スマホの電池の減りが早い原因はウイルス?感染警告の原因と対処法を解説!
スマホを利用していると、電池の減りが早い原因はウイルス感染であるという警告が表示されることがあります。しかし実際スマホはウイルスに感染しておらず、電池の減りが早いこととは何の関係もありません。こういった警告は表示される原因と対処法について解説します。
目次
スマホの電池の減りが早い原因はウイルス?
日々スマホを使っている中で、電池の減りが早いと感じた経験はありませんか?少し使っただけで電池が大幅に減る、またはまだまだ充電があったにも拘らず突然電源が切れるなど、電池の減りが早いことに悩まされている方は多いのではないでしょうか。現在、そういった比較的多くの人が抱える悩みに付け込んだ、悪質な詐欺が増えています。
ウイルス感染の警告が表示された!
スマホを使用していると、突然画面に「ウイルスに感染しました」といった内容の警告が表示されることがあります。スマホの電池の減りが早いなど、実際にスマホの調子が悪いところにこの警告が表示されると、ウイルスが原因なのではと疑ってしまう方も少なくありません。
悪質な詐欺に注意
この警告ですが、実際は偽物であり、お手持ちのスマホはウイルスに感染していません。スマホの電池の減りが早い原因は多くの場合、長年使用していることによるバッテリーの経年劣化や、バッテリーに負担のかかる使い方をしていることであり、ウイルスの感染が原因であるケースは極めて稀です。
感染警告が表示される原因
ここまで、スマホに表示される警告は悪質な詐欺であると解説しました。ではどのような条件で、この悪質な警告は表示されるのでしょうか。ここでは感染警告が表示される原因について解説します。
閲覧したサイトや広告
原因の1つとして考えれられるのは、閲覧したサイトそのものが悪質な警告を表示する仕組みであるケースです。あまり信用できないリンクを踏む際には注意が必要です。またサイト自体は正規のものであっても、そこに表示される広告が悪質な詐欺であるケースもあります。
サイト側が表示される広告の内容を把握していないケースも多いため、安心できるサイトであってもそこに表示される広告には注意しましょう。
無料アプリ
もう1つの原因として考えられるのが、無料で利用できるアプリを起動した際に表示されるケースです。特に音楽や映画が無料で視聴できるなど違法性の高いアプリであればあるほど、悪質な広告が表示されることが多いです。
スマホの電池の減りが早い原因がウイルスと表示された
前述の通り、悪質な警告は普通のサイトにも表示される場合があり、信用できないURLを開かないことや、安全性が低いアプリをインストールしないことで、完全に避けられるものではありません。万が一、お手持ちのスマホにそういった警告が表示されてしまった時のために、そういった警告にはどのような特徴があるのか知っておきましょう。
悪質な詐欺の警告の例
スマホの画面に表示された警告は、明らかに嘘であると見抜けるもののあれば、多少ネットリテラシーがあっても見抜けないほど巧妙なものもあります。ここでは警告の例を4つ紹介します。
ウイルス感染によりバッテリーが破損したと表示される
1つ目は、ウイルス感染によってバッテリーが損傷・破損したと表示される警告です。「ウイルスが検知されました」「お手持ちのスマホはウイルスに感染しています」「ウイルスによってバッテリーが損傷した可能性があります」など、あたかもスマホに入っているセキュリティソフトからの警告かのように表示されるのが特徴です。
カウントダウンが始まる
2つ目は、画面に大きくカウントダウンが表示される警告です。「5分30秒」といったカウントダウンが表示され、見ている人を大いに焦らせます。このカウントダウンは英語表記の場合も多く、既にウイルスに感染し、ウイルスによってそのような警告が表示されていると思わせるものです。
アプリのインストールを誘導する
3つ目は、ウイルスや不具合を除去するために、他のアプリをインストールさせようとする警告です。「ウイルスを除去するにはこちらをタップしてください」「バッテリーの損傷を防ぐにはこちらのアプリをインストールしてください」など、他のアプリをインストールするよう誘導します。
実際、この段階ではウイルスに感染していないにも関わらず、誘導されてインストールしたアプリにウイルスが仕込まれていることもあります。
GoogleやAndroidのロゴが表示される
4つ目は、表示された警告にGoogleやAndroidのロゴが使用されているケースです。GoogleやAndroidなど、使用しているスマホとリンクしたロゴが表示されると、公式からのメッセージのように受け取ってしまう方は多いでしょう。しかし使用しているスマホの種類や機種を特定するのはさほど難しくありません。
更にGoogleであればスマホの機種を問わず多くの利用者がいますので、警告にGoogleのロゴが入っていればそれだけで信用してしまう方もおり、Googleのロゴを使用した警告にはこのようなバーナム効果を利用した側面もあります。
悪質な詐欺の警告か見極めよう!
