ソフトバンク光のWi-Fiマルチパックとは？いらない時の解約方法を解説！

ソフトバンクといえばケータイ電話会社だと思っている人もいるでしょうが、実はインターネット接続サービスも行っています。スマホだけではなく、ソフトバンク光などの家に引く大容量の光回線の事業も行っています。

ソフトバンク光などのソフトバンクのインターネット接続サービスを利用すると、Wi-Fiマルチパックというものがいつの間にか付いていた、という人もいます。ユーザーの利用状況によっては、Wi-Fiマルチパックを付けておいた方が位という人もいますが、Wi-Fiマルチパックは必要ないどこから料金が割高になって無駄なだけ、という人もいます。

この記事ではWi-Fiマルチパックとはどんなもので、使用料の負担はどのくらいなのか、いらないときにはどうやって解約したらいいのか、ということについて詳しく解説します。まずはソフトバンク光のWi-Fiマルチパックとはどんなものなのか見ていきましょう。

Wi-Fiマルチパックとは、ソフトバンク光などのソフトバンクグループのインターネット接続サービスを利用していると、オプションとして選択できるものです。通常、プロバイダが各家庭へ引くインターネットはモデムを設置するまでで、モデムから先の家庭内の接続というのは自分で用意しなくてはいけません。

家の中をWi-Fi環境にしたいと思っても、プロバイダがやってくれるわけでは普通はありません。しかし、ソフトバンク光などのインターネット接続サービスでWi-Fiマルチパックを利用すると、インターネットを引いてすぐにWi-Fiを家の中で利用できるようになります。

Wi-Fiマルチパックを利用すれば自分で無線LANルーターを購入する必要もありません。Wi-Fiマルチパックとは、インターネットに接続したその日からすぐにWi-Fi環境を家の中に作れるというソフトバンク光などのオプションです。

Wi-Fiマルチパックが利用できるのはソフトバンク光だけではありません。次の2つのサービスでもWi-Fiマルチパックを利用できます。

・Yahoo! BB 光 with フレッツ
・Yahoo! BB 光 with フレッツコース

Yahoo! BB 光 with フレッツ/フレッツコースとはどんなものなのかというと、プロバイダの契約とインターネットの光回線の契約をそれぞれ別々に行わなくてはいけない、というものになります。

フレッツ光だけをNTTと契約した時には、インターネット接続のためのプロバイダを別に契約しなくてはいけませんが、それをYahoo！BBにすると利用できるのがYahoo! BB 光 with フレッツ/フレッツコースです。

一方でソフトバンク光とは、光回線はソフトバンクがNTTから借りていますが、回線の契約もプロバイダの契約もどちらも一括して扱っているものになります。Wi-Fiマルチパックはソフトバンク光でもYahoo！BBフレッツ/フレッツコースでも利用できるものになります。

ソフトバンク光などでWi-Fiマルチパックを契約するとできることとはどんなことがあるのか見ていきましょう。

Wi-Fiマルチパックでできることとは、自分で無線LANルーターを用意することなく、家の中をWi-Fi環境にすることができる、ということがあります。通常は、有線で光回線やケーブルテレビなどの大容量のインターネット回線をWi-Fi環境にするためには、自分で無線LANルーターを購入して、レンタルされたモデムと接続する必要があります。

しかし、Wi-Fiマルチパックに契約すると、ソフトバンク光からモデムとは別に光BBユニットというものがレンタルされます。光BBユニットとはソフトバンク光やYahoo！BBのオプションサービスのBBPhoneやひかり電話などで使われるものです。

この光BBユニットには無線LANルーターの機能も内蔵されています。そのために、光BBユニットをモデムの接続工事と同時に設置してもらえば、すぐに家の中をWi-Fi環境にすることができるようになります。

Wi-Fiマルチパックを契約してできるようになることには、ソフトバンクの公衆無線LANを無料で使えるようになる、というのもあります。ソフトバンクでは全国5,000カ所以上にアクセスポイントがある公衆無線LANのBBモバイルポイントを設置しています。

マクドナルドや駅の構内、ショッピングセンターや病院など、人が多く集まるところには設置されていることが多い公衆Wi-Fiで、外出する機会が多い人には欠かせないサービスです。

