるアプリ

「Wi-Fiミレル」とは、アイ・オー・データ機器が無料で提供しているスマホアプリのことです。Wi-Fiミレルは、無線LANの電波強度などを測定し、それを視覚化して、スマホの画面に表示することができるアプリです。現在では日常生活に欠かすことのできないWi-Fiですが、無線LANは家に一台だけというところが多いのではないでしょうか。

ワンルームなら問題ないかもしれませんが、複数の部屋がある広めの家である場合は、隅々にまで電波を届かせるためには一台では物足りなく感じることもあります。

そういった場合、中継機を導入したり、より性能の高いWi-Fi機器を新たに購入するという方法が必要になりますが、まずは電波強度を測定してどこにどの程度の強度の電波があるのかを調べることが必要です。

無線LANのルータの画像

この様な場合Wi-Fiミレルのアプリを使うと、ご自宅やオフィスなどにおける無線LANのWi-Fi環境を測定し、表示することができるのです。

Wi-Fiミレルは、調べたい場所におけるWi-Fiの電波強度や、周波数帯及びチャンネルごとの混雑の程度などを視覚的に表示する機能をもつため、Wi-Fi環境改善のためのヒントを得ることができます。このアプリを使って、Wi-Fi環境を快適にしたい場所の電波強度を測定してみましょう。

ちなみにWi-Fiとは、家の中で使っているパソコンやタブレットなどの無線LANネットワーク対応端末が、無線の電波で接続できる便利な接続方式です。Wi-Fiを利用すれば、ジャマなケーブルが減るのでインターネット接続機器周りをすっきりさせることができ、電波が届く場所なら簡単にインターネット接続できるようになります。

Wi-Fiを示す画像
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Wi-Fiミレルの特徴

Wi-Fiミレルの機能選択画面

Wi-Fiミレルでは、ヒートマップ、混雑状況、電波強度、情報の4つを見ることができます。以下、具体的にどのような内容を測定して表示することができるのか、また、それぞれどのように設定すべきかを説明していきます。

ヒートマップで電波状況を視覚化

Wi-Fiミレルの機能のなかで、最も注目の機能は、Wi-Fi電波の強度をヒートマップ化するものです。Wi-Fi電波の強度に合わせてカラーグラデーション表示をすることで、電波の強い場所、弱い場所を簡単に見分けらことができる“マップ”を作ることができるようになっています。

ヒートマップ機能では、調べたい各部屋の間取りの画像を背景として読み込むことができ、例えば間取り図のリビング部分や、間取り図の浴室部分のそれぞれの画像を背景用グラフィックとして読み込むことができるのです。それぞれの部屋のヒートマップを見たい時は、上述の各部屋の画像をそれぞれタップしていきます。

これにより各地点における電波強度の数値を記録するとともに、数値の高低を示す赤~緑のグラデーションを表示することができます。室内のあちこちへ移動しながら記録することで、各部屋における電波の強い場所、弱い場所を数値とグラデーションとで視覚的に認識できるようになる、ということです。

Wi-Fiミレルのヒートマップ機能の動作画面

この様にごく簡単な操作でヒートマップを作ることができるので、Wi-Fiルーターの置き場所を変えながらヒートマップ確認し、最適な設置方法を探ることも簡単にできるのです。

混雑状況を参考に最適なセッティングにできる

Wi-Fiミレルのヒートマップ上で電波強度の分布を表示した画面

Wi-Fiのチャンネルごとの電波強度、及び混雑の程度をグラフで表示することもできます。この2つの機能と「ヒートマップ」とを組み合わせてWi-Fi環境の状態を知ることで、どのような環境下でインターネットを利用できているのか、Wi-Fi電波のデッドスポットはないか、といった点を確認することができます。

Wi-Fiミレルを使えば、最も快適に通信できそうな周波数帯、及びチャンネルに設定変更する際の参考にすることができるのです。

Wi-Fiチャンネルごとの混雑状況がわかる

Wi-Fiミレルの混雑状況確認機能の画面

Android版アプリでは、各Wi-Fi電波チャンネルの混雑の度合いを調べることができます。Android版「Wi-Fiミレル」の「混雑」タブ→「開始」をタップ。→接続中の電波のチャンネルの混み具合が色分けされた棒グラフで表示されます。

画面を下にスクロールすると、その場所に存在する各Wi-Fi電波の詳細なチャンネル情報が表示されます。2.46Hzを使うと理解しやすいと思います。この場合一つのチャンネルを使うことで5つのチャンネルを使うことになります。電波干渉を防ぐためです。 
 
