WeChatPay(微信支付)は日本人でも使える!使い方や登録方法を解説!
WeChatPay(微信支付)とは中国の大メジャー電子決済サービスです。WeChatPay(微信支付)の利用は基本的に中国の銀行口座が必要ですが、日本人が現地の口座を開設するのは難しい状況です。そのため、日本人の利用の仕方・使い方を知っておく必要があります。
目次
- 1WeChatPay(微信支付)は日本人でも使える!
- ・WeChatPay(微信支付)とは
- ・WeChatPay(微信支付)が使える場所
- ・WeChatPay(微信支付)の機能
- ・WeChatPay(微信支付)を日本人が使用する課題
- 2WeChatPay(微信支付)の使い方と登録方法
- ・アプリのダウンロード
- ・アプリの初期設定をして登録
- ・アプリを使って電子マネーで支払いをする方法
- ・アプリを使って割り勘をする方法
- ・クイックアクション
- 3WeChatPay(微信支付)のチャージ方法
- ・中国の銀行口座からチャージ
- ・個人間の送金でチャージ
- ・チャージ代行サービスを利用してチャージ
- ・ポケットチェンジを使ってチャージ
- ・チャージをする上での注意
- 4WeChatPay(微信支付)のウォレットの有効化手順
- ・個人間の送金とクレジットカードの登録で有効化
- ・チャージ代行サービスとクレジットカードの登録で有効化
- ・中国の銀行口座を登録して有効化
- 5WeChatPay(微信支付)以外の中国で使える電子マネー
- ・外国人観光客向けのAlipay Tour Passが便利!
- ・WeChatPay(微信支付)も観光客対応を検討中
- 6WeChatPay(微信支付)で中国での買い物を便利に
WeChatPay(微信支付)は日本人でも使える!
WeChatPay(微信支付)というネットサービスを知っていますか?漢字のサブネームがあることから、中国のサービスということは想像できますが、国内ユーザーで詳しく知っている人はあまりいないかもしれません。
しかし、中国では大メジャーなサービスで、中国人のスマホユーザーはほとんど利用している言われるほど普及しているサービスです。
今回は、そんな中国の大メジャーサービス、WeChatPay(微信支付)について、用途・使い方・登録方法などをレビューし、日本人でも使えるか検証します。
WeChatPay(微信支付)とは
WeChatPay(微信支付)とは、中国のチャットアプリ「WeChat」に付随した電子決済サービスです。中国国内はもとより、日本旅行に来る中国人観光客もほとんどがこの「WeChatPay(微信支付)」を利用して電子決済しているようです。
中国は日本よりも電子決済の利用が日常化しているということもありますが、WeChatPay(微信支付)は、それだけ中国ではメジャーで、「アリペイ」と並ぶ大手電子決済サービスです。
WeChatPay(微信支付)は、友だち同士でもお手軽に送金できる機能なので、国内で言うと丁度「LINE Pay」のようなサービスといえます。
また、WeChatPay(微信支付)が対応している言語は、20ヵ国語以上となっています。
WeChatPay(微信支付)が使える場所
WeChatPay(微信支付)を使用する上で、1つ大事なポイントがあります。それば、WeChatPay(微信支付)が使える場所の条件として「Wi-Fi環境」が必須になります。そのため、「Wi-Fi環境」が用意されていない店舗や場所でWeChatPay(微信支付)を利用するときは、ポケットWi-Fiなどのサービスを利用する必要があります。
WeChatPay(微信支付)の機能
次に、WeChatPay(微信支付)の機能・使い方を簡単にまとめました。
店舗やサービスの電子マネー決済
WeChatPay(微信支付)は、QRコード・オンライン決済に対応しています。そのため、コンビニ・飲食店はもとより、交通機関・宿泊施設などでも利用できる万能電子決済サービスです。
割り勘
WeChatPay(微信支付)は、LINE Payのように飲食代などを仲間同士で割り勘で支払うという使い方ができます。現金を集めたりすることなく、スマホ上のやり取りで割り勘支払いを済ませられるので、幹事役の人にとってはありがたい機能・使い方です。
個人間の送金
WeChatPay(微信支付)は、友だち・家族間の送金も簡単に行えます。1円単位で、お手軽操作で送金を行えるので、サイフを取り出さずにお金のやり取りを済ませるという使い方ができて便利です。
WeChatPay(微信支付)を日本人が使用する課題
WeChatPay(微信支付)は便利な電子決済機能ですが、WeChatPay(微信支付)を日本人が使用する場合、課題がいくつかあります。以下、そうした、日本人にとっての使い方の課題をまとめました。
日本のクレジットカードでは直接チャージができない
