2019年04月05日更新
MP3tagでAmazonからタグ情報データが取得できない対処法を解説!
MP3tagでAmazonからタグ情報データを取得できない場合の対処法があります。MP3tagでAmazonからタグ情報データが取得できなくても、他媒体からタグ情報データを取得できます。また、MP3tagのタグ編集機能を使ってカバーアートも編集してみましょう。
目次
MP3tagでAmazonからタグ情報データを取得できない?
MP3tagというアプリを知っていますか?MP3tagとは音楽ファイルや動画ファイルのタグ情報の編集ができるアプリです。MP3tagはフリーソフトである上に使い勝手が良いので、ユーザーの評価が高いアプリです。
MP3tagとはタグ情報を編集するフリーソフト
MP3tagはタグ情報を手動でも自動でも編集できる機能が装備されています。自動で編集する場合は、CDデータベース(CDDB)をアーカイブしているサイトからCDタブデータを取得します。MP3tagがCDタブデータを取得するCDデータベース(CDDB)のサイトは「freedb」「MusicBrainz」「Discogs」などがあります。
また、MP3tagには、タグ情報を元にファイル名をリネームできる機能もあります。この機能を使うと、アーティスト名・アルバム名・トラックナンバー・曲のタイトルなどを連ねて1つの文字列にして、ファイル名として変換できます。そのほかには、プレイリスト作成機能などもあります。
高性能のタグエディタで日本語対応済み
MP3tagのタグ編集機能は充実しており、日本語にも対応しています。MP3tagでタブ情報を編集する際は、「タグパネル」と呼ばれるタグ編集用のフォーム画面が設置されており、トラック名・アーティスト名・アルバム名・リリースされた年・トラックナンバーなどを一覧表示させながら編集できます。
カバーアートの変更ができる
また、MP3tagはタグ編集の一環として「カバーアート(アルバムジャケット)」の変更・編集もできます。MP3tagの自動タグ編集を使用しても適切な「カバーアート」を取得できていないことがあります。
「カバーアート」が設定できていない・「カバーアート」を変更する必要がある場合は、CDデータベース(CDDB)のサイトを利用する、もしくはインターネット上で画像検索して「カバーアート」の画像を見つけて、MP3tagのタグ編集で設定できます。
Amazonからタグ情報取得できたが現在はできない
以前は、某サイトから「Amazon.co.jp対応化ファイル」というファイルをダウンロードすると、MP3tagで自動タグ編集する際にAmazonからもCD情報を取得できましたが、現在はAmazon側の対応により取得できなくなりました。そのため「Amazon.co.jp対応化ファイル」の提供も終了しています。
MP3tagでAmazonではなく楽天ブックスからタグ情報データを取得するには?
MP3tagでAmazonからCD情報を取得してきた人は、対応策として楽天ブックスからタグ情報データを取得する方法があります。
楽天ブックスからタグ情報を取得する方法
楽天ブックスからタグ情報データを取得するには、これまでAmazonからCD情報を取得してきた人が既にダウンロードしている「Amazon.co.jp対応化ファイル」を使用します。
具体的には「Amazon.co.jp対応化ファイル」内のAmazonのアドレスなどの情報を楽天ブックスの情報に書き換えることで、楽天ブックスからタグ情報データを取得できるようになります。
書き換えるには「Amazon.co.jp対応化ファイル」内の「Amazon.co.jp.src」と「Cover Art#Amazon.co.jp.src」をテキストエディタを使って開き、変更点を上書きします。変更点は、以下の個所です。
「Name」の記述がある行の「Amazon.co.jp」→「books.rakuten.co.jp」、「BasedOn」の記述がある行の「webservices.amazon.co.jp」→「webservice.rakuten.co.jp」、「IndexUrl」と「AlbumUrl」の記述がある行の「webservices.amazon.co.jp」→「www.rocomotion.jp」
最後に「SearchBy」の次の行に、「[Encoding]=url-utf-8」の文字列を記入します。ファイル名は別名で保存する方が良いでしょう。これで、楽天ブックスからタグ情報データを取得できるようになりました。
楽天ブックスからタグ情報を取得する場合の注意点