「混雑」モードを使う事で、混雑しているチャンネルから比較的すいているチャンネルに切り替えるなどの対応が可能です。混雑しているチャンネルを自動で回避する機能をもった無線LANルーターもありますが、そのような機能がない場合には、混雑具合を調べることができる「Wi-Fiミレル」は重宝できます。

Wi-Fiミレルの使い方

アプリをダウンロードする

Wi-Fiミレルのダウンロード画面

まずはアプリをダウンロードします。以下に、iPhoneの場合とAndroidの場合とを分けて、ダウンロードの仕方を具体的に説明します。

iPhone

AppStoreのアイコン

iPhoneでWi-Fiミレルをダウンロード・インストールする場合は、AppStoreを利用します。まずはAppStoreを開きます。AppStoreのトップページが表示されますので、そのトップページにある検索窓にWi-Fiミレルと入力します。するとWi-Fiミレルのストアページにいきますので、ここからWi-Fiミレルのアプリをダウンロード及びインストールしてください。

Android

GooglePlayのアイコン

AndroidでWi-Fiミレルをダウンロード・インストールする場合は、Google Playストアを利用します。まずはGoogle Playストアを開きます。Google Playストアのトップページが表示されますので、そのトップページにある検索窓にWi-Fiミレルと入力します。するとWi-Fiミレルのストアページにいきますので、ここからWi-Fiミレルのアプリをダウンロード及びインストールしてください。

セットアップする

次にセットアップ方法を説明します。まずは接続をしようと考えているWi-Fiを予め選択しておいてください。このセットアップがなければWi-Fi電波の解析をすることができません。そのため、Wi-Fiミレルを使用する際に、このセットアップは必須事項です。

Wi-Fiの混雑状況を見る

Wi-Fiミレルの混雑状況確認機能の表示画面

Wi-Fiミレルの使い方の手順として、まず電波の混雑状況を見ます。このWi-Fiミレルの混雑状況の表示を確認することによって、どのWi-Fiチャンネルを使用するかを決める際の手助けになるからです。なおこれはAndroidで位置情報の権限を許可していないと使用することができない機能であるため、iPhone版では使えません。

ヒートマップを作成する

Wi-Fiミレルのヒートマップの新規作成設定画面

ヒートマップの具体的な作成方法の説明をします。まずWi-Fiミレルのヒートマップは、調べたい場所の間取り図を取りこんで間取り図上においてWi-Fi電波の状況をヒートマップとして表示することが可能です。

「ヒートマップ」タブ→「+開始」の順にタップ。→「間取り」をタップ。→「フォトライブラリ」をタップ。→「OK」をタップ。→スマートフォンに保存した間取り図を指定して、「選択」をタップ。これによって間取り図を取り込めます。

Wi-Fiミレルのヒートマップ作製のための間取り画面読取りの設定画像

その後は、間取り図の場所に行って画面をタップするだけ。ポイントとWi-Fi強度が記入されます。強度情報を修正したい場合は、ポイントを長押しして「削除」や「再計測」を選び、測定したい場所で適宜ポイントを入れていけばヒートマップが完成します。

Wi-Fiミレルを使ってみよう

誰でも簡単にWi-Fi環境を調べることができるアプリ「Wi-Fiミレル」。Wi-Fiの接続不具合の理由には以下の様なものがあります。

まず、電波はルーターからの距離が遠くなるほど弱くなります。Wi-Fiの電波の到達距離は一般的に100メートル程度とされていますが、実際には電波の発信源と受信機との間には建造物などの障害物や、強風などの天候による影響もあるため、電波の到達距離はもっと短くなります。

また、室内においても障害物などの影響により電波の到達距離は短くなります。さほど広くないマンションでも壁やドアをたくさん隔てていることによって弱まりますし、2階建てや3階建ての建物の場合、床と天井とが障害物になりますから、階を隔てている場合もやはり電波は弱くなります。

無線LANルーターからの距離が同じくらいの場合であっても部屋によってWi-Fiの電波の強さは変わります。また木造か鉄筋かといった、壁や床の材質によっても影響力は変わってきます。

さらに、住宅やオフィスが密集してたりすると、各建物から非常に多くのWi-Fi電波が発信されます。そうすると、上述のように各電波は他の電波から干渉を受けますから、それぞれの電波が干渉して接続に不具合が生じることがあります。

また、Wi-Fi ルータ以外の家電機器であっても、Wi-Fiと同じ周波数帯の電波をつかう家電機器であれば、それがWi-Fiの電波に干渉する場合もあります。

その様な場合に、快適なWi-Fi環境を構築するためには、ますは利用する環境の電波状態を調べることが先決です。まずはWi-Fiミレルをぜひ一度活用してみてください。

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この記事のライター
VietSmile