まず、WeChatPay(微信支付)には、日本のクレジットカードで直接チャージができません。この使い方のハードルの高さがに日本ユーザーに浸透していない理由の1つと考えられます。
日本版のスマホアプリでは個人間の送金ができない
また、WeChatPay(微信支付)の日本版のスマホアプリでは個人間の送金ができない模様です。2019年2月から仕様が変わり、外国人(中国の銀行の口座を保持していない人)はQRコードでお金を受け取れないようで、機能再開の目途は未定です。
WeChatPay(微信支付)の使い方と登録方法
次に、WeChatPay(微信支付)の使い方と登録方法を解説します。
アプリのダウンロード
まず、WeChatPay(微信支付)を利用するには、WeChatアプリをインストールしましょう。iOS版であればAppストア、Android版であればGoogle Playから無料でインストールできます。
アプリの初期設定をして登録
WeChatアプリの初期設定の流れは、まずアプリを立ち上げ、「登録」ボタンをタップします。
次の画面で、氏名・地域(国)・携帯電話番号・パスワードなどの必要事項を入力し、利用規約の同意のチェックボックスにチェックを入れて、「次へ」をタップします。
その後、登録した携帯電話番号にSMSで4桁の認証コードが届くので、届いた認証コードをアプリの画面上に入力して、手順通りに進めれば、登録完了です。登録の過程で声認証などの個人情報入力があります。
アプリを使って電子マネーで支払いをする方法
次に、アプリを使って電子マネーで支払いをする方法を解説します。
QRコードをスキャンしてもらう
WeChatPay(微信支付)のアプリを使ってお店の支払いを済ませる方法として、最もオーソドックスな方法は、自分のQRコードを表示し、店員スタッフに表示したQRコードをスキャンしてもらって支払う方法があります。
iPhoneを例にして説明すると、WeChatPay(微信支付)のアイコンを長押しして表示されるポップアップで「自分のQRコード」をタップし、切り替わった画面で「今すぐ有効にする」をタップして支払いパスワードを入力します。その後、自分のQRコードが表示されるので、店員スタッフに読み取ってもらって支払いを済ませます。
お店のQRコードをスキャンする
WeChatPay(微信支付)のアプリを使ってお店の支払いを済ませる方法として、店頭に表示してあるQRコードをスキャンして支払う方法があります。
iPhoneを例にして説明すると、WeChatPay(微信支付)のアイコンを長押しして表示されるポップアップで「QRコードのスキャン」をタップし、切り替わったQRコード読み取り画面でQRコードをスキャンします。その後、支払い画面に移動するので手順に従って支払いを済ませます。
相手のWeChatPayに直接支払う
また、お店のQRコードをスキャンして支払うように、個人のWeChatPay(微信支付)のQRコードをスキャンして支払うこともできます。
iPhoneを例にして説明すると、まず、お金を受け取る側で、WeChatPay(微信支付)のアイコンを長押しして表示されるポップアップで「自分のQRコード」をタップし、切り替わった画面下方にある「お金を受け取る」をタップすると、受け取り用のQRコードを表示できます。
次に、支払う側で、WeChatPay(微信支付)のアイコンを長押しして表示されるポップアップで「QRコードのスキャン」をタップし、切り替わったQRコード読み取り画面でお金を受け取る側のQRコードをスキャンすれば直接支払いを済ませます。
決済にはネット環境が必要
前述しましたが、WeChatPay(微信支付)の決済にはネット環境が必要です。ネット環境がない場所でWeChatPay(微信支付)の決済を利用する場合は、ポケットWi-Fiなどを利用してネット環境を確保しましょう。
アプリを使って割り勘をする方法
WeChatPay(微信支付)を使って割り勘をする場合は、iPhoneを例にして説明すると、まず、WeChatPay(微信支付)のアイコンを長押しして表示されるポップアップで「自分のQRコード」をタップし、切り替わった画面下方にある「割り勘」をタップします。
その後、合計金額を入力して参加者を選択すると、登録した人数で割り勘計算され、確定するとメンバーに割勘金額の請求が届きます。幹事は集金した後、前述したいずれかの方法でお店に支払います。
クイックアクション
WeChatPay(微信支付)の支払い操作は、クイックアクションを利用すると手順をショートカットできて便利です。
「クイックアクション」とはホーム画面のアプリアイコンを長押しして表示させるポップアップのことです。「クイックアクション」のポップアップには、良く使う操作項目が表示されるので、アプリを立ち上げなくても直接操作できます。
前述した支払い操作の手順は、いずれもクイックアクションを利用したときの手順です。
WeChatPay(微信支付)のチャージ方法
