エルサゲート動画とは?子どものYouTubeの危険性や対策を解説!
最近子どもがいる親たちの中でよく耳にするようになったエルサゲート動画ですが、身近に起こりうる危険で子どもたちに悪影響を及ぼしかねない危険なものです。エルサゲート動画を回避し、子どもたちを守るためにどのようなものなのかをまずは確認しましょう。
目次
エルサゲートとは?子ども向けYouTube動画に潜むワナ
エルサゲートとは、なかなか聞きなれない言葉かもしれません。無料のYouTube動画を再生するにあたって、子どもに悪影響を及ぼすとされているのがエルサゲートです。子ども向けのYouTube動画にも危険は潜んでおり、安心していてはいけません。子どもにYouTube動画を見せるときはエルサゲートに注意をしまよう。
エルサゲート動画について
そもそもエルサゲート動画とは一体どのような動画のことなのかを確認していきましょう。
由来
エルサゲート動画とは、子どもたちが好む動画に不適切表現やいたずらを行っている、子どもに悪影響を与えるような動画のことです。エルサゲートと聞くと聞きなれない言葉ですが、「エルサ+ゲート」とわけると思い当たるものがないでしょうか。子どもたちに人気のディズニー映画、「アナと雪の女王」の「エルサ」です。
「エルサ」にスキャンダルを意味する「ゲート」を組み合わせた造語が、エルサゲートです。この不適切動画によく使われたのが、エルサの残虐行為や排せつ行為だったからだそうです。
子どもを狙った不適切ないたずら動画
エルサや子どもたちに人気のキャラクターが出てくるYouTube動画が始まれば、子どもたちは動画の世界に引きずりこまれてしまいますが、その動画内に流血を伴うような暴力行為や残虐行為、性的表現など子どもに悪影響を与えるような不適切ないたずら動画が紛れています。親としては、そのような動画は子どもに見せたくないものです。
注目され始めた時期
2016年ごろから子どもへの不適切動画があるということが、親のTwitterやFacebookといったSNSの投稿で広まり、2017年ころからテレビやニュースで問題として取り上げられるようになりました。アメリカではもっと早い時期から確認されていたそうです。
エルサゲート動画の不適切な内容や危険性
エルサゲート動画とは、いったいどのようなものなのかなかなか想像することは難しいです。ただ、ここにエルサゲート動画のリンクを貼ってしまうと、エルサゲートの再生回数を増やしてしまうことになるので言葉で説明していきます。
人気キャラクターを使用している
子どもたちがYouTube動画を見るときは、人気キャラクターが出ていたり、動画名にキャラクターの名前を見つけ再生を行います。最初のうちは、人気キャラクターが遊んでいたり話していたり普通の動画のようですが、最後になるにつれ不適切な動画に変わります。
人気キャラクターはエルサだけでなく、ディズニーキャラクターやアンパンマンやドラえもんなどの日本のキャラクターも使用されています。動画の最初のほうだけでは、エルサゲート動画と判断しにくいため危険です。
上の画像はYouTubeのエルサゲート動画の一部で、ワンワンやうーたん、アンパンマンが出てきますが、うーたんとアンパンマンの顔が恐ろしいのでぼかしを入れています。実際の動画にはぼかしはなく、アンパンマンの顔が怖かったり、いじわるするようなシーンがあります。
子どもにショックを与える内容
楽しく見ていたはずのYouTube動画がエルサゲート動画だったため、子どもがショックを受け、夜眠れなくなったりする内容のものもあります。
繰り返される排泄行為
エルサなどの人気キャラクターが部屋の中で繰り返し排泄行為を行うといった内容のものもあります。トイレトレーニングのための動画とは全く違うようです。
湿疹など大量のブツブツ
人気キャラクターの顔に突然湿疹などのブツブツが大量に出てきたり、動画の最後に大量のブツブツが出来た顔が急に出てきたりすることもあります。
流血やグロテスク表現
突然ドラえもんが包丁を持って友達を刺していったり、アンパンマンが恐竜に食べられたり、ヒーローにやられた悪役キャラクターがグロテスクに表現されていたり、流血を伴う表現があります。
暴力的な行為
ミニーマウスがミッキーマウスの耳をハサミで切ったり、殴ったり蹴ったり人気キャラクターがするはずもない暴力的な行為が行われ、子どもたちの生活に悪影響を及ぼしそうです。
卑猥な表現
女性キャラクターの入浴シーンやパンチラを集めた動画だったり、子どもに見せたくない卑猥な表現の動画があります。
エルサゲート動画の目的とは