ソフトバンク光でWi-Fiマルチパックに加入していない場合には、BBモバイルポイントを利用したい場合には別途月額290円が必要となります。しかしWi-Fiマルチパックに加入していると、1契約付き1ID分のBBモバイルポイントを無料で利用できるようになります。

ソフトバンク光のWi-Fiマルチパックの使用料金が気になっている人もいるようです。使用料はどのくらいかかるのか見ていきましょう。

Wi-Fiマルチパックを利用するためには、サービスを利用するための月額使用料と、光BBユニットの月額レンタル使用料の両方が必要になります。Wi-Fiマルチパックの月額使用料が990円、光BBユニットの月額レンタル使用料が467円必要です。合計すると1,457円の月額使用料がかかります。

Wi-Fiマルチパックを利用するためにはこの他に当然、ソフトバンク光やYahoo！BBのネット回線やプロバイダの契約料金がかかります。Wi-Fiマルチパック以外にもネットの基本使用料がかかることを考えたら、決してWi-Fiマルチパックの使用料金は安いとは言えないでしょう。

ところが、ソフトバンク光やYahoo！BBに加入していると、ほぼ使用料は無料でWi-Fiマルチパックを利用できる方法もあります。それは「おうち割」を利用するというものです。

ソフトバンク光などの「おうち割」とは、Wi-Fiマルチパックと同時に「ホワイト光電話」か「光電話（N)」「BBフォン」のどれかのオプションに加入すると受けらられる割引サービスです。

固定電話の回線をNTTの回線ではなくて、インターネットの光回線を利用したIP電話にしてしまうと、おうち割を受けられるのです。というのは、ソフトバンク光やYahoo！BBでIP電話を利用するのに欠かせない機器が光BBユニットなので、光BBユニットを設置するのなら無線LANも同時に使えるようにしてしまってもいい、ということのようです。

IP電話を利用するためには、BBフォンは無料ですが、月額使用料がホワイト光電話は467円、光電話（N)は500円必要になります。Wi-Fiマルチパックと光BBユニットの月額使用料金と合わせると、2,000円近い負担になります。

しかし、おうち割を適用するとWi-Fiマルチパックと光BBユニットのレンタル、IP電話の月額使用料を合わせてたったの500円で利用できるようになります。

固定電話が必要だという人は、ソフトバンク光やYahoo！BBを利用するのなら、この機会にIP電話に乗り換えてみてもいいでしょう。それでおうち割を受ければWi-Fiマルチパックも割引料金でお得に利用できるようになります。

Wi-Fiマルチパックを付けているけれども、ソフトバンク光やYahoo！BBを契約するときにWi-Fiマルチパックをオプションで進められたけれども、正直なところ必要かどうかわからない、という人もいます。

どんなものにもメリットもあればデメリットもあるように、Wi-Fiマルチパックを付けることにはメリットもデメリットも当然あります。ここからはWi-Fiマルチパックのメリットとデメリットについてみていきましょう。まずはWi-Fiマルチパックを付けることのメリットについて解説します。

自宅のネット環境をWi-Fi環境にしたい、と思っていても無線LANルーターはどれを選んだらいいのか割らない、という人もいます。家電量販店などに行ってみても、Amazonや楽天で検索してみても、無線LANルーターもいろいろな種類がありすぎて、本当にどれを選ぶべきなのかわかりません。

しかし、Wi-Fiマルチパックを契約すればモデムの設置工事の時に光BBユニットも設置してもらえます。モデムの設置工事が終了すればすぐにWi-Fiが使えるようになるのは、Wi-Fiマルチパックの大きなメリットといえるでしょう。

Wi-Fiマルチパックを使えるソフトバンク光もYahoo！BBも、どちらもソフトバンクグループの会社が運営しているインターネットサービスです。ソフトバンクグループには、ソフトバンクのスマホもあれば、Yahoo！モバイルの格安スマホもあります。

Wi-Fiマルチパックを利用するためにおうち割を適用することで、ソフトバンクのスマホか、Yahoo！モバイルの格安スマホが月額最大1,000円引きにできます。スマホの割引額はスマホの契約プランによって変わってきますが、最低でも1回線当たり500円から最大1000円、家族全員分のスマホ回線が割引されます。