次に、WeChatPay(微信支付)のチャージ方法について解説します。
中国の銀行口座からチャージ
まず、最も基本的なWeChatPay(微信支付)のチャージ方法として、中国の銀行口座を開設して発行したクレジットカードでチャージする方法があります。しかし、この方法は日本人にとってはハードルが高いチャージ方法です。
なぜなら、中国の銀行口座は実質、中国で生活している人間でなければ開設は難しいからです。中国の納税番号・住所証明が必要になります。
そのため、日本のユーザーがWeChatPay(微信支付)にチャージする場合は、他の方法を利用することになります。
個人間の送金でチャージ
WeChatPay(微信支付)のチャージ方法として、個人間の送金でチャージするという方法があります。
友人に送金をお願いする
WeChatPay(微信支付)を既に利用している(ウォレットを有効化している)友人に、自分あてに送金してもらうと、自分のWeChatPay(微信支付)のウォレットが有効化されてチャージできます。もちろん友人は日本人ではなくても(中国人でも)大丈夫です。
他人に送金をお願いする
また、イレギュラーな方法ですが、他人に送金をお願いしてチャージする方法もあります。
例えば、中国旅行に行ったときに、宿泊先のフロントマンにお願いして、現地通貨を支払ってその分を自分のWeChatPay(微信支付)宛に送金してもらうというやり方があります。ただしこの方法は、相手が信用できる人間でなければいけないので、あくまで自己責任の方法です。
チャージ代行サービスを利用してチャージ
チャージ代行サービスを利用してチャージする方法があります。初回にパスポートなどの写真を送って個人認証を行う必要がありますが、日本のクレジットカードでもチャージできます。詳細は後述します。
ポケットチェンジを使ってチャージ
ポケットチェンジという、ATMを使ってWeChatPay(微信支付)にチャージする方法があります。ポケットチェンジとは、旅行先で使った現地通貨のあまりを、電子マネーなどに換算してチャージできる装置です。日本人が日本国内で探す場合は主要空港を利用するか、東京の新宿で探しやすいようです。
チャージをする上での注意
次に、チャージをする上での注意点をまとめました。
ポケットチェンジでのチャージは現在ストップ
ポケットチェンジを使えば日本円をWeChatPayにチャージできるので、日本人にとって最もチャージしやすい方法です。しかし、残念ながら、2019年7月より、ポケットチェンジによるWeChatPayへのチャージ機能が保留になっています。再開の目途については今後、公式サイト・Twitter・Facebookで告知される模様です。
情報は頻繁に変わるので注意
上記のポケットチェンジのように中国管理サイドで仕様が変わることがあるので、常に最新の情報をキャッチするように気に留めておきましょう。
WeChatPay(微信支付)のウォレットの有効化手順
次に、WeChatPay(微信支付)のウォレット有効化の具体的な手順について解説します。
個人間の送金とクレジットカードの登録で有効化
WeChatPay(微信支付)のウォレットを有効化するには、様々な障壁があるため消去法で整理すると、個人間送金で電子マネーを送ってもらった後に、受け取り操作の過程でクレジットカードを登録する方法が最も現実的な方法です。
登録可能なクレジットカードの種類
WeChatPay(微信支付)には、国際的に利用されているクレジットカードを登録します。利用できる銘柄は「VISA・MASTER・AMEX・JCB・DINERS /DISCOVER」です。日本で発行したクレジットカードでも登録はできますが、前述した通りチャージはできません。
クレジットカードを登録
個人間送金とクレジットカード登録で、WeChatPay(微信支付)のウォレットを有効化する手順は、まず、既にWeChatPay(微信支付)を利用している第三者(友人も含めて)から、自分のWeChatPay(微信支付)アカウント宛に任意の電子マネーを送金してもらいます。
自分のWeChatPay(微信支付)アカウントで送金の通知を受け取り、「領収書を確認」のボタンをタップすると、中国文で「WeChatの有効化に同意しますか?」という意味のポップアップが表示されるので「同意する」をタップします。
次に切り替わった画面で、中国文で「銀行カードを追加する」という意味の項目をタップし、クレジットカード番号を入力して「次へ」をタップします。
クレジットカード番号が無事認証されると、氏名・メールアドレスなどの個人情報を入力する画面に切り替わるので必要情報を入力し、最後に6桁の支払いパスワードを入力して登録完了です。
登録完了後、始め画面にもどるので「領収書を確認」のボタンをタップすれば電子マネーを受け取れます。
QRコードで送金をお願いする手順