バッテリーの損傷やウイルスの感染などの警告が表示された際、大切なのはそれが詐欺かどうかしっかりと見極めることです。たとえGoogleなど企業のロゴが入っていても、すぐに信用してはいけません。
そもそもスマホにセキュリティソフトを入れていなければ、このような警告が表示されることはまずありません。スマホにセキュリティソフトを入れているという方は、ウイルスを検知した際の警告がどのようなものか知っておきましょう。
ここでは悪質な警告を見極めるポイントについて解説します。
インストールをするように誘導される
ウイルスを除去するため、バッテリーの損傷を防ぐためなど、あらゆる文言を使ってアプリをインストールさせようと誘導されますが、絶対にインストールしないでください。自分で正規のセキュリティソフトを入れている場合は、そのセキュリティソフトではアプリをインストールするように誘導することがあるのか、調べておくといいでしょう。
警告音やカウントダウンが始まる
不安を煽るような警告やカウントダウンが、スマホの画面いっぱいに表示されると誰でも焦ってしまいます。しかしここで焦って警告に従ってしまう、または警告そのものをタップするといった行動をすると、相手の思う壺です。このような警告が表示されても焦らず、一旦落ち着きましょう。
文章が不自然
悪質な詐欺の警告は海外から仕掛けれらているケースがあります。そういった警告に書かれている文章は、翻訳が不自然でおかしな日本語である場合が多いです。少しでも文章に違和感を覚えた際には、その警告が詐欺であることを疑いましょう。
スマホの電池の減りが早い原因がウイルスと表示された対処法
ではウイルスが原因でスマホの電池の減りが早いといった旨の警告が表示された場合、どのような対処法が存在するのでしょうか。ここでは悪質な警告が表示された際の対処法について解説します。
表示しているブラウザを終了しよう!
1番早いのは、ブラウザを終了することです。警告は飽くまで広告でしかありませんので、警告が表示されたブラウザを閉じてしまえば問題ありません。
ブラウザが終了できない場合
悪質な警告が広告型ではなくWebページそのものであった場合にあるのが、ブラウザを閉じさせないパターンです。ブラウザを閉じるにはアプリのインストールや個人情報の入力を求めることが多く、ブラウザを閉じられないことでウイルス感染を信じてしまう方も少なくありません。
ですがこれはブラウザに一時的に負荷をかける、所謂ブラクラと呼ばれるもので、ウイルス感染ではありませんので、そのページから離れてしまえば影響はありません。ブラウザが終了できない場合の対処法について解説します。
スマホの再起動
ブラウザが閉じれない場合には、スマホの電源を落としましょう。Webページから抜け出すための対処法としては、スマホの再起動が最も手っ取り早く確実です。
キャッシュの削除
スマホを再起動させた際には、キャッシュの削除を行うとより安心でしょう。また画面いっぱいに広告型の警告が表示され、閉じるボタンや×ボタンがない場合の対処法としても、このキャッシュの削除は有効です。
仮に×ボタン等があっても、そこから更に別のサイトに飛ばされる可能性もあるため、下手にタップするよりは一度キャッシュの削除を試す方が良いでしょう。
アプリをインストールしてしまったら
警告に誘導され、アプリをインストールしてしまった場合は、そのアプリをアンインストールしましょう。他に身に覚えのないアプリがインストールされていないかなどもチェックし、不安であれば正規のセキュリティソフトでウイルスに感染していないか確認するといいでしょう。
またiPhoneユーザーが利用するApp Storeはアプリの審査が厳しいため、有害なアプリが配信される可能性は低いですが、Androidユーザーが利用するGoogle PlayストアはApp Storeに比べてあまり審査が厳しくありません。有害なアプリが配信されている可能性ありますので、注意しましょう。
スマホの電池の減りが早いと感じたら
電池の減りが早い理由はウイルス感染によるバッテリーの損傷であるという警告は悪質な詐欺であり、実際にはウイルス感染もそれに伴うバッテリーの損傷もしていないと解説してきました。ですが電池の減りが早いというのはあり得ることです。スマホの電池の減りが早い場合に考えられる原因について解説します。
バッテリーの劣化
最も考えられる原因は、長期間スマホを使用していたことによるバッテリーの劣化です。使い方によって異なりますが、スマホを何の支障なく使用できる期間は約2年と言われています。その期間を超えて何年間も同じスマホを使用しているとバッテリーが劣化してしまいます。
スマホの電池残量の認識
スマホはバッテリーの放電によって電池残量を認識しています。そのためバッテリーが上手く放電できず、スマホが電池残量を正確に認識できない場合には、突然電源が落ちるといった不具合が生じる可能性があります。
アプリの利用
アプリの中には大幅に電池を消費するものがあります。そういった電池の消費が激しいアプリを連続で長時間使用するとバッテリーにも負荷がかかり、バッテリーの劣化を早めてしまいます。
スマホの設定
常にWi-Fiをオンにしていると、スマホはWi-Fiの接続先を探し続けます。その状態では電池の減りも早く、バッテリーの劣化も早まります。Wi-Fiの接続が必要ないときにはWi-Fiをオフにするなどして、バッテリーへの負荷を減らしましょう。またスマホの省エネモードを利用すると、電池の消耗も減らせるためおすすめです。
スマホのウイルス感染警告には注意しよう!
スマホがウイルスに感染した、バッテリーが損傷したなど、そういった警告が表示された際に何より大切なのは焦らないことです。カウントダウンで動揺させる、GoogleやAndroidのロゴで信用させるなど、こちらを焦らせるような作りをしていますが、それがただの偽の警告であるとわかっていれば安心です。
悪質な警告の対処法を覚え、いざというときに焦らず対応しましょう。