エルサゲート動画は、世界中で問題になっていますが、エルサゲート動画はアニメだったり、人間がキャラクターを演じていたりと製作費もかかっています。製作費までかけてエルサゲート動画を配信する目的とはどのようなことなのでしょうか。
YouTubeからの広告収入
YouTube動画を観ているとかならずCM広告が入ります。無料でYouTube動画を観ることが出来るのは、このCM広告収入が動画投稿者に支払われているからです。エルサゲート動画も人気キャラクターが最初に出てくるので、子どもが警戒心無く観てしまいます。
その後、似た動画がおすすめに出てきたり、自動配信設定を行っているとエルサゲート動画ばかりが再生されます。おそらくエルサゲートの投稿者は、子どもたちによる動画再生回数によってYouTubeから広告収入を得ているようです。
目的が不透明なものも存在する
YouTubeの動画再生回数によって広告収入が得られると上記で説明しましたが、現在はエルサゲート動画は厳しく取り締まりが行われていますので、エルサゲート動画は通報されすぐに削除されます。動画が削除されてしまうと広告収入がもらえなくなります。
そう考えると製作費をかけてまで制作した動画がすぐに消されてしまうリスクは大いにあります。それなのにエルサゲート動画を制作する人がいます。目的が不透明であり、何を求めているのかは分かりかねます。
エルサゲート動画から子どもを守るための対策
エルサゲート動画は子どもが見てしまってから夜眠れなくなったり、そのキャラクターにトラウマを持ってしまったという危険があります。子どもたちがエルサゲート動画を見ないように出来る限りの設定と対策を行いましょう。
YouTubeだけではなくYouTube Kidsにも注意
エルサゲート動画は、YouTubeだけでなく子ども用に作られているYouTube Kidsにも紛れています。YouTubeでのエルサゲート動画の規制は厳しくなっていますが、動画の数が多すぎてすべてに規制が追い付いていないのが現状です。YouTube Kidsだから安全という考えは持たないようにしましょう。
1人で見せないようにする
子どもにスマホやタブレットを持たせ、自分で動画を見れるような状況にしてしまうと子どもたちは自分の知っている人気キャラクターが表示されているものや興味のあるものを警戒心無く観てしまいます。エルサゲート動画は、最初は普通の問題ない動画のように始まりますのでよくわからず最後まで見てしまいます。
一人で見せることによって、エルサゲートを最後まで見せてしまうリスクが高まりますので、一人で動画を見せないように注意しましょう。
アプリのアンインストールを行うor隠す
子どもはスマホやタブレットの使い方に慣れています。YouTubeには面白い動画があることも知っています。YouTubeのアプリがスマホやタブレット画面にあれば、すかさず起動してしまいますので、YouTubeアプリのアンインストールやホーム画面から隠すなどの設定を行い、対策を行ってみましょう。
有料コンテンツを使用する
エルサゲート動画の目的は不透明なところがありましたが、動画投稿者は広告収入が目的なのかもしれません。広告収入が目的であれば、広告の入るYouTubeはやはり危険があります。AmazonやHuluなど有料コンテンツの動画サイトであれば、CM広告が入ることなく安心して子どもに動画を見せることが出来ます。
家事を行う間に動画を一緒に見れない間にこども一人で動画を見せるのであれば有料コンテンツを使用するという対策を行ってはいかがでしょうか。
保護者が事前に内容を確認する
子どもに見せる動画が不適切なものではないか不安がある場合は、まずその動画を保護者が事前に内容確認を行いましょう。子どもがエルサゲートによって危険をさらされる前に保護者や大人が事前に対策を行い、子どもを守りましょう。
自動再生はOFF設定にする
YouTubeには自動再生機能があります。自動再生機能の設定をONにしておくと見た動画に関連する動画が自動でずっと再生され続けます。万が一、自動再生機能設定をONにしたまま、エルサゲート動画を見てしまったとすれば、関連動画にエルサゲート動画が引っ掛かり、ずっとエルサゲート動画が再生されます。
自動再生機能設定がONになったまま、子ども一人で動画を見ていたときには取り返しのつかない危険がありますので必ず自動再生機能設定をOFFにして対策を行いましょう。
エルサゲート動画対策をして子どもを守ろう!
エルサゲート動画は、最近では教育用の動画や人気ユーチューバーの動画にもあるようで、エルサゲート動画投稿者が元々の動画に手を加えていたりもするようです。人気のあるユーチューバーやキャラクターが出ているから大丈夫と安心せずに子どもを守るために対策を行いましょう。