家族4人分なら最低でもスマホ代だけで月額2,000円、最大で月額4,000円の節約ができます。月額500円のおうち割でWi-Fiマルチパックも契約すると、節約額の方が大きくなる計算になります。

ソフトバンク光でIP電話を利用しようとすると、月額約500円の利用料がかかります。しかし、おうち割にしてしまえばWi-Fiマルチパックと合わせて月額500円で利用できます。ということは、ひかり電話を契約することを考えると、Wi-Fiマルチパックは実質無料で利用できるようになる、ということです。

いまや家庭でもスマホやタブレットを使うために大容量の光回線をWi-Fi環境にすることは当たり前のことになっています。実質無料で無線LANルーターをレンタルできてWi-Fi環境を作れるのなら、これは本当に大きなメリットになるでしょう。

Wi-Fiマルチパックにはメリットもある一方で、いらないという声もあります。Wi-Fiマルチパックのデメリットについてみていきましょう。

Wi-Fiマルチパックでレンタルされる光BBユニットは、無線LANの規格が最高速度が300MbpsのIEEE802.11nと、実は少し古いものになっています。現在ギガ以上の通信速度も可能な11acには対応していません。

そのために、せっかくソフトバンク光やフレッツ光の超高速光回線を自宅まで引いていても、光BBユニットの無線LANルーターを通してしまうと、回線速度がかなり遅くなってしまいます。とはいえ、最高速度が安定して出れば動画視聴やオンラインゲームでも特に問題はない速度ですが、せっかく引いている光回線の速度はWi-Fiでは活かせなくなります。

そのために、おうち割を捨ててでも最新鋭の無線LANルーターを接続する人もいます。また、光BBユニットにはLANケーブルを接続して有線接続できるようになっているので、そちらに別途高速通信可能な無線LANルーターを接続する人もいます。

Wi-Fiマルチパックを利用するためには、通常料金では1,500円ほどの料金がかかります。おうち割を適用できればIP電話の利用料も併せて月額500円と格安料金で利用できますが、おうち割適用外になってしまうと割高になってしまいます。

無線LANルーターも1台当たり5,000円程度で購入できるものもあります。おうち割適用外で割高になってしまうときには、無線LANルーターを購入して自分で接続したほうが長い目で見たら格安で利用できる場合もあります。

Wi-Fiマルチパックで絶対に必要になる光BBユニットには当然、万が一の場合に備えた保障が付いています。しかし、ソフトバンクの方で用意している保障は自然に故障した場合に限ります。過失や災害での故障は有料での交換になってしまいます。

何か物をぶつけた、という住人の過失によるものなら仕方がありませんが、自分ではどうにもならない過失で故障した場合にも有料になるというのはちょっと困ったものです。昨今では自然災害も増えていて、どこに住んでいても、いつどんな災害に見舞われるかわからない状況になっています。

災害にあってしまって壊れてしまうのは避けようがないことですが、Wi-Fiマルチパックでは補償はしてもらえません。これをデメリットと考える人もいます。

尚、電子機器の故障での原因となる自然災害は雷が一番多くなっています。雷による故障は、「雷サージ制御機能付き」のOAタップを利用すると予防できます。日ごろからできる対策はしておくようにしましょう。

家庭でWi-Fiマルチパックを付けずに無線LAN環境を作るにはどうしたらいいのか見ていきましょう。

Wi-Fiマルチパックはいらない、でも自宅をWi-Fi環境にしたい、という場合には無線の無線LANルーターを購入してWi-Fi環境を作るようにしましょう。自宅をWi-Fi環境にすることは、ソフトバンク光やYahoo！BBで設置してもらったモデムに、無線LANルーターをLANケーブルで接続するだけで簡単にできます。

市販の無線LANルーターを使うことで、Wi-Fiマルチパックでは不可能な最新鋭の接続速度のWi-Fi環境を作り出すことができるようになります。Wi-Fiマルチパックがいらないと思っている人は、ぜひ自分でいいと思う無線LANルーターを選んでみましょう。

尚、無線LANルーターには接続可能台数があります。記載されている接続可能人数は1人当たり3台で計算しています。3人様なら9台まで、5人様なら15台までです。近年増えてきたIoT家電も1台になるので、どのくらいの台数分が必要になるのか事前に計算してから無線LANルーターを選びましょう。