QRコードで相手に送金をお願いする手順は、前項の「相手のWeChatPayに直接支払う」の手順と同様です。「マネー」→「お金を受け取る」まで進んで受け取り用QRコードを表示させ、相手にWeChatPay(微信支付)アプリで読み取ってもらえば、送金を受け取れます。
チャットで送金を確認する
こちらから送金をする場合は、送金先と送金金額を設定して「送金」をタップし、確認のポップアップで「今すぐ支払う」をタップすると、「支払いパスワード」を求められるので入力すれば送金できます。
チャットで送金・受け取りの状況を確認できます。相手が送金確認を行って無事に受けとっているかも確認できます。
送金の受け取りをWindows版アプリで行う
送金の受け取りをWindows版アプリで行うこともできます。Microsoft ストアからWindows版のWeChatPay(微信支付)アプリを無料でダウンロードできます。
Windows版のWeChatPay(微信支付)アプリをインストールして立ち上げると、始めに画面にQRコードが表示されるので、WeChatPay(微信支付)のスマホアプリのカメラでスキャンすると自動的にアカウントが紐づけられます。
その後、Windows版のWeChatPay(微信支付)アプリでも送金状況をモニターできるので、チャット画面を開き「領収書を確認」のボタンをタップすれば送金を受け取れます。
チャージ代行サービスとクレジットカードの登録で有効化
また、日本人が利用できるWeChatPay(微信支付)のチャージ方法として、チャージ代行サービスを利用するという方法があります。
チャージ代行サービスVpayfastを利用する手順
WeChatPay(微信支付)のチャージを代行してくれるサービス「Vpayfast」を使えば、日本のクレジットカードだけで、WeChatPay(微信支付)にチャージできます。
「Vpayfast」の大まかな利用手順は、まず公式サイトにアクアセスし、初回利用時に本人確認としてパスポート・クレジットカードなどの写真を送って本人確認を行います。その後はアプリの手順に従って進めれば、PayPalを通してチャージできるようになります。
また、注意事項として「Vpayfast」の本人確認を行うときは、PCでWindows版のWeChatPay(微信支付)にログインしておく必要があります。
中国の銀行口座を登録して有効化
日本人が中国の銀行口座を開設するのは、条件として厳しいですが、優良情報をつかめばうまく開設できるようです。
中国の銀行口座を開設する手順
中国の銀行口座を開設する場合は、基本的な必要資料・情報として、パスポート・中国の携帯電話番号・外国人居留許可証が必要です。
ただし、現地のマイナー銀行の中には、パスポートと中国の携帯電話番号だけで開設できる銀行もあるようです。そうした情報は中国現地の人か華僑(台湾や東南アジアの中国と取引をしている人たち)が詳しいようです。そうした人脈や知り合いのつてがある場合は紹介してもらえるようお願いしてみましょう。
WeChatPay(微信支付)以外の中国で使える電子マネー
次に、WeChatPay(微信支付)以外の中国で使える電子マネーについて解説します。
外国人観光客向けのAlipay Tour Passが便利!
電子マネーとしては、WeChatPay(微信支付)と並んで利用者が多い「アリペイ」ですが、「アリペイ」が外国人観光客用にリリースしたのが、「Alipay Tour Pass」です。
「Alipay Tour Pass」の登録に中国の銀行口座は不要で、日本のクレジットカードでも登録・チャージができるので、日本人ユーザーにとては利用開始のハードルが低く、便利な機能です。
「Alipay Tour Pass」は「アリペイ」と上海銀行の協力で実現したサービスで、利用の流れとしては、「アリペイ」アプリをスマホにインストールして、既定の情報を入力後、登録クレジットカードと上海銀行が発行するバーチャルプリペイドカードが紐づけられ、プリペイドカードにチャージした分だけ現地のお店で電子決済できるというものです。
WeChatPay(微信支付)も観光客対応を検討中
上記のようなサービス提供が開始されたことに鑑み、WeChatPay(微信支付)も観光客を最少にしたサービスを検討しているという情報が挙がっています。実現すれば、日本人にとってWeChatPay(微信支付)が、もっと利用しやすくなるのはいうまでもありません。
WeChatPay(微信支付)で中国での買い物を便利に
WeChatPay(微信支付)に登録して、中国現地でスマートに電子決済を活用しましょう。日本に比べて、中国では電子決済が一般的に普及しているので、WeChatPay(微信支付)を使いこなせると、現地の買い物に便利です。
ただ、WeChatPayの基本的な使い方は中国の銀行口座を利用しますが、日本人が現地の口座を開設するのは難しい状況です。そのため、日本人がWeChatPay(微信支付)の利用を開始するには、個人間の送金操作を使ってウォレットを有効化する方法が最も現実的と言えます。