楽天ブックスからタグ情報データを取得する場合は、Amazonからタグ情報データを取得する場合と若干、取得情報の条件が違うので注意が必要です。
アルバムのディスクナンバーは取得不可
まず、楽天ブックスからタグ情報データを取得する際、アルバム枚数が複数枚であってもアルバムのディスクナンバーを取得できません。楽天ブックスから取得するタグ情報データは、アルバム枚数が複数枚でもトータルで1つのアルバムとして取り扱われるようです。
トラックナンバーは1からの連番となる
同様に、楽天ブックスからタグ情報データを取得する際、アルバム枚数が複数枚であってもトラックナンバーは全曲を通して1からの通し番号(連番)になります。そのため状況に応じて手動で編集する必要があります。
楽天ブックスから得たタグ情報データの取り扱い
上記の通り、楽天ブックスからタグ情報データを取得する場合は、楽曲自体のタグ情報データは得られますが、アルバム全体としての整理情報(ディスクナンバー・トラックナンバー)は実際のCDの情報に忠実ではありません。
好みによると思いますが、特にディスクナンバー・トラックナンバーにこだわりがなければ、取得したタグ情報データに手を加える必要はありませんが、あくまでディスクナンバー・トラックナンバーにこだわりたい人は自分なりにタグ情報データをカスタマイズしなくてはいけません。
ただ、この楽天ブックスからタグ情報データを取得する方法は、楽曲自体のタグ情報データを得られるだけでも、Amazonからタグ情報が取得できない状況の一時的な対応策としては有用ではないでしょうか。
MP3tagでAmazon以外からタグ情報データを取得する〜iTunes〜
また、MP3tagを使って、Amazon以外からタグ情報データを取得する方法として、iTunesからタグ情報データを取得する方法があります。
iTunesからタグ情報を取得する方法
iTunesからタグ情報を取得する方法は、必要ファイルをダウンロードしてMP3tagのプログラムフォルダ内に移動するだけです。必要ファイルはMP3tagのコミュニティーサイト(community.mp3tag.de/t/ws-itunes/13478#entry92420)からダウンロードできます。
必要ファイルをダウンロードしたら、MP3tagのプログラムフォルダ内に移動します。ダウンロードしたファイル内にある「iTunes#<国名>.src」ファイルを「C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Mp3tag\data\sources」のフォルダー内にペーストします。これで、iTunesからタグ情報データを取得できるようになりました。
iTunesからタグ情報を取得する場合の注意点
iTunesからタグ情報データを取得する際は、Amazonからタグ情報データを取得する場合と比べて注意が必要な点があります。
iTunes情報のため実際のアルバムと相違する可能性がある
CDの情報を反映しているわけではなく、あくまでiTunesの情報のため、実際のアルバムの情報と相違する可能性があるということを憶えておきましょう。
Amazonに比べ登録情報が少ない
iTunesから取得できるタグ情報データはAmazonに比べると登録情報が少ない印象です。Amazonからタグ情報データを取得していた人は、その点注意が必要です。
iTunesから得たタグ情報データの取り扱い
iTunesからタグ情報データを取得する場合は、CDの情報の転記というよりもiTunesオリジナルの索引情報と捉えた方が理解しやすいかもしれません。iTunes側の都合で編集されている情報なので、概要は正しいはずですが、詳細な要点はあいまいになっている可能性があります。
「タグ情報データに関しては概要が分かれば用は足りる」と考えている人は、iTunesから取得したタグ情報データをそのまま利用して問題ないはずですが、iTunesから取得したタグ情報データで明確でない部分を確認したいときは、楽天ブックスから得たタグ情報データを併用して情報の正誤を見ていくのも1つのやり方です。
MP3tagでAmazonからタグ情報データを取得できなくてもあせらず対応しよう!
MP3tagでAmazonからタグ情報データを取得できなくてもあせらず対応しましょう。替わりにMP3tagで楽天ブックスやiTunesからタグ情報データを取得してみて、自分に合ったデータの取得先を判断しましょう。MP3tagの自動タグ情報データ取得の機能を活用して、音楽ファイルを分かりやすく整理しましょう。
また、MP3tagのタグ情報編集機能を使って、アルバム名・曲のタイトルだけでなく「カバーアート」も編集して音楽ファイルのタグ情報を充実させましょう。