Wi-Fiマルチパックはいらない、でも公衆Wi-Fiは利用したい、という場合にはBBモバイルポイントの月額使用料は別途支払うといいでしょう。ソフトバンク光を契約している場合には、月額290円で契約できます。

ただし、BBモバイルポイントは回線の速度が他社の公衆Wi-Fiと比べると少し遅いという声もあります。公衆Wi-Fiの通信速度は接続している端末の台数や無線LANルーターからの距離で大きく左右されますが、もともとの速度が遅めだと全体的に遅くなっていきます。

ソフトバンク光を契約しているとBBモバイルポイントが格安で使えますが、回線速度に満足できない場合には、他社のサービスも検討してみてもいいでしょう。

Wi-Fiマルチパックはいらないから解約したい、という人もいます。いらないのならWi-Fiマルチパックは解約してしまってもいいと思いますが、いらないと持ってもWi-Fiマルチパックを解約しない方がいい人もいます。

こちらではWi-Fiマルチパックがいらないときに解約してもいい人と、いらないと思っても解約してはいけない人についてみた後で、解約方法についてみていきましょう。

Wi-Fiマルチパックを解約してもいい人とは次の人です。

Wi-Fiマルチパックを解約してもいい人とは、おうち割がいらない人です。おうち割でWi-Fiマルチパックを契約している場合の利用料金はIP電話の利用料金を合わせてたったの500円です。逆に、Wi-Fiマルチパックを契約していることによっておうち割が適用されるスマホの割引は1台当たり500円から1,000円です。

おうち割で割引が適用される家族が2人以上いる場合には、おうち割を使ったほうがスマホ代を少しでも節約できます。家族の人数が多い場合には、おうち割の節約効果は大きくなります。Wi-Fiマルチパックはいらないと思っても、おうち割を契約している方がお得になる、という場合にはWi-Fiマルチパックは解約しない方いいでしょう。

逆に、おうち割を適用しても節約効果がない人や、多少の節約効果は必要ないと考える人はWi-Fiマルチパックを解約してしまってもいいでしょう。

Wi-Fiマルチパックを解約しても大丈夫なときには、Wi-Fiマルチパックは解約してしまいましょう。最後にWi-Fiマルチパックの解約方法についてみていきましょう。Wi-Fiマルチパックを解約する方法は、インターネットからの解約、電話で解約、店頭で解約の3つの方法があります。

ソフトバンク光のインターネットのマイページ、マイソフトバンクからWi-Fiマルチパックの解約手続きができます。こちらのリンクからマイソフトバンクへ入り、S-IDでログインします。

S-IDはソフトバンク光を契約した時の書類に記載されています。マイソフトバンクにログインしたら「オプションサービスのお手続き」＞「お申込み中のサービスのみを表示する」と進みます。

表示された契約中のオプションの中からWi-Fiマルチパックを選んで「お手続き」をクリックして、解約のボタンをクリックすれば解約手続き終了です。

電話でもWi-Fiマルチパックを解約できます。電話の場合には次の電話番号に掛けます。通話料は無料です。

電話番号　0800-111-2009
受付時間　10:00～19:00

オペレーターに繋がったらWi-Fiマルチパックを解約したい旨を伝えます。するとWi-Fiマルチパックの解約手続きを進めてくれます。

ソフトバンクショップやワイモバイルショップの店頭でもWi-Fiマルチパックの解約手続きができます。Wi-Fiマルチパックの解約手続きをするときには、免許証かパスポートなどの本人確認ができる書類を持参して、店頭でWi-Fiマルチパックを解約したいという旨を店員に伝えましょう。

この記事ではソフトバンク光などで利用できるWi-Fiマルチパックについてみてきました。Wi-Fiマルチパックはいらないと解約してしまう人もいますが、この記事の中でお伝えしたように、Wi-Fiマルチパックを利用していることで得られるスマホの節約効果もあります。

Wi-Fiマルチパックの解約を検討している人は、後からスマホ料金が高額になったことに驚かないように、マルチパック利用でおうち割料金を支払うことと、スマホの節約効果としっかりと計算して、どちらがお得になるのか考えてから解約しましょう。